21. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
登場人物が前作より輪をかけて頭の悪い連中ばかりで(マルコム博士は除く)、終始イライラしっ放し。生死をかけたパニック映画に子供が出てくると大抵面白くなくなるのが世の常であるが、これもその例外ではなかった。最後に一言。大都会に上陸するのはやはり恐竜ではなく怪獣に限る。 [地上波(吹替)] 4点(2005-11-20 16:20:28) |
22. ジュラシック・パーク
草原を恐竜の群れが駆け抜けていくシーンは、当時はそりゃあもう衝撃的で、インパクトは『マトリックス』のそれとは比較にならないものだった。しかし、恐竜の恐ろしさにメリハリがない。悪い奴らは容赦なく食い殺されていくのに、なぜか子供だけはどんな危機的状況でも助かってしまう。ま、さすがに子供を食い殺すわけにはいかないだろうけど、全体的に『ジョーズ』並の緊張感があったらもっと面白かったと思う。 [地上波(吹替)] 6点(2005-11-20 16:15:35) |
23. シンドラーのリスト
映像をモノクロにしたことで、まるでNHKのドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティを感じてしまった。なかでも中盤のユダヤ人迫害のシーンは凄まじく、こういうことをやらせたらスピルバーグの右に出る人はいないかもしれない。でも『プライベート・ライアン』と同様に、映像のインパクトはあるけどドラマが弱いというのが正直なところ。最後の演説シーンが賛否の別れるところですが、あそこだけわざわざ感動を強要するような作りにしなくてもよかったと思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-20 16:08:44) |
24. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
人形使いが延々と生命と機械の定義について論じるシーンがあるけど、あれって要するに『2001年宇宙の旅』のラスト(特に小説版)と同じことを言ってるんじゃないんだろうか。ネットの海に飛び込む素子というのは、肉体を放棄してスターチャイルドに進化したボーマンが時空を超えて地球に戻ってくるラストと同じニュアンスなんじゃないか、と。難しい映画です。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2005-11-20 15:58:42) |
25. 機動警察パトレイバー2 the Movie
アニメにしては珍しく冬の物語。とにかく雪がキレイです。これは前作よりもさらに難しい話ですね。正直、一回観ただけでは内容が掴みきれなかった。会話のシーンが非常に多いので(特に後藤と荒川のところ)、脳ミソをフル回転させないと何が何だかよく分からなくなる。前作同様、犯人がなぜこの事件を起こしたのかがイマイチ掴みきれなかったのが残念だけど、いろいろと考えさせられる映画だと思います。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2005-11-20 15:32:42) |
26. 御法度
初めて大島渚の映画を見たけど、ハッキリ言って微妙。北野映画を見まくった直後に観たからかもしれないけど、やたら台詞が多いたけしには違和感を感じたし、なんで崔洋一やトミーズ雅が出てるんだ? だいたい、新撰組ってあんな奴らばっかりだったのか? [地上波(吹替)] 4点(2005-11-20 15:21:01) |
27. ナビィの恋
《ネタバレ》 ナビィがサンラーと駆け落ちした時はオイオイって思ったけど、おじいの気丈な振る舞いのおかげで不思議と不快感はなかった。だからこそ、最後に唐突に奈々子と福之助がデキてしまう展開には思わず呆然。オイオイ。余談ですが、バイオリンを弾いていたアイルランド人の怪しいオッサンが非常にいい味を出してました。 [ビデオ(吹替)] 9点(2005-11-20 15:18:16) |
28. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
現在と過去が交錯する作品の場合、それをどのタイミングでつなぐかが重要だと思うが、この映画ではそれがややイマイチで、時々どっちの話か分からなくなる。もし『ゴッドファーザーPART2』並の見事な編集がなされていたら、全く同じ内容の話でもさらに完成度が高くなっていたでしょう。とはいえ、話自体はとてもよかったと思う。ラストがちょっとワザとらしかったのを除けば。 [ビデオ(吹替)] 7点(2005-11-20 15:13:30) |
29. あの、夏の日 ~とんでろ じいちゃん~
尾道を舞台に、ヘンなじいさんとその孫が織りなす心温まるファンタジー…なのか? 映画自体はそれほど面白いとは思わなかったけど、これを観たあと無性に尾道に行ってみたくなり、数日後つい出かけてしまった。不覚。観たあとしばらく「巻き巻き巻き巻き…」って呪文が頭から離れず困ったもんだ。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-11-20 15:01:49) |
30. 不夜城 SLEEPLESS TOWN
たしかにあの濃厚な原作を完全に映像化するのは無理であり、エピソードを少々カットしたり追加したりするのは分かる。でも、これじゃあ全然原作の雰囲気が伝わってこないうえに非常に分かりにくい。原作の大きな魅力のひとつだった騙し合いの要素が薄くなり、単なるラブストーリーと化してしまっている感がある。キャラクターも原作とあまりにイメージがかけ離れてるし、歌舞伎町の雰囲気もあまり伝わってこなかった。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-20 14:58:23) |
31. 北京原人 Who are you?
導入部は割とオーソドックスな作りになっており、「いったいこれのどこが駄作なんだろう?」と思いながら観ていたんだけど、北京原人が魚を捕るところを見た緒形直人が発した信じられない一言で見事に撃沈(?)。たしかにこれはすごい。コレを作った連中の頭は、ネジが一本どころか根こそぎ外れていたに違いない。そうでなければこうなるはずがない。 [ビデオ(吹替)] 1点(2005-11-20 14:50:50)(笑:4票) |
32. スワロウテイル
《ネタバレ》 この映画版ではカセットテープの中身が小説版と全く別物になっており、そのせいで小説以上に内容が決定的に破綻していると思います。リアリティの欠片もないマンガのような世界であり、物語だけを純粋に評価したらせいぜい5点が限界。しかし、ノスタルジー溢れる映像と音楽(当時YEN TOWN BAND大ヒットしたなぁ)の前では冷静な評価不可能。よって思い切り甘めの点数です。いっそYEN TOWN BANDの大長編プロモと思えば納得か? [映画館(字幕)] 8点(2005-11-20 14:42:45) |
33. ACRI
まず人魚という題材が取っ付きにくいうえに、一般的な人魚のイメージとは全然違うクリーチャーにいきなりつまずいてしまった。そのうえ肝心の人魚がやけにグロテスク。この時点で前作『河童』のような楽しいファンタジーなど期待しようがない。結局印象に残っているのは、オーストラリアのきれいな海と空、そしてヘンな泳ぎ方の浅野忠信のみ。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2005-11-20 14:32:01) |
34. 河童(1994)
予想以上にいい映画でした。大胆に導入した音楽の要素も決してスベっておらず、いいアクセントになっている。子役もよかったけど、やっぱ陣内父ちゃんにはやられましたね。まさに昭和のオヤジって感じ。これで現代の話にもう少しインパクトがあればなかなかの秀作になっていたのでは? [ビデオ(吹替)] 6点(2005-11-20 14:28:20) |
35. 午後の遺言状
老人の老人による老人のための映画。謎の儀式とか棺桶とか、ところどころ印象深いシーンはあったんだけど、ストーリー自体にはいまいち魅力がなかった。小津映画と共に、もう20年ぐらいしてから観直した方がいいのかも。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2005-11-20 14:24:06) |
36. ビヨンド・サイレンス
こういう身体障害を扱った映画って大抵主人公本人が障害を持っているけど、この映画ではそれが主人公の両親であり、ちょっと違った視点からこの問題について切り込んでいる。とはいえ、それをネタにワザとらしく涙を誘う多くの映画とは異なり、あくまで普遍的な家族愛の物語にしているところに好感が持てます。 [映画館(字幕)] 9点(2005-11-20 14:20:29) |
37. ライフ・イズ・ビューティフル
確かにこれがホロコーストの実態だといわれれば「ふざけてんのか!」って突っ込みたくなるかもしれないが、おそらくホロコーストの糾弾がこの映画のキモだとは思えない。あくまで子供のために命をかけられる父親の姿を描いたヒューマン・コメディなのだ。語弊があるかもしれないが、ユダヤ人収容所という設定はこのコメディを描くための単なる設定のひとつでしかないんだとさえ思う。しかし、それでも最低限の配慮を忘れないのがベニーニのエラいところだと思います。特に、子供服の山を猫が歩いているシーンにはグサッときた。油断しているとたまにこういう強烈な場面が出てくるから、この映画は油断できない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 14:13:50) |
38. 海の上のピアニスト
1900とマックスの関係などを見ていると、つい同監督の『ニューシネマパラダイス』を思い出してしまいます。流れるピアノや文字通り炎のピアノ対決など、ときどき「何これ?」ってシーンがあるので混乱してしまうこともあったが、決してそこでシラケてしまうことはなかった。最後まで船を降りなかった1900を「逃げ」と見るか否かで大きくこの映画への印象が変わるような気がします。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 00:07:05) |
39. シン・レッド・ライン
なんか日本兵の描かれ方がちょっと姑息に思われたけど、とりあえず日本語で喋ってくれたのでよしとしよう(?)。同時期に『プライベート・ライアン』がありますが、正直どっちもどっちって感じです。むしろインパクトだけなら、映画史に残るであろう残酷描写を披露した『プライベート・ライアン』に軍配。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-19 23:36:50) |
40. シックス・センス
オチ自体はわざわざ最初にあんな断りを出してもらわなくても何となく中盤までで読めてしまう。それよりも、今までになかった幽霊の表現がなかなか斬新でよかったです。あんな風に後ろを通り過ぎていったり、テントに潜り込んできたららやっぱ怖いわなぁ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-19 23:28:52) |