21. オーシャンズ13
前作ほど酷くは無い。アル・パチーノが好きなんで、それだけで観ていられたってのもありますが。しかし秘書があんまり有能そうでもないし、あんまりセクシーでもない、ただのおばちゃんに見えるってのはどうにかならなかったものだろうか。 [DVD(字幕)] 4点(2008-07-04 06:06:25) |
22. あらくれ(1957)
《ネタバレ》 徳田秋声原作の小説の映画化。原作もまあまあだったが、こちらもまあまあの内容。それなりに原作に忠実に描かれていたような印象。この時代の女性を主人公にしたものに良くあることだが、逞しく自活するほどの活力があっても、なんだかんだ言って男から離れられない。こういう点がどうもいまひとつ心を惹かれない原因。時代的に女性一人ではどうしようもなかったのだから仕方ないのですがね。性の相性についての直接的な話などもちらりと出てくるのも原作どおり。時代的にこの部分はぼかすかカットするんだろうと何故か勝手に思い込んでいたため、そのまま描いていることに妙に感心した。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-07-04 05:59:43) |
23. オールウェイズ
以前観たときもそうだが、やはり期待値に対して内容があまり良いとは言えない。悪くはないのだけど。キャラ付けがややフラつき気味。行動動機の描き方も肝心なところで半端だったり適当だったりする。こういうところからか、いまいち締まりの無い印象。やはりそこはしっかり描いてくれないと、と思うところがおざなりだと不満も高まってしまいます。ヘプバーンの出演シーンは本当に短いが役どころも良く、とても印象に残る。ホリー・ハンターも可愛らしく美しく撮られていて、その点は満足。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-04 05:29:46) |
24. 江分利満氏の優雅な生活
《ネタバレ》 主人公はサラリーマンだけど、いかにも作家の頭の中のような話。冒頭から「面白くない」といいつつ始まり、理屈っぽいおっさんの語りが延々と続くだけだが面白い。映像表現も斬新で、外連味たっぷりに楽しませてくれる。こういう映画がこんな時代に作られていたんだということが驚き且つ歓びだった。ただ終盤、祝勝会から喋りに面白味がなくなってしまい、大失速。最後のこの感覚、本当に酔った上司に付き合わされている感覚と似ている。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-10 21:57:51) |
25. アルスラーン戦記
原作も未だに未完なんだそうで。アニメは1と2が映画で、3以降はOVAにシフトしたらしい。今回1と2を続けて鑑賞したが、とても評価できるような内容ではない。1も2も本当に物語のさわりだけ。少しづつ仲間が増えていくというような感じなんでしょうか。大仰な台詞に大げさなアニメ演出。やややりすぎ。絵もへぼい。キャラデザインからしておかしいような気がする。1と2も1時間と短いが、どうも一時間に纏めようとしてもかなり無理が出ているように見える。せめてそれぞれ一時間半ぐらいはつかってやるべきじゃないのかね。この出来では、OVA探してまで3以降を見たいとは思わせない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-06-10 21:42:33) |
26. ファニー・ガール
《ネタバレ》 今ひとつ面白くない。主人公のファニー自身が余り魅力的に見えないことが大きい。プレイボーイチックに随分濃い相手役のオマー・シャリフは結局カード賭博が仕事なのかね。馬に手を出して失敗し、石油に手を出してまた失敗と失敗続き。あげく借金まみれで夫婦仲も悪くなるというお決まりのパターン。実話なんだろうし、お決まりでもいいけど、盛り上がりがいまいち。映画としての面白さは、結婚するまでがピークであとは惰性に近く、ただ長いばかり。やはり尺の長さが仇になっている。凝縮するってことは大切なんですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-06-10 21:26:22) |
27. ピッチブラック
《ネタバレ》 続編の「リディック」を先に見た状態での鑑賞。あちらに比べてリディックが弱いことに驚いた。いたって普通に捕まっている。しかも捕まえている保安官が全然強そうに見えない。見栄えが利かないって言うか絵にならない地味さ加減。もう少しキャスティングをどうにかできなかったものか。続編と違ってこちらはパニックムービーに近い。エイリアン的。だが安っぽい。予算もないのだろうけど、CGも見るからに安いです。クリーチャーも結局エイリアンや恐竜の派生系で目新しさなし。光が彼等を傷つけるという設定は面白かったが詰めが極めて甘く、説得力がゼロになってしまっている。大体、光を恐れているはずなのに、普通に明かりがある中で二人も襲われている。その時点で設定の破綻も甚だしい。あんなに明かりのある状態でダメなら、あの青白い薄明かりで無事なわけが無いだろう。しらける。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-10 21:11:22) |
28. リディック
《ネタバレ》 かつて観た時はいまいちだったが、今回観てみたら結構良く出来た娯楽映画だと評価アップ。下敷きに聖書の話もちらちら。改宗を強いるとかも昔のキリスト教を思わせる。前作を知らなくてもこれだけで十分に楽しめる。とことん強い主人公というのもこの手の映画では必須。良くある強い主人公の一時的敗北パターンもない。ちょっとやられたシーン程度。灼熱の惑星などの設定も良い。最後の皮肉な結末も好み。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-10 21:00:39) |
29. フリー・ウィリー2
《ネタバレ》 シャチと人間のそれぞれの兄弟愛のお話。あれだけ報道されたシャチを売りさばこうと画策するのは随分無理がありますが。意外と前作より評判の悪いこっちの方がまだ楽しめた。ちなみに3は、、見ないことをお勧めする。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-06-10 20:47:41) |
30. フリー・ウィリー
主人公が里親にあまりにも頑なに心を開かない姿が嫌な感じ。シャチと触れ合うことで学習し、もう少し自然に心を開いたという表現が出来ないものか。あれでは都合の良い時だけ利用しているようにも見えてしまう。結構ご都合感や強引なところもがあるが、まあこの手のタイプの映画だからそういうところはとやかく言うまい。子供向け、あるいはファミリー向け映画。大した感動はないけど家族で見るならこれで十分なのだろう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-06-10 20:34:06) |
31. 恋するマドリ
《ネタバレ》 ちょっとした想像の何気ない挿入が上手い。設定は出来すぎではあるんだけど、まあ許せる。なかなか楽しく観ていられたが、空港へ追いかけるくだりがあまりにもグダグダ。あの場所におやじさんの登場とか脈絡なさすぎだし、やり過ぎが目に余る。そんなに一生懸命見せ場作ろうとしなくても成立する映画だと思うんだけどなぁ。テンポも良く爽やかで好感が持てる内容だっただけに、この点が非常に残念だ。 [DVD(邦画)] 6点(2008-05-31 18:12:01)(良:1票) |
32. 高校教師/もうひとつの繭の物語
題名通り、もともとのTV版とはまったくの別内容。TV版はまあ好きだったんだが、こちらは酷い。まさかここまで酷いとは。脈絡の無いシーンの連発。唐突な過去の述懐。なんだろこれ。ギャグだろうかと思うような無茶苦茶な展開。やっちゃえやっちゃえ式でなんでもありだ。皆病んでるって映画は数々あれど、これほど締まりの無い映画もない。素人が書いたとしか思えない脚本。これでいいのか野島伸司!、、って今更言われても本人も困るか。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2008-05-31 18:06:36) |
33. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 化け物の登場シーンが素晴らしい。電車の窓からの視点による化け物の襲撃シーンなどの挿入が、なんと利いていることか。この勢いで面白くなるかと思いきや、妙なおふざけが緊張感を根こそぎ削ってしまう。つっこみどころ多数。リアリティ度もどんどん落ちていく。まあそれは措いても、やはり悪ふざけが前面に出すぎて、娘が攫われたという緊張感が無いに等しいという点がどうにも受け入れ難い。娘の結末には自分的には納得がいったし、ふざけないでいてさえくれれば普通に楽しめたんだがね。惜しいとこ。鑑賞後、「殺人の追憶」の監督さんだと知って納得。あれも無駄なコメディタッチが緊張感を裂く出来だった。これがこの監督のカラーということなんだろう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-05-31 17:45:24) |
34. リバティーン
《ネタバレ》 ただの天邪鬼の馬鹿な男が自業自得を極めるだけの話。女優自身も魅力に欠けていて、単に自信過剰な高慢ちき。どこに女優としての魅力があったのかも不明。この女優と何時どのように破局したのかもイマイチ判然とせず。そもそも人物の内面に踏み込んでいかないのだから天邪鬼は天邪鬼のまま成立してしまい、劇作家がどれほど悲劇を嘆こうと伝わってくるものに欠ける。 [DVD(字幕)] 3点(2008-05-08 02:40:23) |
35. ラブ・アクチュアリー
同時進行型オムニバス。比較的下の話が多めなのがちょっと意外。何らかの性的な要素が絡むのは仕方ないのだろうか。しかし楽しめるのはやはりそういう要素が低めの話の方。アメリカがまるでエロ大国のようなおちょくり方は面白かったけど。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-08 02:23:08)(笑:1票) |
36. ワーロック(1959)
《ネタバレ》 雇われ、初めは受け入れられても次第に町の人間の目が変わってくる、そして町を出る羽目になる、という主人公の言葉どおりの展開が期待されるところだが、初めから町の人間が彼に批判的で、あまり変化が感じられないのが大きなマイナス。対立する元悪党の保安官も主張がボロボロだし。主人公がどうして人望を失ったかということもいまいち明瞭ではない。設定は面白く、俳優も上々。なのにこのだらしないストーリーは何だろう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-05-02 00:01:54) |
37. ウィニング・パス
《ネタバレ》 ストーリーは至って普通。各要素は提示するだけで掘り下げが足りず、深みなし。最後は自分がシュートを撃たずに誰かにパスするのだろうと思ったら、自分でシュートを撃つんでびっくり。あそこはベタでも誰かにパスして、主人公の成長を表すべきなんじゃないのかね。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-05-01 23:48:29) |
38. アリゾナ・ドリーム
よく判らん適当な話。キャラクターどうこうより、話自体がダメダメです。ジョニー・デップはとてもカッコいいけど、内容がこれではな。ギャロは意外と影が薄い。でも面白かったのはそのギャロの昔の映画のものまね口真似くらい。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2008-04-20 19:21:29) |
39. シェーン
子供の頃TVで観てから、久しぶりの鑑賞。意外やシェーンの服装が格好悪い。ベルトをつけてればまだ見られるが、外すと何だかプレスリーのコスプレ崩れに見えなくもない。子役も子役でちょっと目つきが悪い。こんな顔だったっけ。はて。色々淡い記憶との違いに戸惑います。肉弾戦が多く、西部劇というより人情劇。今見ても印象的な名ラストシーンに+1点。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-20 18:58:43) |
40. スパイダーマン3
《ネタバレ》 初っ端の親友との戦闘シーンは最早アトラクションムービー。ここまでやってくれればもうCGどうこうとは言う気もなくなる。スピード感も相当だし、映画館で見ていれば迫力倍増で存分に楽しめただろうと思う。ストーリーもそれなりにあれこれ入り組ませながらやってる方。アメコミ原作だし、もともとアクション物だしで、そんな深いものを求めるのは筋が違うが、人間の負の感情を餌として食いついてくる地球外生物はそれだけで物語りにアクセントを付けてくれるし、明確で判り易い。まあ便利な存在。研究所がモニターでチェックもせずに実験をするなど有り得ないことをしたり、恋人が見ていると判っている表彰式でキスをしてしまったり、おばさんが突然都合よく訪ねてきたり、あのタイミングで執事が「私は全てを見ていました」などと今更告白したりだの、結構首をかしげる部分も少なくは無い。サンドマンも結局倒せてないし、親友も死ぬ必要なかったような。まあ楽しめたからいいじゃないかと許してしまおう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-20 18:44:42)(良:1票) |