21. トロピック・サンダー/史上最低の作戦
《ネタバレ》 アメリカ人には面白いのかもしれないが、日本人の僕には眠気を誘うだけでした。日本のバラエティ番組をアメリカ人が観たら同じような感覚になろんだろうな。 [DVD(字幕)] 2点(2010-05-09 10:22:00) |
22. おっぱいバレー
《ネタバレ》 そもそも何で昭和50年代にする必要があったのかまったくわからない。11PMを合宿の夜に盗み見するシーンとか40歳台の郷愁をねらった小ネタがあるが、時代背景が映画の展開と何も連携していないので、どれも中途半端になっている。舞台が北九州なのに誰も九州弁を話さないこともからに違和感がある。 [DVD(邦画)] 3点(2010-05-03 22:21:52) |
23. インスタント沼
前半のOL時代のストーリーは要らないでしょう。加瀬亮は演技力ありすぎで、パンク姿が自然すぎて面白くない。多分、オダギリジョーだったのでしょう、この役は。でも電球さんが登場してからの世界観はとても大好きです。 [DVD(邦画)] 6点(2010-02-04 22:51:54) |
24. パットン大戦車軍団
《ネタバレ》 オープニング、星条旗を背に演説するパットンの姿にはガツンとやられました。 パットンは単なる猪突猛進ではありません。たくさんの幕僚を従え、冷静に戦局を分析し、確実に勝利を収めます。勇敢な兵士を愛し労います。歴史を学び、英雄たちに自分を重ねます。生粋の戦争家です。ドイツ情報部の兵士がパットンの写真を焼きながら「こいつがいなければ戦争などおきないのに」とつぶやくシーンがとても印象的です。 [DVD(字幕)] 8点(2010-02-02 23:43:58) |
25. 遠すぎた橋
《ネタバレ》 壮大な負け戦映画です。よく日本人は「空気」に流されると言われますが、欧米人だって同じこと。場の「空気」に支配され決断・判断を間違えてしまうのは万国共通です。この映画に出てくる男たちは、皆、優秀です。礼儀正しく、勇敢で、部下への思いやりがあり、最後まで仕事をやりぬく不屈の精神がある。その男気が戦争の空気に支配されると、とんでもないことになってしまう、そんなことを教えてくれる映画です。しかし、空挺師団が出陣するシーンはワクワクするよなー。戦争は悪だと知りつつも、胸を躍らせてしまうんだよな。映画のラストは子供が兵隊ゴッコをしている姿で終わります。男の子の無邪気さが戦争という不幸につながることを暗示させています。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-02 23:27:11)(良:1票) |
26. バットマン ビギンズ
かなりカッコいい。修行をしてバットマンが誕生するプロセスがとても好きです。バットモービルもかなり気に入った。 [映画館(字幕)] 8点(2010-01-10 19:35:52) |
27. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 ジョーカーの手下たちの行動原理はなんだったのでしょう?親分にだまし討ちされるは、金は全部燃やしちゃうは、よく逃げ出さずに付いていってるよね。ジョーカーの「ゴッサムシティに恐怖と混沌を!」という理念についていけるほど頭がよさそうじゃないし。 [映画館(字幕)] 8点(2010-01-10 19:31:51) |
28. 八甲田山
《ネタバレ》 中学生のころ家族全員で観に行った最後の映画です。雪が降るたびに♪雪の進軍、氷を踏んで♪と歌いながら行進したなー。などとセンチメンタルになりつつDVDで再鑑賞。真冬に実際の八甲田山でロケを敢行した映画作りの情熱は、それだけで感動します。案内人さわ(秋吉久美子が可愛い!)との別れで、敬礼を持って送り出すシーンは当時は感動しましたが、今観ると美化しすぎかなと少しマイナス評価をしました。 原作『八甲田山死の彷徨』を読みながら本作を観るとリーダーシップ論のよい教科書であることに気づきます。計画・リスク・決断について考えさせられます。こういう映画の見方もあっていいのではないかと思っています。 [映画館(邦画)] 9点(2010-01-10 18:40:10) |
29. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 オスカー・シンドラーがユダヤ人を救った理由が、安い労働力を得るためだったのか、人道主義からだったのか、人物像に不可解さをもたせた前半は良かったのですが、後半は全面ヒューマニズムに走り始めてから話が安っぽくなりました。特にO・シンドラーが転機となる赤いコートの少女のシーンですが、黒澤へのオマージュとか肯定的にとらえる方もいらっしゃいますが、完全に興醒めしました。シンドラーが泣きながらの演説や、シンドラーの墓にユダヤ人たちが花を手向けるラストなど、蛇足なんだよね、作品を薄っぺらくしています。 [映画館(字幕)] 4点(2010-01-10 17:59:42)(良:1票) |
30. 静かなる決闘
《ネタバレ》 黒澤明映画には珍しい駄作。そういう意味では貴重な作品かも。 面白くない最大の原因は、主人公のヒューマニズムが空回りしている。そもそもね、6年も待ってくれた婚約者に「病気になったから結婚できない」とちゃんと説明しなきゃダメだよね。説明できない理由も意味不明。これでは主人公の苦悩に共感できない。 [映画館(邦画)] 4点(2010-01-10 16:13:31) |
31. 生きる
《ネタバレ》 黒澤の作品は三船敏郎演ずる超人的な個性とテーマを融合させるのが作品の特徴です。その主役の個性を引き立たせる脇役たちの存在がもうひとつの特徴です。この映画が輝いている理由のひとつは、名脇役たちの名演技が際立っていることだと気づきました。陳情の主婦役の菅井きん(最高!)、ヤクザの宮口精二(眼光キラ!)、作家の伊藤雄之助、同僚役の左卜全(存在感だけで笑えます)、患者の渡辺篤、係長役の藤原釜足、などなど。みんな画面に登場した瞬間に「あ、こういう人なんだ」と自然と納得させられてしまいます。課長役の志村喬も中盤からは回想シーンのみの登場になるわけで、完全に脇役になってしまいます。 肝心の作品のテーマについてですが、黒澤は若いころはロシア文学に傾倒しており、この作品もその影響が強いと思いますが、トルストイとかドストエフキーとかを読み込んでからコメントを試みたいと思っています。 [映画館(邦画)] 10点(2010-01-10 15:54:47) |
32. トラ・トラ・トラ!
《ネタバレ》 監督はリチャード・フライシャー/舛田利夫/深作欣二となっていますが、実際は製作者のエルモ・ウィリアムスの作品です。作品全体を構成するのはE・ウィリアムスであり、黒澤は彼に雇われた脚本家兼演出家にすぎない、という意図で製作が開始されたことが『黒澤明vs.ハリウッド』を読むとわかります。一方、黒澤は最後までこの作品の作家は自分であると信じつづけます。しかし、ボタンの掛け違いは埋まることはなく、日本側スタッフの不協和音も起こり、黒澤明の降板という不幸な事態を招いてしまいます。 では黒澤明が最後まで撮り続けたらどういう作品になっていたのでしょうか。作品の構成自体は大きく変わらなかっただろうと類推します。E・ウィリアムスは黒澤の脚本力を最大に評価しており、黒澤の脚本をほぼそのまま採用したと思います。これは『黒澤明 天才の苦悩と創造』に収められている黒澤の最終稿と映画を見比べるとよくわかります。細部においてはどうでしょうか。例えば黒澤は連合艦隊を不気味な存在として演出しようとしていたのではと思います。黒澤最終稿にあって本編にはないエトロフからの出撃シーンは、艦隊の全体像を映さずに、画面を覆いつくす艦体の一部や音だけで描こうとした意図が感じられます。しかし、黒澤の細部のイメージがどれだけ作品の深みとなったかは、私のような凡才には想像することすらできません。 この映画を語るときは黒澤の存在を意識せざるをえないのですが、それを度外視しても、戦争映画の傑作であることは間違いありません。開戦までの日米の立場と動きを公平に描きながら、アメリカ側の危機管理の甘さ、日本側の戦争目的の履き違い(外交の延長上にあるとする山本五十六の構想と、敵空母部隊殲滅にこだわる攻撃部隊のギャップ)という歴史の悲劇を見事に描いています。特に、攻撃隊の払暁の出撃シーンは後世に語り継がれる名シーンです。 [映画館(字幕)] 9点(2010-01-10 15:03:35) |
33. 呪怨 (2003)
とても寝苦しく、体が重くて眼が覚めると、私の体の上にあったのは、ギャー!!!!!!寝ぼけている息子と娘でした。 [DVD(邦画)] 1点(2010-01-08 19:58:37) |
34. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 都会の憂鬱と孤独から生まれる狂気を描いた傑作です。ロバート・デ・ニーロは自分の肉体を改造しながらの演技も、ひとつの狂気かもしれません。 映画のオープニングは最高ですね。マンホールからあふれる水蒸気の中をゆったりと横切るタクシーのスローモーション、フロントガラスに揺らぐネオンサイン、トラビスの瞳に映る夜景、サックスで歌うテーマ、いつ観てもしびれます。 [映画館(字幕)] 8点(2010-01-03 13:47:48)(良:1票) |
35. アバター(2009)
《ネタバレ》 通常版で鑑賞。J・キャメロン監督のストーリー展開の妙手ですね。機械文明と自然崇拝社会の対立というテーマを、圧倒的な技術力を駆使し、分かりやすく丁寧に描いています。しかし、機械文明を批判しつつ、映画の中の自然は全て造り物というのは違和感があります。なんでも都合よく編集し直してしまえばよいという傲慢さもあります。 [映画館(字幕)] 6点(2010-01-03 13:22:45) |
36. 着信アリ
家族や恋人と「キャー!」「トイレにいけないよー」と騒ぎながら鑑賞してください。決して一人では観ないでください(というキャッチコピーの映画があったが...)一人で観ると「話の辻褄が合わない!」「演技がヘタろ!」と作品を冷静に評価しちゃいます。「いやー、怖かったね」と、みんなで見終わった後の解放感を楽しむのもホラー映画の醍醐味です。 [DVD(邦画)] 5点(2010-01-03 12:54:42) |
37. 灰とダイヤモンド
《ネタバレ》 せっかく戦争が終わったのに誰も浮かれていません。待ち行く人は皆うつろです。家族に心を開かない共産党指導者、戦争を終わらせたくない旧レジスタンスや軍人、新政府に出世の糸口を見出す打算的な役人、戦争が終わってもその虚無感を背負い続けなければいけない人々の業。朝までダラダラ続くパーティー、廃墟のさかさまのキリスト、これらは戦後ポーランドの混乱の象徴でしょう。自分の行き方に疑問を抱きつつも、結局は戦争をすてられないマチェック。シーツの波を抜けてゴミ捨て場で死んでいくラストは屈指の名シーンです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-15 11:37:51) |
38. ハリー・ポッターと謎のプリンス
《ネタバレ》 このシリーズの最大の欠点は、ヴォルデモートとその部下たちが怖くないことです。先生たちが語る秘密に不気味さは全くないし、折角苦労してホグワーツに侵入しても皿を壊したり小屋に火をつけたりチンピラ程度の悪さしかできないし。特殊効果はどんどん大げさになっていますが、ネタが安っぽいのでダークさもファンタジーさも無くなってきました。 [DVD(吹替)] 3点(2009-12-15 10:51:41)(良:2票) |
39. 夜と霧
《ネタバレ》 ユダヤ人虐殺というナチスドイツの戦争犯罪を告発するドキュメンタリーです。ナレーションは状況説明にとどめ、製作当時の映像と戦争当時の写真と映像を交互に編集する手法は、あの戦争の悲劇を伝えるのに充分に衝撃的です。32分という短い上映時間は、残虐な映像を冷静に観られるギリギリの時間です。人類の負の記憶として、未来に伝えなければいけない映画のひとつです。 ※ぼかしが入り非常に観づらかった。こういう文芸作品に処理をするのはやめてほしい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-15 10:37:00) |
40. グラン・トリノ
最後は丸腰でしたね。イーストウッドは生涯をかけて演じてきた”男の姿”を終わらせたかったのでしょう。さよならハリー!、さよならブロンディ! [映画館(字幕)] 8点(2009-05-02 10:37:56) |