21. 赤ひげ
これは観賞するのがきつかったですね。黒澤作品に陰りが感じられた作品です。冗長であること、淡々とした語り口であること、これらが作品にプラスに働いているとは思えませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-08-13 17:52:54) |
22. 大脱走
むかし、映画館で見ました。200円で。名画座のあった頃、懐かしいですね。ドキドキするやら、悲しくて涙が出るやら、何度繰り返してみても、素晴らしいです。 [映画館(字幕)] 10点(2010-05-02 22:58:40) |
23. 2001年宇宙の旅
リバイバルをテアトル東京で鑑賞したのが最初です。待ちに待ったリバイバルだったので、興奮したのを覚えています。脳髄に直接衝撃を受けました。原作を後に読みましたが、シンプルですね。よくぞここまで映像表現で膨らませることができたものだと、本作に改めて感心しました。 [映画館(字幕)] 10点(2009-08-29 14:29:21) |
24. 招かれざる客(1967)
名優達が集い演じる見事な室内劇ですね。今まで未見でしたが、やっと見ることができました。満足です。 [地上波(吹替)] 6点(2009-07-27 01:26:07) |
25. ウエスタン
《ネタバレ》 セルジオ・レオーネがアメリカで撮った西部劇です。とてつもなく長い映画です。でも、この長さこそが本作の命と言ってよいでしょう。息詰まる「タメ」の感覚がレオーネの真骨頂ですね。オープニングの格好良さと言ったらありません。この冗長なオープニングで、私たち見るものを一気に西部劇の世界に引き込んでくれます。ジェットコースター・ムービーに慣れきっている方にはテンポが遅く感じられるでしょうが、映像を舐め尽くすようにしてじっくり見て欲しいと思います。モニュメントバレーあり、鉄道シーンあり、お決まりの決闘シーンあり。そして、見事な長回しに群衆シーン。主要登場人物4人にそれぞれテーマ音楽が流れるのも粋です。 [DVD(字幕)] 9点(2009-04-01 00:45:16) |
26. ドリトル先生不思議な旅
その昔映画館でしっかり見ました。絢爛豪華で、豪快な展開。とても面白かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2009-03-30 01:21:36) |
27. 鬼婆
実に恐ろしい映画です。個人的には結末が弱いように思いましたが、とにかく眼が釘付けとなりました。乙羽信子、吉村実子、佐藤慶の汗したたる裸体が説得力あります。人の心の暗部に迫る力作。 [DVD(邦画)] 7点(2008-11-17 00:22:41) |
28. 忍びの者
《ネタバレ》 忍者同士の壮絶なバトル、ではなく、意外に小市民的な幸せを求める男の話でした。結構大がかりな合戦シーンがあるものの、うまく生かし切れていないのがもったいない。 [DVD(邦画)] 4点(2008-10-05 18:28:35) |
29. 動く標的
ハードボイルド映画の佳作と言いたいところですが、残念ながら素晴らしく面白いわけではありません。しかし、ポール・ニューマンが若くて魅力にあふれています。先日亡くなりましたね。合掌。 [地上波(吹替)] 5点(2008-10-02 04:01:01) |
30. 連合艦隊司令長官 山本五十六
《ネタバレ》 山本五十六に焦点を当て、彼の死に至るまでの太平洋戦争全般を描いています。「太平洋の鷲」や「太平洋の嵐」に比べると、ちょっと印象が薄い気がしますが、まずまず、面白く見せてくれます。山本五十六は日本海軍の象徴で、たいへんな尊敬を受けていた人物です。しかし、真珠湾攻撃では勝利を収めたものの、結果として太平洋戦争を日本の勝利とすることができず、南方で憤死してしまいます。そんな山本五十六を三船敏郎が力演したことに本作の重みがあります。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-08-17 01:56:28) |
31. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 大作。そして傑作。玉音放送にまつわる終戦のエピソードを実にうまくまとめて見せてくれます。娯楽の要素は一切無いのに、とても面白く、勉強になります。初めて知ることばかりでした。終戦を受け入れられず、本土決戦に固執する陸軍の狂態ぶりがよくわかります。本土決戦が行われていたら、さらに多くの人命が失われていたに違いありません。ミッドウェイの大敗北以来、日本国民を欺きつつ、敗戦濃厚にも関わらずだらだらと戦争を継続したツケはあまりにも大きかったと思います。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-08-17 01:38:33) |
32. 太平洋の嵐
《ネタバレ》 戦記物に興味があるならば十分に見る価値のある佳作です。ストーリーは真珠湾攻撃をイントロとして、ミッドウェイ海戦で日本軍が大敗北を喫するまでを、まずまずきっちりと真面目に描いています。難点は、誰が誰だかよくわからないこと。私はそれなりの知識を持って鑑賞しましたが、俳優名と、役名と、歴史的事実とをすりあわせながら見るのに、少しフラストレーションを感じました。模型を駆使した特撮は、今となってはレトロな味わいがあります。作戦の失敗に憤りを感じ、生き残った兵士たちへの処遇に怒りを覚え、大いに考えさせられました。「隠し砦の三悪人」で雪姫を演じた上原美佐の楚々とした美しさに惹かれました。 [DVD(邦画)] 7点(2008-07-04 03:04:00) |
33. 引き裂かれたカーテン
これだけのビッグ・ネームが並びながら、出来映えは皆さんおっしゃるように凡庸です。でも、古い映画で、好きな俳優が出演している作品をのんびり見るのは悪くないと思っています。 [地上波(吹替)] 5点(2008-04-01 22:15:44) |
34. 電送人間
《ネタバレ》 監督が本田猪四郎から福田純に代わりましたが、とくに違和感はなく、他の二作との統一感は保たれています。男優陣は豪華で、鶴田浩二、平田昭彦、土屋嘉男と火花を散らしての競演ですが、際立っていたのは中丸忠雄です。圧倒的な存在感があります。その中丸忠雄ですが、変身しないではないですか。その点、看板にちょいと偽りありと感じました。実は「電送される人間」。屋外の撮影が比較的多く、昭和の風景が見てとれるのは楽しいものがありました。 [DVD(邦画)] 5点(2008-02-10 09:10:51) |
35. ガス人間第一号
怪奇サスペンスを期待すると、良い意味で裏切られます。タイトルはインパクトありますね。 土屋嘉男と八千草薫の組み合わせは実に異色です。これだけでも見る価値あります。ガス人間の起こす犯罪や、ラブ・ストーリー、捜査陣・報道陣の描写などは、どれも中途半端の感を拭い切れない部分があります。ですから、傑作の域に達していないと私は思いますが、作品全体としては、レトロな風味でなかなか味わい深い作品に仕上がっています。ちょっと点数は辛めにつけますが、面白く見ました。 [DVD(邦画)] 5点(2008-01-26 09:51:12) |
36. 天国と地獄
初見は20年以上前だが、邦画で、これだけ上質なサスペンスがすでに作られていたのかと、感嘆したものだ。レビューするに当たり見直したが、もう少し尺を短くし、犯人逮捕の過程をスピーディに展開すれば、と感じた。英語のタイトルを誉めたりすることはめったに無いが、「ハイ・アンド・ロー」は実に良いタイトルだと思う。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-01-01 17:09:40) |
37. 斬る(1962)
《ネタバレ》 良いのは市川雷蔵と映像美。良くないのは支離滅裂な展開。信吾は三年の放浪で、どのようにして必殺の剣を身につけたのか? その描写が一切無いのが残念。タイトルが内容にマッチしていないと思うのだが。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-12-31 11:44:33) |
38. ボディガード(1968)
《ネタバレ》 なにがなんでも絶対に見なければ、などという作品ではありません。でも、暇つぶしに煎餅でもかじりながらくつろいで見るにはうってつけ。シルヴァ・コシナのお色気は今の女優のそれとはちょっと異なり、かえって新鮮な感じがします。カーク・ダグラスは拳銃一丁で、ライフルを持っている敵を、ビシバシ倒します。「荒野の七人」では盗賊の首領役で強烈な印象を残したイーライ・ウォラックが敏腕弁護士なんてのも意外な発見。万事ご都合主義の昔の映画を腹立てずに見ることのできる方は、どうぞ。 [地上波(吹替)] 5点(2007-12-24 12:20:49) |
39. 秋津温泉
美しい映像、しみじみとしたストーリーで、味わい深いです。岡田茉莉子が長門裕之に惹かれる気持ちに理解しがたいところがあるのですが、作品の出来にとって致命的ではありません。おそらく世の中に一番受け入れられた吉田喜重作品と思います。 [映画館(邦画)] 7点(2007-12-22 13:45:26)(良:1票) |
40. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 最初の鑑賞は銀座の並木座でした。「七人の侍」との二本立てで、200円でした。封切りの前売り券が700円、当日券が800円か900円くらいの時代です。お目当ては「七人の侍」で、「椿三十郎」はまったく予備知識なしで見ました。観賞後、とんでもなく得をした気分でした。話はコンパクトで単純明快。笑いもあれば、素晴らしい殺陣もあります。颯爽と去っていく三船敏郎の背中が最高です。 [映画館(邦画)] 10点(2007-12-11 01:34:13) |