21. インターミッション
映画は、終わり方がすべてだ。映画批評家として様々な映画を見てきた監督はやっぱりわかってるな~、と思えるのはそこだ。 温度感もクオリティもバラバラのぶつ切りのエピソード、それぞれを見ていくとたしかに細かく突っ込みどころはあるだろう。でも映画が終わった時、その時に、ああ、言いたかったのはこういうことなんだな、あなたが描きたかったことはこれなんだな、それがズンと心に響けばそれで勝ち。 そういう意味で、はい参りました。そう思える映画です。 [映画館(邦画)] 7点(2013-03-12 18:32:34) |
22. 戦場のメリークリスマス
30年ぶりに見直したが、驚いたことに、その時と印象が変わらなかった。 年をとると同じ映画でも見方が変わるというが、これはどうしてだろう。 ひとつには、曖昧なシーンがなくいろいろな解釈を許さない、ある意味“わかりやすい”話だからかもしれない。 もうひとつは、80年代のど真ん中に作られたにもかかわらず、この映画がもし新作として発表されても何の違和感もない、つまり時代を感じさせない映画だからかもしれない。 映画のテーマ自体にはいろいろ議論があるかもしれないが、そういう意味でこの映画は名作と呼べると思う。 あ、ひとつだけ。坂本龍一がデビッド・ボウイにキスされて剣を振り上げるがぶっ倒れるシーンは、当時はポカーンとして見ていたが、今回はなぜか爆笑してしまった。あの坂本龍一の顔は素晴らしい。いやもうね、また思い出し笑いしましたよ。まいったね。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-03-12 18:21:03) |
23. ランゴ(2011)
極端にデフォルメされたキャラクターなのに質感が群を抜いて素晴らしかった。もうこれだけで見る価値ある。コマ送りして見たい。 ただ、ストーリーは、完全にいわゆるハリウッドメソッドの典型のような物語。 それはいいのだが、主人公が最後の試練を乗り越えるきっかけと切り札がいずれも弱く、どんでん返しの意外性もなく、十分なカタルシスが得られない。 見せ場だけでぐいぐい押すのはやはり弱い。 ハリウッドメソッドで行くなら行くで、脚本を徹底的に練るべきだった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-12 18:06:49) |
24. ミッドナイト・イン・パリ
人が陥りがちな懐古主義を皮肉り、いまを生きる大切を説く。 ……みたいなわかりやすい結論に落ち着くわけでもなく、なんとなく曖昧な感じで終わるのがいいんですよね。 こういう設定だとつい観念的な映画になりがちだけど、ちゃんと人間を描いている。設定はそのための道具に過ぎない。 素晴らしい映画だと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-02-08 18:09:46)(良:1票) |
25. DEATH NOTE デスノート the Last name
冷やかし程度で見始めましたが、脚本はなかなか巧妙だと思いました。(原作未読なので原作の面白さでしょうか?) しかしなんなのあのCGのひどさ!今時ありえない! [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-05 20:21:41) |
26. DEATH NOTE デスノート(2006)
冷やかし程度で見始めましたが、脚本はなかなか巧妙だと思いました。(原作未読なので原作の面白さでしょうか?) しかしなんなのあのCGのひどさ!今時ありえない! [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-05 20:18:53) |
27. パレード(2010)
なんというか、言いたいことはなんとなくわかるんだけど観念的というか、それをうまくキャラクターや筋運びやらに落としていくのが映画だと思うのにできてなくて、なんとなくテーマ的なものはわかるんだけど…で終わっちゃってて未消化という感想。 それが原作のせいなのか脚本化によるのかわかりませんが(みなさんの評を読むとどうも後者っぽいが)どっちにしてもダメですね。こんなんじゃ。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-09-05 20:14:10) |
28. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
この映画は主人公に感情移入するというようなものではなく、ある男の生涯を神の視点で眺めるという類のものだと思うんですね。バリー・リンドン的な。だから主人公に気持ちが入るか否かというのと映画の出来の話は別だと思います。 と言いつつも、この映画はちょっと脚本が弱いのではないか。ひとつひとつのエピソードは印象的だと思いますが、構成があまりうまいとは言えないと思いました。唐突にひとつのエピソードが始まり、終わる。何話かで語る大河ドラマならそれでいいかもしれませんが、2時間40分という尺の中でクライマックスに向かってどのように盛り上がっていくか、映画はそこが大事なのではないかと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-05 20:03:28) |
29. さや侍
「働くおっさんシリーズ」なるものを知らない自分にとっては全く笑えなかった。ただ痛々しい映画だった。 一作目は、「映画をぶっ壊してやろう」という意図がとてもよくわかったし楽しめたのだが、二作目、今作と段々つまらなくなってきた。 前半、まさかこれをラストまで繰り返すんじゃないだろうなと思っていたらその通りになっていてガク然。自分にとっては退屈極まりなかったが、松本人志はひとつひとつの中身が面白いから繰り返しても観客は飽きないとでも思っているんだろう。 たとえその内容が面白かったとしても、話の展開・構成を工夫するのを怠って延々それを見せ続けるというのは、この人はバラエティ番組の延長線としか考えていずほんとの映画の面白さってものを知らないのではないのかな、とちょっと悲しい気持ちになった。 [映画館(邦画)] 3点(2011-07-05 18:14:10)(良:2票) |
30. SUPER8/スーパーエイト(2011)
『スタンド・バイ・ミー』だの『E.T.』だのという声が聞こえてたのでもっとシリアスな感じで詩情豊かな感じのものかと想像してたけど、すっげークダらなくて面白い痛快娯楽作でした。 もしかして宣伝の仕方間違えたかもね。 [映画館(字幕)] 8点(2011-07-04 21:11:10) |
31. X-MEN:ファースト・ジェネレーション
このシリーズ中では最高作ではないだろうか? どんなドンパチよりも、心理模様を丹念に描くほうがはるかにサスペンスフルで見応えがあるものだな、と当たり前のようなことに気づかせてくれた。 [映画館(字幕)] 8点(2011-07-04 21:01:17) |
32. ブラック・スワン
ホラー的表現とスポ根ものをかけ合わせるというのは面白い試みだったけど、肝心のホラー表現が、「ドキッ」とか「メリッ」とかすごく即物的というか表層的というか、見てて生理的嫌悪感はあるけど心理的には全然迫って来なくてゾクゾクしないのですよ。 なんだか残念ですね~。 [映画館(吹替)] 6点(2011-07-04 20:55:30) |
33. 亀は意外と速く泳ぐ
とてもくだなくてゆるい作品なんだけど、観終わったあとに、楽しい時間をありがとうって気になるんですよね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-05-19 18:52:33) |
34. ラスト サムライ
久々に見直したんだけど、渡辺謙演じる勝元って一体ナニと闘ってたんすかね??? [地上波(吹替)] 5点(2011-05-19 18:14:05) |
35. 八日目の蝉
最後の最後になってテーマがぼやける。 一体なにが言いたかったんだろう! 井上真央の視点で描くという狙いは悪くはないと思えたのだが… 個人的には一番泣けたのは小池栄子の告白シーンだった。 [映画館(邦画)] 6点(2011-05-19 18:08:00) |
36. エンジェル ウォーズ
映画として傑作かと聞かれると、うーんとなるし、結末は好きかと聞かれると、うーんとなるが、きっとブルーレイ買って繰り返し見ることでしょう。 [映画館(吹替)] 6点(2011-05-05 19:57:59) |
37. ガリバー旅行記(2010)
この映画、本来ポップコーンぽりぽりやりながらだらだら~っと見る作品なのに、3D上映なんかするから気合い入れて見てしまってガックシなった。 3Dはいらん。少なくともっ。 [映画館(字幕)] 5点(2011-05-05 19:51:00) |
38. トゥルー・グリット
人生の悲哀を感じさせてくれるラストがよかった。 [映画館(字幕)] 7点(2011-04-05 05:11:11) |
39. ノウイング
羽根とか生えてないでくれよ~…と祈ったが、やっぱり生えてた。 ま、駅のシーンが迫力あったから、いっか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-05 04:47:20) |
40. 英国王のスピーチ
よくできた小品だけど、アメリカ人ほど英国王に思い入れないからか、アカデミー作品賞ほどのものか?という疑問は残ります。 [映画館(字幕)] 7点(2011-04-05 04:43:18) |