21. 遠い空の向こうに
《ネタバレ》 すがすがしい後味に浸れる映画。この映画が好きな方には、現在「モーニング」に連載中の「宇宙兄弟」という漫画もぜひ読んでみて欲しいです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-01-28 16:41:08) |
22. 愛を読むひと
《ネタバレ》 心とからだを完全に奪われたまま,突然,訳もわからず自分の前から消え去られてしまう。生まれてたった15年しか経っていない少年にとって,どれほどの絶望感だったことだろう。ハンナに出会ったことで,どんどん大人っぽく魅力的な人間に変わっていったマイケル。だけど,ハンナが去ってしまった部屋で,ひとり所在無げにたたずむ姿は,まるっきりの子どもに見えた。その夜,ハンナのベッドに横たわっていたときの悲しい目が,いつまでも頭から離れなかった。あの裁判で,偶然ハンナに再会しなかったとしたら,マイケルの心の傷は時間の流れとともに少しずつ癒されて,凍った心は溶かされていったのだろうか。しかし,裁判で重大な証言をしないままハンナに重い刑罰が科せられたことで,マイケルの心はさらに閉ざされたものになってしまう。ハンナとの出会いは,マイケルの人生を大きく2度も変えてしまった。そして,朗読テープの贈り物・・・。ハンナにとって生きる支えになっていたと同時に,マイケルにとっても自分の人生を生きなおす作業になっていたように思う。だから,マイケルはハンナと,過去は一緒に振り返れても,未来を一緒に歩くことはできなかったのだと思う。ラスト,マイケルは娘と未来を歩けるまでに心が溶かされていた。他の誰でもない,ハンナがそうさせた。やっぱり,二人の間には,愛があったと信じたい。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-18 22:13:11) |
23. 転々
《ネタバレ》 大好きな「時効警察」のゆる~い空気感が、この映画でもお腹一杯、満喫できました。もう、岩松さんとふせさんが並んだだけで、お腹の底の方からふつふつと笑いが込み上げてきて、きっと、にんまり笑う程度の小ネタシーンも、嬉しすぎて大爆笑してました。 あとはやっぱり、キョンキョンがオダジョーのお母さん役でも問題ないってあたりが、感慨深いです・・・。「おかわりしなさい」が妙に貫録があって、素敵でした。 [DVD(邦画)] 8点(2010-04-28 17:30:12) |
24. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 久々の映画館・・・ということもあったのかも知れませんが、冒頭シーンから、心をもっていかれて、うるっときてしまいました。そうすけに会いたくて会いたくてたまらなかったポニョが、ありったけのパワーを使ってそうすけの元にたどり着き、そして一緒に過ごす中で、何度も何度もそうすけの名前を呼びます。大好きな人のそばにいて、大好きな人の名前を呼ぶうれしさが溢れていて、涙が止まりませんでした。ピュアでまっすぐなラブストーリーとして、心から楽しめました。ほとんど予備知識無く、主題歌のイメージだけで観たのも正解でした。 [映画館(邦画)] 8点(2008-12-08 10:32:30)(良:1票) |
25. バクマン。
《ネタバレ》 映画を観て思ったのは、私は「バクマン。」の真城君と亜豆ちゃんの恋愛要素がものすごく大好きだったんだなあということ。会わずにメールだけで励まし合って、お互いの夢が叶ったら結婚するっていう、なんとももどかしくもピュアな2人を、毎週ずっと応援し続けていた連載当時。亜豆ちゃんが、真城君の最大のモチベーションと理解していたので、映画の中ではこの要素が薄くなっていることに若干戸惑いました。でも、これはこれで良く考えられているし、主役も脇キャラもみんなハマッてるし、面白かったし満足!と自分を納得させてエンディングを迎えると・・・、そこにあのサカナクションの主題歌が!!もう、恋愛要素薄味のフラストレーションを一気にぶっ飛ばしてくれる程の、究極のラブソング。それこそ「丁寧に」大事にしてきた二人の気持ちがそのまま歌になっていて、満足が大大大満足に変わりました。ありがとう、サカナクション! [映画館(邦画)] 7点(2015-10-21 10:05:02) |
26. アナと雪の女王
《ネタバレ》 あっちにもこっちにも気を遣って、お姉ちゃんは、ツライですね・・。 [映画館(吹替)] 7点(2014-11-28 12:02:12)(笑:1票) |
27. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 公開直前にテレビで特別放映された、4分間の劇場版予告。その素晴らしさに、これは絶対、「行かねば。」という気持ちにさせられ、劇場に足を運びました。結果、本編では予告のような感動は味わえませんでした。あまりにも完成度の高い予告に、必要以上に期待値が上がってしまったようです。決してつまらないわけではなく、話の展開も、登場人物も、声の感じも全てがよかったです。でも、鑑賞後2週間たった今でも思い出して泣けてくるのは、予告の1番最後に流れた菜穂子が二郎に自分の名前を告げる場面。「震災の時は、本当にお世話になりました。さとみ、なおこと申します。」ずっとずっと会いたくてたまらなかったひとに、やっと自分の名前を伝えることができた心の震えが、痛いほど伝わる声に涙が止まりませんでした。生まれて初めて、自己紹介で泣きました。瀧本美織さん、素晴らしいです!私の中で、予告は10点満点でした。 [映画館(邦画)] 7点(2013-08-15 13:24:08)(良:1票) |
28. 舟を編む
《ネタバレ》 鑑賞目的は、「きれいなオダジョー」。CMで見た髭のないオダギリジョーの姿につられ、きゃんきゃん尻尾を振って本日鑑賞してまいりました。眼福、眼福。(やっぱり、あれですかね、95年当時のヘアスタイルはヅラですよね?男性陣のズボンの太さといい、池脇ちいちゃんのお化粧といい、絶妙なダサさ加減でした)。そんな目的ではありましたが、まじめ君とかぐやさんのシーンにかなりやられました。恋人と別れの電話の後、黙々と包丁を研ぐかぐやさんの背中。振り向いた彼女は、こっちまで泣いてしまいそうな切ない表情でした。まじめ君は、不器用なりにも、かぐやさんを元気づけようと一生懸命話し続け、そんな彼のまじめな優しさに、ふっと何かがほぐれたような表情に変わる・・・。宮﨑あおいという女優さんの底力を感じるシーンでした。あとは、告白のシーン。OKもらってるのに、「え~、え?え~・・・」と言い続けるまじめ君に、しばらく笑いが止まりませんでした。年月が経ち、いつも体が斜めで挙動不審気味だったまじめ君が、大人の風格あるまじめ主任に変貌していました。きっと、かぐやさんに思いを伝えられたことが自信につながり、丁寧な手順でいつもおいしいご飯を用意してくれる彼女の理解と支えがあって、辞書作りという気の遠くなるような仕事を積み重ねる過程が、まじめ君を大人の男に成長させたんだろうなあと思いました。あ~、いい映画でした。 余談ですが、先日の「王様のブランチ」で、西岡さんが新入りちゃんに「面白い顔だね」というセリフは、台本にないアドリブだったと話してました。そしてオダジョーは、「正統派のきれいな顔より、面白い顔が好みなんです。」とも言ってました。でも、嫁の香椎由宇さんはどう見ても正統派の美人さんですよね。フンだ。 [映画館(邦画)] 7点(2013-04-17 15:45:10)(良:1票) |
29. [リミット]
《ネタバレ》 私は、前世は狭い所に閉じ込められて圧死したんだろうなあと思うくらいの閉所恐怖症です。陽気な海外の若者達が「自動車に何人乗れるかチャレンジ!」みたいな映像を見ただけで、過呼吸になります。なのに観てしまいました、これ。なんの事前情報もなかったもので。あまりの苦しさに、「別の空間に自分を漂わせて客観的に観る」という技を編み出して最後まで鑑賞しました。あの彼も、来世は閉所恐怖症ですね・・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-02-13 16:02:59)(笑:1票) (良:1票) |
30. ブルース・オールマイティ
《ネタバレ》 ライバルキャスターを、放送本番中にどうにかしちゃうシーン。観ている最中は、ハラハラ感の方が強くて笑えなかったのですが、鑑賞後数日間にわたり思い出し笑いの嵐で、思い出し笑いで泣くほど笑ったのは生まれて初めてでした。傍から見たら、私自身が完全にあの彼のようにおかしな状態。家の中でよかった・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-20 12:03:14) |
31. めがね
とても好き。理屈抜きで。 [DVD(邦画)] 7点(2012-06-30 08:35:32) |
32. 宇宙兄弟
《ネタバレ》 原作がモーニングで連載スタートした当初から、毎週楽しみに読んでいる宇宙兄弟。映画化が決まった時から、ずっとこの日を心待ちにしてきました。期待と不安が入り混じった複雑な心境ではありましたが。結果、原作ファンが切に待ち望んでいるムッタとヒビトのあの姿を、先に映画で観せられちゃった感じ。う~ん、うれしいような、ちょっと待ってよ~って言いたいような…。原作では、まだ夢の途中のムッタですから。もしかしたら、原作未読の方のほうが、純粋に「映画・宇宙兄弟」を楽しめるのかも。あまりにも原作に思い入れが強すぎて、「こんなにも短く端折られちゃって、ムッタとヒビトの魅力がちゃんとみんなに伝わっているのかしら??」と余計な心配をしてしまったので。小さなことにくよくよ悩んでしまうけど、結局はいつもまわりの人たちを大きく揺さぶるような答えにたどり着く、ちっちゃいようで大きな男、ムッタ。これまで、何度となくムッタや他の登場人物たちの言葉に泣かされてきました。そんな数々の名シーンは、あんまり盛り込まれてなかったのが、残念。でも、限られた時間の中で、精一杯まとめあげられていると思います。鑑賞後の帰り道、見上げた空には見事に輝く満月。もちろん親指で隠しましたとも、人気のないところで。最後に、「宇宙兄弟」(漫画の方)は、全ての小中学校の図書館に置くべき名作です!! [映画館(邦画)] 7点(2012-05-05 23:41:57) |
33. ばかもの
《ネタバレ》 シャンプーの香りがしそうな出会いのころから、すえた匂いを漂わせるアルコール依存者へ転落。そうなったのは「額子のせいじゃない」と秀は言っていた。確かに、心にストレスがかかるごとに酒量が増えていったのは、自身の心の弱さからかもしれないけど、最初のきっかけを作ってしまったのはやっぱり額子だと思う。それほど強烈な別れだった。たくさんの回り道をして再び出会った時、二人とも外見はすごく変わってしまっていたけど、どうしようもなく惹かれあった気持ちだけは心の奥底に残っていたのだろう。今度こそ、お互いの傷を癒しながら寄り添って生きる未来を暗示させるラストシーンだった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-12-11 22:05:43) |
34. ナイト&デイ
《ネタバレ》 素直に、面白かった~~!!トムは無敵だし、キャメロンはキュートだし、アクションも笑いも満載。めんどくさいところは、ぜんぶ気絶オチで端折っちゃうのも笑えた。正直になる薬のところも、爆笑。最後の最後、ドライブに出発するキャメロンの笑顔が、スリムクラブの真栄田とダブります。目を閉じて、二人の笑顔を思い出してみてください。ほら・・、ね? [DVD(字幕)] 7点(2011-11-08 14:54:29)(良:1票) |
35. 運動靴と赤い金魚
《ネタバレ》 「あ~、正直に全部話せば済む事なのに・・・」と思ってしまうこと自体が、子どもの感性を失って大人になってしまったという事なのだろう。そうだった。子どもの頃は、大人に怒られる事が何より怖くて、そうならないように必死だったのだ。言いたい事はたくさんあったのに言葉にならなくて、いつも泣いてばかりいた。今は、すぐに泣くアリに、ちょっとイラッとくる大人になってしまった。イラっとしてしまうのは、昔の自分の不甲斐なさを思い出すから?お屋敷訪問のシーンで、アリが見事にセールス出来たとき、「アリは凄いなあ」と心から感心するお父さん。いつもは怖いのに、妙に素直で可愛かった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-25 16:30:36) |
36. 瞳の奥の秘密
《ネタバレ》 あの夜あの事件が起きなければ、何かが変わったはずの二人だったのに。気持ちが1番近づいた日を境に、別々の人生を歩かなければならなくなってしまう。お互い心の奥底に、その思いを閉じ込めたままの25年間。歳を重ねるごとに、1年のスピードがどんどん速くはなっていくけど、それにしても25年は長い。終盤、何かを隠している雰囲気の被害者の夫の様子から、一瞬「もしかして旦那が真犯人??」なんて思わされてしまったが、最愛の妻との短い思い出を胸に、最も憎い相手をただ生かしておく作業を続ける25年も、とてつもなく長い。1つの思いって、そんなに長く続くものなのだろうか。25年後にもう1度観てみたい。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-06 15:18:23) |
37. 月に囚われた男
《ネタバレ》 ここでの点数の高さだけを頼りに、あらすじも忘れた状態で鑑賞。「宇宙開発に生涯を費やした男性のお話」と勝手に想像して観てたので、全てが予想外の展開で(笑)、大変楽しめました。「主演の人、この前観た『みんな元気』の長男だ」などと喜びつつ、3年間も一人っきりで過ごしていくうちに、幻覚で自分を見てしまうほど、精神を病んでしまったのね、かわいそう・・・と、クローンの可能性にも全く気が付かず。壊れた作業船の中から、地球に帰還する「サム」を見つめる「サム」の瞳が、切なかった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-12 13:08:19)(良:1票) |
38. 奇跡(2011)
《ネタバレ》 あの本物の兄弟が、今、この年齢でいてくれたことの「奇跡」。 [映画館(邦画)] 7点(2011-07-11 10:57:09) |
39. デイ・アフター・トゥモロー
《ネタバレ》 人類が想定しうる規模をはるかに超える自然災害…。人類の想定なんて、ほんとに浅はかで楽観的で、でも、そうとは気づかずに生活しているという事実を見せつけられた気がした。想定外のことが、突然、何の前触れもなく起こってしまう。街が水没していく映像で、涙が止まらなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-22 16:44:54)(良:1票) |
40. Love Letter(1995)
《ネタバレ》 彼が自分に一目惚れした理由が、「昔好きだった子に似てたから」ってことがわかってしまう・・・これ、私だったらかなりへこみます。だから、彼のお母さんに泣きながら似てるか聞いてたシーンが、一番切なかった。博子は、彼に自分の絵を描いてもらったことはあったのでしょうか。描いてもらえてなかったとしたら、博子は樹に完敗のような気がします。もし、樹と博子を別人が演じていたら、もっとドロドロした感情が湧き上がってきたかも。見ている側の「嫉妬心の感情移入」が、一人二役っていうマジックによって、あやふやなものにされてしまうのも、監督の計算なのでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-09 17:19:54)(良:1票) |