21. 近松物語
つまらない映画ばかり続いたときは、古典映画に切り替えるに限る! いつの時代も悪人ばかりがはびこる世の中。自分の衝動を抑えることができなくなった主人公に観客としてストレスを感じるが、結局はその結末に共感せざるおえない。そんな作品を数多く作り続けた近松門左衛門は改めて凄い劇作家だと思う。この人、世界的にはどれだけ知られた存在なんだろう? [映画館(邦画)] 8点(2008-12-26 08:00:28) |
22. 聖衣
クリスマスイブに見ました。 ちょうどその頃、ジョン・レノンの特集番組が沢山放送されていて、その番組と本作が重なってしまいました。 ジョン・レノンは救世主イエス・キリストに例えられるのではと。 そう見ていくと、ポールはペトロといったところか。 では、主人公のマーセラスは誰かと考えてみると…。 それは私自身では…。 こうして物語を自分に重なてしまうと、主人公である自分は最終的にどこへ向かうのか。 勘違いすると、ジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップマンになりかねない。 そう考えると、むやみに物語を自分に重ね合わせるものではないなと思いました。 私はクリスチャンではありませんが、心に訴えかけてくる映画ではありました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-25 18:41:35) |
23. 羅生門(1950)
《ネタバレ》 どいつもこいつも皆嘘つき。 でも人を信用したいという坊さんまで人を疑ってしまう始末。 でも子供を育てようと改心するオヤジに、最後は救いのある結末でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-06 23:00:58) |
24. 去り行く男
CSで「隠れた良品」として放送されていました。 一見、西部劇のように見えて、描いているのは、男女のもつれだったりする。 アーネスト・ボーグナイン、ロッド・スタイガーの両極端なキャラが際立っていました。 チャールズ・ブロンソンも登場。 銃撃戦はほとんどありませんが、なかなか楽しめる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-23 14:02:33) |
25. 死刑台のエレベーター(1958)
《ネタバレ》 ラスト、現像室で、タベルニエとフロランスの写真がにじみ出るシーンに、ドキッとしました。 全体的にゆるゆるな映画ですが、マイルス・デイヴィスの演奏が重い雰囲気を醸し出していると思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-03 16:27:53) |
26. 波止場(1954)
《ネタバレ》 港湾の日雇い人夫、組合、マフィアと、なかなか馴染みのない設定なので、とっつきにくいかもしれませんが、善悪のつかない主人公がどうやって善良な行いをしようとしたのか、それが理解できるとラストの立ち上がって仕事場に向かう姿に感情移入できるかと思います。 映画評論家の町山智浩の映画塾の動画を参考にすると、この映画のよさが一層伝わるかと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-09 14:50:23) |
27. 七人の侍
《ネタバレ》 休憩時間が入るとはいえ長すぎる。 セリフが聞き取りづらいので途中から字幕で見た。 あれ? いつの間にか4人の侍が死んでる。 どこかで1人見逃したかな。 でも古い作品とはいえ、面白さが伝わるのはよい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-02-12 12:37:36) |
28. 麗しのサブリナ
ハンフリー・ボガードのどこがカッコいいのか理解できませんが、それなりに楽しめる作品でした。 古き良き時代を感じました。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-01-21 00:27:19) |
29. サンセット大通り
怖い女に付きまとわれる話っていうと「恐怖のメロディ」「ミザリー」「危険な情事」など思い出すが、ここに登場するノーマは、怖いけど、とっても可愛そうな気がしてならない。 全盛期を過ぎたスター、例えば「何がジェーンに起ったか?」のベティ・デイビスもそうだったが、どこかしら観客を惹きつける魅力がある。 私が観た中では、ビリーワイルダーのカラーが、あまり観て取れなかった作品ですが、最後まで飽きさせないものがあります。 でも、死んだ主人公が語り手っていうのは、私はいただけないなぁ。作り方に疑問を感じる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-22 21:36:47) |
30. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 上原美佐演じる雪姫がとても魅力的でした。調べてみたところ、彼女は役者には向いてないと、このデビュー作から2年で引退されたそうです。ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズのアイデアに使ったそうですが、馬での競争や火の祭りなど、「ジェダイの復讐」と重なる部分は多いですね。ちょっと長回しな感じが古臭いですが、当時観た人たちにとっては最高の娯楽作品だったろうと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-16 03:21:48) |
31. アンネの日記(1959)
《ネタバレ》 どうみても20歳くらいにみえる13歳のアンネですが、やはり名作は、どう脚色しても不変です。 下の階の足音に静まり返るアンネたち。 それが約2年も続いたのですから私たちには考えられない世界です。 アンネ役の女優さんは可愛いのですが、やはり、これが実話だと思うと、アンネに生き延びてもらいたかった気持ちで胸が締め付けられます。 「アンネの日記」は2009年にも8時間ドラマとしてイギリスで作られていますが、どの作品も素晴らしいです。 本作は、ちょっとメロドラマっぽいので、点数はこれくらいにしておきます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-10 21:46:38) |
32. 追想(1956)
《ネタバレ》 バーグマン演じるアンナとブリンナー演じるポーニン将軍の愛の近づき方が、とても微妙な速度なので、理解しづらい人もいるのではないでしょうか? 誰もいない大広間を真ん中に映し、左右別々の部屋からアンナとポーニンの声だけで会話をするシーンはとても面白く思えました。 字幕を担当した人のせいか、忠実でありながら洒落たセンスのセリフ。 アンナとブリンナーの口論を最後に突然舞踏会が始まり、二人のツーショットは映さないで「愛」を描いたラストには意外な感動を覚えました。 邦題のセンスが悪すぎます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-26 04:01:05)(良:1票) |
33. イブの三つの顔
《ネタバレ》 お正月に「テキサスの五人の仲間」に出演していたジョアン・ウッドワードがとても魅力的だったので、ネット検索して、この作品を見つけました。 結論、たいした映画ではなかったけど、ソフトを購入しなければ見る機会には巡り会えないのが残念ではあります。 多重人格者役のジョアン・ウッドワードは、この作品でオスカー獲ってるだけあって、迫真の演技を見ることができます。 エロティックなダンスを披露したり、綺麗な生足を披露したり、とてもチャーミングな女性です。 実話というモノローグから始まるオープニングですが、制作当時、ヘイズコードの規制があっただろうと思います。 で、多重人格になったきっかけがハイライトになるんですが、今だったらきっと、大人から受けた少女へのイタズラ行為が原因となるだろうというところを、本作では、少女は亡くなったお婆ちゃんにキスするのが嫌だったのが多重人格者になった原因だという、ちょっと無理がある捉え方に時代を感じさせます。 ブルーレイを購入するには値を貼りましたが(2500円)、テレビ放送されることがあったら、是非チェックしてもらいたい作品です。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-04-09 00:15:10) |
34. 傷だらけの栄光
《ネタバレ》 今見るとちょっと古いですね。 自分を嫌っていた父親が息子にチャンピオンになってくれと言われ、真の目標を誓うロッキーに心打たれました。 30年前に見たかったなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-06 19:43:37) |
35. めまい(1958)
《ネタバレ》 ジェームズ・スチュワートって既に50歳でしょ? こんなオヤジに、なんで20代の美女が恋をするのか、ヒッチコック作品を観るたびに疑問を抱きます。 冒頭から観客の心を掴むテクニックは他のどの作品よりも素晴らしい。 しかし、犯行が成功した後も、主人公のいる近辺に住んでいるキム・ノヴァクは不自然でならない。 私が東京で事件を犯したら最低でも大阪へ逃亡すると思う。 おまけに、死んだはずのヒロインに似た女性を見つけて、同じスーツ、同じ髪型した上、キスまでしておいて、女性が身につけたブローチ一つでようやく彼女が本人だったと知る主人公。はっきり言ってマヌケです。 でも、これらのシーンは、キム・ノヴァクのファッションショーだと気持ちを切り替えれば、なんとか我慢出来ます。 [地上波(字幕)] 6点(2010-05-19 22:58:27) |
36. 悲しみは空の彼方に
《ネタバレ》 白人女優が主演の映画かと思ったら、話しが散漫になり、ラストは黒人の母親が主役になるというオチの映画。 それにしてもちょっと長すぎない? [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-21 01:04:47) |
37. 禁断の惑星
1956年とは思えないくらいモダンなセットでした。 ロボットも当時最新のデザインだったのでしょう。 ストーリーが退屈でつまらなかったのですが、紅一点のアン・フランシスのミニスカート姿が本作を引き立てる役割を果たしていたと思います。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-03-10 10:38:57) |
38. 裏窓(1954)
開始30分は本筋とは関係ないメロドラマ。 裏窓から見える殺人の疑問は50分を過ぎてから。 そもそも殺人の動機が何だったのか描かれてないし、ドラマの振幅の幅が狭いので退屈した。 ジェームス・スチュワートとグレース・ケリーは親子のように見えて凄く違和感。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-03 18:10:28)(良:1票) |
39. ボディ・スナッチャー/恐怖の街
今の感性でこの映画に点数をつけるのは少々可哀想かな。 ウィキペディアによると、ラストはドン・シーゲルの構想と違ったらしいけど。 80分で終わってくれたのが救いです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-22 00:33:11) |
40. 居酒屋(1956)
《ネタバレ》 映画の現代が、女性の名前、ジェルベーズなのに、どうして居酒屋という放題にしたのかな。 原作が居酒屋ならわかるけど、ほとんど居酒屋という雰囲気と関係ないようなタイトルが気になる。 私は水商売の世界にいたこともあり、やっぱり酔っぱらいは大嫌い。 こういうの、見てるだけでイラっとくる。 そんな男がいなくなって、さらに人生に虚しさを覚える主人公が痛々しく思える。 [DVD(字幕)] 5点(2015-05-07 11:20:24) |