21. イップ・マン 序章
《ネタバレ》 アクションとドラマのバランスが秀逸。 ちゃんと映画になっていてここまでのアクションを見せてもらえるとさすがとしか言い様がない。ドニーがイップ・マンのキャラに合いすぎていて、ドニー主演作としてはSPLにつぐ傑作だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-20 01:24:51) |
22. ミスト
《ネタバレ》 ラストシーンに至るまで、人間社会への絶望・妻の死・最終的な巨大生物の確認、という経緯を考えれば、そこまでの圧倒的絶望感によって、ガソリンを移し変えてどうこうという思考は吹き飛ぶ。特に妻の死は鑑賞者からすれば「当然」であるが、主人公にとっては最後の救いが潰えた瞬間である。その上の果てのない霧。この絶望感たるやどれだけか。3日間のうちに人の死に直面しすぎた人間の、これが究極的な思考である。その最終選択が子殺し。ラストは(最初の主婦が生存していることが象徴しているが)正しいと思った選択が結果どうなるかわからない、という意味では鑑賞者の賢明さの否定であり、俯瞰しているという先入観を一気に裏切って絶望に突き落とす作品である [DVD(字幕)] 8点(2011-06-13 23:27:56) |
23. ローラーガールズ・ダイアリー
安定感がすごい。ユースカルチャーとしてのローラーゲームが現在のアメリカ地方都市でこんな力を持っているのかわからないが、親からとの対立という王道のストーリーとして最後までもっていくのはよく出来ていると思う。初監督作として+1点 [DVD(字幕)] 8点(2011-04-17 15:24:20) |
24. 4ヶ月、3週と2日
人と人が繋がるということへの絶望感が全面に出た作品。主人公とルームメイトから、医者とその母親まで、人間と人間の間にある絶望に終始苛立たせられる。レストランでのラストシーン、うつむき続けるルームメイトと彼女を見つめ続ける主人公。その視線が映画を見る者に向けられたとき、あまりに直接的に我々は自分を批判的に意識させられ、そのまま唐突なエンドロールに投げ込まれてしまう。鑑賞タイミングを間違うと酷い事になりそうな一作。 [DVD(字幕)] 8点(2011-03-06 19:22:30) |
25. バンク・ジョブ
登場人物の多さのわりに、初見から混乱なく見れるのは俳優陣の演技力のおかげか。上質なサスペンスにスティサムのアクションもスパイスになっている。実話ベースというのはやっぱり強いなと思わせる良作 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-02-13 13:23:16) |
26. (500)日のサマー
終始主人公視点という点を踏まえて、サマー視点から見ても共感できるかが評価の別れどころか。単純に「草食系男子の片思い」の物語としてかなり良くできていると思う。自分に音楽知識があればもっと感情移入できたのかな? [DVD(字幕)] 8点(2011-02-13 12:05:07) |
27. ザ・タウン
《ネタバレ》 小さなきっかけから生まれた恋愛感情・「ここではないどこか」への渇望の立ち上がりが、すべてを壊す。狭いゲットー内での主人公の位置と、共依存の仲間達の関係性が、生きることの困難さを教えてくれる。幼馴染やその妹の絶望感・行き詰まり感などドラマとして見所多し [映画館(字幕)] 8点(2011-02-13 00:10:29)(良:1票) |
28. コレクター(1965)
《ネタバレ》 主人公の監禁までの描写が殆ど無いのはわざとか。いつ凶気をみせるかという緊張感がすごいが、ずっと狂気のままラストまで突っ走る。中盤「リア充爆発しろ」からのルサンチマンの上、「ここまでしても救えない」という絶望感でとにかく突き放してくる感じが、あまりに救いがなくて怖い [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-13 20:02:42) |
29. ライフ・イズ・ビューティフル
良くも悪くも「映画」っぽい。映画としてかなり上手くできているが、突っ込みながらみるコメディとしては破綻していると思う。下手すると前半30分で止めてしまいそうな一作。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-23 17:29:20) |
30. アリス・クリードの失踪
《ネタバレ》 最後には、愛するものに裏切られた同士がわずかにつながったりと、(人間は描けていないが)人間関係がちゃんと描けている佳作だと思う。この制約の中ここまで高い完成度で創り上げたのは素直にすごい。 [映画館(字幕)] 7点(2011-09-20 22:49:54) |
31. イップ・マン 葉問
序章鑑賞後、立て続けに鑑賞。 もろにワイヤーな動きがあまり好きでない自分にとっては前作のほうが評価は高い。 ただアクションの割合は増えているので好みの問題か。 ある意味アリだったDTGを含め、ドニー・ウィルソンイップコンビは今のところはずれなし。今回みたいに若手をいれつつ良作をどんどん作って欲しい。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-20 01:34:32) |
32. ガタカ
まず、見る前に管理社会に対しての、もっと社会的なテーマの強い作品かと誤解してた。ジャンルとしてはドラマですね。 生の意味を訴える作品としては、ヴィンセントの身体的な弱さの演出や、ガタカに入る前の努力の描写が殆ど無いのが気になった。 とはいえ、全体的には非常に良くできた作品だと思う。 ジュード・ロウの他の出演作をほとんど見たことないが今作中の演技は出色だと思う。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-09-03 10:55:44) |
33. メカニック(2011)
旧作未見。 周到な殺し屋って演出がもっとあっても良かったと思うんだが…中盤以降二人のアクションはかなりよかった。ただ、やっぱり細切れカットでの格闘戦は気になる。せっかくのスティサムなんだからそれなりに見せれる格闘シーンを作って欲しい [映画館(字幕)] 7点(2011-08-22 11:21:54) |
34. ジュリー&ジュリア
《ネタバレ》 時代をこえての二人の成長が楽しい作品。時代による差異と共通点をうまく描きつつ、ノンフィクションとして最後まで直接対面しないのがよかった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-17 20:50:12) |
35. 第9地区
人間と非人間の境での主人公の心境の変化は平凡だが、パニックホラーでないエイリアンもので、植民地主義下の差別・暴力を想像させる構造が面白い [DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 16:41:05) |
36. かもめ食堂
雰囲気だけは確かにいいと思うが…BGVとしてそれこそ小さなカフェ等で流すための作品。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-23 23:19:50) |
37. ザ・タイガーキッド~旅立ちの鉄拳~
悪くはない、だけど全体に漂うこの概視感はなんなんだろうか。 主人公もスタントもすごい動きだし、見せ方もかなりうまいと思った。 がうまいと思っても、すごいと素直に思えないのは、なんでだ? 否定する箇所もないが強く薦められる点もない、主演は今後の作品に恵まれればと、期待させる一作 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-20 01:12:49) |
38. アジャストメント
《ネタバレ》 サスペンスかと思ったら単純にラブロマンスでした、と。想いの強さは運命を動かす、って単純な主題のためのいろんな設定が粗すぎる。マット・デイモンの安定感からハズレはないだろうと思って観たが、うーん。ただ初めてのデートで観る映画にすると、色んな意味でおもしろい試金石になるかも、という変な意味で+1点 [映画館(字幕)] 6点(2011-05-29 22:12:43) |
39. デストラップ/死の罠
公開当時どんな評価だったのか…人物描写は薄いが緊張感はそこそこに持続する佳作、なんともほめにくい作品 [DVD(字幕)] 6点(2011-04-10 16:21:23) |
40. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 最後まで淡々と進行するので、自分には、古典的な「クラブ」的なものと、社会性のないザッカーバーグの単純な対立を描いただけの凡作に見えてしまった。 [映画館(字幕)] 6点(2011-02-19 13:44:33) |