381. ターミネーター3
なんか随分評価が割れてますが、ま、こんなもんでしょ? と言ったところ。そもそも「ターミネーター」ってのはこんな映画だったはず。自分としては、キャメロンのあざとさやイヤラシさ、似非ヒューマニズムが「これでもか!」とばかりに前面に押し出された「2」がどうしても好きになれず、「タ-ミネータ-」という最初の話を全く潰すラストが承服できなかっただけに、お話としてはこの「3」のラストに納得。まあ映画としては大して面白くもなかったけど、大体が「タ-ミネーター」自体まぐれ当たりの低予算B級SFだったんだからさ。あんだけ派手に街ぶっこわして走り回るカーチェイスだけでも「頑張ったねぇ~」っつーモンでしょ。 [DVD(吹替)] 4点(2005-07-25 15:33:01) |
382. HERO(2002)
少々話はくどいが、それなりに深みもあるし、良い作品だと思う。アクションも話も、超駄作「グリーン・ディスティニー」の100倍イイ! 評価の高い映像美は、大陸の雄大な風景と相まって圧巻。さらに、トニー・レオンの苦悩の演技も素晴らしいし、マギー・チャンの3種類の演技も良い。主役はジェット・リーではなくトニーだね。チェン・ダオミンの始皇帝もカッコイイ。 話が判り難いという人も居られますが、早い話が、リーが「彼此云々でした」と言うと、王が「嘘吐け! ホントはこうこうだろ?」っつって、リーが「いや実は、こうでした」っつーだけのお話。至ってシンプルだからこそ、トニー&マギーの3種類の演技の差が楽しめる、と。 欲を言えば、クンフー映画マニアとしてはもう少し徒手空拳でのクンフーアクションを観たかったが……。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-25 15:08:29) |
383. アザーズ
家族揃ってシックスセ~ンスっ! っつーワケで、ま、可も無く不可も無く……。イギリスが舞台の幽霊屋敷譚としては、「月下の恋」の方が好きだな。ま、視点が違うけれどね。終盤、交霊会のテーブルが動くのがキッドマンのヒスによるもの、ってのは面白い。 [ビデオ(吹替)] 5点(2005-04-05 03:25:33) |
384. ヴァン・ヘルシング
なんだかねぇ~…。かなり期待してただけに…。「リーグ・オブ・レジェンド」風味でモンスター退治する007って感じですか。トボけた秘密兵器を作るQのような僧もいるし。映画としては、まず話が唐突過ぎる。みなさん仰っている様に、何の説明も無いまま、ただドタバタジタバタ。観客は目の前で繰り広げられるCGの連打に、ただ「ほ~」と言ってるしかない。でも、悪いけどそんなのすぐに飽きちゃうよね~。そしてドタバタした割にはドラキュラは簡単に死んじゃうし。だいたいモンスター達が全っ然怖くないのはどーゆーこと? さらに連ドラにでもするつもりかヘルシングの正体は最後まで不明。おいおい…、スッキリしねぇ~。また、これくらい不細工に映ったケイト・ベッキセールは初めて見たゾ。あの綺麗な女優さんをココまでブスに撮るとは、ある意味凄いかも。一人いい味出してたフランケシュタインの怪物だけが印象に残ってるかな。まあ、特撮はそれなりにイケてるので4点っつーことで。 4点(2005-03-04 14:08:56) |
385. 千と千尋の神隠し
はぁ~……。この映画って何が言いたいんですか? 「まったく、バカな親を持つと子供は苦労するよ」ってな、ちびまる子ちゃん的愚痴ですか? それくらいしか印象に残らないんだが……。白龍が実はもう埋め立てられて無くなってしまった川だった? だから何? 田舎は田舎のままでいろ、と? 街に住んで家庭持って家なんぞ買おうなんて思うんじゃない、と? 『平成狸合戦』、『もののけ姫』、それにこの映画。この辺りのジブリ作品って都会人の傲慢さが鼻についてどうにもなぁ。確かに自然破壊は大問題だと思うが、自分達は都会に住んでその便利さを享受しながら、いくらご立派な理屈振りかざされてもねぇ。まあ何にせよこの映画、それ以外は後は本当にわざとらしい取るに足らないお話。絵の綺麗さに免じて2点くらいはあげますけどね。 2点(2005-03-02 21:21:22) |
386. ギャラクシー・クエスト
悔しいがアメリカのエンターティメントの奥深さを感じさせる1本。映画自体はB級SFの体裁を採りながらも、「スタートレック」というTVのお化け番組を下敷きにして、マニア心をくすぐりまくるソツの無い造りで楽しめる。クルー達よりファンの少年達の方が宇宙船の構造に詳しい辺り、「スタトレ」シリーズと「トレッキアン」のマニアックさを踏まえておくと可笑しさ倍増です。好事家が観れば、その実かなり丁寧に愛情を持って作られた作品であることが窺えるし、もちろん予備知識無しで一つの映画としても十分に楽しめる。笑いあり、泣かせ所ありで、スペオペファンならずともぜひ観て欲しい映画。シガニー・ウィーバーも、彼女の出演した全作品を通じて、コレが一番キレイなんじゃない(笑)? 絶対オススメ! [映画館(字幕)] 9点(2005-01-26 01:33:56) |
387. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
これ、なんであんなにウケたんでしょうねぇ~? このドラマ自体は嫌いじゃないんだが、この映画に関しては標準以下としか言いようが無い。設定もストーリーも展開も、全てお粗末に過ぎる。組織にリストラされたから組織を作らないリーダー無しの犯罪者集団って……、んなアホな。それにイイ様に振り回される警察って…? 「それじゃ軍隊のような私達が敵いっこないわね…」っておいおい。まだ、なぁんにも考えていないガキの犯行、という1の方が良かったんじゃない? っつーか、そもそもレインボーブリッジを封鎖する必要なんて、あのストーリーなら必要ないじゃん。車でお台場に行き来するにはあの橋を使うしかないわけで、それなら非常線張って検問で事足りるだろうに。硬直した組織を批判したい、警察のお役所仕事を揶揄したい、ワケのワカラン管轄や縄張り意識を問い質したい、という気持ちは分かるんだが、それが大きく間違った形で表されちゃったのね~。 [ビデオ(吹替)] 4点(2005-01-26 01:19:36)(良:1票) |
388. カバーガール
この作品で初めてリタ・ヘイワースを観た。モンロー以前の代表的なアメリカのセックスシンボルなんだが、色気だのなんだのそれ以前に大女優さんなんだな、と思い知った。歌って踊って芝居が出来る美人、それが女優ってもんだったハズ。踊れない、歌はイマイチ、芝居はイマ3というモンローの方が特別なんだろうね、きっと。お話が在り来たりなのは、古い映画なんでしょうがないでしょう。とにかく歌って踊って笑いがあって泣かせどころがあって……と盛りだくさん。古き良きアメリカのエンターティメントです。 8点(2005-01-12 20:53:24) |
389. リプレイスメント
ひょっとしたら、キアヌの作品で一番イイかも知れない。(笑 何も期待せずに見たら、それくらい当たりだった拾い物的作品。バカバカしいくらい単純な話に、アメリカ人が好きそ~なバカギャグがちりばめられており、ほんっとに何も考えずに観れる。ありきたりだとか予定調和だなんて言っちゃいけない。この手の映画においては、それは“安心感”というのです。日本人の扱いも、まあこれくらいなら許してやろう。(^^; ヒロインのオネーチャンも美人だし、良いんではないでしょうーか。この女優さんって、TVシリーズの方の「インターネット」 の主役だよね? 違う??? 8点(2005-01-12 20:39:17)(良:1票) |
390. フィフス・エレメント
この映画って、観る度に思うんだ。「こりゃ香港映画か?」って。新鮮味も深みも、況やけれん味すらも無いストーリー。中盤には、意味の無い、そして全く笑えないドタバタが延々と続く。軍から来た奴らを冷凍庫に押し込んだり、神父と弟子の掛け合い漫才とか、悪者が身分を偽ってシャトルに乗り込もうとする空港での長いシークエンスとか…etc,etc。おまけに、ここまで無駄に金掛けといて、オペラ歌手のコロラトゥーラはどう聴いてもサンプリングだし…。一つの見せ場なんだから、歌ぐらい本物のオペラ歌手にアテさせろよ~。極めつけは、全く存在する意味の無いクリス・タッカーの役どころ。ほんと、何がしたいんだ? この映画は??? 1点(2004-11-14 02:31:58) |
391. 2999年異性への旅
お話としてはそれなりにまとまってるので4点。でも、それだけ。コメディとしてはクスりとも笑えなかったなぁ…。初めて異星に来てその文化に触れるのだから、もっとトンチンカンな勘違いのやり取りがあっても良いんじゃない? 使えない銀行マンの同僚も、上手く使えばさらに笑いのネタに出来たと思うし。なんか中途半端と言うか、ヘンに大人しいと言うか。セクシャルコメディという題材の割には妙に上品だしさ~。バカをやり切れない半端なスノッブさが鼻につく。もっと吹っ切らなきゃねぇ…。 4点(2004-11-14 02:05:18)(良:1票) |
392. パニック・ルーム
この緊張感の無さ、展開のショボさ、予定調和を絵に描いたような結末……。こりゃ酷い。エイリアン3、セブン、ファイトクラブ、パニックルームと4本の映画を観てきて確信した。きっと俺とフィンチャーって、面白いと思う事柄が全く違うんだろうなぁ、と。これから先も彼の映画を面白いと思うことは無いんだろうな、たぶん……。 3点(2004-10-26 03:35:23) |
393. 黄泉がえり
この原作は読んでないんだが、梶尾真治という作家はけっこう好きで、その興味で見てみたんだけれど……、見なきゃよかった。原作もこんな中途半端なの? 途中までは面白かったんだけどな~。終盤に入ってガックシ…。柴崎コウの歌なんかどうでもイイよ。それより“黄泉がえり”の原因はナンだったんだ? あのクレーターはどうして出来たんだ?? たとえ強引でも無茶苦茶でもベタベタでも何でもいいから、一つのお話としてその辺の決着はちゃんと着けろよ~。これじゃ、ただ前振りの長~い柴崎コウのプロモ・ビデオじゃん。 4点(2004-09-12 22:15:34) |
394. ノック・オフ
久しぶりにTVで観た。わたしゃコレを劇場で観てしまい、自分のバカさ加減を呪った事を思い出しました。あの時のオレはどうかしてたんだ……。あ、でもね~、コレ、ヴァンダム映画の中では格段に面白い方です! とりあえず勢いだけはあるから。ダメ映画増産マシーンのヴァンダムが主演する作品の中では、五本の指には入るでしょう。破綻し捲くってるお話を、ツイ・ハーク流のあざとさとヴァンダム流の強引さで無理矢理押し切った一本。お勧め!(……しませんっ!!) 5点(2004-08-28 18:39:17) |
395. 無問題(モウマンタイ)
有って無いような、有り得ないストーリーがだらだらと……。2まで作られたというから少々期待したんだが……やられました。映画にするほどのもんじゃない。2時間ドラマとしてTVでやったとしても駄作だろう。見せ場らしい見せ場も無いし、コメディなのに笑える所も無い。ラブストーリーとしてはちょっと頑張ってるかな、とも思うけれど今一つ中途半端。どこをどう観て良いのやら…、という映画だった。 3点(2004-08-28 18:14:21) |
396. D.N.A.II
面白いとか面白くないとかの問題じゃない。お話は「レリック」、モンスターの造型は「エイリアン」、モンスターの特長は「プレデター」とヒット作からのパクリを積み重ね、結局作品の出来は遥かに水準以下、というどーしよーも無い作品。志の低さがあまりにも悲しすぎる超駄作。せっかくのダカスコスの起用なのに、あって然るべき“武術を活かした”格闘アクションもほとんど無いし…。タイトルもなぜに「D.N.A.」にこだわったのかが分からない。「D.N.A.」の1とは無関係なら、H.G.ウェルズの作品(ドクター・モローの島)とも無関係。ほんっとにどーしよーも無い…。 2点(2004-08-17 06:39:41)(良:1票) |
397. 奥サマは魔女(1997)
こりゃまた、どこを見たらいいのやら…、って感じのトホホ映画だな。コメディなのに全く笑えない。ヒロインがちっとも美人じゃない可愛くない。話も結末もお粗末そのもの。しかし、ジャン・レノってのも仕事選ばんねぇ…。個人的には「アリー・マイラブ」以前の長髪のギル・ベローズがちょっと興味を引いたかな。お、髪の毛あるじゃん! って。ま、その程度の映画。 2点(2004-08-15 14:48:11) |
398. 奇蹟の輝き
アカデミー視覚効果賞受賞。ただそれだけの映画。っつーか、誉めるトコそこしかないもんね~。確かに画は綺麗。絵画的な風景を上手く再現してるし、絵具の海や花園の質感も良い。でもそれ以前に話が全くもってツマラン。笑えもしなけりゃ泣けもしない。ただ暗いだけ。途中3回くらい気絶(目は開いてて確かに画面は見てるだけれど、頭が空白で何も入ってこない状態。私はこれを気絶と呼んでます)したよ~。気がついたら知らない間にマックス・フォン・シドーとか出てて、「あれ、この人ってまだ生きてたっけ?」とか思ったりして…。フォン・シドーっていくつなんだろ? ホントに仕事選びませんなぁ、この人は。基本的にロビン・ウィリアムスがダメな私ですが、これはR.マシスンっつー事で期待したんだが…。見事に裏切られました。 2点(2004-08-15 14:24:13) |
399. ドラキュリア
《ネタバレ》 この10数年内に作られた吸血鬼モノでは、かなり良い出来だと思う。ちゃんと原作に敬意を払った上で、新解釈を加えた現代のドラキュラ物になっている。ドラキュラの取り巻きの女吸血鬼を3人で止めておいた辺りや、マリーの親友の名前がルーシー・ウェステンラだったり…。さすがウェス・クレイブン! マニアのくすぐり所を知ってると言うか。しかも、ドラキュラが陽光、十字架、銀に弱い理由として、彼の起源をイスカリオテのユダに持って行った辺りは、やられた~って感じ! よく、ドラキュラに気品やエロティシズム、闇に生きる者の悲哀etcなんぞを求める人がいるが、そんなモンは全て後の誰かが言い出した後付であってね。観る人がそう感じたければそう思っといてイイんじゃない? 程度のものなのよ。現に原作のドラキュラにはそんな描写は一切無いしね。要はモンスターは恐怖の対象であるべきであってさ。ま、それはともかく、またこの映画の面白い所は、ヘルシングとドラキュラの「娘」の奪い合いだという所。ドラキュラの血を注射して現代まで生き続けたヘルシング。その娘であるマリーは、ヘルシングの娘であると同時にドラキュラの血を継いだ娘でもあり、この辺りの設定も上手い。細かい所で展開が少々強引だったり、サイモンとかいう若い男の存在にあまり意味が無かったり、という難点や、ヘルシングが半ばであっさり死んでしまう残念さなど(やっぱりドラキュラVSヘルシング父娘の対決は観たかったなぁ…)はあるが、それを補って余りある斬新な話は十分に楽しめた。 8点(2004-08-13 02:47:37)(良:1票) |
400. 竜二
金子正次の熱意と執念は伝わってくるが……。わりと話の流れもイイし、カメラや編集も悪くない。これだけのモノを極々超々低予算で撮り上げた心意気は立派の一言。ただねぇ~、竜二の生き様には頷けないなぁ。古い仲間のピンチに金を用立ててやれず、女房子供が肉屋の安売りに並ぶ姿に自分が許せない…。それを“男のプライド”と言えば聞こえは良いが、その実はただの“甘え”だからねぇ。もし自分が世間知らずの10代の頃に観てたらカッコイイと言ったかもしれんが、今はねぇ…。世の中の多くの人はそうやって生きていってるんですよ。そしてそんなチンケなプライドのために嫁さんに背を向けてヤクザ者に逆戻り。アンタの妻子への愛情はそんなモンなんかい? と訊きたい。永嶋暎子が健気な奥さんを好演してるが、あの奥さんにしてもご都合主義ココに極まれり! ってなまでに理想の女性像。あんな女いないって。(^^; まあ、映画としてはホント可も無く不可も無く、な作品。あっ、あと最後に一点、セリフが聞き辛い所が数カ所あって、金子の滑舌の悪さが非常に気になった。 5点(2004-08-09 11:55:12) |