401. SP 野望篇
《ネタバレ》 山本圭が出演している事を知り鑑賞。見た瞬間「あぁ、齢をとったなぁ」時の流れを痛感する。出番は少ないものの重要な役どころで存在感はさすがで、革命編に期待が膨らむ。ストーリーは香川照之が何時もの顔芸で怪しげな陰謀の雰囲気を振り撒いているもののあまり盛り上がらず。キレのあるアクションを見せんが為に年寄を連れて3㎞も徒歩移動するのには白けた。 [DVD(邦画)] 5点(2016-02-16 23:13:11) |
402. マイ・インターン
良き社長、妻、母を演じてパンク寸前のジュールズの心の拠り所となるベン。彼のような70歳になりたいものです。「折り目正しく」がそのキーワード。心に残る作品です。 [映画館(字幕)] 8点(2015-10-19 20:10:03) |
403. ミッドナイト・ガイズ
24年前に発症した「アル中」(アル・パチーノ中毒)の私は「ヴェニスの商人」以降パッとしなくて残念に思っていました。「笑点大喜利」の「ホー、やるな、爺さん」の問題ではありませんが、チョイ悪爺さん三人組の一夜限りの大暴れを見せてくれました。シモネタの度が過ぎて苦笑するも女優陣が爽やかで挿入されるエピソードが心地よかった。開襟シャツ「スカーフェイス」、ダンス「セントオブウーマン」、弔辞「訣別の街」、懺悔「ゴッドファーザーⅢ」、ラストシーン「ヒート」若かりしパチーノが浮かんで寂しさを感じました。もう一人のお目当てクリストファー・ウォーケンは着こなしのせいなのか好々爺していて、これまた寂しい思いをしていました。ラストシーンは良かったですね。ビシッと決めた二人に鳥肌が。見せない結末に余韻が残ります。久々の「アル様、素敵!」の作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2015-08-18 04:11:48)(良:1票) |
404. スタンリーのお弁当箱
男性教師はちょっと考えられない人物で、無理やり憎まれ役をこしらえたように見えました。スタンリーの境遇が解った時に思い返した彼の言動に胸が詰まると共に、クラスメートという掛け替えのない仲間と共に良き人生を歩んでゆくと思わされました。正視出来なかった手づかみ食事シーンに、この世は多様な文化が共存していることを感じさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2014-10-27 23:18:34) |
405. 大統領の執事の涙
《ネタバレ》 与えられた環境で全力を尽くし職を全うした父。与えられた環境を変える事に心血を注いだ長男。意志を貫いた者同士が最後に分かり合えた事が感慨深い。僅か50年前に繰り広げられた惨劇は目を覆うもの。オバマ大統領就任に夢を形にする偉大さを思わされます。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-24 09:54:19)(良:1票) |
406. 最強のふたり
介護現場の生々しさが描かれていない事に目くじらをたてる作品ではないと思えます。心遣いと同情の違いを見せつけられた本作。教養を笑い飛ばし、ギクッとさせられる物言いのドリスが醸し出すカラリとした不思議な味わいが心地良く印象深い。最強ぶりが眩しい二人でした。 [DVD(字幕)] 8点(2014-06-21 18:21:30) |
407. 大統領の料理人
南極基地シーンは無用に感じます。エリゼ宮シーンも全く盛り上がりませんでした。料理人は男性だったら作品にならないと思える個性に乏しい人物。大統領は威厳も気品も感じられないヨタヨタのご老人にしか見えなく、料理を食する姿が一度も無い。実話だとしても素材の悪さと味付けのなさが相まって喜怒哀楽の感情が湧かない期待外れの一品。 [DVD(字幕)] 4点(2014-04-20 01:01:38)(良:1票) |
408. 偽りなき者
《ネタバレ》 幼稚園児の感情の赴くままに発した嘘は先生を嵌めようとする意志が微塵もない他愛ないもの。(この子の不気味さは特筆もの)司法が冷静な判断を下したにもかかわらず、専門家達の無能で誤った裁きと赤の他人達の浅はかで陰湿な制裁に血管がブチ切れそうでした。逃げ出さずぐっと耐える先生の漢の姿が実ったハッピーエンドと思いきやの結末は、人が感情だけで人を裁こうとする空恐ろしさを見せつけます。 血圧の乱高下が甚だしい二度と観ようと思わない作品。 [DVD(字幕)] 7点(2014-03-22 01:03:48)(良:1票) |
409. 舟を編む
《ネタバレ》 日本語の拠り所となる辞書を作り上げる15年の歳月。辞書が完成する過程と編集部の面々が過ごした日々が折り目正しく綴られている所に好感が持てました。一人毛色の違う西岡は物語に奥行きを与えたキャラクターで、広告部へと異動する際の「広告部でも大渡海の力になる」という力強い言葉に、組織人としてのあるべき姿を見せつけられました。題名から時代劇だと思っていたのですが嬉しい見込み違いでした。 [DVD(邦画)] 8点(2014-01-04 02:32:38) |
410. 96時間 リベンジ
最後まで疑問であった96時間とは?の答えを本サイトで知りました。モッサリしたリーアム・ニーソンのご意見無用の暴れっぷりでサクサクと都合よく事が進む本作に、ヒットしたらしい前作を観たいとは思えません。敵方がマヌケなアクションものはいけません。胡散臭さ漂うイスタンブールの街並みに加点。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-04 02:15:42) |
411. 25年目の弦楽四重奏
三人の葛藤は、一流の演奏家である前に一個の人間であるにしても、作曲家や音楽に対する愚弄でありグダグダさが失笑ものでした。唐突に過ぎるラストシーンからはうそ臭さしか感じず盛り下がった気分のままエンドロールとなりました。ピーターの葛藤が考えさせられるものがあっただけに非常に残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-31 02:02:49) |
412. 東ベルリンから来た女
監視・密告の嫌らしさがやり切れない国を出るかとどまるか。女医の決断まで描かれています。サスペンス・ロマンス・医師の矜持が程よく混ざった起承転結ですが、淡々とし過ぎて惹き込まれるものが無い作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-09 00:20:56) |
413. エンド・オブ・ホワイトハウス
《ネタバレ》 主人公の辛い過去が展開に生かされていないのが残念。彼の神出鬼没ぶり天下無敵ぶりは安心感と緊迫感の欠如がありました。(私が手に汗握ったのは漢な国防長官の姿)それは残虐一辺倒で狡猾さが皆無であるテロリスト一味によるところが大きいようです。余談ながら、北朝鮮出生の一味のボスの要求に北東アジア緊迫の状況に触れられている中で日本の「に」の字も出てこなかった事には苦笑しました。 [映画館(字幕)] 6点(2013-10-12 23:00:35) |
414. ダイ・ハード/ラスト・デイ
異国の地で暴れまわる親子。組織の体を成していないその戦いぶりは派手で不死身であればあるほどドン引きしていきました。チェルノブイリを引っ張り出したいが為のロシアという舞台設定も放射能の無神経にも程がある描写に呆れ果てます。ハンス・グルーバーを彷彿とさせるシーンに、あの名作が今では見る影もない有様である寂しさと、こんな出来でダイハードを名乗る厚顔無恥さへの怒りを味わいました。 [DVD(字幕)] 2点(2013-10-12 22:11:47) |
415. 許されざる者(2013)
人斬りは戦争行為においてのみでないならず者十兵衛とサディストな署長の対決。つまらない話で、女性達の描かれ方が半端であるのが奥行きが感じられない作品の要因に思えます。ただ、ならず者なりの気魄を示す渡辺譲は瞠目すべき存在でした。未見の原作に興味が湧いています。 [映画館(邦画)] 6点(2013-10-11 20:04:08) |
416. マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
政治家としての功罪は通り一遍の知識しか持ち合わせておらず、本作から新たな発見はありませんでした。一方で「鉄の女」たり得たのはご主人の存在あればこそという事を初めて知りました。喪失感にさいなまれる彼女は観ていて辛かった。メリル・ストリープの役者魂は流石であります。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-10 00:09:24) |
417. 図書館戦争 革命のつばさ
予備知識ゼロ。観終わって面白さにびっくりしています。人が物を言う事をお上が権力でもって制限する国民にとって最も恐ろしく忌まわしき事をデフォルメはあるものの的確に捉えています。作家をめぐる攻防は展開に思わず身を乗り出す手に汗握るものでした。若い二人のロマンスの爽やかさが作品に彩りを添えています。 [DVD(邦画)] 8点(2013-10-01 00:08:26) |
418. 鍵泥棒のメソッド
良く練られた脚本を体現する香川、広末、堺のアンサンブルが見事。記憶を失くしても気質は失くしていないコンドウがアパートの一室をごみ溜めから整理整頓された居住空間として、購入した本をしっかり読み込む。ノートに記された文字に「自力で着実に生きる」強烈な意志を感じました。健康で努力家な彼と仕事熱心の彼女の顛末に心地良さを味わえました。二人の引き立て役であった桜井演じる堺雅人特有の腑抜け感もいい塩梅でした。 [DVD(邦画)] 8点(2013-09-14 13:38:24)(良:2票) |
419. オブリビオン(2013)
大地の茶褐色、空の青、木々の緑。何億と言う年月の中での生物の営みに思いが及ぶ映像でした。ストーリーは明後日ぐらいには忘却の彼方となるでしょう。 [映画館(字幕)] 4点(2013-06-06 21:26:09)(良:1票) |
420. コズモポリス(2012)
投機に失敗し破産が迫る28歳の大富豪。贅を尽くしたリムジンを舞台に入れ替わり立ち替わり訪れる人々とのエピソードが綴られています。皆の異様に多い言葉数の内容と行動が頓珍漢なのが辛く、眠りに落ちそうになった時次の人と代わってハッと我に返るの繰り返しでした。青臭い子供が大金持ったらこうなる事を見せてくれました。監督と俳優陣にかけた期待はものの見事に外れました。 [映画館(字幕)] 2点(2013-04-29 07:21:16) |