421. るろうに剣心 伝説の最期編
《ネタバレ》 相変わらず剣戟はすごい燃えます(終盤の4対1とか。刀で斬り合う割に血が出ない不思議なものですけど)。でも残念な部分がシリーズ最多で、魅力を帳消しにしかねない状態です。特に気になったのは間延びした脚本。志々雄一派が明治政府を脅した後、何日も動かない・・・。革命集団でしょ?電光石火で動かなくてどうする。主人公が修業を終えて帰ってくるまでボケーとのんびり待ってくれている間抜けにしか見えませんでした。次にヒロインの存在感がほぼゼロに落ちた事。誘拐したのに何にも利用せず放り出すだけとは何を考えているのか。前作でも涙の別れをした数十分後に再会とか、もったいない、もう少し考えてちゃんとしたら感動するのにと思いました。るろうに剣心は3部作で終わりなんでしょうか。可哀相なヒロインの復権のためにも人誅編を作ってほしいものです。 [DVD(邦画)] 6点(2015-02-18 01:07:42) |
422. 太秦ライムライト
●福本氏、主人公でありながらセリフが少ないです。しかし剣戟シーンによってそのカッコよさは十分に伝わりました。チャンバラは後世に残すべき素晴らしい文化だと思います。本体に当たる時代劇の斜陽化は止める術がODANOBUみたいな似非時代劇に頼るしかない状況に近づきつつあるのが歯がゆいです。●香美山を慕う若手女優(後にメジャー化)とのくだり(特に後半)はファンタジーっぽさを感じましたが、終盤のチャンバラと渾身の斬られ演技がすごかったのでOKです。スタッフが最初からこれをラストに配置しようと構想していたことが分かり、大変好感を持てます。 [DVD(邦画)] 9点(2015-02-10 13:43:29) |
423. るろうに剣心 京都大火編
《ネタバレ》 ●相変わらず日本刀アクションは映えます。カッコいいです。軽い印象を受ける演武手前で持ちこたえていると思います。●1作目からの続きということで主人公たちの人物紹介の必要がなく、いきなり本題に入るところは良いです。ただし、剣心と薫の別離・再会とも早過ぎです。原作のように十分な間を持てないから仕方ないのですが、余韻が足りません。京都はすごく広いのにいきなり出会うって、そりゃないでしょ。●蒼紫は、エピソードを大胆に圧縮しながらも上手く本編へ導入したと感じます。ただ、今作だけでは浮いた印象です●志々雄の兵士弱すぎ。町道場の師範代クラスに革命を目指す集団が完敗してどうするんでしょうか。●瀬田宗次郎のキャスティングはこれ以上ないほどのハマリぶりですね。●薫の誘拐は止めてほしかったです。前回に続き2回目ですし、志々雄の目的が革命なのか、抜刀斎に勝つことなのか曖昧になってしまうと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2015-01-24 12:27:14)(良:1票) |
424. ゾンゲリア
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドの登場からそれほど経っていない段階でこういう作品が生まれていたんですね(亜流と言う言葉は失礼か。使用者の思うままに操られる等、本来の意味のゾンビに近いですしね)。ラストは衝撃的でした。あれ?普通のサスペンス映画っぽいな。いつになったらゾンビが出るの?と勘違いしてましたから。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-21 12:49:19) |
425. 真田幸村の謀略
《ネタバレ》 「将軍家光の乱心」「柳生一族の陰謀」あたりの派手なアクション映画と想像していたのですが、日本史の年表をなぞったような地味~な歴史ドラマでしたね。ラスト10分のそれを逸脱した部分だけ面白かったです。フィクションではとかく美味しい役を振られがちな真田幸村も利用され、最後に消される存在だったという意外性が楽しい。だからといって猿飛佐助の奇妙な存在自体も裏切る理由もまるで納得できないのですが。 [DVD(邦画)] 5点(2015-01-14 15:54:35) |
426. かぐや姫の物語
日本有数の有名昔話を行間を埋める形で再構成しているわけですが、なかなか心を打たれます。何者にも縛られず自由に生きたい、好きな人達といつまでも共にいたいという気持ちと高貴な姫君として扱われる現実のギャップに悩む主人公に共感できます。実際、有能さのために生き方を縛られる人がいると思います(私のような凡人には贅沢な悩みですけど)。別れは最初から分かっていても悲しいものですね。月の住民の、話の通じなさぶり・空気の読めなさぶりが却って沈痛さを増したといいますか。(追記)墨絵のような絵柄はお金がかかっているはずですが、物語に入り込んだおかげか、10分程度で気にならなくなりました。 [DVD(邦画)] 9点(2015-01-12 14:59:22) |
427. 死霊のはらわた(2013)
オリジナルがホラー映画で5本の指に入ると思っている身としては、リメイクにはあの怖いのに笑いもある雰囲気をどこまで再現できるか注目していました。結果は、全然だめです。単なるここ数年のありがちな騒がしいホラー映画に留まっています。腕切り落とし等のグロや意図不明の主人公交代とか頑張った形跡は見られますが、空回りした感が強い。それより、とり憑かれた人間は白目にしてほしかった。でないと、あれでは死霊じゃなくて異常者。最後にもう一つ。画面が暗く(室内を真っ暗にしてもまだ見にくい)、観ている間ずっとストレスがありました。これだけでも減点です。 [DVD(吹替)] 1点(2015-01-05 23:17:21) |
428. ザ・ロード(2009)
文明が崩壊した世界。状況をやりすごせば希望があるわけではない。主人公(父親)には特別な力はなく、とりあえず寒さが弱いはずの南へ向かうだけ。この設定だけで魅力的です。派手な事件は起こりません。しかし、父親が自分の倒れたときを見越して息子へ一人で生きることを教えようと必死な姿に泣けてきました。 [DVD(吹替)] 7点(2014-12-23 15:18:21) |
429. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 ストーリーはどうでもよいくらいで、鍛えぬいた肉体の濃すぎるアクションシーンだけを何度も観てしまう。この中毒性はジャッキー・チェンあたりのカンフー映画と共通しています。負けてしまうけれど、何の、まだまだ後に続く連中がいるぞという終わり方がまた印象に残ります。傑作です。 [DVD(吹替)] 10点(2014-12-22 21:47:51) |
430. 南極料理人
半分以上は食事のシーン。食に関しても深く掘り下げることはなく、大したことは何も起こらない。よく2時間以上見させたなと感心します。俳優陣の自然な仕草は魅力的ですし、現代では南極の観測基地の活動もシステム化されているらしいことが分かったことも収穫ですが、それでも何か山場になるドラマがほしかったと思います。一番強く印象に残ったが奥さん(彼女?)に裏切られてKDDのオペレーターと仲良くなろうとした隊員のわずかなエピソードですよ。二度観ることはないですね。 [DVD(邦画)] 5点(2014-12-13 22:13:32)(良:1票) |
431. 金環蝕(1975)
《ネタバレ》 実話が元なだけに税金を食い物にする悪党が成敗されるなどということはありません。なんとも鬱な終わり方です(石原は在野で危険な仕事をしてるから隠し玉があるのかと思ったら、そんなことはありませんでした)。また、それ以上に嫌な気分になるのは、現代もあい変わらず、検察・マスコミが政権与党の困らない匙加減で事件捜査(国策捜査)や報道を行っていることです。 [DVD(邦画)] 7点(2014-11-26 20:11:21) |
432. アナと雪の女王
●冬の風景は実に美しいし、キャラクターの動きもなめらかですね。CGは一体どこまで進化するんでしょうか。●吹き替えの声優さんたちの演技も魅力的です。プロだから当然といえば当然ですが、いきいきとして作品にマッチしています。●ストーリーが弱い気がしますが、メインのお客さんが子供であると考えると、十分じゃないでしょうか。●劇場の大画面で見たくなる作品です。 [DVD(吹替)] 8点(2014-11-24 14:11:58) |
433. 十三人の刺客(1963)
切腹からのスタートシーンから襲撃の段取りが整うまでの時間が短く、非常にスリリングなのですが、本番の戦いはちょっと長かったですね。誰がどこにいるのかさっぱり分からないし。でも敵味方双方のリーダーの重鎮ぶりは見事でした。現代の時代劇のようにチャンバラ時にカキーン!音がなく、みんなやぶれかぶれな雰囲気がリアルで良かったです。 [DVD(邦画)] 8点(2014-11-19 18:29:01) |
434. 闇金ウシジマくん Part2
金に踊らされる人間の業の描き方は相変わらず見事です。ただ、前作のようにウシジマ社長が債務者の罠にはまった分、その後の取り立てシーンが鮮烈に映ったなどということもなく、あっさりしていたと感じます。ウシジマ社長は少しもぶれることのないキャラクターで本当にすごいとは思います。 [DVD(邦画)] 6点(2014-11-19 18:18:46) |
435. 平成狸合戦ぽんぽこ
他人を殺したり、傷つけたりしてお祭り騒ぎというのは笑えないです。最初から戦争ものと割り切っていたらいいんですが、この絵柄ではとてもとても・・・。 [地上波(邦画)] 3点(2014-11-18 15:37:54) |
436. ローズ家の戦争
ラストだけビックリ、それだけの作品でした。 [DVD(吹替)] 4点(2014-11-18 15:02:42) |
437. ルパン三世 風魔一族の陰謀<OVA>
●アクションがとても小気味よい。よく動きます。序盤の壺の奪い合いでもしかしてと思ったら期待どおりでした。●悪党と追いかけっこしながら地底に眠る財宝探索。筋はオーソドックスで意外性はありませんが、五右衛門が主役に座ることでいつもとは違う雰囲気が生まれました(私が日本刀を使ったアクションを好きなだけかもしれませんが)。●ただ紫を置いて去るラストは残念。もう少し葛藤を見せてほしかったです(内心は別だと思うんですが)結構あっさりしてるように見えました。●素材が良いのだから、アクションをちゃんと盛り込んで、話の筋が通るように作れば佳作になるんだなと納得しました。●声優総入替も1分で慣れます。みんな芸達者です。 [DVD(邦画)] 8点(2014-11-10 21:08:51) |
438. ジム・キャリーのエースにおまかせ
得意の顔芸もここまで本筋が駄目だとウザったく感じられます。前作も傑作とは思いませんが、ここまで酷くなかった。ペット探偵の設定がほとんど無意味となっているのはあんまりです。正直、最初と最後の各10分だけで話は成立するでしょ? [ビデオ(字幕)] 2点(2014-10-22 11:15:43) |
439. 荒野の用心棒
●バック・トゥ・ザ・フューチャー3の有名なシーンの元ネタをようやく見られました。頭狙ったら?というのは当然の疑問ですね。胴体しか撃たないというルールがあったのを初めて知りました。●画面が暗くて何をしているのか分からないシーンが多く残念でした。●用心棒のパクリ以前に心躍る場面がありませんでした。ですからこの点数で精一杯です。 [DVD(字幕)] 5点(2014-10-20 14:19:47) |
440. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
私の中では、良作とそうでない作品の分かれ目はもう一度見たくなるかどうかです。その意味ではダメな方でした。テレビゲーム的演出が特徴ですが、開始から30分、最初の敵がコインに変わったところで飽きまして、それ以後は、だから何?早く終わらない?な気分になりました。その時点で、この映画の世界観は何でもアリで、ルールが存在しないから何が起ころうとも大したことはないと分かってしまうからです。主人公(平気で二股かけてる最低男)とバンド仲間、ヒロイン(ホントにどこがいいんですかね?)、元彼軍団の誰一人として思い入れできないのもつらいです。タイトルが一番面白いと思う作品がたまにありまして、そういう時は鑑賞後徒労を感じます。 [DVD(邦画)] 3点(2014-10-15 19:00:38) |