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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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421.  検察側の罪人 《ネタバレ》 
法で裁けない罪人を私刑に処すという考え方自体は(それが許されるかどうかは別にして)理解出来ます。『必殺仕事人』制度。いわゆる主水スタイルですね。本作の場合も、口パッツ男・松重がかつて犯した罪を告白した時点で、仕事人に任せれば良かったワケです。主人公には裏社会へのコネもありました。しかし、彼はそれを良しとせず、別件の罪を着せてまで司法の力でヤツを裁くことに拘りました。何故でしょうか。ただ殺すのでは生ぬるい?それも確かにあるでしょう。しかしそれ以上に、自らの力(検察官の立場)で憎い奴に鉄槌を下すことに魅力を感じたのでしょう。何の事は無い。単に公権力を使った私刑です。この場合、困るのは現在捜査中の事件の犯人の処遇。そうだ、こちらの事件の犯人は俺が殺しちゃおう。有力容疑者が消えれば松重を犯人に仕立て上げられるし、真犯人にも罰を与えられる。一石二鳥じゃん、と。傍からみれば無茶苦茶な理論です。公私混同もいいところ。検察官が持つスペシャルな権力と「正義」という魅惑的な概念が、主人公を狂わせたと考えられます。実はこれ、誰の身の上にも起こり得る事象です。『業務上横領』が発生する構造と同じ。“慣れ”とは本当に怖いことです。ですからドラマの肝は、主人公が“超えてはならぬ一線を超える心理経過”にあったワケですが、物語上の処理は実に淡泊で、あれよあれよと言う間に主人公は罪を重ねていきます。残念ながら物足りません。これは“既に主人公が壊れていた証”とも言えますが、置いてけぼりを食らった感覚は拭えません。何気にスゴイと思うのは、木村拓哉の代表作『HERO』久利生公平のイメージをスポイルする可能性がある本作を、キムタクが引き受けたということ。一昔前の映画俳優なら絶対にNGだったでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-06-30 17:58:01)
422.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 
『復讐もの』と耳にしておりましたが、敵討ちに伴うカタルシスはありません。愛車と愛犬を奪われた主人公が、単純にブチ切れただけに見えます。多少穿った見方をするなら、この機会をいいことに本来自分が居るべき“闇の世界”に戻ったという感じでしょうか。復讐劇というより、一般的な『クライムアクション』という括りの方が適当でしょう。さて、本作で致命的なのはジョン・ウィックのキャラクター。彼に、殺し屋としてのカリスマ性は感じられません。シュワちゃんやスタローンのような問答無用の肉体美もなければ、ジェイソン・ステイサムのようなキレキレな格闘スキルも、リーアム・ニーソンのような圧倒的な渋さもありません。何というか、要するに髭面のNEOなんです(特殊能力はナシね)。マフィアのボス曰く「あいつは必ず仕事をやり遂げる。鉛筆で3人殺したんだ」なんて煽り文句が出てきますが、鉛筆は立派に凶器ですし(ただしHB以上の硬さの場合)。確かに射撃能力は抜群ですが、いくらなんでも無双過ぎやしませんか?まるで桃太郎侍を観ているような錯覚を覚えました。それなら、それで、ジョンに早押ボタンを押させて「○リングルス!」くらい言わせればエンタメとして成立したと思いますが(嘘です。しません)、荒唐無稽なアクション続きでは本物のスリルを味わう事は出来ません。しかも彼、一度敵に捕まってましたよね。何故殺されなかったかって?そりゃ主人公だからですよ。2作も続編が創られるくらいですから、どこかに魅力はあるのでしょうが、私には解りませんでした。普通の映画です。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2019-06-25 17:59:49)(良:1票)
423.  ペンギン・ハイウェイ 《ネタバレ》 
『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』がホラーの看板を掲げた青春ドラマとするならば、本作もSFを纏ったジュブナイルと言えましょう。それにしてもSF設定が結構本格的なんですね。ファンタジー色が強めのようでいて、しっかりサイエンスしているところが気に入りました。“ペンギンで世界の穴を塞ぐ”という奇想天外かつロマン溢れる仕立てにも好奇心がくすぐられます。私のような物知らずにも丁寧に考え方のヒントを教授してくれているのも有難い限り(巾着袋の裏返しは実に解りやすい!)。予断なく、偏見なく、物事を観察することが研究の始まりなんですね。少年の成長物語としても、また王道のつくり。主人公がいささか出来過ぎ(良い子過ぎ)という気もしますが、無理矢理屈折させる必要もないですし、何より事象に真っ直ぐに向き合える素直さがなければ、世界を救うことは叶わなかったでしょう。世の中に誘惑や落とし穴は多いですが、彼には今の志を忘れないで欲しいものです。最後に蒼井優さん、ご結婚おめでとうございます。ご祝儀込みで8点進呈です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2019-06-20 19:28:20)
424.  トリガール! 《ネタバレ》 
スポ根青春ラブコメディの王道フォーマット。そつのないつくりで、大変楽しく観させていただきましたが、本作最大の魅力はやはり土屋太鳳さんにあります(断言します)。まさに魅力爆発!「何すか」の言い方が、もうたまらないです。ヤンデレ系とでも言うのでしょうか。彼女より美人でスタイルが良く、演技も上手い若手女優さんは沢山いると思いますが、彼女ほど“人間力”が高い方はそう居ないでしょう。比肩できるのは、吉岡里帆さんくらいかな。とにかく、土屋太鳳、恐るべしと。
[DVD(邦画)] 7点(2019-06-16 20:24:34)
425.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
前作『プロメテウス』は鑑賞済みながらも、あらすじは忘却の彼方(そんな方が多くて、ちょっと安心しましたが笑)。本作はちゃんとタイトルに『エイリアン』が入っていて良心的ですな。さて、何時の間にやらヒロイン(シガニー・ウィーバー)がエイリアンと戦うサスペンスホラーから、アンドロイドがエイリアンを使って人間を絶滅を目論む哲学アクションにシフトしたようでございます。王道SFという太い幹は揺るがないものの、ここまでテイストが変わるシリーズも珍しいのでは。これはこれで面白いとは思いますけども。以下余談。中川パラダイスが出演していたような…気のせいですかね。
[DVD(字幕)] 6点(2019-06-10 20:18:50)
426.  プロメア 《ネタバレ》 
好きか嫌いかで言えば、好きなジャンルの映画で間違いありません。ドラッグ紛いの超ド級デフォルメアクション&音楽のハイパーミックスで、基本バカ映画。現に私は『マインド・ゲーム』や『キック・アス』に10点を付けているワケです。ただし、思いのほかノレ無かったなあというのが正直な思い。何故かと考えた時に、前述した同類映画との違いに気付きました。それは、手段と目的が入れ違っていること。キャラクターが魅力に欠けること。過激なデフォルメアクションは、あくまで物語の主題を届けるための手段。それ自体を目的にしては魅力半減です。また、愛すべきバカ映画で必須の、引力を有するキャラクターも見当たりませんでした。残念ながら、私のハートにはヒットせずと。繰り返しますが、嫌いな映画ではないんです。もっと面白くてもいいはずなのに!な映画。
[映画館(邦画)] 6点(2019-06-05 19:51:22)
427.  銀魂2 掟は破るためにこそある
予告編にて『イケメンの無駄遣い』なんてキャッチコピーを目にしましたが、トンデモ無い。本作ほどイケメンが正しくその魅力を発揮している映画を観たことがありません。ギャグやストーリーなんて、もはやどうでもよいと思わせるスーパーアイドル映画とも言えましょう。これは結構凄いこと。福田雄一監督が、単なる悪ふざけコメディ監督で無いことが解ります。お見事でした。原作やアニメを観る予定はありませんが、続編が公開された暁には劇場まで足を運びたいと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2019-05-30 19:51:54)
428.  DESTINY 鎌倉ものがたり 《ネタバレ》 
「作家ならではの想像力を駆使して戦え」なる見事なフリが効いているのに、なんとも平凡なアンサーを返す主人公。ドラゴンくらい出せとは申しませんが、空想作家の父の血を引いているなら、もう少し想像力豊かに戦えなかったものかと。もっとも本作の場合、ファンタジーにも関わらず、この“こぢんまり”した慎ましさが魅力なのかもしれません。キャストは豪華かつ、好感度の高い方ばかり。今をときめく安藤サクラさんの存在感はズバ抜けています。イメージ的には『千と千尋の神隠し』とダブります。
[DVD(邦画)] 6点(2019-05-25 21:21:32)
429.  スマホを落としただけなのに 《ネタバレ》 
『セフレ』のホルダーを作れる男に憧れます。嘘。  後日談でも何でもありませんが、タイムリーにも先週末スマホを落としました。しかも旅先で。気付いた時には洋上で2時間半身動き取れず。そりゃあもう焦りました。それでも船に備え付けの100円公衆電話で利用停止依頼をしたり、位置情報を検索したり、心当たりの施設に連絡したりと、出来る範囲の対応が出来ました。公衆電話って有難い!皆様もスマホの紛失にはくれぐれもご注意ください。ちなみにスマホは無事戻ってまいりました。警察に届けてくれた方、本当に有難うございました!!
[DVD(邦画)] 5点(2019-05-20 21:25:17)(良:2票)
430.  ザ・タンク 《ネタバレ》 
極限状態で人々の理性が失われていく系のソリッドシチュエーションスリラーといえば『生きてこそ』、『ハンガー』(2009)、それに『esエス』あたりがすぐに思いつきます。前者が厄災系無期限隔離状態とするならば、後者は積極的限定隔離状態と言えます。当然ながらキツイのは前者の方。希望が持てないのですから狂うのも仕方なしと思えます。それに対し後者の方は、一定時間経過すれば常態に戻ることが約束されています。ですから我慢出来るのです。普通は。にも関わらず狂ってしまうのですから、設定に一工夫必要なんですね。『es』については各自ご確認頂きたいのですが、成る程それなら狂うかも?な仕掛けが施されています。本作も後者に類しますが、全くもって説得力に欠けます。孤独が故に狂ったって?そんなアホな。それならトラウマを抱えていたリーダーの方が余程危ういでしょうに。何だかよくわからない内に暴走して挙げ句自滅する男。「何だこりゃ」としか言いようがありません。それより室内の空気残量の心配をしなきゃならないと思うのですが(そのための伏線エピソードありましたよね)、結局焦点にすらならず仕舞い。彼らにとって一番の恐怖って何なのでしょう。さっぱり分かりません。何を見させられているのやら。基本設定が秀逸でも脚本が仕事をしないと凡作になってしまう一例です。
[DVD(吹替)] 4点(2019-05-15 19:52:54)
431.  劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 《ネタバレ》 
山下智久さんには、本作の役作りそのままで、ぜひとも『笑ってはいけない』に出演して欲しいと思います。
[DVD(邦画)] 3点(2019-05-10 21:27:44)
432.  散歩する侵略者 《ネタバレ》 
(以下私なりの解釈です。黒沢清映画を楽しむ為のお約束ですので、誤読解等あるかと存じますが何卒ご容赦ください…)  本作の宇宙人は実体を持ちません。いわゆる『思念体』系。物質を生命の拠り所としないので、寄生する肉体に対して無頓着です。宿主が死ねば別の人体に乗り換えればよし。というより、生死の概念についても我々とは根本的に異なるのでしょう(ついでに言うなら、物質主義でないため、通信装置を製作するにも大層な部品を必要としない理屈。だから針金でOK。コレ斬新ですね)。ここから、彼らの言う『侵略』の正体が見えてきます。人類は命を奪われるとは思えません。侵されるのは頭の中。人類滅亡とは、精神の乗っ取り及びオリジナルの人格消去と推測されます。エピローグで小泉の口から語られる『宇宙人による侵略が中止された』が真とするなら、元人格抹消を止めた事を指すのでしょう。真治の説明「一つ賢くなった」=「愛という概念を知った」の効用と言えます。先発調査隊が各自収集してきた数々の概念を集積し、統一概念として流布したことで、結果的に人類は共通の価値観を手にしました。もう争いが起こることも無いでしょう。真治が持ってきた「みかん」を仲良く分け合う避難者たちの幸せそうな顔。人類悲願の『世界平和』が遂に実現されたのです。ならば侵略も悪くない?でも、人類は自ら進化することが適わず(何という敗北感でしょう)、多様性を失ったマイナスは計り知れません。さて、鳴海について。「愛」を提供し人類滅亡の危機を救った代償として、彼女は人間性を失いました。そんな彼女に寄り添うことが、NEW真治(宇宙人と人間のハイブリッド)が示す“愛のかたち”ということ。愛の概念に沿った正しい行動です。でもマニュアル通りの作業を人は愛と呼びません。 宇宙人による人類侵略という壮大なSFでありながら、描かれる世界は日常を半歩踏み出す程度のもの。日常と非日常の描別け(出し入れ)が絶品で、不意に恐怖を喚起させられます。流石ホラー上手の監督さんです。なお、空爆、自衛隊の出動、天から降りてくる火の玉、野戦病院等は『侵略』『戦争』を端的に表すアイコンであり、リアリティ云々を求める類のものではありません。厚生労働省を騙る謎の集団も、抵抗する人類(自我)の象徴と考えられます。この徹底した象徴(記号)主義が黒沢清監督の流儀であり、時に難解と捉えられる所以でもあります。本作は黒沢清節が炸裂しつつも、意味不明には陥らぬ大変バランスの取れた一作でした。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-05-05 18:27:14)(良:1票)
433.  名探偵コナン 紺青の拳 《ネタバレ》 
二女(小4)の付き添いで劇場鑑賞。シリーズに対する知識や思い入れ等ない立場での感想であることをご了承ください。また一番投稿もご容赦くださいませ。  TV放映されていた『ゼロの執行人』をチラ見して、あまりの大人向け路線に度肝を抜かれていた矢先に本作を鑑賞したのですが、先述の作品程ではないにしても、かなり大人観客を意識したつくりであったのは間違いありません。というより、子どもに対する配慮が薄いというか。冒頭から延々字幕。確かに映画館内の客層をみれば特に問題無いのかもしれませんが、子ども向けを堅持しつつ大人をも満足させることを目指している『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』等の長寿アニメシリーズとは明らかにスタンスが異なると言えましょう。今回の舞台はシンガポール。通常TV放送よりスケールをグレードアップするあたり、いかにもTVドラマの劇場版という感じですが(キムタクの『HERO』みたい)、その為にレギュラー陣の出番が削られたのでは意味が無いような。確かにスペクタクルは割り増しですし(世界的にも有名なあの建物の“アレ”を絶対に落としたかったんですよね!)、劇場版ならではの特別感はるものの、本来メインであるはずのサスペンスやミステリーとしての面白味は弱く、何よりレギュラー、ゲスト共にキャラクター造形に魅力を感じませんでした(金持ちばかりでいけすかない!!)。一見さんの大人観客を満足させるのは難しいかもしれません。ただし、ファンにはファンならではの見方があるのでしょうし、あくまでニワカの参考意見という扱いでお願いします。
[映画館(邦画)] 5点(2019-05-02 16:58:48)
434.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
日本人なら誰でも知っているであろう『昔話』を、この平成の世に、商業劇場作品の題材に選んだ理由を考えてみます。当初私は、巨匠ならではの、いやアニメーターとしての“意地”の可能性を感じていました。宮崎駿監督が専業声優を嫌ったように、アニメーター高畑勲氏は、物語(脚本)に手柄を取られることを拒んだのではないかと推測したのです。監督が最優先したのは、アニメーション表現におけるオリジナリティや芸術性。そう訝しんでしまうほど、本作の映像製作は採算性を度外視した特殊なものでした。監督のアニメーションに対するコダワリを注ぎ込んだ『名残し』の一作には秀逸な原作など必要無かったのではないかと。しかし観終えて、この予想は大変失礼な見方であったことに気付かされました。素晴らしきは物語性。監督は絶対的な信念を持って『かぐや姫』に命を吹き込んだものと思われます。意欲作でありながら集大成。自身最後の作品で監督が観客に伝えたかったものは、仏教哲学を礎とした人生観でした。なぜ人は生まれるのか。人はどう生きるべきか。そして死が意味することとは。キャッチコピー『姫の犯した罪と罰』は、全ての人間に向けられたメッセージに他なりません。まさか『かぐや姫』で、これほど“人間”そのものに対し根源的なアプローチをしてくるとは思いもよりませんでした。もちろん素晴らしい映像美が、物語をより強く、より深く伝える役目を果たしているのは言うまでもありません。アニメーションは、目的ではなく手段です。ただし、心ときめく無限の可能性を秘めた最高の表現手法のひとつであることを、本作は身をもって証明しています。さすが高畑監督。日本アニメ史に残る傑作を、よくぞ残してくれました。心より感謝いたします。(以下余談)実は、平成最後の日に『平成』にちなんだ作品の感想を投稿しようと思い立ったのですが、『平成狸合戦ぽんぽこ』は投稿済み。『愛と平成の色男』はレンタルショップに在るはずもなし(そりゃそうだ)。というワケで、ぽんぽこ繋がりで本作を鑑賞したのですが、記念すべき日に素晴らしい映画を観ることが出来て良かったです。
[DVD(邦画)] 9点(2019-04-30 23:59:59)(良:1票)
435.  ひるね姫 ~知らないワタシの物語~
岡山弁のJKは最高なんじゃあ。(千鳥ノブ風に)
[DVD(邦画)] 5点(2019-04-25 19:46:51)
436.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇 《ネタバレ》 
『天』の感想にて、“回収する気のない伏線”や“どうせ畳めやしない大風呂敷”等と書いてしまった事を、まずは謝罪させてください。いやいや監督、御見それしました。ちゃんと特大の風呂敷を綺麗に畳みましたね。何なら完全放置だった『ケイゾク』まで一緒に畳んでしまうとは(まあ、コチラはドサクサ感半端ないですが苦笑)。この結末はTVドラマの時点から決まっていたと考えて差し支えないでしょう。当麻のスペックはこのラストに繋がる伏線でしたか。お見事です。もっとも元ネタが元ネタなので、壮大かつぶっ飛んだ結末も腑に落ちるというもの(まるで『石作りの海』の結末の如し)。またデヴィッド・クローネンバーグ監督の某傑作SFを彷彿とさせる“報われぬ正しい行い”も個人的には大好物であります。瀬文が着せられた汚名は、世界が救われた証に他なりません。私情は厳禁。大義に生きる。これぞシリーズを通じて主張してきた『刑事魂』そのものです。そして何より当麻と瀬文の絆の深さに涙しました。救いなどあるはずもない無限地獄の中の一筋の光。魂で繋がる2人が尊いこと。この余韻は絶品です。『ケイゾク』の柴田・真山、『トリック』の山田・上田、そして『スペック』の当麻・瀬文。堤監督のキャラクター造形は一流。それだけは疑いようもない事実です。お話の方は悪ふざけが過ぎたり、インチキオカルトで煙に巻こうとしたりする悪癖がありますけれども。TVドラマ監督としての信頼感は絶大でも、映画監督としては信用ならぬという(私の中の)基準をそろそろ見直そうかなと。『12人の死にたい子どもたち』も良かったですし。お詫びも込みで8点進呈です。
[DVD(邦画)] 8点(2019-04-20 09:24:02)(良:1票)
437.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇 《ネタバレ》 
3週間をかけて、スペックシリーズ一気鑑賞したので感想を書きます。シリーズ完結編・前半戦ハイライトは、やはりゴリさん係長殉職の件。後半怒涛の展開の中では埋没してしまったでしょうし、愛すべき係長に敬意を表する意味では、一応分割した意味はあったかと思います。本作単独での評価は、ほぼ意味を成しませんので詳細は後半の方で。
[DVD(邦画)] 5点(2019-04-20 09:23:04)
438.  ラプラスの魔女 《ネタバレ》 
コレはアレですね。サイエンスを装ったオカルトと解します。ただし“予知”ではなく“予測”とのスタンスは一貫していますので、様々な超現象にいちいちツッコミたくなるというか、フラストレーションが溜まるというか。その最たるものはクライマックス、廃墟へのダウンバーストの件。そんなに都合良く因縁の施設へピンポイントで気象災害が降りかかりますか?すずちゃんのブーメラン紙飛行機にしてもそう。紙飛行機を飛ばすタイミング、角度、力加減が分かったとしても、実行する技能が無ければ絵に描いた餅。正確無比なコントロールが必要な神業です。この制球力があればメジャーでピッチャーが務まりますがな。というワケで、どう考えても『スペック』か『Xメン』カテゴリーの作品だと思われます。もちろん、だから駄目というコトは全然ありません。ファンタジーと割り切って観ればOKです。それよりも深刻なのは、主人公の影の薄さ。国民的アイドル『嵐』の人気メンバーを主演に据えてこの扱いはどうでしょうか。教授を狂言回し的に使うのはアリですが、それなら櫻井くんでなくても良いワケで。正直、志田未来ちゃんの方が余程存在感がありました。何時の間に大人の女性になったのかとビックリ。というか人妻になられておられたのですね。誤解を恐れずに言えば、エロいんです。毛量の多い黒髪に、印象的な眉毛のクッキリお顔。そしてフェチにはたまらん白衣の研究服。私的には、本作は櫻井くんでも、すずさんでもなく、志田未来さんの魅力爆発の映画との認識であります。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-04-15 19:56:31)
439.  GAMBA ガンバと仲間たち 《ネタバレ》 
鑑賞中に号泣しました。これは比喩表現ではありません。自分でもちょっと引くくらいの本気泣きです。ただ、本作に感激したというワケではなく、TVアニメ版『ガンバの冒険』の記憶が走馬灯のように甦ってきたから。こんな泣き方をしたのは初体験で、私自身大いに戸惑いました。嗚呼、自分は『ガンバの冒険』をこれほど愛していたのかと。そりゃテレビに噛り付きCMを抜きながらS-VHS標準録画で永久保存版を自作するほど好きだったんですもの(注:再放送です)。出崎統監督の大傑作と比べるのは野暮ってもんですし、そもそも本作は『ガンバの冒険』のリメイクでもありませんし。原作児童小説(こちらも既読。大好きです)とTVアニメ版のちょうど中間みたいな位置づけでしょうか。まあこんな事情もありまして、私には公正な判断は無理なんでありますが、嬉しかったのはやはり野沢雅子さんを起用してくれたこと。例えるなら、助さん役の里見浩太朗が黄門様として帰ってきたみたいな。違うかな。いずれにしても粋なファンサービスでありました。素直に感謝いたします。ツブリたち海鳥がノロイを海中へ深く深く押し込場面には昂りましたし、エンディングテーマも素晴らしかったです。ただ『冒険者たち』(あえてこう言います)の最重要ポイント“なぜ船乗りネズミたちは命を捨てる覚悟で忠太を助ける気になったのか?”この部分に対する訴求力が弱かったのは残念でした。
[DVD(邦画)] 5点(2019-04-10 19:46:50)(良:1票)
440.  嘘八百 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。ご注意ください)   中井・佐々木が悪徳骨董商に仕掛けた罠は、詐欺の罪に問われるでしょうか?知らぬ存ぜぬ(所謂善意の第三者)が通用するほど、司法は甘くないでしょう。少なくとも、佐々木が自作した陶器という物的証拠もあるワケですし。ポイントは、騙された側が訴え出るかどうか。後日談となるミニエピソードを見るにつけ、どうやら告発する気は無さそうです。もちろん、そこまで折り込み済みの詐欺計画に違いありません。つまり、後日贋作は(当然)見破られるが、それでも近藤正臣は黙ると。これは騙し取られた1億800万円よりも、鑑定士としての信用や沽券の方が大切という意味。言い換えるなら、これまで(そしてこれから)贋作を掴ませて儲けてきた(儲けるであろう)高の方が、騙し取られた額を遥かに上回るということ。なんとまあ、恐ろしい世界でしょうか。それに欲に目が眩むという状態も(中井は体験済ですね)。大金をせしめ、因縁の相手に一泡吹かせて溜飲を下げて終わりではなく、佐々木の陶芸家としての将来へ目をむけた未来志向の落としどころも良し。おそらく佐々木が背負った十字架は後々彼を苦しめると思いますが、コピーではなく本物を越えるオリジナルを目指した点に、陶芸家として死なずに済んだ、というか僅かな救いがある気がします。物語の構成や人物造形はシンプルで分り易く、役者も達者揃い。気楽に観られる娯楽作品として充分な価値がある映画と考えます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-04-05 21:57:21)
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