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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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441.  ドライヴ(2011)
表情ひとつ変えず夜の街にクルマのハンドルをきるクールな主人公。その冒頭は ウォルター・ヒル&ライアン・オニールの「ザ・ドライバー」を思わせる。 原作もそうなのか、恐らくは「ザ・ドライバー」に着想を得た冒頭なのかと思いますが、 まだ幼い1人息子と暮らす隣人の女が現れて以降は予想のつかない展開が待っていました。 人妻だと分かると決して一線は越えない奥ゆかしさ。幼い1人息子からも懐かれる。 裏稼業の時に見せるクールな表情の時とは全く異なり、この母子と過ごす時の人の好さを感じさせるゴズリングの表情も印象的。 よって中盤以降のバイオレンス描写とのバランスはあまり良くなかったとは思うのですが、 それにしても本作のゴズリング、かなりのカッコよさ。そしてキャリー・マリガンが好きになった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-29 20:17:27)(良:1票)
442.  大いなる決闘 《ネタバレ》 
既に引退した元保安官にチャールトン・ヘストン、 彼に逮捕されたことを逆恨みし、脱獄し復讐に乗り出す悪役にジェームズ・コバーン。 手の内を知り尽くした2人が互いの手を読み合う中盤までの静かな展開はなかなか面白い。 愛娘が誘拐されることにより、ヘストンにも強烈な復讐心が芽生えるといった流れも、 終盤の〝大いなる決闘〝に期待感が高まるのですが、娘がレイプされるあたりから尻すぼみになってしまいます。 こういう姑息な手を使わせずに、憎みあう2人の男同士の大いなる決闘が見たい訳ですが、その結末はあっけない。 敵を倒したものの重傷を負い、「助けてくれ」と娘に助けられ手当てされているラストもカッコよくない。 やはり西部劇のラストはカッコよく決めて欲しいですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-22 22:13:17)
443.  メトロ42 《ネタバレ》 
ロシア製のパニック大作。パニック映画といえばハリウッドのお家芸の1つ。 ロシアのパニック映画ってどうなんだろうと見始めたのですが、これがなかなかよく出来ている作品でした。 朝の満員の地下鉄に水が流れ込み、地下鉄構内が大洪水になったら・・・。 1つ間違えば大惨事につながる老朽化したインフラの怖さと、その保守の重要性について考えさせてくれる作品です。 名作「ポセイドン・アドベンチャー」を思い出すようなシーンもあり、怒涛の様に迫りくる水の恐怖の描写にはなかなかの迫力があるのですが、 大半の人々が命を落とす中に生き延び、迫りくる水の恐怖と闘う数名のグループの人間ドラマもしっかりと描かれています。 地上への脱出口が目の前にあっても、救助隊に発見されても、更なる水の恐怖が彼らを襲う。最後の最後まで息をつかせません。 人間だけでなく、犬もちゃんと忘れず救出されるラストにようやくホッとさせられらたのでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-19 20:19:33)(良:1票)
444.  ダンテズ・ピーク 《ネタバレ》 
もう20年前の映画ですが休火山だった山が噴火し、 いい町全米第2位に選ばれた、その麓の町が壊滅していく様を見せていく特撮は迫力満点。 火山学者のピアース・ブロスナン、登場してしばらくは結構普通なのですが、 パニック状態の中、クルマに小さな子どもたちを乗せ冷静にハンドルを切る姿、その表情はやはりカッコいい。 かと言って、あの燃えたぎる溶岩帯を車で突破するのはいくらなんでもムリだとは思いますが…。 リンダ・ハミルトン演じる町長も良かったのですが、町が壊滅状態になっていく中、 町のトップの町長が行方不明状態になり、自分の子どもの救出に向かうというストーリーはどうだったのか。 救出されブロスナン博士との恋が成就し、救助隊から祝福の拍手をされている場合ではないでしょう。 少しでも犠牲を最小限におさえるべく町長として奮闘する姿を描く方が良かったと思います。 何といっても町長を演じるのは、あのサラ・コナーのハミルトンですから。 よって、2人の子どもの救出に向かって以降は4人のサバイバルがメインとなってしまうので 町長という立場も意味が無くなってしまい、 こういうパニック大作ものにしてはストーリーが小ぢんまりとしてしまった感は否めません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-16 23:07:06)
445.  不機嫌な赤いバラ
偏屈な元大統領夫人。こういうふてぶてしい役で余裕しゃくしゃくの貫禄を見せるシャーリー・マクレーン。 その夫人のシークレット・サービス役を演じるのはニコラス・ケイジ。 同僚たちとボヤく姿も、職業柄締めるところはしっかり締める姿も、どのニコラス・ケイジもいい映画です。 シークレット・サービスものとしては銃撃戦もアクションも無く、 終盤のある事件までは元大統領夫人とその周囲にいる人々を基本的にはコメディタッチで描いていく。 だからこそ、シャーリー・マクレーンとニコラス・ケイジの2人が作品の世界観にはまっている作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-16 23:05:12)
446.  最高の人生のつくり方 《ネタバレ》 
本国アメリカではシリーズものではないんだろうけど、 日本でシリーズ化された?ロブ・ライナーの邦題「最高の人生」シリーズの3作目。 マイケル・ダグラスが演じるのは結構なひねくれ者。 ある事情から預かることになった初対面の孫娘と隣人の女(ダイアン・キートン)との交流を通して、 そんなひねくれ者の心が少しずつ変わっていく。まあ、よくあるストーリーではあるのですが、 孫娘が文句なしに可愛いし、嫌味が全く無く明るく朗らか。ダイアン・キートンの良さがよく出ています。 彼女は地元のクラブで歌う歌手でもあるのですが、歌う姿が素敵です。特に最後の歌。 あれだけひねくれ者だったダグラスが最後は一緒にいてほしいと懇願する。 こうなることは分かっているのですが、こういう映画はそれがいい。 可愛い孫娘が絡む大人のラブコメ。安心・安定のロブ・ライナー映画です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-12 20:20:56)
447.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
面白かった。 150人を乗せた国際線の機内で、乗客の命が危機にさらされるなか、孤立無援で捜査をしなければならない。 最初はイタズラとも思えるようなメールから少しずつ話を大きくしていく。 そして少しずつ、ニーソンを孤立化させていく。地上では自身がハイジャック犯と報じられる中、 再び乗客の信頼を勝ち得て最後の大きな賭けに。原題の通りまさしくノンストップでストーリーが展開していきます。 犯人は必ず機内の乗客の誰かなんだけど的を絞らせませんが、本作の場合はそこは大きな問題ではなかったと思う。 ニーソン航空保安官が抱える悲しい過去と現在。彼にはこういう背景を持つ役がよく似合うのですが、 心が折れそうな状況でタフなニーソンがどう危機を乗り越え立ち向かうのか。ひたすらリーアム・ニーソンを堪能できる作品です。 強さと渋さと、年齢を重ねた男の円熟味。リーアム・ニーソンという人は年を重ねるごとにいい俳優になっていますね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-12 20:18:18)
448.  もうひとつのラブストーリー
タフガイ、ニック・ノルティも90年代に入り老けたなあ、と思うようになってきた頃の作品。 警察や検察から行政に至るまで不正と腐敗が蔓延る町で、それを包み隠すためにある殺人事件の罪を無実の青年いかぶせようとしている。 無実の青年を救うために立ち上がった1人の女と、彼女から捜査の依頼を受けた私立探偵がニック・ノルティ。 捜査の過程で徐々に腐りきった町の実情が明らかになり、町ぐるみの不正と闘うというストーリー自体には新鮮味はありません。 それでも、こういうテーマの熱く見応えがある映画は色々あるのですが、本作は残念ながらそうではありませんでした。 この男と女が恋に落ちるというのも定番でそれはいいのですが、2人の関係はもっとシンプルにして、サスペンスの方に重点を置くべき作品だったと思います。 アクションはありませんが腐敗しきった権力に立ち向かう私立探偵、これもタフガイ、ノルティらしい役どころなだけに、 青年が釈放されたのはいいのですが、対権力という面でこの中途半端な結末は無いと思います。2人の関係もパッとしないまま終わってしまうのも残念です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-10-06 21:16:33)
449.  黄金の指
邦題の通り、“黄金の指”を持つ、4人組のスリのチームのリーダー、ジェームズ・コバーン。 高そうなスーツをスマートに着こなすジェームズ・コバーンがクールでシブい。 でも、どこかユーモアを感じさせるこの人ならではの魅力が出まくっています。 そして金を持っていそうな人間を百発百中で見極める熟練の目を持つウォルター・ピジョン。 もっと昔の時代の人のイメージがある人ですが、ベテランスリ師を余裕しゃくしゃくの味で演じる。 ドジもやらかすまだまだ未熟なマイケル・サラザンに、こういう映画のお約束、紅一点にトリッシュ・ヴァン・ディーバー。 熟練の技を持つ2人に未熟な2人。この4人がいいバランスで、コバーンと他の3人にはならずに4人組のキャラをうまく立てていきます。 いざ仕事に取り掛かるまでが結構長くてスロースタートの作品ではありますが、結末がいかしている。最後はやはりコバーンがカッコいい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-06 21:13:08)
450.  舞台恐怖症
ヒッチコック自身があれは失敗だったと反省の弁を述べたという、偽りの回想シーンで知られる作品。 しかしヒッチコックのこのミスリードが意外と本作を面白くしていたと思います。 女優を演じる大女優ディートリッヒがその貫禄を見せつけている作品でもありますが、 衣装や装飾品など、ディートリッヒを引き立てるアイテムにもかなり気を配っていることが感じられます。 それにしてもヒッチコックはサスペンスの中にユーモアやロマンスといったお楽しみを挿入するのが巧い。 もう1つ、初見のヒッチコック映画のお楽しみ、”ヒッチコックを探せ!”。 本作は今回初めての鑑賞でしたが、初見でしっかりヒッチ登場シーンが確認できたことでも嬉しい作品でした。 (結構なお顔のアップで登場するので難易度はかなり低めではありましたが・・・。)
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-29 17:59:17)
451.  幸せはパリで 《ネタバレ》 
相変わらずさえないサラリーマンをコミカルに演じれば天下一品のジャック・レモン。 一方こちらも相変わらず完璧に美しいカトリーヌ・ドヌーヴ。 それぞれの魅力を発揮すればするほど釣り合わない2人ですが、 今の生活に満たされていない2人が出会って、あっという間に恋に落ちて、パリに駆け落ちしてしまう。 90分程度の小品ですが、2人以外のキャストもなかなか豪華。そして音楽がハムリッシュとバカラックとは、なんという組み合わせ! 特にバカラック作の主題歌を歌うのは、これまで数多くのバカラックの曲を歌ってきたディオンヌ・ワーウィック。 2人の今の状況を原題の通り「エイプリル・フール」に例えた、ディオンヌが歌う主題歌に乗せて2人は飛び立っていく。 カエルが王子様になって、お姫様をさらっていく。大人のおとぎ話といったところ。 男の映画のイメージが強いローゼンバーグがほのぼの感たっぷりに描いてみせたロマンティック・コメディ。
[DVD(字幕)] 6点(2017-09-19 19:26:06)
452.  地獄の女囚コマンド
アメリカ映画でありながら、本国アメリカでは未公開だという。もうそれでどの程度の作品かは分かろうというものです。 B級臭がプンプン漂う邦題がついていますが、女囚とか、こういう邦題の映画ってちょっとしたお色気の方にも期待しちゃうわけですが、 そっちを期待して見る映画ではないです。作品自体は真面目にやってる敵中突破ものですが、それにしては何か緊張感が無いですね。 某中東の国に潜入し、ある人物を救出に向かうのですが、色々訳があって女を中心に救出チームを組まなければならない。 という訳で候補者探しに各地の刑務所をめぐるのですが、アメリカの犯罪映画でしばしばその名が出てくる、悪名高きサンクエンティン刑務所に、 「ミッドナイト・エクスプレス」でもおなじみ、、麻薬密輸でトルコの刑務所に収監中のお方に、 皆さんなかなかの強者揃いです。しかし、何ですか?その後の緊張感のない訓練は・・・。 CSの吹替版で見たのですが、女囚軍団を率いる男が訳があって使うオネエ言葉が寒い・・・。 (中盤のこの辺りで見る気を無くす人も多いかもしれない) 脇を固める超ベテラン俳優の皆さん。この何気に豪華なベテラン勢が妙に切なさを誘います。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2017-09-19 19:21:53)
453.  レイジング・ブル
自身の多くの作品で偏執的な登場人物を登場させてきたスコセッシと、 体重を増やし、前髪を抜き、偏執的なまでに演じる役になり切ったデ・ニーロ。 同時期にニューヨークで、同じくイタリアの血をひく家系に生まれ育った2人がコンビを組んだのは必然だったのか。 70代に入り近年はすっかり丸くなったデ・ニーロですが、スコセッシと共に見せる、若い頃の尖った演技、表情が作品にもたらす緊張感が凄い。 スコセッシとデ・ニーロのコンビの作品の幾つかでも、血の気の多い役で脇を固めてきたジョー・ペシもまた好演。 美しいモノクロ映像と挿入曲とは裏腹に迫力あるボクシングシーンは今に見ても迫力十分です。 ジェイク・ラモッタという男の栄光と挫折、人生の光と影を演じ切り2度目のオスカー受賞となったデ・ニーロの役者魂が全編にみなぎっています。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-17 23:55:40)
454.  おとなの事情 《ネタバレ》 
月食の日に、4組の仲のいいカップルらが集うホームパーティ。 作品の大半はテーブルを囲む彼らの姿をとらえ続けるワンシチュエーションの会話劇。 再会を喜び和やかに食事が始まるも、話の展開から、みんなには秘密なんて無いよね? 今から携帯をテーブルに置いて、かかってきた電話やメールを皆に公開しようというゲームが始まったものだからさあ大変! 前半は妹や親からの当たり障りのないメールなり電話なりで始まる。その内容を肴にワインもすすみ会話も弾む。 ここでそれぞれの性格、仕事、今それぞれが抱えている問題を実に自然な形で見る者に提示していく。 徐々に電話やメールは微妙な内容に変わり始める。 この流れは予想通りではありますがコメディからシリアスな方向に、次第に和やかなホームパーティの空気を入れ替えていく。 この一連の流れがよく練られていて、ある男と娘のやりとりの挿入も実にいい。脚本がよく出来ています。 少し疲れてきたら月食を眺めてしばし気分転換。喋り続ける作品の中での間の取り方なんかも計算されています。 よく似た邦題がついている、ロマン・ポランスキーの「おとなのけんか」のテイストにも似た作品ですが、 あれだけぐっちゃぐちゃになったのに、ラストはあり得ないほどあっけらかんとしていて最後は笑顔でそれぞれの家路につく。 このあたりは実にイタリア的といったところでしょうか。日本ではこうはいきませんよね・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2017-09-12 21:41:41)
455.  ガール・オン・ザ・トレイン 《ネタバレ》 
抑揚があまりなく時間軸が頻繁に移動し、登場人物は少ないけど複雑な相関図が提示される前半が結構しんどい。 しかし中盤以降、相関図が整理されてからはエミリー・ブラント演じるアルコール依存の女を中心としたサスペンスが徐々に盛り上がりを見せる。 アルコール依存による記憶の曖昧さが1つのキーになっていて、やはりエミリーはこういうひと癖ある役を演じると抜群の存在感があります。 ミステリとして最大の難点は登場人物が限られるゆえ、中盤の段階で誰が犯人か特定できてしまうことでしょうか。 しかし限られた登場人物により狭い範囲で展開される、電車の車窓から見える一見何気ない日常に潜むサスペンスはなかなかの迫力がある作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2017-09-12 21:38:54)
456.  第3逃亡者
ヒッチお得意の、事件に何の関係も無いのに犯人に間違われた善人と美女の2人を中心に繰り広げられる、 テンポよく展開される真犯人捜しの逃避行、ユーモアの挿入、そしてロマンティックな恋。 ことの発端となる殺人の背景や、真犯人の企み、陰謀、そういった要素が無いのでハラハラドキドキは無いのですが、 それでも時間にすると短いですが廃坑におけるちょっとしたアクションに、ラストのダンスホールには参りました。 映画の登場人物は誰1人として真犯人が誰で、どこにいるか掴めていない。 まずはダンスホールで歌手が歌う、その歌詞の中にヒントを挿入し、ゆっくりとカメラは真犯人をクローズアップしていく。 その直前まで犯人がどこにいるのか分かりませんが、100%その男が犯人と分かる形でどこにいるか提示する。 真犯人の表情に焦りの色が。しかし誰も犯人がそこにいることに気付かない。見る者を徹底的に焦らす。 ヒッチの全盛期の作品のように美男美女にビッグネームが顔を揃えることもない80年前の映画。しかし面白かった。
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-06 21:21:07)
457.  最愛の子
子どもの行方不明事件が後を絶たない中国。子どもの人身売買が大きな社会問題になっている中国。一人っ子政策下の中国。 都市部が急速な経済発展を成し遂げるほどに広がっていく農村部との格差。 香港が中国に返還されて久しいですが、香港出身の名匠ピーター・チャンが 実際に起こったある誘拐事件を描きながら、その事件の背景から垣間見えてくる現代中国に内在する問題に言及する社会派の秀作です。 誘拐された子どもの両親、誘拐の実行犯の夫に先立たれるもその子どもに実の子の様に深い愛情を注ぐ誘拐犯の妻。 どちらの気持ちも痛いほどに伝わってくるのですが、ピーター・チャンはそのどちらにも寄り添う。 子どもが行方不明になった親たちが結成した被害者の会のメンバーのある夫婦。妻が妊娠するくだりも印象に残る。 一人っ子政策にある中国では、それは認められない。認められるには、無事を信じ必死で探している我が子の死亡届が必要という。 親にとってこんなに辛いことがあるだろうか。ここにもピーター・チャンが本作に込めた強い思いを感じます。 僕が知っているのはヴィッキー・チャオだけでしたが、主要キャストが皆、好演しています。 ざっくりとした作品の知識はあったので、ヴィッキーは最愛の我が子を探し続ける母親として登場するのかと思いきや意外なキャスティングでした。 かつてはその言動が問題視されることが多いお騒がせ女優だった彼女。しかし久々に見たそんな彼女の演技力に驚かされました。 ピーター・チャンの作品を見るのも久々。中国が抱える負の部分に踏み込む難しい作品をきっちり仕上げる、監督としての貫禄を感じる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-09-06 21:15:27)
458.  素敵な人生のはじめ方
本作のモーガン・フリーマン、有名な俳優というだけで役名がありません。でも、それで全然OK。 作品の中で彼と会う人たちは、みんな彼のことを知っている。 現実のモーガン・フリーマンは相変わらず途切れることなく映画に出続けていますが、 演じる男は現実の自分自身とは異なり、久々に俳優にカムバックしようとしているかつての名優。 復帰作の役作りのためにスーパーを訪れる序盤は「もしもモーガン・フリーマンがふらっと町中のスーパーに現れたら」みたいな感じで、 飾り気のない彼の魅力がとてもうまく引き出されています。 演じる男は役作りのためにスーパーを訪れたりしていますが、本作のフリーマンはありのままのフリーマンという感じです。 パス・ベガ演じる、現状から脱却しようともがくスーパーのレジ係の女性。フリーマンとのたった1日の交流が彼女の心に安らぎを与える。 そんなモーガン・フリーマンを見ているだけで何とも言えない安心感のようなものがある作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-02 17:43:05)(良:1票)
459.  山羊座のもとに
1940年の「レベッカ」以降、アメリカに渡ったヒッチコックですが、49年の本作はイギリス映画となっています。 ヒッチコックのアメリカ映画、特に全盛期を迎える50年代以降の作品とは全く趣を異にする異色作。 1700年代のまだイギリスの流刑地だった頃のオーストラリアを舞台にした史劇的メロドラマ。 オーストラリアで財を成した大富豪のもとに嫁いできた、精神的な不安定さを見せる美しい妻、嫌な雰囲気を醸し出す家政婦。 そんな人物描写には「レベッカ」を思わせる部分もあり、18世紀イギリスの階級社会を感じさせる人間関係にはサスペンス的要素が内在しますが、 軸となるのはあくまでも2人の男とイングリッド・バーグマンを巡るメロドラマとなっています。 後にヒッチコックは本作を失敗作と評したそうですが、カラーで撮られた40年代のバーグマンを見ることができる作品。 特に中盤の舞踏会での彼女は、大勢が一堂に会する舞踏会シーンにあって際立つ美しさがありました。
[DVD(字幕)] 6点(2017-08-28 22:03:44)
460.  シノーラ 《ネタバレ》 
この頃のイーストウッドは西部のガンマンを演じてもサンフランシスコのアウトロー刑事を演じても 何をやってもカッコよく、それだけでも一定の満足度が得られます。 尺が短いので仕方がないのですがメキシコとの国境の町における 白人の悪徳地主と、彼らに土地を追われたメキシコ人達とのドラマが不十分なので イーストウッドのカッコよさが際立っている反面、ロバート・デュバル演じる悪役の存在感が今一つ。 中盤までは地味な展開が続きますが、スタージェスらしくアクションの見せ場はしっかりと挿入されています。 機関車で豪快に町に乗り込み、決着の時を迎える終盤の展開にはスカッとさせられます。 デュバルに弁護をする暇も与えず一発で息の根を止める。裁判所での寡黙な最終決着もイーストウッドらしかった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-26 17:06:03)(良:1票)
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