461. エム・バタフライ
《ネタバレ》 クローネンバーグ好きの俺もちょっとこれは苦手。後半の男として現れるローンの力強さやアイアンズの静かな狂気など見所はあるものの、観光ビデオ的な映像の羅列や狂気の積み重ね方にいつものクローネンバーグらしいキレがない。異常さを演出するために敢えて女装の似合わないローンを選んだのかもしれないが、やはりアイアンズが惚れる必然を感じさせてほしかった。 4点(2003-11-22 05:12:54) |
462. F/X2 イリュージョンの逆転
発想が秀逸だった前作に比べると、若干予算が増えたもののあまり変わり映えがしない。もう同じ手法ではちょっと飽きがくる・・・まぁ、これも観客のわがままなんだけど。 5点(2003-11-22 05:05:21) |
463. F/X 引き裂かれたトリック
設定勝ちの映画。チープでも構わないさ。個人がとっさにできる特殊効果が中心なのだから。予算の少なさを逆手にとってうまく仕上げている感じがして好印象。 7点(2003-11-22 05:02:55) |
464. エボリューション
『ゴーストバスターズ』をやりたいなら、やはりそれなりのキャストを用意してくれないと。ドゥカブニー、ムーアにマーレー達の代わりを求めるのは酷というもの。それにしても下品だねぇ、これ・・・。上品ぶるつもりはないけど、空回りしている中でのあのラストは笑いには結びつかないでしょ、ライトマン。 3点(2003-11-22 04:59:27) |
465. エニイ・ギブン・サンデー
拝啓ストーン様 もう参りました。あなたのパワーに押し切られました。でもさ、一言だけ・・・あなたはどこに行きたいの? もしかして、また吉原・・・(以下、自粛) 5点(2003-11-22 04:53:52) |
466. エド・ウッド
映画に対する愛があふれた一本。映画の本来あるべき姿とは何か? 監督自身が映画を撮ることに楽しみを見いだせなければその時点で監督をする資格はない。才能はあるに越したことはないが、やはり愛なんだね。次第にウッドとバートンを重ね合わせていき、最後は涙腺がゆるんだ。 9点(2003-11-22 04:45:48) |
467. X-メン
B・シンガー作品ということで観たが、なぜこの作品を彼が撮らなければいけないのか疑問に感じた。アメコミもののダイナミックさもなければ、ミュータントに対する考察も深くはない。まぁ、多くのキャラクターの紹介編といった作りだったので、2作目以降で真価が問われるべきなのだろうが・・・おそらく俺はもう観ないだろう。 3点(2003-11-22 04:40:26) |
468. X-ファイル ザ・ムービー
TVシリーズを数本しか観ていない俺には元々この作品を語る資格はないのかもしれない。しかし、言わせていただくとやっぱりあまり意図がわからなかった。せっかく映画を作るのだから、もう少し間口の広い作品にしてくれてもよかったのではないか。でも、独特の雰囲気は伝わってきたので、4点ぐらいにしておこう。 4点(2003-11-22 04:34:25) |
469. エクソシスト
子供の時アパートに住んでいた。テレビのある6畳の部屋に俺は寝ていて、ふと目がさめた。すると俺の睡眠の邪魔をしないために家族が照明を消す中、TVモニターに緑色の顔をした女性の首がぐるぐるぐる・・・!!! あまりの怖さに泣きわめき、おまけにもらしてしまった・・・。お子さんを持つみなさまへ。ホラー映画を観る時はお子さんとは別の部屋で観ましょう。トラウマになります。 8点(2003-11-22 04:26:57) |
470. エグゼクティブ・デシジョン
《ネタバレ》 『ダイ・ハード』をお手本にした作品で、本作こそが『ダイ・ハード2』という名にふさわしいとも言えるかもしれない。セガールの死で観客に驚きを与えたかと思うと、ラッセルがしっかりと見せ場をこなしていく。華はないが、ラッセルはアクション・ヒーローがよく似合う。撮影監督出身のS・ベアードも巧みに物語世界を締めている。 8点(2003-11-22 04:17:05) |
471. エース・ベンチュラ
《ネタバレ》 ジム・キャリーの精神分裂症的キャラクターがもっとも活かされた作品。コメディアンが映画進出する際の王道とも言える作りで、彼に力がなければ作品は停滞してしまうところだが、その地力をしっかりと証明した。プロットに目を向けてもショーン・ヤングが実は男だったなどという馬鹿げた結末を用意し、うまくキャリーにあった世界を作り出している。 7点(2003-11-22 04:08:43) |
472. A.I.
《ネタバレ》 プログラムであるはずのロボットが感情を持つ部分に説得力が感じられない。『母を訪ねて三千里』的な展開を見せる本作品においては一番の肝となる母親への愛情。これを感じられないまま終盤の宇宙人のエピソードを出されても心は全く揺さぶられない。スピルバーグの情が結果としてこの作品の欠陥となってしまった。 2点(2003-11-22 04:02:54)(良:1票) |
473. エイリアン4
《ネタバレ》 ジュネの起用によってまた独特な世界観が生み出された本作。シリーズ通して観るとやはり浮いてしまっているようにも思えるが、それでも箱庭的感覚あふれるジュネワールドには魅力がある。ラストのハーフ(?)の悲劇も切なく、マイノリティに脅威を感じ排除したがる人間の本質に疑問を感じずにはいられなくなる。 6点(2003-11-22 03:47:49) |
474. エイリアン3
様式美の1,娯楽の2。この傑作の後をつぐのは相当な負担。フィンチャーは頑張ったと思う。ラストの落とし前も『T2』がなければなかなかに鮮烈だったはず。しかし、当時のフィンチャーには空間を掌握させる技術がなかったのが痛い(いまだにその傾向は残っているが)。エイリアンがどこから来るかという恐怖も宇宙船内の状況が把握できていなければスリルにつながらないのだから。 4点(2003-11-22 03:42:21)(良:1票) |
475. エイリアン2
完璧に構築された世界観をもつ前作の続編となると苦戦必死。おそらく様々なアイデアが出されたことだろうが、製作陣はキャメロンを起用し、パワープレイで対抗した。この続編の作り方は後に『ダイハード2』『ザ・フライ2』などで定石となっていくが、思いきった勝負をしかけたものだ。彼らの決断に敬意を表したい。 8点(2003-11-22 03:37:29) |
476. エイリアン
密閉された空間の息苦しさ。誰が生き残るのか予断を許さないスリル。脅威の対象がつかめぬ恐怖。じっとりとしたカメラワークで丁寧に描かれた世界観はそのまま劇場全体を宇宙船と変えてしまった(はずだ・・・残念ながらビデオでの観賞だったが)。ラストの死闘には官能的な美すら感じてしまう。(一説によるとレイプの象徴とのことだが、それでも尚魅せられてしまう) 9点(2003-11-22 03:33:18) |
477. エアフォース・ワン
大統領専用機という設定ならば、もっとプロットに活かしようがあるものだが。一般の飛行機に元軍人のような武術に長けた人物が主人公という変更を加えてもそのまま台本が使えそうで残念。まぁ、飽きることなく観られるというのは認めるが。 4点(2003-11-22 03:24:35) |
478. 運命の逆転
役者の演技の質は恐ろしい程高い本作。それに対して、格調高さこそ醸し出すものの、サスペンスを上手く作り出せなかった演出には大いに不満が募る。この作品の元となった現実もさることながら、日本ではロス事件との比較が取りざたされていたのが印象に残っている。 5点(2003-11-21 20:10:45) |
479. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
政治の世界ほど奇異で面白いものはない・・・はずなのに、政治を扱った映画は思ったような成果をあげていないのが実情。しかし、本作では、政治を裏で動かす男を主人公にあてることによって、ショービジネス的なにぎやかさで政界を描くことに成功している。そのためにリアリティに欠けるといった弱点もはらんだが、そこは信用できない現代社会がしっかりとカヴァーしている。 7点(2003-11-21 20:06:04) |
480. 裏窓(1954)
冒頭だけで主人公にまつわる人物紹介をすべて無駄なくそつなくこなしているのには驚く。おかげですんなり作品世界に入っていくことができる。犯罪自体はやや杜撰に思えるが、そういった欠点を補ってあまりあるグレース・ケリーの美しさ(外見だけではない)とジェームズ・スチュアートのおとぼけ正義漢ぶりが面白い。 9点(2003-11-21 19:57:51) |