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481.  OK牧場の決斗 《ネタバレ》 
 ジェームズが弟って事になっていて、決闘前に殺されてしまう、という改変は「荒野の決闘」同様だ。両派の確執をエスカレートさせて、決闘の気運を盛り上げる手段なのだろうが…。  今回のドク・ホリデイは随分と女のことで、悩んだりイジケたりして、「キラー」ドク・ホリディな感じがない。そのかわり、このドクは義理堅く、友達にするにはいいかも、なんて思わせる。ケイトがよりによって、ジョニー・リンゴによろめいちゃうのも、ドクに決闘の動機を持たせるためか。ちなみに、この映画のせいで、ケイトはドクの愛人と思われてるが、実際にはドクと結婚している身なので、あれは不倫だよな。  後の2本のOKコラル映画でも踏襲されている、決闘前にアープら一行が並んで現場へ向かうシーンがカッコいい。このシーンを創りだしたというのが、この映画の一番の功績かも。  今回見て気付いたが、ワイアット嫌いで有名なバージルの奥さん、アリー・アープが、ワイアットにきつく当たっているのを見て、妙に納得。 
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-06 01:12:56)
482.  CASSHERN 《ネタバレ》 
 僕らは生きているだけで何かを傷つけてしまっているということ、これが主人公が最後にわかったことって、ちょっと困った映画だな。僕らはまず赦し合うべきだった、というのは悪くはないが、これでは40点だ。  今までの物語が2時間もかけて語ってきたのは、人は、エゴによって人を傷つけること、掲げた理想のために大量破壊を行うこと。「生きているだけ」には見えない。だから「赦し合うべきだった」に説得力がない。赦し合うことに関する物語、たとえば、許すとはどういうことか、なぜ許せないのか、許すことの困難さ、などほとんど語られていない。  さて、他に気になるのは、最後キャシャーンとルナの思いは、光となって、宇宙を進み、どこかの星に「イナズマモノリス」となって突き刺さるが、ということは培養槽に落ちたイナズマも、誰かの思いだったのだろうか?誰のどんな思いだったのか?  原作アニメーションとあまりにも違いすぎる世界観に、公開当時大きな批判というか、落胆があった。今更だが、新造細胞というテクノロジーで人類に仇なす者が生まれ、「同じテクノロジーでそれをくい止めるものが生まれるが、異形の化け物として苦悩する」と考えると、この物語はキャシャーンと言うよりは、仮面ライダー(とくに平成の)にふさわしかったのではないか?なんて、最近思う。   スチームパンク的な世界観のメカ・美術設定、ちょっとあざとい、というか狙いすぎ。それに表現し切れないものは思い切って切るべき。たとえば、ミッチーの腕にある意味有りげな入れ墨っぽいもの。最初あれ、生き返った連中のと同じ縫合痕のように見えて、混乱した。 
[DVD(邦画)] 4点(2012-03-31 03:16:19)
483.  エル・ドラド(1966) 《ネタバレ》 
 体の中に銃弾という爆弾を抱えて、時折発作に見舞われながら、危険な任務に向かっていく、というストーリーを見て、日本の古い刑事ドラマを思い出した。いや、こちらの方が古いんだけど。  本作では、撃った人間と撃たれた人間の間には、大したしこりも、ドラマチックなやりとりも無い感じが、非サスペンスフルで、拍子抜け。確かに、大事な場面で発作が起き、敵に身柄を拘束されるが、主人公ルールなのか、ウェインは縛られただけで、返される。  撃った人間は、最後ジョン・ウェインが危ないところを援護射撃で救い、「ありがとう」「私こそゴメン」で、メデタシメデタシ。どうなのかな?これは。
[DVD(字幕)] 4点(2012-03-29 05:38:58)
484.  眼下の敵 《ネタバレ》 
 潜水艦と駆逐艦、それぞれの武器の特性、船の性能、海中・海上の戦闘の特異性による制約などによって、頭を使って勝負する、いわばゲームを見ているような、”ゾクゾク感”が面白い。  潜って何分、潜望鏡深度へ何分、確認に何分って所が、巧くいき過ぎなキライはあるが、ここを納得させて、後々の長期に亘る攻防の「予想し、裏をかき、さらに隙を見つける」という頭脳戦の、細かい描写をしないでも、納得させることに成功している。本当はもっと、艦の位置関係の具合とか、詳しく説明して欲しい気もするのだが。自分の頭が悪すぎかな?  理念の見えない戦争に嫌気のさしている潜水艦の艦長が、「人間同士の戦闘」を戦いあった相手に、遂に敬礼し、駆逐艦の艦長がそれに答えるのが、イイ。松本零士の漫画なんかだと、潜水艦の艦長は敬礼しつつ、艦と運命を共にするのだろうが、そこはアメリカ映画だ。死者は最小限、駆逐艦の軍医が見つけた希望のように、最後は明るく終わっている。観終わって嫌な気分には、ならないな。 
[DVD(字幕)] 7点(2012-03-24 04:19:47)
485.  はやぶさ/HAYABUSA 《ネタバレ》 
 未だに拙いが、昔から写真を趣味として撮っていた者として「写真とは結局は被写体力だ」と、最近よく思う。どんなに上手に撮られた美女や絶景でも、愛する子や孫の写真にはかなわない。そういう意味では、この映画、被写体(題材)が良かった。7年もの間、四苦八苦しながら制御し続け、世界初の使命を果たした自国の宇宙探査機の物語に、嫌な気持ちが起ころうはずがない。  実際、高島兄の役だけ"技術者は変人"的なステレオタイプで、ちょっと見てられない感じのキャラクタ作りになっている以外は、概ね良かった。殊に、はやぶさの一人称形式の語りは、この物語、ミッション全体への感情移入をより促していて、「帰ってきた!」という感動を盛り上げる。  そして、帰ってきた時のニュースでしか知らなかった、フツーの人である自分には、スイング・バイや、エンジン、日本の宇宙開発の歴史、姿勢安定などの説明は、とても興味深くありがたかった。さらに、ロケットは重さとの勝負、のようなことは聞いたことがあるが、ダイオード一本の重さの攻防が、最後の「こんな事もあろうかと・・・」という、大逆転の伏線になっているのも、うれしいヤラれ方だった。(ちなみに宇宙技術者が、このセリフで一発逆転するのは、何とも嬉しい「ヤマト世代」である。)  この後、2本の同題材の作品が控えている。楽しみである 【原作を読んで追記】  はやぶさの一人称の語りは、原作譲りだったと知った。なるほど、最後までそれで通した原作の最後の、「みんな、ただいま」には泣かされた。人間側を描きたい映画としては、そこんとこ、通せなかったか……。
[DVD(邦画)] 7点(2012-03-22 07:59:40)
486.  海峡 《ネタバレ》 
 25年に及ぶ、トンネル掘りの男の執念の物語。洞爺丸事故から始まるこの物語は、あくまで危険な船便に替えて安全な列車の実現、という軸を持って欲しかったのだが、健さんが劇中で老トンネル掘りに語るのは、「10万年前にマンモスが歩いた道」というロマン。耳障りはいいが、軸がぶれてしまって、同事故の生き残りである、三浦友和の存在意義が宙に浮いてしまっている。  そして、物語初盤で身投げから救った吉永小百合の、健さんに対する淡い恋心とその成り行きも、控えめすぎて消化不良。  ただ、しかし、トンネル内の出水のシーンは、CGなどではない結構な迫力で魅せてくれる。また、ポンプの排水能力を超える大量の出水で、水を先進導坑から本坑に逃す、という決断がカッコ良い。   ところで、試写会で見た時には、シールド工法の説明とか、日本中からポンプが送られてきた話などが、あった気がするのだが、カットされたのかな? 
[DVD(邦画)] 6点(2012-03-15 01:49:55)
487.  荒野の決闘 《ネタバレ》 
この人は名前こそ、ワイアット・アープだが性格も何も別人で、そう思えば違和感なく見れる。それでもやはり、弟を殺された元保安官が、近くの街に長逗留することにした割には、自ら犯人を探しているような描写も無く、緊張感が無いこと夥しい。偶然見つかった証拠、チワワの銃撃犯として追跡され射殺される真犯人、その一味からの決戦要求によって起こる決闘、何か受け身な感じ。クレメンタインへの朧気な恋心を描くのに、強烈な復讐心や、悪の巣窟のような街の描写は邪魔だったのか?かっこいいラストシーンも、また戻ってくるって言っちゃったら、艶消し。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-03-15 01:11:27)
488.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 
 ラジー賞の最低リメイク賞を獲ったらしいが、ナカナカどうして面白かった。最後の結末の絶望感は、映画化一作目に匹敵する。とりあえず女性を手に入れて、現地で生き延びられる可能性のある一作目と違って、絶体絶命的状況で、猿も近代化してしまっている今作のラストは、もっと絶望的かも知れない。  本作では、宇宙船が遭難する時に、時間が進んでいるのが明確に描かれており、戻るときも時間が戻っている。にもかかわらず、ラストの展開が時間関係的に逆転しているのは、時間がループしているということなのだろうか?ちょっと判りにくい表現になったと思う。この事によって、ラストの地球が、「あの惑星」の後の姿なのかどうか、よく判らないが、もしそうだとしたら、人間と猿とを区別しないで埋葬した、その後の世界がどう進んだのか?興味深い話ではある。  猿と人間の逆転という異常な世界を生み出した原因が、テーマというか、見るものへの教訓・警鐘になっているのが、この猿の惑星という物語のキモだと思うのだが、そこのところは、あまり重きを置いて描かれてはいない印象。 
[地上波(吹替)] 6点(2012-03-07 03:50:09)
489.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
 うーむ、なんか「シスの復讐」を見た後みたい。なるほど、そう辻褄合わせましたか、という感じ。  たしかに、物語途中でロケットが行方不明になったニュース、やってたし、人類が滅亡するのは、ウイルスのパンデミックだったと説明がついたし、何より猿が頭良くなっちゃう事の合理的な説明だった。いや、これが「猿の惑星」でなければ、普通に面白いんだが、あの物語の前日譚と言われると、言い訳がましさを感じてしまう。  スターウォーズでも、そうだったが、やはり神話の時代の物語は、あまり詳らかにしないほうが、面白いのではないだろうか? 
[DVD(字幕)] 5点(2012-03-07 03:48:39)
490.  雪之丞変化(1963) 《ネタバレ》 
 主人公・雪之丞と義賊・闇太郎を、一人二役で演じるのが、何やら伝統になっているようだが…。一人二役というのが、作劇上の意味を持っていない物語というのを、というか物語の中で別人に見えるように意図された一人二役を、初めて見た。最初の衣笠監督版と同じ時代に原作が書かれており、原作にも監督の名をもじった役が登場するなどしており、この配役も原作者の意思かも知れぬ。が、この配役のために、雪之丞が復讐を果たす場面で「男の顔(亡き父の顔)になることが出来ない」というジレンマを持ったと思う。江戸時代の女形は、普通の生活時にも女の顔で生きていた、という設定を更に生かせば、戦うときにだけ男(父)の顔になる変身ヒーロー的にも描けたろうに。現に原作では、父の面影を仇に見せるようになっているのだし。  さて、この市川版。初代映画版のオリジナル・長谷川一夫も、さすがに年取っていて(当時55歳ですって!?)、最初のシーンで浪路が惚れるという設定にかなりムリムリな感じが漂う。この版は原作ほぼそのとおりの物語になっているが、それでも仇役が二人省略されて、さらにお初さんの悪巧みの部分がなくなり、ずいぶんと見やすい構成になった。  しかし、「時代劇」に期待される剣劇(チャンバラとは言いたくないニュアンス)の部分の爽快さがないのも、また原作譲り。せめて門倉平馬くらいは剣で倒してもいいんじゃないか。昼太郎と、雲助、島抜け法印の部分を削ってでも、もちっと楽しませる部分が欲しかった。 あと、お初さんと浪路さんは限りなく美しい。 
[DVD(邦画)] 5点(2012-02-08 02:36:42)
491.  RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 《ネタバレ》 
 さんざん、「お父さんは、仕事仕事で家族を顧みない」的なことを言ってた娘が、いざ父親が「バタデンの運転手になる」と言った時の怯みようが面白かった。なんだかんだ言っても、親の力によって食べているんだし、学校も行けている。  奥さんのお店と、この娘の反発、これに絡めて50歳からの再出発というテーマだけで充分面白くなり得たと思う。  ここにあまりにもベタな、大病で倒れる母親、なんてストーリーを入れたおかげで、感涙必至的ではあるが、男の夢への物語の軌道を、脇へ引きずられた感じ。
[DVD(邦画)] 5点(2012-02-02 12:04:32)
492.  地震列島 《ネタバレ》 
 この映画が撮られた頃は、大地震が大都市をどのように襲うのか、見た者はいなかったので、何やらそこらじゅう爆発が起きて、宇宙人でも来襲してきたかのような描写なのは、ご愛嬌というべきか。  それでも、地球物理学者の人間ドラマによって、結構見応えのある物語になっている。あまりにも無防備な都市設計に対して、若い学者が警鐘の意味で「30日以内に直下型地震が来る」などと言ってしまうのは、ちょっと無茶だが、「東海地震だけを見ておれば良いというものではないでしょう」という言葉は、今にしてみれば重い。この映画では津波は描かれていないが、近年公開された災害映画でも同様のシチュエーションがあった、地下鉄に水が入り込んでくる描写が怖い。  離婚寸前の妻と地下に閉じ込められた学者は、英雄的な行為で皆を救い命を落とす。でも、他に待たせてる人がいるし、結果的にそっち側も旨く解決しそうとは言え、死んでメデタシにして欲しくはなかったとも感じた。つまり、パニック部分によって、なし崩し的に物語が幕を閉じた感が否めない。学者のその後の生き方を見たかった。或いは、反対の事を言うようだが、この「待たせてる人」の設定を無くして、シンプルに夫婦の話にしてしまうのも一考かも。
[DVD(邦画)] 5点(2012-01-24 09:46:12)
493.  エル・シド 《ネタバレ》 
 スペインの実在した英雄の話。  自身はキリスト教徒なのに、通りがかりの戦で倒した異教徒の王の生命を救うなど、今の時代の目から見ても立派すぎる人物像。かと思うと、父親の名誉のために、妻となる女の父を殺してしまい、女から「愛されつつも憎まれる」という何ともドラマチックな人生を生きた人。でも実在の人らしいから、小説よりも奇なり、なんでしょうな。  この若妻と、ラブラブの状況から仇となり、王の命により再び妻となるも心離れてから、結局深く結ばれ合う二人の話。あるいは、異教徒の王たちの命を救い、彼らと友情で結ばれ、後に助けられ共に戦う戦士の話。名誉を重んじ、王から何度も嫌われつつも、忠誠を尽くし、自身も多くの人から讃えられる男の話。それぞれが一本の映画になってもおかしく無い、魅力的なストーリーが1つにまとまって、3時間を飽きさせない大作。 
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-23 17:18:16)(良:1票)
494.  太陽を盗んだ男 《ネタバレ》 
 先生の日本を脅迫する動機がさっぱり伝わらない。自分は当時、純朴な高校生だったのでよく判らんのだが、当時のもうちょっとお兄さんたちには判る感性なんだろうか?  アクションシーンはよく頑張ってる感はあるが、そこ主題の映画とは違うよな。  学生程度の物理の知識とウランがあれば、原爆なんて作れるんだ、という元アイデア一発で、映画製作者も先生も突っ走っちゃった映画。と判断させて頂きます。 
[DVD(邦画)] 3点(2012-01-20 13:03:56)
495.  チャイナ・シンドローム 《ネタバレ》 
 原子力発電所にトラブルが起きると、いつも名前の出される映画である。しかし、カラーバーで始まりカラーバーで終わる、この映画の主眼は、原発の恐ろしさでは無く、組織犯罪に対するジャーナリズムという部分なのだろう。だから、「チャイナ・シンドローム」という部分を期待してみると、ちょっと肩透かしを食ったような気になる。  しかし、巨悪とそれを暴くジャーナリストという構図は他に沢山あるが、証拠物をめぐる追っかけっこに終始しがちな凡百とは違い、事故を追い詰めるサスペンスをじっくり見せてくれる。  地域住民が発電所側に、新発電所の中止を求める、討論会のような描写があるが、これが何とも感情に訴えるだけで、説得力と内容が無く、滑稽に見えてしまうのも、映画の主題をよく表しているといえる。 
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-20 05:28:08)
496.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
 この映画の幸せ感って、何かを「見る」ことのか。  希和子が薫に言った「綺麗なものいっぱい見ようね」が、幸せの一つの実現とすると、八日目に他の蝉が見られなかったものを見た、つまり成長した薫が”八日目”に見た「綺麗なもの」は、十数年間憎んでいた育ての母の、自分への愛情と、その思い出だったのだろう。  それが、最後に「まだ見てもいないこの子のことが~」となる結末は、巧い。 運命に翻弄されたこの少女が、母親の愛情を知った事を、希和子に教えてあげたくなった。「良かったな、お母さん」と。 
[DVD(邦画)] 7点(2012-01-15 17:25:18)(良:2票)
497.  女囚701号 さそり 《ネタバレ》 
 有名な作品だし、梶芽衣子の代表的な作品ということで、見てみたが、まあメチャクチャ。刑務官が、一人ずつ軍用ライフル持ってるし、しかも直ぐ撃つし、懲罰内容は、タダの嫌がらせだし、何かというとすぐ女の服を切り裂くし。ナミは何故か、下着姿で男に復讐しようとするし。「抵抗すると公務執行妨害で射殺するぞ」とか言うし。  しかし、演出的には、多分大胆な実験的な表現だったのだろう、カラーライティングや、回り舞台など。特にガラス張りの床に転がされたナミの怒りのカットは凄い。  とうとう脱獄を果たしたナミは、自分を裏切った男と、それに関連したワルには復讐するのに、あれだけ理不尽なイジメをした刑務官には、何もしないのが、若干気になる。しかもその後逃げるでもなく再び刑務所に戻るとは。復讐時のナミはカッコイイんだが、実際に苛めた彼らをやっつけないと、観ている者のカタルシスは得られない。   数々の突っ込みどころには、目をつぶるとしても、評価できる点が、大胆な演出と梶芽衣子の魅力のみでは、2点がいいトコ。
[DVD(邦画)] 2点(2012-01-07 05:57:13)
498.  イキガミ 《ネタバレ》 
 劇場で見た時には、おいおい泣きました。そりゃあ、泣きますよ。余命を宣告されて、精一杯に生きようとする若者や、妹に角膜を提供する兄の物語など、見せられたら。しかし、よくよく考えてみると、不治の病によって余命あと何ヶ月、とかいうよくある感じの物語とそんなには差はないような気がして、ずっと気になっていた。  この映画は、この異常な法律とその考え方について、ごく控えめに将来において法律をなくすと、語るだけで、そのほとんどの時間を使って、余命宣告された人たちの感涙物語を一所懸命に語る。その物語に涙して「感動した。泣いた。命の素晴らしさを見た。」という私のような観客は、実は物語中の女議員候補者の言う、国繁法支持者の視点と同じである。観客を巻き込んだこういう構造を、観客自身に突き付けているとしたら、そこにこそ映画のメッセージがあるとしたら、これは実に毒のあるすごい映画だと思う。が、多分違うんだろうなあ。 
[地上波(邦画)] 4点(2012-01-02 14:05:42)
499.  上を向いて歩こう 《ネタバレ》 
 高橋英樹の腹違いの兄と、小百合ちゃんが不自然に知り合いで、彼らを引っ掻き回すのを除けば、フツーに青春映画として楽しめた。  数々の行き違いや、憎しみの応酬により起こった、青年たちの大げんかが、小百合ちゃんの一喝によって、終結し許される映画。新車のトラックや、当時10万という高額なドラムセットがダメになったにしては、明るく和解して(しかもそれぞれ新調している!)、ノーテンキに合唱しているのが、ちょっと引っかかる。  しかし、その歌声が日本の伸び盛りだった頃の、働く日本の元気に対する応援歌だという事に気づいた時、そしてその時代の働く人々の映像を見た時に、不覚にも涙してしまった。いろんな社会問題もあったけど、二年後にオリンピックを控えていたこの頃の、日本の未来は明るく希望があった。  この映画が、元になった歌のように、「泣きながら歩く、一人ぼっちの夜」ではなく、「手をつなぎ、歌おう、若い僕らの歌」と締めくくるのは、見ているものとしても、とても嬉しい。また、おこがましいようだが、この映画の主題歌として、まこと正しいと思える。  ワンフレーズだけど、高橋英樹、小百合ちゃん、浜田光夫らの歌声も聞ける。 【2011.1.1追記】なんだ、これ「幻の4番歌詞」ってやつだったのか…。でもいい歌だ。 
[DVD(邦画)] 8点(2012-01-01 09:00:53)
500.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 
ゼウスのやり口が卑劣すぎて、最後メデタシ的に持って行こうとされるのが、とても不快。何いい人ぶってるんだ? そもそも、人間が神に愛を捧げなくなったと言うが、その前に神が人間を愛していないじゃないか。何故、人間たちにあれほどの苦しみを与えたのだ?この神たちにとって、マトリックス同様、人は単なる「電池」だったんじゃないか。 
[DVD(字幕)] 4点(2011-12-26 04:30:48)(良:1票)
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