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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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481.  東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007)
原作未読でドラマも見ていないので、この映画だけの感想です。この映画が見せてくれる母親像は、ひとつの理想だと思う。特に何が得意という訳ではない。自分のことなどそっちのけで、子供のことが心配で心配で仕方が無い。もの凄く、普通の母親です。でも、理想の母親です。自分は幸いにして、この映画の母親と同じような女性から生まれました。恥ずかしくてその母親には面と向かって言えないけど、幸せ者です。離れて暮らしていますが、母の日に伊勢丹から花を贈るくらいで、この映画の主人公ほど母親を大事にしていません。ちょっと自分が恥ずかしくなったけど、恥ずかしいので明日から態度を変えることも無いでしょう。いい映画です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-19 00:45:30)
482.  ただ、君を愛してる 《ネタバレ》 
このストーリーにリアリティは無い。あんな美人二人の間にいながら、しかも同棲(彼女は下宿と言っとりました)しながら、何事もなく卒業まで過ごすなんてありえない。あんなに爛漫に「好きな人が好きな人を、好きになりたい」とか言える人も現実にはいないだろう。でも、最後までしんみりと観てしまったのは役者たちの魅力です。めがねを取ったらハッとするほど美人って、大昔から使い古されたネタを堂々とやってくれて、それを可愛いと思ってしまった自分の負けです。彼女の死には自分も相当に落胆しました。ストーリーは4点。宮崎あおいに+1点。黒木メイサと上原美佐の水着に+1点。メガネを取った宮崎あおいに、大サービスでさらに+1点。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-18 02:28:49)(良:1票)
483.  転々 《ネタバレ》 
淡々と「女房を殺した」などと言うものだから、最初はただの胡散臭いおっさんだった。それが途中からは「本当に奥さんを殺したのかなぁ?」に変わり、最後は「冗談であってくれ…」と願っていた。普通の映画は登場人物の誰かに感情移入して共感したり感動したりするものだけど、この映画に関しては私の心の動きをオダギリジョーが再現しているような錯覚を覚えた。満載の小ネタの合間にしっかりとメッセージを織り込む手腕が見事です。そして、唐突に終わるラストシーン。あれは主人公ではなく、鑑賞者の視線で終わらせる演出と解釈します。置き去りにされたことで、三浦友和に対する心情が裸にされ、あの擬似家族の愛おしさが増しました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-11 00:52:22)
484.  告発のとき 《ネタバレ》 
上手い見せ方、という印象です。まず、退役軍人の主人公。有りがちなのは、バリバリの愛国主義者だけど、このトミー・リー・ジョーンズからは偏執的な愛国臭を感じない。元軍人らしい頑固さはあるけれど、それ以上に、元軍人らしい折り目の正しさ、で造形していました。例えば、スラックスの皺を伸ばす几帳面さや、シャーリーズ・セロンの息子に就寝前のお話を聞かせるくだりなどで、丁寧に人物像を作ってゆきます。その流れで、二人の息子が軍属という設定にも、親父に無理強いされたというより、息子たちが自発的に尊敬する父の後を継いだのだと感じました。次に、軍警察の後輩にあたるシャーリーズ・セロンの型どおりの捜査に口を挟みます。ここでは、刑事コロンボ並みの洞察力を発揮してストーリーに起伏を作り、中だるみさせません。自分は予備知識なしに観始めて、これらの上手さはまるでクリント・イーストウッドの映画のようだと感心していたら、ポール・ハギス監督は近年のイーストウッド作品に何度も関わっていたんですね。似ていて当たり前でした。でも、その流れで何を見せてくれるのか、と期待していたら、イラクで平衡感覚を失った若者兵士の犯行というオチで、これには少しがっかりしました。戦場は違っても、ベトナム戦争以降、出尽くしているテーマです。覇権主義色が濃い戦争がもたらすものは、似たような結果にしか行き着けない。この映画のオリジナリティは、事件の真相に迫って行くのが、息子を殺された父親であると同時に、元軍人であるというところです。父親として真相を突き止めたい願いは、その息子も精神を病んでいた、という苦い真実にたどり着く。元軍人としては、自らが軍属だった頃に矜持としていた正義がまかり通らないことも実感する。恐らく彼には何が狂っているのか整理ができない。逆さの星条旗には、父親と元軍人の、両方の想いが表れています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-30 02:16:36)(良:3票)
485.  セブン
サスペンスの秀作。暴食・強欲・怠惰・色欲・傲慢・嫉妬・憤怒。イエスさんにはひとつも無かったとしたら、確かに聖人だ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-24 16:49:47)
486.  クワイエットルームにようこそ 《ネタバレ》 
最初は精神病院の不条理ものという出だしで「カッコー…」や「17歳の…」が思い浮かんだ。周りにいる方々は正真正銘、どこかが病んでいる。その中で内田有紀だけは正常に見えていたんだけど、次第に明らかになる入院の理由。そう、彼女もしっかりと病んでいた。結果として、日常から隔離された環境で自分を見つめる時間を持つことが、彼女を助けました。でも、それでめでたし、という映画でもない。退院した彼女も万事が上手く運ぶことを約束された訳ではない。現代社会は普通に過ごすだけでもストレスが掛かる構造になっている。精神が病んでいるかどうかは別にしても、ストレスの累積には自分も周囲も気付かないことが多い。クワイエットルームに拘束される破目になる前にストレスを吐き出しなさい。そんなメッセージをシニカルな笑いの中に収めた映画です。内田有紀がかなり良かったです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-07-20 01:14:11)
487.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 《ネタバレ》 
「ロッキー」や「ランボー」の20年越しの新作もそうだったけど、今作も年月の経過の意味を考える映画でした。人が生まれてから成人になる20年と、20歳が40歳になる20年は全く意味が違います。この映画は後者を扱った映画です。10年ひと昔、と言うけれど、それがふたつ。「10年ひと昔」は人の生活環境の変化を表すことが多いけど、20年になると、その人の生き方…コンセプトみたいな部分も変化すると思います。自分に関してだけど、明らかに20年前とは違った生き方をしている。それが歳月の重み、という実感だ。時代は1950年代の後半で、「最後の聖戦」からリアルな年月と同じだけ劇中時間も経過している。なので、インディアナ・ジョーンズはその時間の流れ通りに歳をとっている。ヘンリー親父やマーカスはこの世にいない。自分は自然と、あれから20年経ったインディが「これまで何をしていて、今はどんな調子で、今後はどうするのか?」ということを興味に観ていました。この空白の20年間、彼は諜報活動に携わっていたらしい。詳しくは語られないが、いわゆるスパイ行為ですね。自分は勝手に随分と本意じゃない日々を過ごしてきたのではないか、と想像しました。考古学に対する熱意は変わらずに持ち続けている。そして、再会したマリオンと20年越しの出来ちゃった婚。この決断こそ、年月の経過です。結果的には「年貢の納め時」という映画だったけど、不自然な感じはしなかった。最後に息子に帽子を譲らなかったところに、製作者たちの想いを感じます。時間に逆らいはしない、けど、飲み込まれもしない。ルーカスもスピルバーグもハリソン・フォードも、そんなことを考えていたような気がします。様々な意見があるようですが「失われたアーク」から観ている自分は色んな意味で充分に楽しめました。もし、さらに続編を作るなら、また相当の年数を飛ばして欲しい。たとえ冒険活劇じゃなくなっても、観てみたい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-19 06:12:54)(良:2票)
488.  39 刑法第三十九条 《ネタバレ》 
オープニングから暫らく、陰鬱な人物たちを、必要以上に被写体に寄ったカメラで描写します。しかもボソボソ何を言ってるのか分からない。とても不快で、全員がどこか異常に見えました。映画全体をサイコ調にしたかったのでしょう。狙いは分かるし、成功していると思います。とても不快だけど…。ラストで堤真一が誤算と表現した「共犯者」とは、精神分析を担当した鈴木京香が堤真一の内面に同調した、と解釈しました。結果として、演技が見破られた訳だけど、そこに至る過程で自らの考え方や痛みをトレースした人物がいたという事実に、堤真一は観念し、同時に安堵したように見えた。鈴木京香を自分の理解者と捉えたということです。堤真一もあの異常者演技を続けることに辟易していて、救われた部分があったのでしょう。肝心の三十九条問題は勉強不足で良く分からないです。裁判制度が裁くものは、罪なのか、人なのか、という概念の問題のように思えます。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-07-08 00:52:00)
489.  ウンタマギルー
舞台は返還前後の沖縄だから1972年ごろ。この映画は1989年の公開で、返還後17年目に作られた作品ということになる。最初はレンタルビデオで観たんだけど、その時は変わった映画という以上に感想を持てなかった。それから約20年、今回CSで久しぶりに観てやっと少し分かった気がした。たぶん、沖縄の日本への返還を良しとしなかった精神が製作した映画なのだろう。邦画なのに全編日本語字幕。会話のなかに1/10くらい理解できる単語が挟まるくらいで、ほとんど聞き取れない。妖怪や神さまが普通に出てくるし、森の植生が生物の体内にいるように不気味だし、主人公は不思議な力を持っているし…。これは意図的に異境感を演出している。つまり、ここは日本じゃない。本編中にも少し出てくるが、沖縄返還直前には反復帰論も盛り上がったようで、この映画はそんな当時の気風を沖縄風土の描写から訴えたかったのだと思う。とぼけた寓話の形を成しているのは、アジ色の強い映画が意味を持つ時勢ではなかったからだろう。沖縄独自の文化に対するオマージュである。昨年、八重山諸島へ旅したけど言葉や習慣に違和感を覚えなかった。外見的には、随分と日本に同化した。現地の方々の内面はどうなのだろう?
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-06 04:03:00)
490.  ファーゴ
実話、ということで、小説より奇なり、を地で行ってるようなお話でした。主要なキャラクターの性格付けがしっかりと出来ていて、優れた演出の手を経ていることを感じます。特にフランシス・マクドーマンドは表情の作り方に特徴があって、妙に存在感があるなぁと感心していたら、これでアカデミー獲ってたんですね。それは納得しました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-20 12:53:01)
491.  チョコレート・ファイター 《ネタバレ》 
主人公の性別が変わった以外は「マッハ」や「トム・ヤン・クン」と較べて新しいことをやってません。が、その性別変更はかなりのインパクトでした。過去に観た女性が主人公のアクションものでは、最もリアルに格闘しているように見えましたね。「トム・ヤン・クン」では「象を返せ!」と言ってましたが、今作は「金を返せ!」です。それ以外はほとんど喋らない(笑)。喋らない代わりに蹴りまくります。その蹴りの姿の美しいこと。続編が決まっているらしく楽しみです。エンドのNG集は、NGというよりケガの現場集みたいで痛々しかった。そこはちょっと趣味悪いかも…。
[試写会(字幕)] 7点(2009-06-11 03:01:07)
492.  オールド・ボーイ(2003)
面白かった。事件の動機などには突っ込みどころはありますが、あのおっさんが何をやらかすか分からん緊張感が良かったです。こういう偏執的な映画を作らせたら、日本映画より韓国映画の方がパワーがあるんじゃなかろうか。曖昧な言い方だけど、エンタテイメントとしてハリウッド映画ほど放り投げず、日本映画ほど自己完結していない、程よい着地感でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-30 15:04:37)(良:1票)
493.  ザッツ・エンタテインメント
常々、ミュージカルは苦手と言ってきた。が、今作は楽しめた。何故だろうと考えると、ストーリーが無いからだと気が付いた。反対に、ミュージカルが苦手な理由も判明。盛り上がったり、緊張したりの場面で歌ったり踊ったりされると、ストーリーが途切れる感じがするからだ。冒頭の方でガイド役の誰かが、ミュージカルはストーリーの深みを犠牲にしている、と云う内容のことを言っていたけど、まさにそこ。さらに「サウンド・オブ・ミュージック」がミュージカルなのに大好きな理由も分かった。歌うという行為がストーリーに組み込まれているから展開に違和感が無いんだ。つまりミュージカル全てが苦手というより、歌の挿入のされ方に好みがあるということですね。同類はたくさんいるような気がする…。今作に戻って、紹介されたミュージカルで観たことがあるのは「オズ…」だけでした。いかに自分がミュージカルを観ていないかを痛感。でも、豪華絢爛なシーンの連続で、このタイトルを付けた人には座布団5枚です。クラーク・ゲーブルのミュージカルには驚いたけど、いちばん驚いたのはフレッド・アステア。彼のダンスは群を抜いてました。二人並んで同じ振り付けで踊っているシーンが分かり易い。肩のラインやわずかな首の傾げ方、指先、足先まで完璧に計算されていて、パートナー(も超一流のスター)のステップがとてもいい加減に見えました。これまで「タワーリング・インフェルノ」の老紳士役でしかフレッド・アステアを観ていなかった自分は恥ずかしい奴です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-28 04:01:46)
494.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
重たい映画は観ることに覚悟が必要で、ずっと敬遠していましたがやっと観賞。まず、シンドラーが絶対的な人道主義者かというと、そうは思わなかった。最初は安い労働力を確保したいだけの実業家で、ユダヤ人の人権なんて意識していなかった。むしろその反対と言っても良い。転機はゲットー解体の目撃で、自分が帰属するナチスの行為とはいえ、そのやり口に苦味を覚えたようだった。次は収容所の所長。この男の非道は徹底していていたが、ユダヤ人の女中に欲情することなどから信念を持って任務を遂行しているとは思えず、最低の奴だった。だけどこの映画を見る限り、彼の功績は大きい。シンドラーにとっての「反面教師」として。シンドラーがユダヤ人の助命に奔走した直接の動機は、彼への反感と嫌悪感だと思います。最後の、この車を売っていたらあと何人…は状況に煽られた激情から口が回ったような印象で、自分は大多数の方と感じ方が違うようです。結果として、シンドラーは1,000名を越えるユダヤ人をナチスから救ったことになりますが、偉大な人という感想はないですね。自分を窮地へ追い込まない範囲で示す良心と勇気、その基になる常識的な平衡感覚は持っていた、ということでしょう。スピルバーグも彼を功労者ではあるが英雄扱いしていないと思います。大事なところは情に流されずにドキュメンタリータッチを貫いていて、その視点は秀逸だと思います。この映画が言いたかったことは、シンドラーが救った1,100人に対して虐殺された総数は6,000,000人という事実です。絶対的に桁が違うのです。二次大戦後、半世紀が過ぎた段階で改めてこの数字を世に知らしめたことには意義を感じました。スピルバーグの賞狙いという批判は、かなり曇ったレンズを通して観ている人の意見のように思います。まぁ、感じ方は十人十色で良いのですが…。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-24 21:05:31)
495.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
確かに面白かったけど、後には特に何も残らなかったので自分はこの点数くらいです。酒席などで映画の話になっても、この作品が話題にのぼった記憶がない。それが平均点1位なんだ、とちょっと驚いてます。
[映画館(字幕)] 7点(2009-05-24 14:59:36)
496.  ミスト 《ネタバレ》 
これは良かったです。モンスターパニックものだけど、自分はモンスター以上に人間が怖かった。あの宗教おばさんにはぞっとしました。あんな馬鹿っぽいおばさんの弁舌に乗せられるということは、危機的状況に陥った人の心の弱さの表れなのでしょう。でもアメリカの映画ですね。葬式宗教国の日本では、あんなに簡単に帰依して行かないと思いますよ。モンスターも小型から超大型まで大きさはまちまちだけど、一貫したコンセプトでデザインされていて見応えありました。でも、今作に関しては人間ドラマを盛り上げるための良く出来た背景という印象です。問題のラストシーンは、子供を自らの手にかけるという意味でとても後味の悪い終わり方だけど、その前にガス欠くらいで諦めてしまうことの方が問題だろう。最後の最後まで粘っていれば、同じ終わり方でも印象は違ったと思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-19 04:15:53)(良:2票)
497.  モダン・タイムス
教科書的には機械化社会への警鐘という意味合いで解釈されている今作ですが、自分は資本と労働の関係全般を風刺しているように思えました。何度も浮浪者に戻るチャップリンの不安定さの原因はやはり資本の都合ということだもんね。その後の労働環境を概観するとチャップリンの描いた未来が概ね正しかったことには驚きを禁じえません。最近、機械化が全自動化やIT化へと移行して、やっとチャップリンの想像範囲を少し超えた感じだけど、自らが進化させるテクノロジーに苦しめられるという図式は変わらないですね。有名なナット締めや自動食事機のシーンより、目隠ししてのローラースケートにチャップリンの芸の凄みを見ました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-18 00:59:50)
498.  キッド(1921) 《ネタバレ》 
チャップリンの映画って、これまでちゃんと観たことがなかった。無声映画なりのシンプルな構成だけど、テーマが明確で入って行きやすかった。あの少年の可愛いこと。警官から逃れるために子供を蹴っ飛ばすシーンに感じ入りました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-17 14:52:55)
499.  黙秘 《ネタバレ》 
邦題が不評のようですが、私は良いと思いました。自分を含めて原作を知らない人には「ドロレス・クレイボーン」と言われるよりは物語の核心に迫っていると思います。娘は父親からの性的虐待を忘れていたようです。そのために、母は20年間、警察は勿論、娘にさえ父親の死の真相を黙秘した。あんな父親でも母が殺したという事実が娘に与える影響を恐れた。夫殺しの動機が明るみに出ることは、さらに恐れた。娘が虐待を口にしないなら尚更だ。当の娘は(ショックで?)虐待の事実を忘れていたために、母に対して夫殺しの疑念を抱いていた。このすれ違いというか、お見合いを20年も続ける母の精神力は相当なものだ。これが母親の愛情ということか。でもキャシー・ベイツは演じきってましたね。キャシー・ベイツだから、かな。娘の記憶が蘇るとともに、多くの謎が明かされますが、今作は謎解きが目的の映画じゃない。当時の、そしてその後の20年間の、母の想いと娘の想いを邂逅させるための謎解きです。完全なハッピーエンド感が無いのは、母が二人の人を手にかけている事実があるからでしょう。でも、この母は全てを覚悟してことに臨んおり、娘は母を理解しました。自分はハッピーエンドと思ってます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-17 14:35:17)
500.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
本家の「ゾンビ」は未見だったりする。でも、このリメイクは面白かった。最近ゾンビもので言うと「バイオ」とか「28日」とかは観てますが、これが一番面白かったです。人間のグループ対ゾンビ群という図式以外に余計な要素が入ってないので、ストーリーの流れは極めてシンプルだけど、対ゾンビのアクションとグループ内の人間関係だけで、たるみ無く見せてくれました。様々なゾンビ映画がありますが、生き延びるという単純構造を大切にするだけで、充分に面白いものになることを証明しています。難を言うなら、あの犬好き娘の意味不明行動くらいかな。憎まれ役から始まり最後は捨て身の奮闘をするCJさんがなかなか泣かせます。エンディングも無理やりなどんでん返しでハッピーエンドにされるよりは、ずっと受け入れやすくて嫌いじゃないです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-14 19:19:47)
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