501. 追想(1956)
バーグマン演じる女が本物か否か、いかにして証明するかが見所でした。少しずつエピソードを紹介しつつ、本物でありそうな、なさそうな、観客を惑わすことに一生懸命です。エンディングは取って付けたようで気に入りませんが、なかなか見応えがありました。バーグマンは撮影した頃40歳ぐらいですが、とっても美しい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-10 23:42:35) |
502. NINE(2009)
なんて豪華な出演者なんでしょう。これだけ出ていれば、多少ストーリーがつまらなくても、誰がどんな役柄で出てくるのか想像するだけで退屈しません。実際のところ、この映画はストーリーはあまり感心できません。それでも、誰がどんな歌を披露してくれるのか、スクリーンを見ながら期待しているだけでも2時間がアッと言うまでした。けれど、1度見てしまえばそれで充分。ミュージカルとしても、歌もダンスももう一つです。 [映画館(字幕)] 5点(2010-04-10 00:06:37) |
503. シャーロック・ホームズ(2009)
この映画で1番感心したのは、映像です。ロンドンの町並みや港をリアルに見せてくれます。ただ、モノクロっぽく統一されているので、華やかさには欠けます。映画の前半はとても退屈です。つまらないジョークを会話に混ぜています。中盤の爆破シーンからは、打って変わって面白くなります。それまでのつまらなさはどこに行ったのだろうと思えるくらいです。 [映画館(字幕)] 5点(2010-04-02 23:50:15) |
504. レオン/完全版
《ネタバレ》 最初の出会い、レオンがマチルダを部屋に入れるかどうかが、この物語のポイントだと思います。この行為が受け入れられれば、気持ちよく映画を見ていられるでしょう。なぜ部屋に入れたのか、全く理解できない人には、御都合主義の映画としか思えないと思います。この映画でのN・ポートマンは、本当にかわいらしくて、とてつもない存在感を発揮しています。呼び鈴を押したのが彼女でなければ、きっとドアは開かなかったでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-28 23:38:07) |
505. ハート・ロッカー
爆弾解体という極限状態を、これほどの緊張感を持って描き出したこの映画は、本当に希に見る出来だと思いました。ビグロー監督作品と言えば、いかにアクションを派手に見せるか、そのことが最重要でしたが、本作はまるで違います。ストーリーがシンプル過ぎてつまらないのが少し残念ですが、この緊張感を体験するだけでも、それだけの価値がある映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2010-03-27 18:16:30) |
506. バイオハザード(2001)
《ネタバレ》 登場人物同士の関わりが薄いので、逃げるとき1人ずつ減っても、悔しいとか残念と思えません。作り手側も人間関係や背景などは二の次にして、とにかく観客をビックリさせることにこだわった結果ではないでしょうか。映像自体はとても迫力があり、ビックリしどころもたくさんあります。とっても良くできたB級映画といったところでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2010-03-22 17:25:08) |
507. ジュリア
タイトルになっているせいもありますが、ジュリア役のヴァネッサ・レッドグレーヴがものすごく印象的であります。思慮深げな瞳と、いつでも絶やさない微笑み。また、長身であり、手がとても大きいので、とても抱擁感があり、まさにこの役にうってつけです。画面に映っている時間は短いですが、主演のジェーン・フォンダが霞んでしまうほどです。映画はスリリングなシーンもあり、とても楽しめました。ただ少し古臭い作りです。30年以上前の映画ですから、古臭くて当たり前と思われそうですが、舞台は戦前です。そこを加味しても、ちょっと古臭いと思いました。映画全体に『ジュリア愛』が溢れています。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-21 23:46:12) |
508. トゥー・ウィークス・ノーティス
ラブ・ストーリーとしては面白味に欠けます。ですが、コメディとしてはとっても楽しめました。H・グラントとS・ブロックの持ち味を、最大限に発揮した映画です。2人とも得意な役柄でした。この2人のコメディは、当たり外れはあるものの、割と安心して見ていられます。まるで漫才のような掛け合いが、とても笑わせてくれます。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-20 23:47:57) |
509. アバター(2009)
SF版「ダンス・ウィズ・ウルブズ」ですね。終盤の戦闘シーンはとっても見応えがありました。ああいうところは、さすがJ・キャメロンと言いたくなります。映像も凄いです。ただ、最近は映像だけでは驚きが少なくなりました。何でもできるようになりましたから。批評家の渡辺祥子さんも言ってましたが、ストーリーは弱いと感じます。「タイタニック」の時もそう思いました。プロの脚本家に任せとけば良かったのにと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2010-03-19 21:59:24) |
510. しあわせの隠れ場所
実話に基づく感動作として、大分宣伝していましたが、感動度数はそれ程でもありません。割と淡々と物語が進んでしまいます。この映画に出てくる人々は、もっと泣いていいし、もっと怒っていいし、もっと喜んでいいと思うのです。物語を丁寧に綴っているうちに、大切な感情表現を忘れてしまったようです。しかしながら、その境遇を考えて見ていると、とても応援したくなるのです。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-12 18:25:05) |
511. 8 1/2
私にはこの映画が全く理解できません。ストーリーすら分かりません。何かが何かを象徴しているのだと思えますが、そのどちらも分かりません。見終えてから、解説などを読んで、初めて大筋が分かりました。誰が見ても楽しめる映画が素晴らしいと思うので、この映画に関しては、私にとってつまらない映画としか言いようがありません。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2010-03-07 00:30:36)(良:1票) |
512. インビクタス/負けざる者たち
スポ根は大好きなので、試合のシーンなどは目が釘付けでした。ですが、映画としては薄味のような気がします。国を一つにまとめよう、国民を団結させよう、という熱い想いは伝わりますが、個々の登場人物の絆が深められたようには思えないのです。「偉大なマンデラ」ありきで、マンデラに感銘を受けたラグビー選手がいる。そんな風にしか思えませんでした。それならば、M・デイモンを主役にした物語の方が、よほど面白くなりそうな気がします。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-05 23:01:28) |
513. ピクニック(1955)
《ネタバレ》 この映画の登場人物は、どうしようもない人間ばかり。特に、見てくれが良いだけの主人公2人には、まるで共感できる部分がありません。見た目以外の魅力がないので、恋に落ちる動機も分からずじまい。一目惚れといえども、映画にするのなら、それ以外の魅力も発揮してくれないと、見ている方は納得できません。W・ホールデンもK・ノヴァクも何本か見てますが、この2人のファンには決してお勧めできない映画です。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-02-28 15:32:20) |
514. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
M・デイモンとB・アフレックは、どうやってお互いの配役を決めたのか、公開当時から疑問でした。明らかにM・デイモンの方がおいしい役です。R・ウィリアムスはコメディ演技よりも、この映画や「いまを生きる」などのシリアスな演技が心に響きます。デイモンとウィリアムスの面談シーンはとても繊細で緊張感があり、十分な見応えがありました。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-21 23:54:43)(良:2票) |
515. コールガール(1971)
珍しい作風の映画と思いました。カメラは冷ややかに登場人物を写し、シビアな目線で物語を追い掛けます。ところが、ストーリーはロマンス中心です。どうにもちぐはぐで、どちらに重きをおくか、迷いながら鑑賞しました。それにロマンスが成り立っていません。何に惹かれたのかが掴めませんでした。ミステリーとしては、犯人捜しが簡単すぎます。映画の構成としてのアイディアは良かったかもしれませんが、出来としてはいまひとつです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-02-21 00:01:18) |
516. フローズン・リバー
子供以外はほとんど笑顔を見せない登場人物たちによる、ものすごい緊張感溢れる映画でした。ドキドキ感は満載です。ただ、ワクワク感は少なめ。重苦しい雰囲気を味わうには最適かも。 [映画館(字幕)] 6点(2010-02-18 22:02:45)(良:1票) |
517. オリエント急行殺人事件(1974)
この物語は本格的な謎解きに徹していると同時に、人情にも訴えかけるものがあり、とても見応えがありました。全く予想できなかった結末には、本当に驚かされます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-11 20:03:28) |
518. グラン・トリノ
イーストウッド監督作品は苦手な私ですが、この映画も最後は無情を感じます。運命を変えようと歯を食いしばって頑張っても、神はまるで何もなかったように、人生という筋書きのまま、人々に過酷な運命を課すのです。まるでアメリカン・ニュー・シネマのようなラストでした。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-07 15:00:02) |
519. ラブリーボーン
叙情的な映像が多いので、それが受け入れられるかが気に入るかの分かれ目になると思います。映画の解説を読んで、こういう物語だったのかと初めて気付かされた部分もあり、映画として良くできているとは言いづらいのですが、S・ローナンの演技が本当に良かったので、他の人にも見て欲しいです。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-05 20:03:08) |
520. (500)日のサマー
青春コメディ映画を真似たようなシーンがいくつかありましたが、それら秀作へのオマージュとして見れば、微笑ましく思えます。学生ほど淡くなく、結婚適齢期ほど重たくない、20代半ばの恋愛観を面白おかしく見せてくれました。カップルが出てくると、どうしても彼より彼女に目がいってしまいます。Z・デシャネルは美人ではありませんが、ちょっとエキセントリックなところが役にピッタリです。 [映画館(字幕)] 8点(2010-01-29 21:46:12) |