501. 完全なる報復
《ネタバレ》 いわゆる、一般的な復讐劇とは大分毛色が違う。 普通の復讐モノは、法を犯しても復讐者は善人の線を超えない。しかし、本作のクライドさんは、そこ超えちゃ誰も同情してくれないでしょ!ってところを軽々と飛び越えて、やりたい放題。この男、怒りの矛先が法そのものという強大なものに向かってしまうが故か、ぶっ壊れてしまっているのだ。 その壊れっぷりが面白いと言えば面白いのだが、なんかどうも乗れない。 アンタ、何者なの!?っていうくらい何でもアリな報復行為を行いすぎなせいか、なんだか冷めてしまった。 テンポの良い前半は、緊張感もあって面白かったが、中途半端にサスペンスに向かってしまったのは残念。話が進むにつれ、「ちょっと、それ違うんじゃない?」っていう部分が多くなってしまった。 サスペンスにするんだったら、もっと腰を落ち着けた心理戦、頭脳戦がなくちゃあな。 [映画館(字幕)] 6点(2011-02-13 11:51:22)(良:2票) |
502. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 何だか掴みどころのない、いびつで変な怪獣映画だった。コメディだったような気もする。 ウイルスパニックの要素が引き延ばしにしか作用していないため、テンポが悪く感じられる。怪物の登場シーンが良かっただけに、それ以上の大暴れがなかったのも残念。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-13 11:46:43) |
503. フェイク
《ネタバレ》 長かったけど良かった。しょぼくれチンピラヤクザのパチーノの泣きそうな顔を観るとこっちまで泣けてくるよ。本当の信頼って言うのは、その人になら裏切られても許せちゃうっていうレベルなのかもしれない。なんて事を思いましたよ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-13 11:37:32) |
504. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 流石フィンチャーさん!というキレ味抜群な編集とカメラワークが素晴らしい。ナインインチネイルズのトレントさんが関わっているというだけあって、音楽も良い。使い方も巧い。そして、テンポが良い上、ユーモアたっぷりな会話の嵐。それが巧く絡み合って、120分ダダダダっとあっという間に終わっちゃう。 文句なしに一流の作品だと思う。 主人公のマーク君も、根暗でオタクっぽさがむんむんで、人との接し方がヘタクソな感じが出ているので、ちょっとくらいゲスい行動があっても何だか許せてしまう。 ただ、あんまり鑑賞後に「映画を観た!!」って感じにならない。 もちろん、映画としての完成度は一流なんだけど、ドラマ性が弱い。 人間よりFacebookに焦点をあてているし、感動のドラマでもないし、事実をもとにしているって事は重々承知だが、それでも、やはりクライマックスの盛り上がりくらいは欲しいとは思った。 もっとも、起伏なく一直線で仕上げたのも「あえて」なのだろうとは思う。 感動の押し売り映画より余程良いし、Facebookの「クールさ」を表すためなのかもしれない。 [映画館(字幕)] 7点(2011-01-30 11:12:15)(良:1票) |
505. 海炭市叙景
《ネタバレ》 この映画、凄く静かでジトーっとしている。序盤のエピソードは特に。 でも、不思議と退屈な感じはしない。慣れれば、すーっと観られる。2時間半もあるけど、それほど長さは気にならなかった。映像と音楽と役者が良いからだろうか。 この映画、暗い。でも暗いだけじゃない。明確なラストが用意されているわけじゃない。 でも、不思議とそこまで後味が悪くなく満足感があるのはラストの良さのせいだろうか。 普段の僕なら、「クソ退屈の暗い映画!」と言ってもおかしくないようなタイプの映画なんだけど、なんかそう言うのとも違う。 うまく良さが説明できないけど、これは良い映画だったと思う。 これ、年末観に行けばよかったなー。 [DVD(邦画)] 8点(2011-01-30 11:09:11) |
506. ぼんち
《ネタバレ》 軽薄な金持ちの旦那さんが、無邪気にはらませまくる物語。しかし、ちゃんと最後まで面倒みるので誰からも恨まれない。避妊の概念はこの頃にはなかったんだろうな。当然おろすっていう概念も。それでも、女は女でしたたかだったりする。 面白いけど、今こんな映画作ったらどっかの団体にボロクソ言われるんだろうな。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-30 11:07:13) |
507. スプライス
《ネタバレ》 開始早々映し出される二体のクリーチャーは、ポコチンそのもの。しかも、筋のとこからなんか放射するんだから、これ狙ってるよね? テンポはイマイチ悪いんだけど、鬼頭頭ガールが時に気持ち悪く、薄気味悪い一方で妙に愛嬌だしてきて、嫌だわぁ。1組の男女の研究目的で産みだされ、殺すだの生かすだの、 隠すだの、虐待するだの…ネグレクト。この化学者カップルがホント、どうかしてる。 それはダメ!!ってことをふとしたきっかけでしちゃう。 そんな自分勝手でどうかしている二人の人間と一体のクリーチャーを通して、人間の業であったり、命であったり、愛であったりを描こうとしたりなんかしているんだと思う。 でも、やっぱクリーチャーの造形や動きがイチイチ笑えてしまうのは低予算だから? それを差し引いても、クライマックスは意味わかんない。レギオンみたい(観たことないけど)。 何か最終的にはグチャグチャっとなって、この映画はどの方向に向かってるのか掴めないまま衝撃のラストを迎えるのである。そして、何だか釈然としないまま苦笑いでエンドロールを迎えた。 ストーリーの流れなんかは割とオーソドックスなんだけど、イチイチ趣味が悪い。 クリーチャーはチンコに目が出て足が生えた!みたいな造形だし。 だが、そこが好きだ。 ナイスポコチン! [映画館(字幕)] 7点(2011-01-30 11:04:30)(笑:1票) (良:1票) |
508. ウッドストックがやってくる!
《ネタバレ》 うーん。何とも言い難い映画だなー。 決して出来のいい映画とは思えないが、こういう映画は資料的価値もあるし、後世に残ったりするんだろうね。ライブハウスとかで流しとくのにももってこいな映像だし。 序盤こそ、色濃いキャラクターが次々に出てきて結構笑わせてくれるし、段々話が面白くなっていきそうなストーリー運びでワクワク感が高まる。 なのに、中盤以降はストーリーとか伏線とかがあまり意味をなさなくなっている。ひたすらフェス、ヒッピー、ドラッグの光景を映しまくるばかりなのだ。ドロんこの道をせっせと歩く人の群れ。すっぱだかで水浴びするヒッピー。いつの間にかコンサートは始まっていつの間にかコンサートは終わっている。ステージがしっかりと映されることはない。 いかにして苦労してこのイベントを成立させたかっていうのは実はあんまり描かれていなくて、せっかく序盤で積み上げたストーリーを途中で放り出しちゃうのは勿体ない。 音楽はただのBGMで、熱心に音楽を聴きに来たってわけじゃない客(要するにヒッピー?)の生態を映したような感じ。 女も男もハイなヒッピーやら劇団員やらは、恥ずかしげもなく全裸を披露。ちんちんはほとんどぼかさずブランブランしてるし、まんまんのおけけもしっかり映るよ!それが自由ってことだ!!そんな映画。 [映画館(字幕)] 6点(2011-01-30 11:01:54) |
509. 宇宙からのメッセージ
《ネタバレ》 学芸会みたいなセットと衣装でいきなり戸惑う珍品。キャスト凄いのに、目眩がしてくるような茶番劇。吹き替えもおかしい。つっこめない個所がない。真面目に観ちゃダメだ。 [DVD(吹替)] 3点(2011-01-30 10:58:16) |
510. 時をかける少女(1983)
知世ちゃんとても可愛いけど、演技が絶望的。そして、こっぱずかしくなるような演出とセリフ回しも観ていて厳しい。深町君みたいな男は大嫌い。 それにしても知世ちゃん、歌もちょー下手だなぁ。このころに比べるとあたりまえだけど、今のが格段に上手くなってますね。 [DVD(邦画)] 4点(2011-01-30 10:54:55) |
511. グリーン・ホーネット
《ネタバレ》 2Dで鑑賞。 戦う動機→かっこいいから!っていう、勢いとノリがバカで分かりやすくていい! 車からミサイル発射したりするのが爽快! ブリットがワガママで嫉妬深くて、人間としてかなりダメダメなのが愛着を覚える。 悪役も非道なのにバカでチャーミング。アクションがド派手で重火器全開でドカンバカンしてて楽しい。ヒーロー資質は皆無で、スポンサー適正しかないブリット君が出しゃばりまくるせいで、上手くいかなくなる感じが凄く可笑しい。 監督もPVでこなれてるとは言え、音楽の使い方も抜群に上手く、気持ち良くテンションをあげてくれる。映像的にも、序盤のアクションシーンでPVっぽい演出があったのも悪くなかったし、そういう事をしつつも、必要以上に映像をいじくり回したりしてはいないから見づらいってこともないし、アクション映画も全然いけるってことを知らしめたのではなかろうか。 とにかく最高に楽しい2時間弱だった! [映画館(字幕)] 9点(2011-01-30 10:51:32)(良:3票) |
512. RED/レッド(2010)
《ネタバレ》 これだけ濃いキャストを揃えて、無味無臭。 ジジイ達が大暴れするかと思いきや、アクションシーンはかなり控えめ。 笑えないぬるーいおちゃらけに終始退屈。ストーリーも、いつまでたっても面白くならなくて高揚感ゼロ。これみよがしな音楽の使い方で無理矢理盛り上げようとしている感じも嫌い。 さらわれるためだけにいるようなヒロインや、モーガン・フリーマンの役さえも、別に誰がやっても良かったんじゃないかと思うくらい魅力に乏しい。 『ロバート・ロドリゲスの作風を真似たものの、色々足りなかった』みたいな印象。 良いところは特に見当たらず、だからといって特別ヒドいわけでもない、味のしない地味な映画でした。 [DVD(字幕)] 4点(2011-01-30 10:41:52) |
513. ファニーゲーム
《ネタバレ》 初ハネケ!常識外れだとか、究極の不快映画だとか言われてるが、それ以前に退屈だったな。もっとショッキングな映画かと思ってみてたけど、だらだらしすぎてシマらないし。観客意識してるアピールするならもっとサービスしてほしい。 [DVD(字幕)] 3点(2011-01-16 17:01:00) |
514. エレクション 死の報復
《ネタバレ》 やっぱり銃は出てこないんだな。慣れたのか1より見やすかった。2年ごとに選挙はやりすぎだろ。そりゃ揉めるわ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-16 16:57:05)(笑:1票) |
515. エレクション
《ネタバレ》 目が覚めるようなバッチバチな銃撃戦のマフィアものだと勝手に思って気軽に見始めたから、登場人物の多さとジットリとした展開についていけなくなってしまった・・・。銃撃たないなんてっ! [DVD(字幕)] 6点(2011-01-16 16:54:02) |
516. 処刑人II
《ネタバレ》 登場人物も多く、ストーリーも随分詰め込んでるなーっていう気もしたが、相変わらず面白かった。最後の最後の彼の登場でとても嬉しくなった! [DVD(字幕)] 7点(2011-01-16 16:52:53) |
517. アンストッパブル(2010)
《ネタバレ》 この映画には、感動もないし、深いストーリーもあっと驚くような展開もないし、暴力もないし、犯罪者も悪人も出てこないし、可愛い女の子もでてこないし(フーターズ除く)、ラブストーリーもない。それなのに面白いなんて! ただ電車が走っていて、二人の男が一生懸命それを止めようとするだけのお話。 主人公二人だけでなく、脇のキャラクターがそれほど掘り下げられない割に、魅力的に映るのは、会話のやりとりが軽快だからかな。いちいち面白くて、ニヤニヤしてしまう。 下手に感動させようとか、驚かせてやろうとかいう、欲張り根性が全くない分、すっきりしていて、シンプルに楽しめるパニックムービーとしてしっかり仕上がっている。 特に気に入ったのが、やけっぱちみたいな二人の動機。その軽さが心地よい。簡単に命かけちゃう、この二人、嫌いになれないっす。 期待せずに気楽に映画館で観るには最適な一本。映画館で観ないなら、観ないでもいいような一本でもある。 [映画館(字幕)] 8点(2011-01-10 00:30:36)(笑:1票) (良:1票) |
518. バチアタリ暴力人間<OV>
《ネタバレ》 全然楽しめなかった。悪乗り・バイオレンス・下ネタは基本好きなんだけど…イライラが募るばかりだった。最後だけはちょっぴり爽快だった。自ら監督役で出演している白石監督の不快感は見事。映画監督ってのは、地べたはいずりまわって、道徳をかなぐりすてて、プライドズタズタにされても、面白い作品を完成させる。そんな気概が欲しい。そんな思いが伝わったような気がした。 残念ながら面白いとは思えなかったけど。 [DVD(邦画)] 3点(2011-01-10 00:18:23) |
519. マッハ!弐
《ネタバレ》 壱とは別物。死霊のはらわたとキャプテンスーパーマーケットくらい違う。 なんで史劇みたいになってるんだろ。全然惹きこまれなかった。女性の舞いとか、つまらんストーリーはいいから、もっと生身で大暴れしてほしいと思った。やはり、僕はチョコレート・ファイター派だ。 [DVD(字幕)] 4点(2011-01-10 00:15:52) |
520. とらばいゆ
《ネタバレ》 ちまちまとケンカしたり、食い違ってる夫婦とカップルのお話。なんだかうまくいってないそういう人たちに対する指南のような映画に見えた。さっさとそんな女と別れちまえばいいのに、と思ったり。なかなか面白いけど、セリフ以外で見せる部分がなく、ラストが説明過多でくどい。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-10 00:11:33) |