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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1727
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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501.  ふたりの人魚
苦手なウォン・カーウァイ監督の作品かと思ったくらい。ハンディを多用して、気だるくオシャレな詩情あふれる映画。幻想的というか寓話的というか、独特の雰囲気で酔わせるようなラブファンタジーという印象で、輪郭のはっきりしたストーリーにのめりこみたい向きには合わない。
[DVD(字幕)] 4点(2015-07-09 23:15:22)
502.  眺めのいい部屋 《ネタバレ》 
アケデミー賞三部門受賞作だが、薄っぺらいハーレクインロマンスみたい話で期待はずれ。せめて、主演女優にもう少し魅力があればよかったのだけれど。 旅先で出会った奔放な男にピクニックで強引にキスされ、その男を忘れられない女。運命の再会で、心に波風が立つのを必死で隠すものの、結局は貴族の婚約者を捨てて、運命の男に走るのはお約束。ルーシーとジョージにこれといった恋愛エピソードがあるわけでなく、セシルがルーシーを諦めるのもあっさりしすぎ。ルーシーの吹っ切れた笑顔は良かったけれど、そこに至るまでの見どころが美しい風景だけでは退屈。
[地上波(字幕)] 3点(2015-07-09 23:14:07)
503.  グランド・ブダペスト・ホテル 《ネタバレ》 
何人も殺されて生首シーンなんかもあるんだけど、軽妙なタッチでユーモラスに描かれるので陰惨さは感じない。独特の不思議な味わい。遺産相続を巡っての連続殺人、冤罪事件なので、演出によってはハードなサスペンスにもなりうるストーリーなのに、全体的にほんわかしていてユーモアとペーソスがある。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-08 01:51:41)(良:1票)
504.  怪しい彼女(2014) 《ネタバレ》 
母子のベタな情愛ものには弱くて涙腺が崩壊することもあるけれど、これは感動できず。なんで感動できないのかと考えてみたら、婆さんに好感が持てず感情移入できなかったからだと思う。嫌味で嫌われ者の典型的クソババアと、若返った娘時代のキャラがかなり違う。 婆さんは自分の息子や孫さえ良ければいい、そのためには他の者に迷惑かけようがどうでもいいというような感じ。世話になった人の店を潰して恨みを買っているし、極端な身内主義が鼻につく。いくらシングルマザーで生きるために必死だったといっても、とても好きにはなれない。 自分がどんなに苦しくても他人への思いやりを忘れずに迷惑をかけることを嫌うような、古き良き日本的母像に惹かれるので。シム・ウンギョンは愛嬌があって良かったが、婆さんへの嫌悪感が勝ってしまった。 青春写真館が突如出没するのはファンタジーだからいいとして、輸血すると元のお婆さんに戻るというルールはどうなのか。嫁が体調を壊すほど嫌っていた姑とあっさり仲直りするのも、都合がよくできすぎている。身近でリアルにこじれた嫁姑関係を知っていれば、これこそ絵空事。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-07-08 01:32:46)
505.  ケープタウン(2013) 《ネタバレ》 
南アフリカの治安の悪さは有名。そこを舞台に描かれるバイオレンスは生々しく迫力がある。ブラジルを舞台にした『シティ・オブ・ゴッド』も生々しいバイオレンスだったが、本場?のバイオレンスは迫力が違う。警察を恐れるどころか平気で牙を剥く悪党がうじゃうじゃ。安全な日本のありがたさを実感する。 三人の刑事が捜査に当たるが、キャラがユニークで魅力的。美しい妻を持った温厚そうな刑事は早々に殺される。主人公の刑事は、家庭を顧みずに女遊びばかりしていたせいで、妻や息子に愛想を尽かされて荒れた一人暮らし。でも、仕事ではできるヤツで、停職を喰らっても悪の組織に果敢に切り込んでいく。ズールー族の黒人警部は、少年時代に白人からの差別で犬に急所を噛み千切られ、男としての機能を失った。そのため、女とベッドに入っても背中を撫でるだけ。理不尽なことにも我慢強く耐えてきた大人しい穏健派だけに、愛する母を殺されて線が切れたように復讐に走る姿は振り幅が大きかった。 事件の黒幕は、子供たちをモルモットにして禁断のドラッグを開発した白人博士。物語の背景には人種差別が横たわっていて、治安の悪さとともに南アフリカらしさが滲み出ている。ラストの墓石は、差別主義者だった父との軋轢をすっかり忘れていたので最初は何のことやらわからず。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-06 00:13:13)
506.  東京難民 《ネタバレ》 
大学を授業料未納で除籍され、ネットカフェ難民、ホストクラブ、貧困ビジネスへと流れて、すべてを失ってしまった終わった人間。でも、まだ終わってなんかないんだよっていう、格差社会の底辺でうごめく人への応援賛歌のようだが、セリフがありきたりで説明的なところもあるので、あんまり響いてこない。チャラい大学生がこれといったエピソードもなく、やたらと正義感の強い良い人になったのもしっくりこない。作り方もあざとさが鼻につくし、惹かれるようなキャラもいないので、ストーリーに入っていけず最後まで共感できなかった。 ストーリーに乗れないものだから、映画のテンションが上がるのに従って、自分のテンションが下がてどんどん乖離していく。感動的?な涙のシャンパンコールもシラーッと見ている自分がいた。裸を辞さない大塚千弘の体当たり演技がもったいない。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-07-05 02:14:14)(良:1票)
507.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 
三話からなるオムニバス。『ひまわり』と同じソフィア・ローレン&マルチェロ・マストロヤンニの名コンビが、三組のカップルを演じ分ける。 一話目は、収監を免れるために子供を産み続ける夫婦。精力的に求め続ける女に、ヘロヘロの夫の姿が哀れ。母は強し。貧しい家庭にも雑然とした街中にも活力がみなぎっている。 二話目は、社長夫人とパーティで知り合った男。車をぶつけまくっても一言も謝りもしない高慢な女。いかにも下町といった情緒が滲み出たコメディ。途中から運転を任せた男が、花売りの子供を避けて車をぶつけて故障させると、子供を轢けばよかったと男を罵る。こんな嫌な女はいない。ソフィア・ローレンは気の強い自己中女をやらせれば本当によく似合う。まるで地でやってるみたい。 三話目は、コールガールと客の関係。隣に住む神学生が女に惹かれ、それを心配する祖母が女に食って掛かって大ゲンカ。女は気性は荒いが、老婆の孫を思う涙にはホロッとなって、神学生を元の軌道に戻すことに協力するという人情味も。そのとばっちりでお預けを喰らう客の男がコミカルに描かれる。 どれも男女の機微にニヤリとさせる類で、落語にもできそうな話ではあるけれど、笑いのツボが違ってあまり楽しめず。イタリアの太陽と称えられたソフィア・ローレンも、以前から妖怪人間ベラにかぶって見えて好みじゃない。『ひまわり』のときは良かったけれど。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-05 02:06:41)
508.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 
猿人と人間の住み分けを図るが、猿人同士、人間同士でも意見の対立から内部分裂が起きる。人間に恨みを持つ武闘派コバがシーザーと離反してクーデターを起こし、人間のコロニーを襲撃して共存はぶち壊し。ここまでくれば、どちらかが滅びるまでの全面戦争は不可避。人間vs猿人の不毛な戦いだが、これは今も世界で起きている民族間の戦いにそっくり当てはまる構図。 猿人のシーザーがだんだんイケメンのヒーローに見えてくるのが不思議。コバがシーザーを引き立てるわかりやすい悪役で、「エイプはエイプを殺さない」の掟を破って受けた報いには溜飲の下がる思い。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-07-04 01:44:10)
509.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
最新CGを駆使しての迫力に、技術の進化を実感。ストーリーも40年程前のオリジナルに比べて、随分リアルに猿の反乱を描いていた。新開発のウイルスが猿の進化の発端になるのも、旧作のタイムトリップよりは現代風でありえる話に思える。 施設に収容されたシーザーが猿たちをまとめ上げるカリスマ性は圧巻。ゴリラのバック、オランウータンのモーリスと仲良くなり、ボス猿のロケットを倒してリーダーに君臨。猿たちを統率しての人間への反乱は、英雄が率いる精鋭部隊のクーデターのよう。シーザーがチェ・ゲバラに見えてくる。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-07-04 01:40:26)
510.  ルームメイト(2013) 《ネタバレ》 
性的虐待から多重人格になったという話は、ストーリー要素として今では手垢がついてしまった。なので、そこからいろいろ付け加えようとしたのだろうが、ごちゃごちゃと空回りしている感じ。 看護師の麗子(深田恭子)が二重人格で、凶暴なマリという人格がいる。と思ったら、実は麗子もマリも春海(北川景子)の別人格で、春海は三重人格だった。ところが、四番目の人格がいるらしいとなって、でもそれは春海とは別人の同じ性的虐待を経験したエリだった――と、ひねった上にひねったせいで、わけがわからなくなっている。最後の別人の設定が無理やりすぎて、ただ意表をついたどんでん返しをやりたかっただけに見えてしまう。 見た価値は・・・・今をときめく北川景子の美女っぷりに対して、深田恭子もまだヒケをとらないのがわかったくらい。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2015-07-03 00:35:19)
511.  最後の猿の惑星 《ネタバレ》 
シリーズ全5作の最終話。人類との共存をはかるシーザーだが、権力を握ろうとする武闘派のゴリラ、放射能の影響でミュータントとなった集団も絡んで、平和が乱される。1作目につながるようになんとかまとめた感じだけど、ただの辻褄あわせの凡作に終わった印象。最後は期待感もなくコンプリートへのモチベーションと惰性だけで見たけれど、他にも同じ思いの犠牲者が少なくないような。 シリーズ5作の中、名作とされる1作目以降で鑑賞に堪えるのは、3作目だけ。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-02 02:07:43)
512.  猿の惑星・征服 《ネタバレ》 
昔の黒人奴隷の役割を猿が担う世界。奴隷制度の解放のリーダーとなるのが、コーネリアスとジーラの遺児シーザー。猿への酷い扱いを目の当たりにし、育ててくれたサーカスの団長が尋問中に死んだことで、シーザーの人間への憎しみが燃え上がる。 シーザーは奴隷の猿たちを隠れて集めて人間への反抗を指導するが、そんなことを始めれば1日でバレそうなものだけど。シーザーに電流を流す拷問で、確認もせずに死んだと思い込むのも雑。猿が勝利を収めた反乱も、あまりに簡単で都合がよすぎる。リアリティに欠ける雑なところがたくさんあるが、そこはマンガや童話のようにスルーしないといけないようだ。後に作られた『創世記』『新世紀』も人間への反乱が描かれているが、それらに比べるとストーリーが相当浅い。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-02 02:06:27)
513.  新・猿の惑星 《ネタバレ》 
シリーズ2作目が酷かったが、この3作目で持ち直した。一躍人気者になったコーネリアスとジーラだが、猿が人間を支配する未来が明るみになり、人類の敵として命を狙われることに。知らない間にこの二人に肩入れし、ジーラが愛おしく思えてくる。ラストの悲劇と救いに、強い余韻が残る。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-02 02:05:08)
514.  続・猿の惑星 《ネタバレ》 
昔、1作目に続いて2作目3作目も観たはずだが、3作目はよく覚えていたけど、この2作目は記憶にほとんどなかった。見直してみて、記憶に残らない理由がわかった。残したくなかったというべきか。これがあの名作と同じシリーズなのかと唖然とするほどの酷い出来。すばらしかった前作と合わせるとプラマイゼロになるくらい。続編は失敗するというが、その悪しき代表例か。 猿にチンパンジー、ゴリラ、オランウータンの三部族がいて、中で対立しているまではいい。テレパシーや幻覚を使うミュータントが出てきて、もう無茶苦茶に。ケロイドの顔に人間のマスクを被ったり、コバルト爆弾を神の兵器と祭ったり、意味がわからない。突っ込みどころ満載で、とにかく最後は地球を破壊して衝撃的な終わりにしたかっただけのよう。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2015-07-02 02:04:06)
515.  ソウォン/願い 《ネタバレ》 
韓国映画は本当にあざとい。日本ならちょっと恥ずかしくて避けるようなことも、照れもなくやりきってしまう。やりすぎだと引くこともあるのだが、そのド直球に魅せられることも。よくヤツ裂きにしたくなるような人非人が出てくるが、ここではいたいけな子供を陵辱する暴行犯。人工肛門をつけなければならないほどの傷を負い、心にもトラウマを負う我が子を見て、親のやりきれない心痛が伝わってくる。 子役の演技にも感心させられる。日本でもてはやされる芦田愛菜クラスが韓国映画やドラマには何人もいて、下手な子役は見かけない。特別な訓練でもあるのかと不思議に思うほど。ぬいぐるみを被って奮闘する親とか、犯人に殴りかかろうとする親を止める子供とか、あざとさ満載の作りなのだが、子役がすごいので見入ってしまう。  この映画の元になったナヨン事件は、外国のニュースではあったがあまりにも非道でショッキングな事件だったために覚えている。実際の事件はいくつかの点で映画とは異なっているが、幼女をターゲットにした人間の仕業とは思えない凶悪犯罪という点は同じ。被害者の少女が重傷を負ったのは、実際には犯人が証拠隠滅のために自分の精子を吸い取ろうと清掃用のラバーカップを使って大腸を吸い出して水で洗ったため。あまりにも生々しく陰惨な描写になるため、ここはさすがに変えたのだろう。 酒に酔っての心神耗弱で12年の刑に減刑されたのは映画と同じ。証拠隠滅を図っておいて何が心神耗弱だと怒りを覚えるが、仮に酩酊状態であったとしても、酒を飲めばそうなる可能性があるのは初めからわかっていること。酔っていたことは何の言い訳にもならない。酒の過ちとして犯罪さえも大目にみるのは悪しき風潮で、そんなものに手心を加える必要はない。この犯人の場合、過去に何度も性犯罪で捕まっているのだから、なおさら情状酌量の余地などない。  少年法もそうだが、凶悪な犯罪者に甘く、被害者に寄り添わない法律に反吐が出る。犯人が被害者の親に報復を臭わせるような言葉を吐いたのは、徹底的に悪人に描くための脚色だろうけれど。被害者の親なら犯人を拷問死させたくなる。でも、復讐や憎悪は何も生まない。この映画の親子のように自分たちが幸せになることだけを考えたほうがいい――なんてことは頭ではわかっていても、できるものじゃないような。やっぱり死をもって償わせたくなる。法が味方してくれないのなら、自分でと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-28 00:36:55)
516.  ロシアン・ドールズ 《ネタバレ》 
『スパニッシュ・アパートメント』の続編とは知らずに、前作を未見でこちらを見てしまった。そのためか、皆さんご存知の――ってノリで当たり前のように次々と出てくる登場人物にちょっと馴染めず転校生の気分。たぶん、前作を見ていれば違っていたと思うが、それでも男女の恋愛の機微は楽しめる。  完璧な人間ではないことは重々承知で、欠点も含めて愛してくれる女。そんな女よりモデルの美女の元へ走ったバカな男は、やっぱりこれじゃないと後から気づく。時すでに遅しの後悔パターンだけど、ヨリを戻せたのは結果オーライ。 マトリョーシカで一番奥で待つ最後の小さな人形。人形を開ける度に、これが最後か?と自問自答する。良い得て妙なタイトルだけど、続編とわからなかったのが玉に瑕。前作を先に観ておきたかった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-28 00:22:51)
517.  スキャンダル 愛の罠 《ネタバレ》 
昔捨てた女と16年ぶりに再会してまた関係を持とうとしたら、薬を盛られて監禁されたバカな男のお話。ベッドに縛られた男が、最初はSMプレイかと余裕があったのに、女の狂気を感じてからは顔色が変わってくる。男にとってはただの遊びだったが、女は男を想い続けていた悲劇。男への復讐心と愛憎にとりつかれた女(ラウラ)と、母に張り合って男を取り合う娘との軋轢も加わって。 中身はグダグダで、母と娘の葛藤や、娘が男を誘惑する動機も伝わってこない。イタリアのセックスシンボルだったラウラ・アントネッリも、この頃になるとさすがに年齢を感じさせる。娘役のクリスティナ・マルシラックの若くキレイな肢体が、余計にそれを感じさせる。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-27 00:25:03)
518.  ブルース・リー/死亡遊戯 《ネタバレ》 
ブルース・リー本人の撮影分がラスト十数分ほどで、後は代役と編集を使って強引に映画にしたものだから、いくら苦肉の策で変装や編集でごまかしたところで無理がある。シリーズが替わって役者が替わったり、年代の違いで二人の役者を使い分けるならわかるのだが、一つの作品で違う人物が同じ役をやったので何とも珍妙な仕上がりに。代役と丸わかりなのに、本人のカットを時折り編集で挟むものだから、ものすごい違和感。コロンボの吹替えでドラマ中に声優が時折り入れ替わる回があって、それも気持ちが悪かったが、本作はそれ以上に違和感が強い。無理に映画にせずに、本人の格闘シーンはドキュメンタリーとして使えば良かったのに。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-25 23:33:09)
519.  ワイルド・アパッチ 《ネタバレ》 
特別居留地を抜け出して入植者を襲うアパッチと、それを捕まえようとする騎兵隊の戦い。バート・ランカスター扮する老兵は、達観した目で戦況を見つめている。ところが、新任の隊長の経験のなさが、騎兵隊から多くの犠牲者を出した。復讐と憎悪に燃える若き隊長と、老練で悟ったようなマッキントッシュが対照的。 実際にあったウルザナの襲撃を基に、西部劇にしてはリアルなグロ描写があちこちに。ウルザナらアパッチ族を略奪・強姦・虐殺の限りを尽くす極悪非道な部族に描いている。確かに強くて野蛮な好戦的部族だったようだが、白人たちに侵略されて土地を追い出されたわけだから。西部劇にありがちな、戦いの原因にほとんど触れない白人目線の描き方は気になる。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-25 00:44:06)
520.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
知的障碍者の弟に、父の自殺で過食症の超肥満体となった母。姉や妹とも小さないざこざを起こしながら父親代わりとして一家を支えるギルバート。その肩にかかるずっしりとした重みが、こちらにも伝わってくる。 小さな田舎町の家に縛られた閉塞感に、家を捨てた長兄を恨む気持ちもあったはず。店の常連客の奥さんと不倫でもしなければ息が詰まったのだろうか。ずっと我慢していたギルバートが思わず弟に手を上げてしまったところにはどっぷり感情移入。誰だって理性の糸が切れてもおかしくない状況だ。 母を死んでからも皆の笑いものにしたくない一心で下した苦渋の決断。古い家ごと母の遺体を焼いた四人の子供たちは、どういう思いで炎に包まれた家を見つめていたのか。そこに慟哭するような悲壮感はなく、これで良かったのだという少しの安堵と解放感のようなものも混じっていたような。自分たちを縛りつけてきた家に別れを告げ、再生の時を感じとっていたのかも。ギルバートとは対極にある旅する女性が救いとなって、ラストは自由を得た明るさが感じられる。 主演のジョニー・デップも良かったが、障碍者の少年役のデカプリオは見事な演技で感心されられた。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-25 00:38:38)
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