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521.  宇宙戦艦ヤマト 復活篇 《ネタバレ》 
 自分は松本零士ファンだったから、この松本零士抜きのヤマトが本当は気に入らなかった。そのくせ、ヤマトやアナライザーのデザインを使ってるし、佐渡先生も松本キャラだし、回想とはいえ、あの沖田艦長を出すなら、クレジットに名前出すくらい、すべきだと強く思う。   今回の映画は、ちょっと頭でっかちというか、分に似合わぬ風呂敷を広げた感がある。露骨に現実の世界情勢の中のアメリカを意識した、国家ナントカ同盟の中のSUSという国の描き方など。同盟中の力のバランスにより、一国が横暴な振る舞いをするのは、たしかに問題だが、軍として決定がなされているにもかかわらず、その命に従わぬのも大問題。そして、これは地球側にこそ顕著に描かれるが、全く本国の意向を仰がないで軍事行動をとること。宣戦布告までするって、古代よオマエはもう、地球の代表でも、ヤマトが最後の船でも無いんだぞ。  そして、この物語の中で、ちょっと気になるのは、アマール国という星。これはそのナントカ同盟の一国で同盟に加わることで、平和を取り戻した星。横暴な同盟国はいるが、なんといっても現状で、人が死なずに済む平和の状態がある。この平和を壊してしまうことは正しいことなのか?この星の人を戦火に巻き込む権利があったのだろうか?  かつて、絶滅の危機に瀕した星が、地球を欲して攻めてきたとき、「愛しあうべきだ」と言ったその人は、自分が他の星を欲する今、話し合う絶好の機会を得た今、それで解決する道を考えなかったのだろうか?  ああっ!おそらく異次元の人であろう、今回の敵はまた困った事を言っているぞ。「我らの世界を維持せんとしてこの次元を掌握する」だと。ほら、敵にも「愛すべき余地」があるぞ、古代。どうする?  様々な思わせぶりな設定を、ガシガシ踏み越えて、ヤマトはいつも通り、敵を撃破してメデタシメデタシ。……なんだかなあ。   ところで、要らぬ心配だが、衛星は惑星のモノなんだろうか?もし、月に住みたいという宇宙人が来たら、地球人には拒む権利があるんだろうか? 
[DVD(邦画)] 2点(2011-11-06 01:11:43)(良:1票)
522.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 
 三谷幸喜という人は、どういうわけか、閉ざされた環境・状況におけるドラマにおいては大変面白いコメディを書く。もし、コレが舞台だったら、宿屋に行くシーンなど無くたって、彼は法廷だけで、面白い展開を作ったことだろう。そういう意味では、もっと舞台を法廷に限定しても良かったと思うし、その方がピュアな三谷作品になったよう気もする。  幽霊を証人に呼ぶというのは、奇想天外と言えるが、幽霊が見えない人の視点で描く、「一人芝居」的なおかしさ、「見える人、見えない人がいる事によるおかしさ」は、今に始まったことじゃなく、昔何処かで見たような気もする。だから、たしかに面白いんだけど、評価するなら7割方といったところ。  この映画ならではの仕掛けとして、「実は見えていた」というのを、もっと最後の方に効果的に使う手は、なかったものか? 
[映画館(邦画)] 7点(2011-11-01 18:22:44)(良:2票)
523.  サイボーグ009/怪獣戦争 《ネタバレ》 
 何やら、東宝映画の様なタイトルだが、これに出てくるような「怪獣」は、一作目でもう出てるし、新鮮味もない代わりに怪獣ブームに媚びたような、イヤラシサもない。  前作の最後に、BGのラスボスが言ったように、人々の邪な心によって、彼ら組織は復活した。人の心の欲望には際限がないから、彼らは永久に戦い続ける運命を背負ったわけだ。結果的には、これで巧く、TVシリーズに繋がる説明になった。というのは、後付けで、TVシリーズ以前に、主題歌から何から完成していたのは、驚き。  今回は、組織に改造されたものが、正義に与するかどうか悩み、自己を棄ててそれを成し遂げる物語。このあたりのシチュエーションは、後のやはり石森章太郎原作「仮面ライダー」によく似ていて、興味深い。もっとも先輩たち(001~009)は、縛りが無いせいか、考えるまでもなく、あっさり組織を裏切っているが。  今回のテーマは、平和というものは、身を切ってでもそれを成し遂げる心が必要なのだ、と言う事だろうか。自己犠牲というものが、どうも胡散臭く感じてしまう自分としては、ちょっと素直に評価しにくい物語である。   ところで、びっくりしたことに、この映画にはレインボー戦隊ロビンが登場する。今の特撮・アニメのヒーローに全開の、こういった無節操さって、東映の伝統だったんだなあ。 
[インターネット(字幕)] 5点(2011-10-26 01:40:50)
524.  サイボーグ009 《ネタバレ》 
 先の大戦が終わって二十年が経って尚、世界が諍いを続けていた冷戦中期。今考えると、二十年前など、ほんのちょっと前の事だ。だからこそ、その記憶の新しい内の、当時の人々は次の戦争の始まりに恐怖していたのだろう。「ゴジラ」が暗喩をもって核の恐怖を描いたのに比べ、この映画は、実に直球勝負的に、戦争商人の悪行に立ち向かう戦士たちを描いている。子供向けアニメーションに、これほど平和への願いを前面に出した物を作っていたのは、今の感覚からすると、驚くべき事かも知れない。ラストの女性コーラスの、醸し出している”高み”は、もはや願いというより、「祈り」とも言うべきレベルだ。  絵とその動きに関しては、なにしろ古いアニメーションであるから、現在のものと比べるべくもないが、物語としては、魂がこもっている感じを受ける。   ちなみに、こんな普段見はしない映画も、気軽にその気にさせるiTunesStoreのレンタルというのも、悪くない選択だ。 
[インターネット(字幕)] 5点(2011-10-24 04:42:09)
525.  聖衣 《ネタバレ》 
 昔、『トリノの聖骸布』という本を読んだ。イエスの遺体を包んでいた布という触れ込みで、イエスの全体像が転写されている。その本は初版では真偽は不明としていたが、重販される頃には、科学的に否定された旨、追加されていた。二十数年前、この映画は、てっきりその布のことだと思って見た。なぜなら、そういう紹介をしている本を、昔読んだからだ。……騙された。  ”これは、イエスが生前羽織っていた布の物語です。”   キリスト教では、イエスの直接使ったものは残されていないが、その後の聖人の遺したものを、聖遺物と称して霊力を認めていたりする。その中には、亡くなった司祭の腕を切り落としたものがあったり、なかなかおぞましい世界らしいのだが、そういう文化を引き継いだ欧米の人たちには、この布が力を発揮するさまを、素直に受け入れられるのかも知れない。   イエスをその手で処刑したローマ役人の奴隷が、エルサレムに入城するイエスを、見ただけで心酔してしまうのは、聖遺物同様、信者でないと受け入れ難い表現だ。更に、マーセラスが問題の布切れを羽織っただけで、かの人の教えが彼の心を苦しめる。この辺の描写が心的なものなのか、超常的な力があるのか、判りにくい。微妙にどうとも取れる描き方なのだ。後にペテロが奇跡を起こすように、超常的な事を描く世界観で行くのなら、布の力にしてしまえばいい。少なくともペテロが奇跡を起こすよりは、その方が。しかし、そうではなく、もっと精神世界的な物語を期待していた私には、最初はどっちつかずで、とうとうペテロがやらかした、と映ってしまう。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-10-23 05:00:53)
526.  海底二万哩 《ネタバレ》 
 1868年という設定が凄い。南北戦争が終わってちょっとの頃の話。と思ったら、原作自体1870年の作品だそうで、まあ凄い先見性である。アメリカではリアルに西部劇の時代に、まさか原子力を予見していたのではないだろうが、科学技術の危険性と、それが愚かな人間社会の有りように掛かっていると、警鐘を鳴らす物語は、驚嘆すべきものがある。そういえば、BTF3で西部劇の時代の教師が、ジュール・ベルヌの話をしてたっけ。   映画自体は1954年作、原爆から9年後。原作の方は未読でよく判らないが、映画版ノーチラス号は、明らかに原子力船で、島の爆発もきのこ雲。ディズニー映画だけあって、さすがに核兵器を使いはしないが、この圧倒的に強大な技術を以って、軍艦を沈めている天才科学者・ネモ船長は、もはや神の立ち位置だ。  捕らえられたフランスの学者は、人を殺していることに変わりはない、と彼を責めるが、その技術を悪用させないと言い張り、それを欲する。この人を見てゴジラの山根博士を思い出した。学者って時として無自覚に罪深い。  「怪物」と思われていたノーチラスに、本当の怪物が襲うのは、興味深い展開だが、生き物が鉄の塊を襲うのは、リアリティにかけて、ちょっと萎える。この事件で、人の善意を知ったネモ船長だが、結局最後まで彼は、人類の善意を信じられずに、船と運命を共にする。先の学者も、記録を失った事について「これで良かったのかも」と、国家不信。直前に、仲間をも標的にした軍を、見たからかも知れないが、ちょっとダークな終わり方だ。これが当時の人々の世界観なのだろう。   特殊映像的にも、このあたりの時代は「日本の円谷特撮が世界をリードしていた」と、ずっと聞かされていた者として、「そんな事無いじゃん」と素直に思えた。カラー作品としては、この映画のほうがリアルで、同時期に東宝が作っていたのが「ゴジラ」で、初のカラー作品は2年後の、ミニチュア感丸出しの「ラドン」である事を考えると、結局総合的には、昔からハリウッドの方が、見せ方上手かったんじゃん、と思った。 
[DVD(字幕)] 8点(2011-10-22 03:31:58)(良:1票)
527.  アニーよ銃をとれ 《ネタバレ》 
 実在の女性曲撃ち名人のラブコメディ・ミュージカル。作曲は膨大な名曲を残したアーヴィング・バーリン。本作は全体的に私の好みとはちょっと違う作風だが、それでも作中で一番有名な「ショーほど素敵な商売はない」は、楽しい楽曲だ。今回調べたら、ホワイトクリスマスやアレキサンダーズラグタイムバンドもこの人の曲だと知り、ビックリ。それでも、もしこれが当初の依頼通り、リチャード・ロジャースが書いていたら、という妄想も楽しかったりする。  物語は、ガール・ミーツ・ボーイと言ってしまえば単純だが、女性曲撃ち名人の成功譚を中心に、相思相愛だが曲撃ちに関して互いに譲れない二人、を描いている。「銃じゃ男は捕まらない」のに、意地をはって愛する男と射撃競争になってしまうアニー。普通なら、男のほうが折れるのが、紳士的な気もするけど、ずっと思ってきた想いのために、銃を(と言うより勝負を)捨てるアニーが良い。  ところで、英語で見れる人には判るのかも知れないが、銃が二人を近づけさせないのに、何故、タイトルが「銃をとれ」なんだろうか? 
[DVD(字幕)] 7点(2011-10-14 11:49:03)
528.  未知との遭遇 《ネタバレ》 
 確か高校生になったばかりの頃に見た記憶がある。途中までさっぱり面白くなくて、退屈だったが、今見てもそれは変わらない。UFOによって、電気系統や重力関係に異常が発生するのは、ナントカ我慢するとしても、ネジが勝手に回ったり、現代の子供を態々さらうのはいかがなものか。その辺のオカルティズム的な表現が、今となっては観る者の気を萎えさせる。一番つらいのは、主人公の頭の中に刷り込まれたらしいモノを表現するための、イライラしている的な突飛な行動が、なんというかもう稚拙。植木や金網なんか、ドアから入れろよ。ところが、頭の中の物が何だか判った辺りから、やっと面白くなる。  この映画は、他の天体の生物との、最初の平和裏な交流というものを、想像豊かに描いている訳だが、その方法が「音」だというのが、素晴らしい。そういえば最近見た映画で、異なるコンピュータの最初の通信は、プロトコルを合わせる作業だったのを思い出す。音、音階によってお互いの気持を通じ合わせる。音楽の好きな者にとっては、ホントに素敵な描写だし、その専門の知識がある人には、劇中で繰り広げられている「セッション」のシーンの、技術者たちの会話をもっと理解出来るのかも知れない。   ちなみに、DVDを借りて観たのだが、ウチの近所のTSUTAYAは、劇場公開版が普通に置かれていて、特別編は置いてなかった。あの宇宙船内部の描写は、蛇足だと思っていたので、調度良かった。 
[DVD(字幕)] 7点(2011-10-12 23:10:21)
529.  オペラ座の怪人(2004) 《ネタバレ》 
 ああ、この音楽を何度聴いて、四季版の芝居を何度見たでしょう。また新たなファントムを楽しむことが出来るなんて、本当に幸せなことです。  オリジナル(この場合はウエバー版のということですが)にかなり忠実で、基本的な「オペラ座の怪人」の解釈も踏襲していますし、若干省略された部分もありますが、楽曲もほとんど収録されています。  ただ、ファントムが絶対的な優位に立っている(頭脳的にも力的にも)という部分がちょっと違っていて、墓場の決闘でラウルに負けそうになったのには、びっくり。また、仮面をはずしたときの顔が、意外と「見れる」ので彼の人生を歪めた悲惨さというようなものが、納得しづらい気がする。  あと、最後の映画オリジナルのシーンのための映画上の必要があるためだと思うが、時々視点が現在に戻るのは、要らないんじゃないかな。現在のラウルの話は、最初と最後だけで充分意味は通ると思うのですが…。 【劇団四季吹き替え版を観て追記】ちゃんと歌える歌詞で、観れるミュージカル映画。なかなか素晴らしい。ミュージカル映画の字幕を見て、いつも思う事は、これがそのまま歌えない事。ミュージカルにおいて、「歌える」というのは、重要なことだ。欧米のミュージカルでは、オーディエンスは既に親しまれている劇中の歌を口ずさみながら、劇場にやって来るとも言われているほど。一粒で二度おいしい映画。こういう企画は、どんどん他にもやって欲しい。
[映画館(字幕)] 8点(2011-10-10 22:59:24)
530.  劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー 《ネタバレ》 
まず、ストーリーとか以前に、ちゃんと意味通るような映画にしてください。 なぜ、最強ライダーを決めると世界を救えるの? なぜ、ディケイドにやられた歴代ライダーが、彼を助けに来るの? まあ、その辺は『ノリ』でいったとしても。 大体、半年間、子供たちに応援させた『仮面ライダーディケイド』が、ショッカーの首領って、子供たちに対する裏切りじゃないの? しかも、内紛に敗れたとたんに、自分勝手に捨て去った仲間を頼るなんて、そんな事を子供たちに教えたいのか? 死神博士だった、爺さんは、何事もなかったように、主人公たちと旅を続けるのは、何の説明もないの?悪いことしても、罪を償わなくて良いって子供たちに言いたいのか?         サイテーです。  それでも、久しぶりにモモタロスに会えたので、1点献上。  【追記】その後、他作品でたくさん、モモタロスに会えたので、一点返してもらいます。【其の二】 地獄大使と死神博士を間違えて、3年も気付かないとは…。我ながら、人に意見できる立場じゃないですな。
[映画館(邦画)] 0点(2011-10-07 16:57:54)(良:1票)
531.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 
突然、何者かの陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の汚名を着せられる主人公。どうやら事件の黒幕は権力側の人間で、主人公を抹殺にかかっている。 最近の映画・TVドラマはそういう局面での理不尽さが尋常じゃないので、本作のような描写は生ぬるく感じる人もいると思う。自分にはこの位が丁度良く、これ以上理不尽なことになると、モニタ壊しそうになって困る。とは言え、リアリティを失わない範囲ではこれがギリだろう。 権力内部の巨悪に巻き込まれる一般人、というのはアメリカサスペンス映画の大好物であり、独擅場だと思っていたが、日本にもそういう映画ができたのか、と途中まで思っていた。イヤ、これもそういう映画だと云えばそうなのかも知れないが、大事な一点において違いがある。罪無き者の復権である。 罪なきものは幸せに生きる権利がある、と多分多くの人は考えていると思う。こういう映画は、たいてい最後に巨悪が暴かれ、追われている者の汚名が挽回される。それがカタルシスなのである。この事件の場合、彼は社会的には存在を失って、表舞台に出ることが出来なくなった。ポール・マッカートニーがメドレーを繋ぎ合わせたように、昔の絆をつないでその結びつきを主題にして、メデタシメデタシとしたいのかも知れないが、見ている人は、彼の無実を晴らして欲しいし、本当の悪を暴くべきだと思っている。 ビートルズのように、「最後の最後まで傑作を作って解散」というのは、この場合「最後の最後に事件を解決して、彼を復権させる」事なのではないだろうか? ただし、古い仲間や、よく判らない殺人者の助力やチームワークによって、彼をサポートする「作戦」は、ワクワクして楽しめた。 
[地上波(邦画)] 6点(2011-10-04 04:34:59)(良:1票)
532.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 
 最初のいじめっこを惨殺するシーン、ちょっと特撮がチャチクて、がっかり。こういう奴らを、容赦なく皆殺しにするのはとっても良いんだが。最初の「掴み」だからここは気合入れて欲しい。……と思ったら、グロシーンは全てこのクオリティなのね。  いじめの復讐で、悪い奴らをやっつけ、陰湿な悪に爽快に鉄槌を下す、という話なのかと思ったが、陰湿どころか堂々とした殺人集団だ。それにしては、あまりに世界観が稚拙で萎えた。  使用人といえども、簡単に人を殺してもなんにも事件にならない世界。お抱え料理人の不始末に対しての、チンピラみたいな安っぽい怒り方。「オマエの面が気にいらない」なんて、トンチンカンな事言って監督よくOK出すなあ。一緒に殺された少年の母親との和解も、安手の青春ドラマみたい。忍者たちはジェダイ騎士ばりに、飛び道具を剣で弾くし、少年の親たちは、目の前の代紋背に刀を持った奴に、何にも思わないみたいだし。細かい所まだまだあるが、こういう小さな事で、ちょいちょい観る者の気持ちを削ぐ。 しっかし、この女の子は、バイオレンスな顔と、ニコニコカワイイ顔の二種類しかないなあ。これは多分本人のせいと言うより、こういう演出しかできない監督の責任だな。 自分の若かった頃にも、こういう映画はあったが、もうちょっとリアリティを持っていた。というより、荒唐無稽にならないように注意深く作られていたと思う。  フットボールのヘルメット出てきたときには、「もう、いいから怪人にでも変身させちゃえよ」とマジで思った。そのあたりがお似合いだ、といったら仮面ライダー達に失礼か。  少女のパンチラに免じて、1点献上。 
[DVD(邦画)] 1点(2011-10-02 16:28:48)(良:2票)
533.  ユニコ/魔法の島へ 《ネタバレ》 
 サンリオのユニコシリーズ二作目。前作では悪者を華麗にやっつけたユニコだが、今回は違う。実際にはこのあと短編が作られているが、実際にはこれが完結と言うより完成編。   ドラえもんの長編を見た時にも強く感じたことだが、最近のアニメーションが殆ど「戦いの物語」なのが、とても気になっていた。戦って勝てばいいのか?相手は必ず全悪なのか?子供に見せる物語がそればかりで、いいのだろうか?  今にして思えば、これが作られた第2次アニメーションブームのきっかけを作った、最初の「ヤマト」が既にそれを問うていたのかも知れないが、いかんせんアレはそういう意味では失敗作だ。   この「魔法の島へ」を作った人たちは、ひょっとしたら既に私と同じような気持ちでいたのかも知れない。だから、あれほど強いユニコが、その力で相手を倒さずに、優しい思いやりの気持ちで、相手の心を開く物語を作ったのだ。ユニコがククルックをやっつけきれないで、相手の気持を慮るシーンは、美しいBGMと相まって、実に感動的だった。ユニコはこの2作目で物語として、キャラクタとして完成した。だからここで打ち止め。  キレイ事とも偽善とも言えるかも知れないが、子供向けアニメーションくらい、優しい気持ちを育むものであって欲しい、と私は思っている。 
[DVD(邦画)] 10点(2011-09-30 11:37:34)
534.  ねこばん3D とび出すにゃんこ 《ネタバレ》 
 定年で仕事をやめた元電車運転手が、一人家で孫娘のお守りを任され、最後に忘れていた笑顔を思い出すという話。電車運転手故に、時計を離せなかった主人公が、一人ぼっちで泣く孫のために、腕時計を投げ捨てるのが、ちょっと上手い。  しかし、私もネコは好きだが、おじいちゃんを屋根に閉じ込める以外に、このネコたちの存在意義がちょっとわからない。やたら子猫ばかり、他人の家に来るのも不自然。もうちょっと、ストーリーの幹に絡んでいる、一匹のキャラの立ったネコだけでいいと思うのだが。 
[DVD(邦画)] 5点(2011-09-29 15:52:49)
535.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 
 普通に面白かった。 「普通に」というのは、昔西部劇がたくさん作られていた頃に、TVの映画劇場などで放映されていても何ら違和感のない、という意味で、有りがちと言ったら語弊があるが、ちょっとだけ毛色の変わった西部劇だと言う事だ。私の世代で言うと、「セーラー服と機関銃」みたいな、子供の正義感に大人がまじめに付き合う、チョトおかしくて、やがて悲しき物語。  最後、負傷したマティを、人家まで急ぎ連れ帰るときの、空の星がたいそう美しい。ここで彼女は愛馬を失い、自身死の淵を彷徨うが、その成り行きを見下ろす星空の美しさは、何故か暖かさを感じさせる。そういえば、この物語の登場人物たちは、銃を向ける者も居なくは無いが、殆どが真っ直な彼女にやさしかった。あっさり撃ち殺してもいいところで、紳士然として彼女を生かしておいた。この星空は、そういう西部男たちを、象徴していたのかも知れない。 ところで、どうでもいいが、ドラグーンってあんなに非力なものなんだろうか?あの至近距離で命中したのに、アバラが折れただけって…。 
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-28 17:17:06)(良:1票)
536.  黄金の七人 《ネタバレ》 
小学生の頃、TV放映されたのを観て、金塊を盗み取る鮮やかな手口にあっけに取られたのを覚えている。他の所は何にも覚えていないのに。 しかし、今見るといろいろな小道具や、金庫の描写などチャチクて荒唐無稽で、少々がっかり。そしてその後のゴタゴタも、感心するほどのモノでもない。伏線も弱いし。 そして一番謎なのは、教授は最後、彼らと和解しようとしていたのか?何か手があったのか?サイドブレーキ甘かったのか?わざとなのか?後から触ったヤツのせいなのか? 彼ら6人は、何故あんなにお人好しなのか?恐らく世界的な大犯罪であろう、あの手口が、次も通用すると本気で思っているのか? 一番と言いながら、たくさん疑問点が出てきてしまった。  かつて通った楽しい場所、しかし再び行ってはいけない、という古い言葉を思い出した。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-26 22:22:19)
537.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
幼い頃から、自分を主張できない立場。利き腕さえ矯正されるほどに。未だに愚かな王である兄を擁護してしまう性格に。それらの抑圧を解き放った「友人ライオネル」の献身と、彼との絆を断ちきらなかったバーディの友情。完全にではないが、徐々に症状が軽くなるのと共に、バーディ・ジョージ6世の表情が自然に豊かになってきている。そして当初、自信のない「恐る恐る」の顔だったバーティの顔が、ついに開戦スピーチの後に国民に手を振るカットでは、実に自信に満ちた顔になっている。 自分の気持ちを、話したい相手に話し終えた満足感が見て取れる、いいカットだった。実際にはこの後もまだ、ライオネルの指導は続いたようだが、ここで物語を終えて正解。この顔を見て、もう大丈夫、と思った。そう、思った時点でこの映画は成功したと言えるだろう。 非常に地味だが、変に難解さが無くて、そして演説研究の大家・ヒトラーを引き合いに出してはいるが、イデオロギーじみておらず、いい映画だと思う。 
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-25 17:59:21)(良:3票)
538.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
相手が女になっただけで、基本的には2と同じ。劇場で観た時には、その前と変わらないあたりが、志がとても低い気がして嫌だった。今回は、スカイネットが稼働を始めて、ジョンが指導者にならざるを得なかった事情が描かれる。そしてスカイネットの脅威は、我々の身近なコンピュータネットワークにある、という辺りが今回の肝なんだろうけど、今までさんざん「未来は変えられる」と言い続けてきたのに、結局審判の日が避けられなかったという展開が、何か前二作を否定されたような、志が挫けたような気がして、さらにイヤだ。更に今現在のインターネットこそが、脅威の基盤であるという辺りが、もっとちゃんと描かれていれば、と思う。 ……と、今まで思ってきた。しかし、T4を観てしまっている今、これはこれで、そんなに悪くないのではないか、と思い始めている。 イヤだイヤだと言いながら、やっぱり抵抗軍のリーダー「ジョン・コナー」を望んでいた自分を、後に発見する事になるとは……。 
[地上波(吹替)] 4点(2011-09-25 09:47:17)
539.  砂の器 《ネタバレ》 
 省略するところはすっきり省略し、何度もTVドラマ化されて描かれているような、刑事側のつまらん事情やドラマを廃して、映画の四分の一を占める、最後の捜査会議=「宿命」発表会=親子の旅物語に、すべてを賭けたようなすごい構成と演出。これの後に作られた多くのTVドラマ版は、この演出の呪縛から逃れるのが一苦労だ。  この「宿命」を聴いただけで、もう半ば条件反射的に泣いてしまう。それは、この音楽と一体になっている、千代吉と秀夫の苦難の旅と、親子の情愛を思い浮かべるからだ。この、親子の旅と音楽を、見る者の心の中に、一体として刷り込んだ演出方法は、見事というしかない。そして、また今西が言うように、この曲は彼が父親に会う唯一の方法なのだ、という事を自然に観る者に感じさせる演出。   正直、これだけでハンセン氏病をテーマとして描ききれているとは思わない。しかし、物語の本質は、病気周りの問題ではなく、親子の情愛である。殊に加藤嘉さんの、我が子の写真を前にしてなお、それを否定する部分には、涙を禁じ得ない。だからこそ、(原作遺族の意向とはいえ)病気事情を変更してでも、何度もドラマ化されるのだろう。まあ、この映画版の、この演出を超えるものは、まだお目にかかっていないが。 
[DVD(邦画)] 9点(2011-09-19 06:27:55)(良:1票)
540.  仮面ライダー THE FIRST 《ネタバレ》 
よりによってホッパーだけ2体も裏切られて、ホッパーの設計者は責任問題だな。 ま、それはともかく。 仮面ライダーはリアルにカッコ良く蘇ったけど、ショッカーはその目的も方法論的にも昔のまんまだな。放っとくとそのうち、子供なんか襲うようになるんだろうな。目撃者を消すのは二次的な行為で、最初ホッパーがやっていたような、本来業務をちゃんとしなきゃ、意味が無いよ。でも破壊行為、略奪行為、よりも要人拉致・改造掌握なんかをちゃんと描いて、ショッカーを本来的な悪役に作りこんだ上で、ホッパーを正しく「正義の」戦士にして欲しい。「女の話」はそれからだ。  ちなみに、捕まった女は、あの後何になる予定だったんだろう?蜂女?せっかくだから、タックルにでもして、また裏切られて欲しい気もチョットしました。 
[DVD(邦画)] 4点(2011-09-17 14:14:15)
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