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アングロファイルさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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561.  鞍馬天狗 角兵衛獅子(1951) 《ネタバレ》 
NHKで放送した『鞍馬天狗』を見ていて、「角兵衛獅子」もやっていたのでおおよその話は知っていました。そのためかどうか、けっこう面白かった。話のテンポがよく、ポンポンと進めるところが小気味いいです。時間の関係もあるのでしょうが、何でもダラダラと説明するよりはよろしい。鞍馬天狗はもっとヒーローっぽい扱いかと思いましたが、意外と強くない。大坂城から杉作と吉兵衛に助け出されるくらいですから(でも、最後の決闘に向かう前は強かったりする)。本作ではむしろ、鞍馬天狗(というか倉田典膳)の人間性、懐の深さのようなものに焦点が当てられています。非常に魅力的に描かれていて、おそらく原作通りなのだと思いますが、なぜ人気があるのか、その一端が伺えました。チャンバラよりもそちらの方に惹かれます。お喜代さんとの関係も、ベタベタしていなくて結構。有島一郎が珍しく真面目な悪役を演じていたり、三島雅夫が温厚な西郷役だったりと、キャスティングも楽しめます。古いせいか音声が聞き取りにくい部分があったのは残念でした。
[地上波(邦画)] 6点(2013-01-05 15:48:23)
562.  ジャイアンツ 《ネタバレ》 
大作なんですが、お話が平板であまり面白くない。牧畜業から石油成金へとか、女性の政治参加とか、親の思い通りにならない子供とか、メキシコ人(というか有色人種?)への差別とか、いろいろありましたがどれも中途半端に思えます。それらを包括する「テキサス魂」というものがテーマなのかもしれませんが、どうもピンと来ませんしよくわかりません。わかったとしても、魅力を感じず共感もしないでしょう。結局、金持ちになっても孤独であったジェットの心情が、一番わかりやすく共感を呼びそうです。もっとも私は、ジェット・リンクという人物が最後まで好きになれなかったので、そういう点でもハズレでした。親と子の相克は見られましたが、あとはどうでもよかったかな。あと、主役の3人以外が没個性的で、あまり区別がつかないのもマイナス。子どもたちが、鳥が料理されちゃって大泣きする場面が一番よかった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-04 17:46:14)
563.  天地創造
映画版聖書物語ということで、聖書(創世記)のお勉強にはいいんじゃないでしょうか。ただ、エピソードの羅列で流れが平板なところが残念。ノアの洪水が一番よかったと思うし、スペクタクルシーンもそれなりに見せていたのですが、盛り上がりに欠けたような気がします。 まあ、こういう宗教がらみの映画はいろいろと気をつかうでしょうし、聖書の映像化となればなおさらでしょう。結果として無難な(無難すぎる?)できになったのではないかと推察します。映画として見ると、面白味が少ないです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-03 08:37:07)
564.  さよならをもう一度 《ネタバレ》 
これはなかなか底意地の悪い映画ですねぇ。まず、ヒロインの相手をする男性が2人。中年の方は、「愛している」とか言いながら若い娘と浮気をし、自由でいたいとうそぶく。要するに、結婚して家庭に縛られるのが嫌なわけですな。若い男はボンボンで、コネでついた仕事も適当にしていて(またそれをおもしろがる事務員がいたりする)、ヒロインに恋をしたらしつこくあとをつけ回すストーカーまがい。どちらも「まっとう」な生き方をしているとは言いがたく、このヒロインはだめんず好きなのか? と思ってしまいます。しかし、そんな男にでも愛されたいというのがこのヒロインの願望のようで、どういうわけであのおじさんにこだわるのかもよくわからず、共感できませんでした。 一旦若者とくっついたものの、それで対抗意識を燃やした(?)おじさんに迫られてよりを戻す。どころか結婚までしてしまいますから、一応ハッピーエンドなはずですが、結局は以前と変わらなかったというオチ。現実的な辛口の結末です。 で、原作がフランソワーズ・サガン22歳の時の小説で、ヒロインが中年女性ということで思ったのは、どうも中年女性をあざ笑った話ではなかろうか。ヒロインがだめんず依存症なのも、若い男と別れる時に年齢のことを気にするのも、あの結末も、どうもそういう当てつけがましさを感じます。そう考えると少々気分が悪いです。ちなみに、ネットで本作のレビューを調べてみると、ヒロインを「自立した女性」としている人がけっこういました。しかし、彼女は精神的に男性に頼っているところがあり、自立してるとは思えません。まあ50年前の映画ですから、当時の「自立」はこの程度だったのかもしれませんが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-30 20:29:16)
565.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
フランク・キャプラ監督の映画は何本か見ましたが、ひとことで言うと、どれもそこそこ。つまらないわけではありませんが、一般に言われるほど感動するわけでもない。というか、「イイ話」には間違いないのでしょうが、「イイ話」にしようとするのがありありで、つまりはあざといのです。 本作でも、たしかに自分の生まれてこなかった人生は味気ないでしょうが、8000ドルがなくなるまではそこそこ幸せに暮らしていたのだから、そう思うのはむしろ当然。それと「8000ドルなくなったから絶望」というのは、どう考えても話が別だと思います。死ぬのをあきらめても、8000ドルがないことに変わりないわけですから。それが話をすり替えるようなことをするのは、どうでしょう。あと、8000ドルがなくなってからのジョージの行動は、同情できるようなものではありません。案外普段隠している本音が出たか、というところ。私としては、「刑務所に入る覚悟」さえあれば生きてなんとか乗り切れると思うのですが、ジョージはなぜそう思わないのか。会社も家族も、助けてくれる人がいるとは思わないのでしょうか。もしかするとジョージという人は、人に親切にしながらも、他人を信用していないのかもしれません。ラスト、そんなジョージに多くの人が助ける手を差しのべてくれるというのは、ある意味皮肉です。もしかしたら、他人を信じられる人生はすばらしい、ということなのかもしれません。 このラストはご都合主義のようにも見えますが、近年災害義援金の集まる額を考えると、じゅうぶんありえる話です。「情けは人のためならず」ということですが、そこまで考える余裕のなさそうな現代人には、一見の価値はあると思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-25 21:28:40)
566.  大人は判ってくれない
共感できる人物が登場しない時点でアウトです。護送されて涙を流すシーンと、最後の砂浜はいいと思いますが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-16 19:18:25)
567.  サウンド・オブ・ミュージック 《ネタバレ》 
「お勧め作品一覧」で常に上位に入っていた作品。久しぶりに見て改めて感じたのは、「音楽の力強さ」です。音楽を避けていた大佐が子どもたちの歌に加わる場面、音楽会で「エーデルワイス」の歌声が広がるところに、それを感じました。この2つのシーンは、それぞれ前半と後半の音楽的なクライマックスであり、作中もっとも感動的な部分です。本作には色々な要素が入っていますが、ミュージカルで「音楽のすばらしさ」を感じさせるというのは、大きな魅力だと思います。 新しく気づいたのは、「自由」というのが基本的なモチーフとして使われていること。マリアは修道院を出て外の世界に飛び出し、子どもたちは父の規律から解放され、大佐は亡き妻の思い出を乗り越えて新しい伴侶を得るという具合に、自分を縛っていた枷から放たれてある種の自由を得る。それが最後に、自由を求めて亡命するという行動につながっていきます。それまでは他人によって得ていたものが、ここでは大佐自らが求めていったというのも意味のあることでしょう。そして本作で「自由」を象徴しているのが、冒頭丘の上でマリアの姿です。あの“The Sound of Music”は、私がもっとも気に入っている曲ということもあり、このシーンも気に入っております。 そういえば、最初にアルプスの山々が映し出され、それからカメラが街に降りてゆきます。あれは最後に街を出て山路を行く一家の道程と呼応していたのですね。お見事な演出です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-15 17:21:50)(良:1票)
568.  釈迦 《ネタバレ》 
一応史劇になるのでしょうが、『ベン・ハー』や『十戒』のようなものを思い浮かべたら、失望します。あまりスペクタクルではありません。最後にスペクタクルなところはありますが、あまりにも短い。それよりもドラマ重視に作られています。  また、題名が『釈迦』なのでお釈迦様が話の中心だと思ったら、それも違う。お釈迦様が主人公なのは、悟りを開く序盤まで。悟りを開いて仏陀となってからは、影だけ映すか、ロングではっきりとはわからない姿で撮るか。とりあえず本郷功次郎さんは「シッダ太子」時代しかまともに演じていません(それ以降は声のみ)。ではその後はどうなるのかというと、仏教説話的なエピソードが続いて、仏を信じることのすばらしさを説いています。これはこれで楽しめます。日本の古典に登場する説話と同じように捉えればいいでしょう。仏陀も要所要所で活躍します。『釈迦』という題名からすると、ちょっと違うかも、と思いますが。  序盤は相当説明的なセリフが多く、出演者のお芝居は大げさで舞台的。あまり映画向きではありません。しかし考えてみると、登場人物は全員日本人ではありません。それを日本人が演じるのですから、あまりリアルな芝居をするとかえって不自然になるかもしれません。舞台で外国産の演劇を見るのと同じように考えれば、大仰な芝居も納得できます。  特撮も要所要所で使われていますが、クライマックスの天変地異よりは、太子誕生の時庭で次々に花が開くところや、最後の仏陀入滅の場面など、美しいシーンで使われていたのが印象的でした。派手さはないものの、作品を盛り上げる効果は大きかったと思います。この作品全体として、地味ながらていねいに作られていたと思います。なにより、これだけのオールスター・キャストを拝めるのは、嬉しくなってしまいます。
[地上波(邦画)] 6点(2012-12-11 20:27:48)
569.  台風騒動記 《ネタバレ》 
コメディとしては、それほど笑えなかった。むしろ議員たちの浅ましさ、のんきな単純さに呆れます。実話の映画化だそうですが、どの程度カリカチュアされているのか。裏を返せば、どれほど現実的なのかが気になりました。最後の解決法はいかにも社会派らしいです。「声を上げる」ということは現在にも通じますが、実際には、声を上げても何ともならないこともありますが……。製作時期を考えると、そこまで要求するのは無理でしょう。そういった点も含めて、あまり高くは評価できません。左卜全さんの元議長が「私も投書した」というのが、一番よかったかな。あと、藤間紫さんの「ざあます」奥様ぶりも楽しかったです。しかし町長夫人なのに、なぜ夫と名字が違うのでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-12-09 11:44:50)
570.  チャイナ・シンドローム 《ネタバレ》 
私が感じたことはほとんど【あろえりーな】さんが書いてくださったので、補足だけ。 本作で反原発の活動家がやっていることは、現在とほとんど変わりません。「子どもたちの未来を考えて」とか、どこかの政党のスローガンみたいですね。「企業利益優先」という点とあわせて、どちらも当時から基本的に同じ。進歩しないのか、それが究極の形なので進歩しようがないのか知りませんが、こうしたところも、本作が古びていないことを表していると思います。人間の本質を突いているのかもしれません。原発にしろトンネル崩落事故にしろ、本当に恐ろしいのは人間である、と。 あと、脚本がうまいと思う。特にゴデルが尾行を振り切れず、発電所に逃げ込んで籠城に至るプロセス。最後に大ごとにならなかったのも、「生き残って事実を伝える」というメッセージが感じられて好印象を持ちました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-08 16:39:19)
571.  お引越し
主要人物に現実感が感じられず、どこか嘘っぽい。これはシナリオと演出、どちらに原因があるのかよくわかりませんが。途中に出てくるおじいさんとおばあさんだけが、それらしかった。京都人からすると、学校と自宅が離れすぎていてこれも違和感大。私立小学校とも思えません。そもそも、なぜ京都が舞台なのか。必然性がわからない。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-12-01 18:11:38)(良:1票)
572.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 《ネタバレ》 
前作に比べパワーダウン。茶川のエピソードが好評だったのでそれを中心にしたのでしょうが、おかげでバランスが悪くなりました。全体的に何となくしめっぽく、笑いの要素が少ない。肝心のクライマックスもかなり強引に感じました。また、シリアスな話と“茶川竜之介”、“古行淳之介”というふざけた名前がアンバランス。そんな中で、もたいまさこのみ安定感があります。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-27 20:36:56)
573.  ALWAYS 三丁目の夕日
まあ普通。可もあり不可もあり。子供を使うと、「イイお話」は作りやすいですね。しかし茶川の屈折ぶりや冷蔵箱の行く末など、大人の負の部分も描かれていたのはよかったです。一番印象的だったのは、指輪のシーンでした。 それにしても、こういう映画が大人気というのは、やはり現実と違うからなのでしょうね。そう思うと少し淋しい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-25 11:45:40)
574.  サンセット大通り 《ネタバレ》 
いやー、グロリア・スワンソン、たしかにすごいです。自分と経歴の重なる役をやっているから、よけいすごいと思います。結構やりにくいでしょうに。それとも喜んで演じていたのでしょうか。デミル監督はゲスト的なチョイ役だと思っていたら、案外出番が多くて重要な役回りでした。しかも本職顔負けの名演劇でした。 ところでつらつら考えてみるに、ノーマがああなった原因の一端はマックスでしょう。彼が現実を教えていれば、ああまでひどくはならなかったでしょう。というか、マックスは偽の手紙を書いたりして、むしろ助長していた様子です。となると、マックスもノーマにいつまでも「大女優」でいてもらいたかったのか。最初の夫だったということは離婚したわけですが、彼が愛したのはあくまでスターのノーマであって、いち女性ではなかったと考えると、それもうなずけます。自分が大スターにしたことにこだわりがあったのでしょうが、それがノーマを追い詰めることになったとすれば、彼女はむしろ被害者。最後に冷然と監督をするマックスが、一番恐ろしいのかもしれません。 あと、『サロメ』というのはうまいですね。サロメが愛するヨカナーンを死に至らしめ、その首を持って恍惚となるというプロットが、うまく生かされています。また、死者が語るという趣向は奇抜なようですが、考えてみるとノーマとマックスも時代から取り残された、ある意味「死んだ人間」なわけです。そうなると主要人物3人はすべて死人だった、ということを表しているのでしょう。生の世界にいるベティとは、相容れない運命だったのです。そういう点からも、うまく作られていると思います。
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-24 17:57:36)
575.  遥か群衆を離れて(1967) 《ネタバレ》 
基本的にメロドラマなので、途中休憩を挟んで3時間近くもあると、さすがに途中で飽きてきました。しかし後半は怒濤の展開で、引き込まれます。 そもそもヒロインのバスシバが世間知らずの上、(あまりそうは見えないものの)感情的なもので、メロドラマとしてはあちらへフラフラこちらへフラフラと、見ているこちらも落ち着きません。彼女を誘惑する軍曹(テレンス・スタンプ)も同じタイプで、口で言っていることと本心とがけっこう違っています。これが大きな悲劇を生む元で、本作を見ると、人間というのはずいぶんいい加減なものだと思えてきます。ある種の業のようなものをメインの3人が体現していて、そのあたりがメロドラマでも文芸的だと感じさせるところです。こういう部分がなければ、最後まで見られなかったかもしれません。 これに対してガブリエルが理性派代表のような立場にいます。結末を見るとそれが最後に勝利するということかもしれませんが、しかしあれはちょっと納得しかねるところも。「愛情がなければダメ」と言っていたバスシバ、あっさり結婚しすぎでは……。 農民の生活が活写されており、風景も美しくそこは見ものでした。民謡を生かした音楽もよかったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-17 21:42:25)
576.  サラリーマンNEO 劇場版(笑)
テレビシリーズはたまに見ていました。映画ということでどうするのかと思ったら、一応ドラマにしていましたね。コントのコーナーを挟んでいましたが、唐突であまりうまくいっていないところがあったのは残念。しかし各キャラが立っているし、アホらしさもあって割と笑えたし楽しめました。物語としては「プロジェクトX」のようでしたねぇ。というか、「プロジェクトX」をやりたくて劇場版を作ったのか。それならば、もう少し「プロジェクトX」をしゃれのめすところがほしかったです。ちなみに、今回はあくまでテレビで放送したから鑑賞したのであって、映画だからといってお金を払って劇場まで見に行こうとは思いませんが(笑)
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-11 22:36:36)(良:1票)
577.  ウィンチェスター銃'73(1950) 《ネタバレ》 
子供の頃、「持ち主が次々と不幸にみまわれる宝石」の話を読んだことがありますが、これは銃を手に入れた人間が次々と死んでいく話。そのため色々とエピソードが入っているのですが、どうもそれが単調でした。時間が短いのに、結構長く感じました。最初の射撃大会と、最後の対決はよかったと思いますが。主人公の相棒のミラード・ミッチェルが、いい味を出していました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-10 16:24:53)
578.  サボテンの花 《ネタバレ》 
なかなか面白い。特にステファニーがショールを贈られてからの暴走ぶりは楽しめました。ゴールディ・ホーンは、最初中学生かと思ったほど子供っぽく見えますが、役柄にぴったりでしょう。脇役も個性的な人がそろっています。 物語としては、ウソを重ねてにっちもさっちも行かなくなるパターンで、よくありますがそれだけに安心感があります。しかし、そのため不自然に感じてしまうところもあり、トニは不倫相手の妻に気を遣いすぎではなかろうかとか、ジュリアンがあれほど女性にもてるのがよくわからないといったところは、気になります。それに、あれだけ嘘を並べ、恋人を騙しておきながら結局ハッピーエンドとは、素直に納得しかねます。やはり、モテモテでも不思議でないキャスティングにしてもらいたかった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-09 21:49:26)
579.  いろはにほへと 《ネタバレ》 
現実の事件を元にしているためか、冒頭「これは架空の話です」という断り書きが出ます。どこまで事実通りかわかりませんが、この映画での投資経済会のメンバーは、犯罪を行っているつもりはありません。というか、合法的に運営していこうと考えています。ところが、そのための法案を通すため政治家に金を渡したり、内偵している刑事を遠ざけようと金品で釣ろうとするのは、あまり合法的とは言いかねます。なにやら、目先のことを追いかけて本質を見失っているようで、皮肉です。 皮肉といえば、金を渡した政治家の行動も痛烈な皮肉です。佐田啓二演ずる投資経済会会長は「誰だって金がほしいに決まっている」という信条の持ち主。しかし、金をもらった人間は自分の思うとおりに動くと考えたのが間違いでした。金だけもらってあとは知らん顔……。こういう展開だと、人間に対する信頼感が失せてきそうです。いや、信頼できないのは、最後に映し出された建物にいる人たちだけかもしれませんが。そうした風刺と社会批判が、事件ものの展開と無理なく溶け合っています。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-11-06 20:50:32)
580.  花咲ける騎士道(1952) 《ネタバレ》 
序盤は占いを信じて疑わないファンファンにちょっといらつきますが、王女様を助ける場面での剣さばきはお見事。アドリーヌに恋していることを自覚するあたりからは、かなり楽しめました。やはり見どころは、さらわれたアドリーヌを追跡するところでしょう。活劇とギャグの取り合わせ、その切り替えがよかったです。地下道を通って敵の中枢へ潜り込み、さらに机の下からはい出ても誰も気づかないというアホらしさ。このご都合主義があるので、最後にアドリーヌが国王の養女になっていても許せます。しかし、なんだかんだで王様を「いいひと」にしてしまうのは、疑問もありますが。とはいえ、十分に楽しめる作品でした(ジーナ・ロロブリジーダの谷間も含め)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-05 21:07:15)
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