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ぐるぐるさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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41.  モンスターズ・インク
ベタかもしれないけど、好きです。特にブーの動きや表情がリアルで、「ああ、ちっちゃい子ってこんな感じだよなー」と思いました。最後のNG集も好きです。石塚さんもいい仕事してるし。別に文句じゃないけどドアのアイデアは「ドラえもん・のび太の宇宙開拓史」のパクリ?<2005.6.29追記>昨日久々に観直したのだけれど(実は「シザーハンズ」に続いてDVDを購入した作品でもある)、これは傑作でしょう!チャップリンなどの良質な喜劇の要素や宮崎アニメのようなアクション、テンポの良さが、いかにも「引用」というのではなくごく自然に一本の作品に凝縮されている。それに最初ブーを恐がっていたサリーがだんだんブーを愛するようになっていく所は、子供が生まれたてのお父さんみたいで微笑ましい(そういえば最近一歳になったばかりの甥と遊んだのだけれど、あの位の子供ってブーと同じ、まさに「モンスター」なんだよね)し、誤ってブーを脅かしてしまい困惑するサリーの姿は「子供に見せたくないオトナの姿」を晒してしまった父親のようでもある。「売れ線」を狙っただけの(マーケティングと妥協が見え見えの)作品が氾濫する中、真に「間口の広い、大人でも子供でも楽しめる娯楽作品」にチャレンジし、そして成功を収めたピクサーとジョン・ラセターさんは、やっぱ素晴らしいよ。
[映画館(吹替)] 10点(2003-02-11 17:52:35)(良:1票)
42.  ルパン三世 カリオストロの城
多分今までで一番繰り返してみた映画。お気に入りのシーンは、ルパンととっつぁんが地下から脱出するところ(BGMがまたいいんだ!)。名台詞もてんこもりだしねぇ・・・。余談ですがDVD版の英語吹き替えではなぜかルパンの名前が”ウルフ”になってて次元からは”ボス”と呼ばれてる。なおかつ微妙にストーリーが違ってる。なぜだ?
10点(2003-02-11 17:29:51)
43.  シザーハンズ
昔大槻ケンヂがオールナイトニッポンでこの映画を紹介してるのを聞いて観に行ったのですが、パンフを見ただけで何故か号泣。中身は言うまでもなし。ラスト近くのキムとエドワードのやり取り「抱いて・・・」「できない・・・」という場面をDVDで観る度エグエグしています。<2003.12.29追記>←うっわー懐かしい!これ、初投稿なんですよねえ。この頃はまだまだ初心で、レビューも慎ましげ(笑)。そもそもJTNEWSを知ったのも「シザーハンズ」で検索して見つけたんですよ。最近HNを色々いじったりして、この作品の事を良く考えたんですけど、あの、英語でベターハーフって言葉がありますよね。確か元々男と女は一つの生き物で、それが引き裂かれて男と女になった、だから結ばれる男女はかつての片割れ同士で、引き裂かれた継ぎ目がぴったりと合っている・・・みたいなことだったと思います(昔聞いた話なので勘違いして覚えている可能性ありですが)。で、この作品は僕にとって正にそういう存在、つまり失われた自分の片割れ、もっと言っちゃえば「運命の恋人」のような存在なのですよ。だから、勿論他の方がこの作品を褒めて下さるのは嬉しいんですけど、たとえ誰からも支持されてなくても、この作品はとても大切な作品(丁度、自分の恋人が他人にどう思われていようと関係ないように)。こういう作品に出会えた事を、本当に感謝しています。
10点(2003-02-01 15:58:43)(良:2票)
44.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 
「主演・織田裕二」「フジテレビ作品」「オールイタリアロケ」、おまけに「テレビでおなじみ」の俳優陣…と、個人的には惹かれる要素が皆無だったのだけれど、これは良い作品。つくづく偏見や先入観は禁物だと思った。まず、最近の邦画にありがちな、「説明臭い台詞」がほぼ皆無なのが良い。仕事はできるが「性格は最悪」と評され、娘を誘拐された母親に対しても冷淡だった黒田が徐々に母親に対して協力的になっていく(最後には違法行為をしてまで)様が描かれるが、それについての「説明」は一切ない。また天海祐希演じる母親も、ただただ「娘を助ける」という一点のためにひたすら走り、叫び、行動する。その描かれ方も「フライトプラン」のジュディ・フォスターを彷彿とさせて良かった(そういえば「フライトプラン」とこの作品、批判のされ方もにてるよなあ…)。
[DVD(邦画)] 9点(2010-07-28 16:28:33)
45.  ヒーローショー
誤解を恐れずに結論めいたことを言うならば、これは井筒監督のキャリアの集大成にして、2010年現在、撮られるべくして撮られた正統派青春映画の傑作だ。■「大人」になり切れないまま、肥大した自意識と破れかけた夢だけをズルズルと引きずつつダラダラとした日常を無為に生きるユウキは、今という時代を的確に映すキャラクターになっている。彼や、もう一人の主人公・勇気を取り巻く若者たちもまた、自意識を持て余し、それを刹那の享楽や他者への攻撃性へと変えて行く。■劇中では暴力と憎悪が連鎖し、加害者と被害者は場面ごとに立場を逆転させていく。事態はただ悪化するばかりで、そこには一人の勝者もない…そんな身も蓋も無い現実が、実にリアルに、シビアに描かれる。前作「パッチギ!LOVE&PEACE」の公開時、監督は「実はHATE&WAR(憎悪と争い)が裏テーマでもある」という主旨のことを語っていたが、本作ではそのテーマがいっそう明確に語られている。■また、主役のジャルジャル(福徳秀介・後藤淳平)を始め、本作の主要キャストにお笑い芸人が起用されているが、彼らの演技が非常に素晴らしい。過去の井筒作品でも同様のキャスティングがされたもの(ガキ帝国、岸和田少年愚連隊など)がいくつかあるが、本作はその中でもそれが最も成功したものと言える。■なお、本作ではかなりリアルな暴力シーンも含まれており、それがR15指定作品となった要因のひとつでもあるのだが、その擬斗を担当しているのが「パッチギ!」シリーズで非常にエモーショナルな「どつき合い」を演出した秋永政之であることも特筆しておきたい。単に「暴力的」というのではなく、暴力を振るう側の「おびえ」など、細やかな心理描写を伴ったその演出は、もっと評価されてしかるべきだと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2010-07-10 19:26:09)(良:2票)
46.  靖国 YASUKUNI 《ネタバレ》 
結論から言うと、非常に面白かった。観る前に内容に関する情報を色々見聞きしていたのだけれど、それでも面白さが損なわれなかったのは、ひとえに映画の力、作り手の力量だろう。そもそも「靖国」という題材、「靖国」をめぐる状況が(不謹慎と思われるかもしれないが)非常に面白い。例えば、靖国に抗議して式典に乱入する若者が登場する。彼は靖国支持者たちに取り押さえられ、ボコボコにされる。彼は日本人なのだが、中国人と勘違いした中年の支持者は彼に対し延々と「中国へ帰れ、この野郎」と(最初は怒鳴るように、徐々に呪文でも呟くかのように)繰り返す。一方リンチにあった若者は「救急車に乗ったら」という周りの声にも耳を貸さず「こんなの(日本の侵略によって被害国にもたらされた傷に比べれば)大したことない」と激昂しながら叫ぶ。そのような凄惨な状況の中、式典会場の「君が代斉唱」が粛々と鳴り響く・・・というシーンはまるでよく出来た不条理劇のようだし、非常に「映画的」だ。また、この映画に登場する人物の、例えば先に述べた若者、終戦記念日に軍服姿で参拝する右翼風の人々や元軍人と思しき老人たちの姿。彼らはいたって真剣なのだが、一方でその真剣さゆえにどこか滑稽さも漂わせている。■こうした要素だけで映画を作れば、或いはキワモノ的な作品にもなったかもしれない。しかし、そうした靖国神社をめぐる喧騒とは対照的な「靖国刀」を打つ老刀匠の姿を登場させることで、そのような作品になることは回避される。長きに渡って刀を打ち続けた「職人」に監督は静かに語りかけ、カメラはあまり饒舌でない刀匠の姿をじっくりと捉える。彼のいわば「静」的なシーンと、前述の「動」のシーンとが交互に登場することで、映画にメリハリと躍動感を与えている。■そしてこの映画は、靖国神社が「お国の為に戦って」死んだ人々、批判的立場から言えば「侵略戦争に加担した」人々の魂を祀り、顕彰するための神社である、という側面にも当然言及する。それこそが上映前に物議をかもし、一部の人々に「反日映画」と言わしめた部分なのだが、少なくとも自分にはこの作品が「反日」とは思えなかった(そもそも「反日」という表現が多分に恣意的で曖昧だし、仮に「反日」映画であったとしても構わないとは思うが)。確かにこの作品には、遺族の合祀に反対する台湾人や僧侶も登場するが、一方でごくごく普通のおじさん、おばさんが靖国神社や小泉元首相の支持を語るシーンもあり、単純に靖国神社や日本という国を非難し断罪するような作品にはなっていない。■この映画をめぐる議論で「はたして中立的な映画と言えるのか?」という主張が見られたが、そもそも映画(だけでなく様々なジャンルで)が「中立的」である必要はないし、実際厳密な意味で中立的であることは不可能であろう。この作品もその意味において「中立的」ではないが、多面的・重層的な作りになっていると思う。「英霊」を祀る靖国に涙する人がいる一方で、怒りの涙を流す人がいる。刀匠が打つ刀は優れた芸術品であると同時にかつては多くの人々をあやめた道具でもある。こうした様々な側面を捉えたからこそ、この「靖国」は「映画」として素晴らしいし、かつ観た者を「靖国」という、非常に込み入った状況と向かい合わせる、エンタテインメント性と社会性を見事に両立させた稀有なドキュメンタリー映画になり得たのだろう。
[映画館(邦画)] 9点(2008-06-02 19:39:20)(良:4票)
47.  Little Birds -イラク 戦火の家族たち-
開戦(米軍の侵攻)後のイラク―爆撃と銃弾の痕、犠牲者たちのもの言わぬ遺体、泣き叫ぶ家族。薄笑いを浮かべる米兵、「蹂躙」という言葉を体現する戦車、風に舞う砂埃。クラスター爆弾、手足を失った子供たち、鉄条網。倒されるフセイン像、自由と民主主義の象徴・星条旗、冷ややかな住民の視線。「大量破壊兵器がどこにある!?」と問い詰められ言葉を失う若き米兵、「なぜ日本はアメリカに協力する?」と撮影者に詰め寄るイラク人、マスコミの前で弁当を頬張る自衛隊員。劣化ウラン弾、多発する白血病、イラク各地の“セカチュー”。生き残った子供に語りかける父親、通りで遊ぶ子供たち、墓に供えられた花。■民主主義万歳、星条旗よ永遠に、ブッシュ大統領に祝福あれ。千代に八千代にたなびく日の丸、美しい国ニッポン、同盟国ニッポン万歳。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-07-23 20:21:37)
48.  ウリハッキョ
「朝鮮学校」というと、ひょっとすると「怖い」「得体の知れない」という先入観を持っている人が多いのかもしれない。実際かつては「パッチギ!」でも描かれたような日本人学生とのいざこざもあったらしいし、個人的な体験で言うと、自分が茨城で高校生をやっていた頃(80年代後半~90年代初めの頃です)、先輩から「朝鮮学校の奴らはヤバいから、絶対に関わるなよ」と言われた覚えがある(実際には、在学中に彼らと遭遇することはなかったので、本当に彼らが「ヤバい」人たちだったのか分からないけれど、恐らく先輩が口にした噂はだいぶ尾ひれがついたものだったのではないかと思う )。■で、この映画。まず驚かされるのが、生徒たちの生き生きとした表情。これは三年もの間、学校に寝泊りして生徒や先生たちとの親交を深め、信頼を築き上げた監督だからこそ撮り得た姿なのだろうけれど、それにしても彼らは何とも良い表情で笑う。さまざまな学校行事にも積極的に一生懸命取り組み、大いに盛り上がる。特に驚いたのは、生徒と教師(ちなみに朝鮮語では「ソンセンニム」という)の関係が非常にフレンドリーなこと(もっと厳格な感じなのだと思っていたので)。■作品の中では朝鮮学校、あるいは在日朝鮮人をめぐる歴史的・社会的背景―戦後、日本の弾圧に抗いつつ学校が設立された経緯、「一条校」ではなく「各種学校」扱いのため、国からの補助が得られないこと、つい最近まで運動部が公式戦に出られなかったこと、「2002年9月17日」以降の社会情勢など―についても言及されるが、基本的には生徒たちの生活や表情を捉えることを主眼としている。そのため、いわゆる「お堅いドキュメンタリー映画」にはなっておらず、誤解を恐れずに言えば「笑いあり、涙あり」の明るい作品に仕上がっている。カメラを持った監督が生徒たちに注ぐ視線はあくまで暖かく、それは監督自身のナレーションの語り口にも現れている。■現在の所、この作品は日本では一般公開されておらず、各地で自主上映会が催されている現状なのだけれど、ぜひ多くの人に観て欲しい。繰り返しになるが、これは硬質なメッセージを声高に叫ぶようなタイプの作品ではない。しかし、観た者に対し様々な「問いかけ」を、穏やかに投げかけてくる、そういう作品だと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2007-06-30 19:59:31)(良:3票)
49.  KT
金大中事件についてはよく知らないけれど(というか、未だに全貌がきちんと明らかになっていない)、素直に面白い映画でした。佐藤浩市演じる、暗い情念を引きずった自衛官はいかにも阪本監督らしいし、それに日韓の俳優の「面構え」が非常に作品にハマっている(特に香川照之。これは褒め言葉としていうのだけれど、これだけ「普通にしててもなんか不気味」な役者さんて貴重だと思う。いわば怪優)。内容も単に「金大中」事件を描くというだけでなく、それを中心に当時の日本の状況(自衛隊の問題、戦前派の心情、在日二世の葛藤)を照射している点が素晴らしいと思う。こういう上質のポリティカルサスペンスが邦画にもどんどん登場すると良いのに。ネタはいっぱいあるんだからさ。
[DVD(字幕)] 9点(2007-06-16 18:46:25)
50.  スターシップ・トゥルーパーズ
バーホーベン作品初体験でごんす。噂には聞いていましたが、グ、グロい・・・観終わった後は疲れ果てて、休肝日にもかかわらず飲まずにはおれなかった。とりあえずバーホーベンさんがとてつもなく悪趣味でいぢわるな皮肉屋さんというのは分かりました。色んな意味で凄い作品だけど、二回は観たくないなあ・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2006-12-27 14:25:17)
51.  コラテラル
「プロの殺し屋なのにマヌケ過ぎる」という意見があるけど、んでもゴルゴ13みたいな完璧な殺し屋の方がむしろ非現実的なのであって、本物の殺し屋はこんなもんじゃないの?(知らんけど、多分)と思い、別に違和感は感じませんでした。それに一晩で五人殺さなくちゃいけないって依頼がそもそも大変な仕事なワケで(・・・今フト「最初から一人じゃなく、複数の殺し屋を雇えば確実だったんじゃないの?」って思ったケド、まぁ、良いじゃん。世の中には気付かない方が幸せなことも、たくさんあるのよ)。僕はマックスが依頼人の前で開き直るシーンが良かったです。後は・・・何人もの方が熱いレビュー書いてらっしゃるからまぁ、良いや。クールだけど熱い映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2006-11-15 19:42:14)
52.  セルラー 《ネタバレ》 
ドキドキ・ハラハラ・わくわくの快作。無駄のない展開、息もつかせぬ緊張感、小気味良い伏線や小道具が「映画の面白さ」に集約されていく感じ。主人公を、いかにもマッチョな正義感ではなく、チャラけた軟派系の若者にしたのも正解だったと思う。最初ジェシカの言葉に対して半信半疑で迷惑そうにしていた彼の行動はどんどん大胆になっていき、「日常」から「非日常」へと移行していく。その過程が実にキモチ良い。それと忘れちゃならないクシャおじさん、じゃなかったムーニー巡査部長(ウィリアム・H・メイシーって今まで何度か観てる筈なんだけど全然印象に残ってなかった。でもこの作品で名前と顔、しっかり覚えたぞ!)。妻の尻に敷かれ、恐らくは平々凡々と職務をこなしていたであろう彼が一人、事件に気づき、マッチョな悪徳警官をなぎ倒していくのが素敵でした。あーそれに時折挟まれるギャグ(“金魚”のくだりとか)のセンスの良さも印象的だった。これは楽しい映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2006-10-26 18:52:57)(良:2票)
53.  フライトプラン 《ネタバレ》 
んえ!?何で?普通にハラハラドキドキ、面白かったじゃなーい。娘を探し出そうと、恥も外聞も他人の迷惑も顧みずに孤軍奮闘するジョディ・フォスターの姿には素直に感動したし、クライマックスの攻防戦は「エイリアン2」のシガニー・ウィーバーのようでした。やっぱ子を守る母はつおいのだ。「トリック」が杜撰だという意見もあるけど、んでもあんまり緻密で完璧なトリックにしちゃって、実際に真似されたら困るじゃん、ねえ?アラブ系の人の扱い方も、あれで良かったと思います。ただ、、敢えて難を言うとラスト、娘を抱えながら毅然と歩むジョディ・フォスターを周りの乗客が「すげえな」とか言いながらザワザワするというシーンになってたけど、あそこでもう一回「拍手」させればより良かったんじゃないかなあ。つまり中盤の「拍手」と全く意味合いの違う拍手を繰り返すことで、より感動的になったんじゃないかな(ただしBGMはそのままで。音楽まで感動的にしちゃうと安っぽくなるから)、とちょびっと思いました。■<おまけ>:少し前読んだ鴻上尚史のエッセイに、イラク人捕虜を虐待した容疑で処分された米軍人の妻が、処分に対する不満を訴えた、という話と、イラクで人質になった日本人の家族が日本政府に自衛隊のイラクからの撤退を求めてバッシングされた話を例に、「個人と集団(≒共同体。日本的な言い方をすれば『世間』)」という概念の、日本人とアメリカ人との違いみたいなことを論じていた。乱暴な言い方をすれば、アメリカ人は「集団」と「個人」を対等なもの、時には対立しうるものと見なすのに対し、日本人は「世間」を前にするとどうしても萎縮し、個人よりも優先させてしまいがち、という事。だからって別にアメリカ人が日本人よりも成熟した「個」を確立しているとか、日本人の方が公共意識が高いとか、そーゆー単純な話ではないんだろうけど、この映画のジョディ・フォスターの振る舞いに対して不快感を示す人が多いというのも、ひょっとするとお国柄の表れなのかな?と、思いました(もっともアメリカ人の一般的な観客がどう感じたか知らないので、比較は出来ないのだけれど)。  
[DVD(字幕)] 9点(2006-10-13 18:42:23)(笑:1票) (良:4票)
54.  サブウェイ・パニック
同じくウォルター・マッソー主演作「突破口!」と続けて観ました。んー、主人公の顔には緊張感がないけれど(笑)、映画自体の緊張感は最高!犯人たちの描き方も、冷酷だけど人間臭くて良かったですよ。潜入していた警官、僕はてっきりアノ人かと思っていたらアノ人か・・・あ、日本人の描き方にはエスねこさんと同感です。「英語が分かる」ことが分かった瞬間のウォルター・マッソーの凍りついた表情がサイコー。
[DVD(字幕)] 9点(2006-09-03 18:55:49)
55.  グエムル/漢江の怪物
なによりもまずこの作品は、「モンスターパニックもの」として高水準のエンタテインメントに仕上がっている。怪物<グエムル>を「熊やワニよりはるかに大きいが、ゴジラよりは小さい」サイズに設定した事で、迫力や恐怖感に説得力が生まれているし、国や軍隊ではなく個人に焦点を当てて等身大の物語を描いたのも正解だったと思う。つまり「普通に面白い」。■加えて、随所に見られる「ポン・ジュノ」印。例えば合同葬儀会場のシーン。一家が報道陣に囲まれ、フラッシュがたかれる中、ペ・ドゥナのジャージの背中が「ぺろん」とめくれる。孫の死を嘆き悲しみながら、父親は思わず娘のジャージを引き下げ、横暴なマスコミに怒る。「悲しみ」と「羞恥心」と「怒り」という、普通同時に並列し得ないものが並列する面白さ。■また、人物描写の豊かさ、それを通じて韓国の社会や歴史をさりげなく見せる巧さ。例えば軍政時代を経験しているであろう父親は、警官に対して媚びた笑顔を浮かべながら「袖の下」を渡そうとするし、学生による民主化運動をくぐり抜けた次男は逃げることと火炎瓶の扱いに長けている。■さらには一作目「ほえる犬は噛まない」にも見られた、話の流れをありがちな展開からずらし、観客の予想を良い意味で裏切る、ある種のユーモアも、いかにもポン・ジュノらしい。■ポン・ジュノらしいと言えば、容易に観客に感情移入させない、「抑えた」表現も個人的には好ましい。彼はいかにも「お涙頂戴」的な感情表現を使わない代わりに登場人物にひたすら「行動」させる。雨の中、或いは下水の中、彼らは己が行動を台詞で説明することなく、ただただ逃げるために走り、追うために走り、しばしば転びつつも、怪物に対して勇敢に立ち向かう。つまり「ベタ」ではないが「エモーショナル」なのだ。■ラストに関しては、賛否分かれる、というより「否」の意見が多いかもしれないが、個人的にはあれで良かったと思う。ポン・ジュノは常に「違和感」と「居心地の悪さ」を異化効果的に駆使する、確信犯的作家なのだから。
[映画館(字幕)] 9点(2006-09-03 18:16:49)(良:4票)
56.  ボビー・フィッシャーを探して
映像がすっげえ綺麗だった。ジェームス・ホーナーの音楽はやっぱ良いなーって思った、日本にも「真剣師」という、お金を賭けて将棋を指す人がいるって話を聞いたことがあるけど、アメリカのチェスの世界にも似たような人がいるんだなーって思った、ジョシュ役の子のつぶらな瞳が印象に残った(ちょっと「ミツバチのささやき」のアナ・トレントを思い出した)、ジョシュのお父さんがちょっとMr.ビーンみたいに見えた・・・皆さんのレビューが熱のこもった素晴らしい内容なので、ワタクシは例によって手抜きさせていただきやす。
[DVD(字幕)] 9点(2006-07-14 17:03:17)
57.  ニワトリはハダシだ 《ネタバレ》 
冒頭、いきなり姿を見せる万景峰号(!)、そして子供たちが無邪気に叫ぶ「マンセー(!!)」・・・間違いない。森崎東監督は、喧嘩を売ってる。何に?硬直化した社会に、世の中に、僕や貴方や彼らに。思わず「上等!」と叫びたくなる。この作品には差別や偏見、警察とヤクザの癒着から検察の汚職から戦争の傷跡から天皇制までがはちきれんばかりにテンコ盛りで、ツッコみ好きな観客なら様々な物語上の綻びや矛盾点を見つけることはたやすいだろう。しかしそんな事はどうでも良い。登場人物たちが生き生きと笑い、怒り、泣き、或いは走る、転ぶ、怒鳴る、飯を食らう、糞をする、そして愛し合う、、そのエネルギッシュな姿自体が物語であり、メッセージであり、テーマである。森崎監督の作品が「怒喜劇」「重喜劇」と言われる訳が、やっと分かった気がする。観念的な、ポーズとしての反体制ではなく、人間の肉体という具体を伴ったいわば血肉化した反骨精神。ラスト近く、汚職を隠蔽せんとするヤクザたちに全てを壊されようとする時、後方の海から聞こえてくるのは、、そう、「ワッショイ!ワッショイ!」だっ!!生きてるうちが、花なんだぜっ!ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ!
[DVD(邦画)] 9点(2006-07-02 19:46:19)(良:1票)
58.  そして、ひと粒のひかり 《ネタバレ》 
・・・重い、なあ。こういう麻薬の運び方(と、失敗例も)は前から知ってたけど、こうして映像で見せられると、まるで自分のお腹にも何か入れられてるみたいな気持ちになってくる。これ、一見社会派の映画のようにも見えるけれど、実は一人の少女のたくましい成長を描いた作品。ラストの、友達の名前を呼ぶ所でがつーんと来ました。
[DVD(字幕)] 9点(2006-06-28 18:12:33)
59.  最前線物語 《ネタバレ》 
「開戦」と「停戦」という線に挟まれた中で行われる、戦争という狂気の物語。そこでは平時に違法となる行為が目的となり合法となる。その狂気性は、例えば「精神異常者を殺すのはまずいが、正常な人間を殺すのは構わない」という皮肉な言葉で語られる。かつて「汝の隣人を愛せよ」と説いた男の像が、彼の教えに従っている(筈の)者たちが殺しあう様を、虚ろな目で見下ろす。■そんな物語を切り裂くかのように走る、幾筋かの亀裂。例えば少女が花で飾った鉄兜。あるいは戦車内で行われる、ユーモラスな出産シーン。敵だけでなく部下にすら冷酷な鬼軍曹が、収容所から助け出された少年に見せる、父親のような優しさ。■亀裂と言っても良い、奇跡と言っても良い、観客に束の間の「自由」の感触を感じさせてくれる瞬間。自分はそれを観たいがために、映画に触れるのだろう、と思う。観た後、腹に重いモノがズンと残る、そんな体験を久々にした。
[DVD(字幕)] 9点(2006-06-13 18:40:54)
60.  海底二万哩
「ソイレント・グリーン」が面白かったので、もうひとつフライシャー作品を、と思い観たのですが、いやー面白かった。ノーチラス号のかっちょ良いフォルムとか、円谷やハリーハウゼンにも負けてないような巨大イカの迫力(あのクチバシカチカチ、怖かった~。船員一人位食われちゃうかと思って)も凄かったけど、潜水艦という閉鎖的な空間での緊張感が心地好かった。てゆうかコレ、一応反戦的なメッセージも入ってはいるけど、実はネモ船長(と彼に従う船員)って「すげースケールのでかい引きこもり」でしょ(笑)。そんな、ちょっと狂気入ってる男と、一応(?)常識人である博士たちとの心理的駆け引き。博士が段々ネモ船長寄りになる中、助手(ピーター・ローレ、キモ可愛い♪)とネッドは何とか逃げ出そうとしてるんだけど、だんだん誰が正しいのか、誰に感情移入すればいいのか分からなくなっちゃう所が楽しい(“楽しい”っていうとちょっと違うかな。何かこう、揺さぶられる感じ)。こんなん、ディズニーで作っちゃうフライシャーって(今更だけど)すげー監督さんだったんだなーと思う。マキノとはちょっと違う意味で、ただただ、面白い。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-12 17:58:13)
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