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ぐるぐるさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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41.  ベスト・フレンズ・ウェディング
いやー、おっかしい。久々に観たアメリカのメジャー作品、しかもこれの前に観たのが「アメリカン・スプレンダー」だったりしたもんだから、もぉ笑っちゃうくらいハリウッド的(と、思ったらこっちにも出てんじゃん、ポール・ジアマッティ!しかも結構オイシイ役で!)。基本的にこの手のラブコメは好きじゃないのだけれど、ここまで大ボラ吹いてくれてるとむしろ楽しくなってくる。てか、全編通じて作り手の「観客を楽しませよう」というエンタテインメント精神がこもっていて、ビシッと筋が通っているのが嬉しいな。レストランでみんなが歌い出す所とか、ジュリア・ロバーツとキャメロン・ディアスが女子トイレで喧嘩する所とか、良い意味でアメリカの楽天的気質(ちょっとフランク・キャプラっぽい感じ)が出てて良い感じ。最近のハリウッド映画って大スターが出てお金もかかってるけど大味、という先入観があったのですが、こういう作品なら、時々観てみたいっすよ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-12 17:26:19)(良:1票)
42.  不機嫌な赤いバラ
可愛いな、ワガママなシャーリー・マクレーン。あの目がいい。「あたしはまだまだイケるわよ、オンナ捨ててないわよ」って感じ。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-22 18:21:18)
43.  熱帯魚
おっとトップバッターですかい(笑)。この作品、なかなかの拾い物。チープな80年代初期の日本映画のような雰囲気(過熱する受験戦争と、そこからの逃避としてゲームセンター、という設定とかね)のだけど、相米慎二と森崎東を足して二で割ったような佇まいは嫌いじゃないです。貧しくて、あんまし頭も良くない誘拐犯一家が、受験生の少年に同情を寄せつつも何とかして身代金を取ろうと奮闘するさま(でも脅迫電話で家族の名前を言っちゃったりするマヌケぶり)や、誘拐はされたものの受験から解放され、奇妙な非日常を体験する主人公の描き方が、何ともユーモラスで微笑ましい。さりげなく込められた台湾社会に対する風刺も気が利いてていい感じでした。ところで、この作品でマヌケな誘拐犯アケンを演じている人を観ながら「あれ~俺最近どっかでこの人観たよなあ」とずーっと考えていたのですが、やっと思い出した。数日前に観た「クロ子とグレ子のどこまでやるの!?」のDVDに出てた斉藤清六にそっくりなのだ、この役者さん。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-16 16:24:25)
44.  ラブレター/誰かが私に恋してる?
何の予備知識もなく観たのですが、なかなか可愛らしい小品です。ドリームワークスって売れ線・ヒット狙いの作品ばっかなのかと思っていたら、こんな小粋な作品も扱ってたんですね~。出演者は皆僕の知らない俳優さんばかりで、いわゆるハリウッド的美男美女は一人も出てこないけれど、でも皆良い演技(表情)を見せてくれて「この人たちが出てる他の映画も観たいなー」と言う気持ちにさせてくれました。お話は、小さな田舎の港町で起こる、ファンタジックだけど人生のほろ苦さも込められたラブコメディー。物語の冒頭で消防車に乗った幼い子供たちが「お父さ~ん、サイレン鳴らして~!」と無邪気に言い、父親が微笑みながらサイレンを鳴らしてやる、と言うシーン(つまり、そういう事をしても驚かれたり怒られたりしないほど、平和な街って事ね)で「あ、これは良い映画だな」と直感。謎のラブレターが様々な男女をくっつけたり引き離したり・・・という筋ですが、「男と女(じゃない場合も時にはあるが)って、ほんの些細なことで結ばれたり離れたりするんだよねー。でもやっぱ、自分に対しても相手に対しても誠実でなくちゃダメよねー」と思いました、僕は。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-16 16:05:52)
45.  ダドリーの大冒険
あたたたた・・・久々に当たっちゃった。基本的に善人が主人公のコメディは嫌いじゃないし、ブレンダン・フレイザーも結構好きなのですが、これは痛い。笑えない、クスリとも。監督のヒュー・ウィルソンは、知名度こそそんなに高くないものの「ポリスアカデミー」に始まってなかなか良いコメディーを撮っている人なのに、何なんだ~(泣)。これじゃブレンダン・フレイザーはともかく、サラ・ジェシカ・パーカーがかわいそう過ぎます。一体アメリカ人の笑いのセンスってどうなってるんだ!と思っていたら、この作品1999年度のスティンカーズ賞(ラジー賞みたいなの)を受賞してると知り、ちょっと安心。
[DVD(字幕)] 2点(2005-04-15 18:17:24)
46.  カブキマン
トロマ作品、かねてより噂には聞いていたけれど、初鑑賞でごんす。正直言って、結構面白かった。少なくとも中盤でヒロインとベッドインする辺りまでは「日本文化の勘違いっぷり」を抜きにしても、ギャグやテンポは良かったと思う。もちろん悪趣味なバカ映画には違いないんだけど、中途半端にポリティカリー・コレクトな体裁を装った「上品」な作品よりもむしろこういう映画の方がある意味現代のアメリカを体現してるような気がする・・・と言ったらアメリカ人に怒られるか。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-01 21:03:23)
47.  ドキンちゃんのドキドキカレンダー
「アンパンマン」が、何故これほど長い間子供達に愛されてきたか。大きな理由の一つに、そのキャラクターの魅力が挙げられる。アンパンマン、カレーパンマン、しょくぱんまんなどパンから始まり、食べ物や動植物、果ては歯ブラシなどの日用品まで、すなわち子供にとって身近なあらゆるモノ達が魂(=人格)を与えられ、仲良く暮らす世界。すなわち「全てのモノには命が宿る。ゆえに全てのモノには敬意を払うべきなのだ」という、(ひょっとすると日本文化の根底にある宗教観にも通ずる、かもしれない)思想。それが、ごく幼い子供達の共感を生むのではないか■また「アンパンマン」にはさりげなくではあるが「生と死」の隠喩が込められている。実際原作者のやなせたかし氏による挿入歌の詞の中には「どんな小さな虫だって/食べずにいれば死んでしまう(『おいしいパンを作ろう』より)」というフレーズもある。アンパンマンは毎回困っている他者に自分の顔(=命)の一部を分け与える事で自分の力を弱めてしまう(=死の危機に瀕する)が、ジャムおじさんに新しい顔を焼いてもらう事で何度も再生する(「何度死んでもまた生き返る/夢と不思議のヒーローさ」『アンパンマン音頭’89』より)。こういった「死」の言及のされ方に、ひょっとすると慎重な大人はいささかギョッとするのかもしれない■しかし、私は思う。物心がついた子供にとって「死」はおぼろげな「不安」だが、子供にはそうした不安をはね退けるだけの「楽天性」が本来備わっている。幼い子供にとって「命」は永続するもの、再生するものとして映る。そのような楽天性こそが子供の成長の原動力なのではないだろうか。そして「アンパンマン」とは、そうした子供の心の奥底にある「ユートピア」―全てのモノが命を持ち、共存し、そしてそれが永遠に続く世界―の体現なのだと思う。そして、もはや「ユートピア」を過去の記憶の中にしか持ち得ない「大人」と化した私は、ただ、涙するしかない。まるで「ピーターパン」の終盤の、成長したウェンディの如く・・・・・・って、エラそーな事書いたけどさあ、やっぱ可愛いわ、ドキンちゃん。あの月毎のコスプレに、もーメロメロ。ラストも、いとおしくって、泣けます。
8点(2005-03-25 18:17:03)(良:1票)
48.  裸足のピクニック
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖がPFFのスカラーシップで撮った初期の作品。実は好みで言うと、この作品、あんまし好きじゃない。ていうか、僕もかなり根性がひん曲がってる方だけど、この作品に漂うシニカルな悪意とは、ちょっと周波数が違う感じ。だからホントは3点位にしたいんだけど、脚本なんかは確かに巧いし、製作費が僅か2千万円(!)にもかかわらず完成度は高いし、も少し世間に知られても良いんじゃないかなーと思うので、暫定的にこの点数にしておきます。
8点(2005-03-17 18:19:38)
49.  あの娘と自転車に乗って
以前【STING大好き】さんが「“昔”の映画は“古い”のではなく“若い”のだ」というようなことを仰られていたけれど、この作品はまさにその意味で“若い”映画。若々しく、瑞々しく、風や草木や泥水の匂いが画面から漂っているのです。
8点(2005-02-09 17:38:40)
50.  宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式
ふふふ、笑いました。ただ、ヒトの性行動って地球の生物の中でも「少数派」で「異端」で「アブノーマル」、つまりは変態なのですよ、実は。だから「宇宙人の勘違い」というギャグを入れないで、もっと生真面目に解説させたら、もっとウィットの効いた、大人のコメディになったと思うのだけれど・・・でもあの「精子ランナー」はツボでした。
6点(2005-02-07 20:58:03)
51.  リービング・ラスベガス
ワタクシの場合、手の震えが止まらなくなったりとか蛇が見えたりとかまでは行かなかったけど、一時期かなり酒に溺れてた時期があったので、主人公が酩酊の中で「死」に惹きつけられてしまう感覚は、ちょっと分かります。これって実は絶望という病を抱えた「難病モノ」でもあるし、相手に将来性とかお金とかを求めないという意味では「純愛モノ」でもあるんだなー。ま、単純にジャンル分けするには壮絶すぎるけど・・・♪あれも愛、きっと愛、多分愛ってことか。
7点(2005-02-05 20:06:49)(良:1票)
52.  許されざる者(1992)
僕の場合「ダーティハリー」もセルジオ・レオーネとイーストウッドが組んだマカロニウェスタンも観たことないので(というより、クリント・イーストウッドの映画を観るのはこれが初めてなので)、ひょっとすると見当違いの意見かもしれないけれど、この作品はイーストウッドが自らのキャリア、すなわち西部劇のヒーロー、あるいは強い男(つまりは強いアメリカ)というイメージ(幻想)と決着をつけようとした作品ではないか、と思えた。例えばそれは、イーストウッド演じる老いたガンマンが馬になかなか乗れなかったり、銃の腕が落ちていたり、という場面、あるいは伝説のアウトロー、イングリッシュ・ボブが保安官にメタメタにのされた上に、実は過去の伝説がでっちあげであったことを暴露されてしまう場面に顕著に表れている。或いは「人を殺める」という行為に関する描写もそうだ。作品の中で彼は何度も、人を撃ち殺すことが英雄的行為でも何でもなく、ただ人の一生を「無」に返すだけのことだ、と繰り返し説く。僕はこの映画を観ながら、ジョン・レノンのことをふと思い出した。彼はビートルズ解散後に発表した「ゴッド」で「僕はプレスリーもボブ・ディランもヒトラーも信じない。神も、そしてビートルズも信じない」と歌ってファンを驚かせた。彼はこの歌で自分の中のビートルズと決別し、「もうあの楽しい頃、みんなで無邪気に夢を見ていられた頃には戻れない」と宣言することで、新たな一歩を踏み出そうとした。きっとイーストウッドも同じような気持ちだったのだと思う。この「許されざる者」はそんなジョン・レノンのソロ作品の多くと同じく、とても野暮な作品(つまり「そんなこと、わざわざはっきり言わなくてもいいじゃんかよー」と言いたくなる感じ)だと思うけど、その分、作り手の誠実さを感じる。
8点(2005-01-20 19:52:20)(良:2票)
53.  ドンファン(1995)
精神科医でもある作家・なだいなだ氏が自著で、自分を昭和天皇だと思い込んでいた入院患者のことを紹介していた。その患者は院内での清掃作業なども献身的にこなしていたそうなのだが、ある時なだ氏が好奇心で「なぜ陛下ともあろう方がこのような場所に?」と尋ねるとその患者は「自分は戦争で多くの国民の命を奪ってしまった。今は、せめてもの償いをしているのだ」と答えたという。この答えにショックと感銘を受けたなだ氏は、「確かに彼は“異常”なのかもしれないが、そのことで精神の均衡を保っているのならば、無理に“治療”を施さなくても良いのではないか?」という意味のことを書いていた。で、僕はこの作品を観ててその話を思い出したのだけれど、そもそも「恋愛」というのも一種の妄想・幻想(カッコつけた言い方をすれば“自分の中での物語作り”ってとこか)なんだよなー。そういう意味で、これは一級の愛の寓話。こんなヘンテコでカッコ良くて愛おしさを感じさせる主人公は、やっぱデップ兄貴でなくては演じられまへん。対するマーロン・ブランド御大も、そんな後輩と共演してるのが実に楽しそうでした。
7点(2005-01-16 21:07:23)(良:1票)
54.  恋に落ちたら・・・
ありゃ、意外と評価低いっすね。僕は結構渋くて粋な、オトナの映画に思えました。大体、「冴えない中年男と若い娘のラブロマンス」というと、ちょうど「冴えない青年の元に突然美少女が・・・」みたいな、悪い意味でご都合主義的でヤラしい話になりそうな気がするけど、この作品の場合、デ・ニーロ演じる刑事のなんとも情けない感じが出てて(向かいのカップルを覗き見してたりとか)、良かったと思います。全体的にモタモタした展開にも思えるけれど、それがまた、主人公のいかにも人間くさい不器用さを表してるように思えたし。あと、ユマ・サーマンのちちも良かった(笑)。
7点(2005-01-07 18:42:24)(良:1票)
55.  フェノミナン
乱暴な言い方だけど「『アルジャーノンに花束を』+『シザーハンズ』+『超常現象』÷トラボルタの微笑み」って感じでしょうか(後半でヒロインが主人公の髪を切ってあげる所が「シザーハンズ」に対するオマージュ、という解釈は強引過ぎるか?)。あの微笑みだけで喜びや悲しみを表現したトラボルタは、やるなーって感じ。最後の誕生日パーティーは、泣けるなあ。
8点(2005-01-07 18:32:17)
56.  暗戀桃花源
この作品の中には多くの「二重構造」が隠されている。そもそも劇中劇という点が二重になっているのだが、その他に「暗戀」の「大陸本土での恋人との甘い過去」と「台湾での年老いた現在」という部分、そして「桃花源」における現世(現実)と桃花源(理想郷)という部分がある。そして、その二つが混じり合って「中国本土」と「台湾」の過去と現在、理想と現実、という二重構造が浮き上がってきて・・・・・・とゆー事なんだろーなーと観ながら思っていたのですが、何だか途中から良く分かんなくなってきちゃった(ニガ笑)。途中から訳分かんない事をわめく女の人とか出てくるし、結末もぼんやりしてるし・・・ひょっとしてワタクシが鑑賞するには高級過ぎる作品だったかもしんないので、↑の解釈も全くの的外れかも。もし他にご覧になってる方がいらしたら、是非ご意見を聞かせて下さいませませ(ペコリ)。
6点(2005-01-04 17:52:25)
57.  20世紀ノスタルジア
僕の場合、メルヘンぽい青春モノがどうも苦手で、この作品も最初から「チュンセとポウセが・・・」とか、チープテクノのミュージカルシーンとか、「うきゃああああ、は、恥ずかすぃから止めちくりいいい!」と思いつつガマンして観てたのですが、後半、杏が「自分で映画を完成させよう」というあたりから「あーそぉか、そぉいう事だったのね」と自分なりに納得。思うに「映画を撮る」ということ、中でも「編集」という作業というのは、混沌とした世界のどこを捉え、どう読み、解釈し、そこに「物語」を与えていくか、ということなんだと思う。だから観方(作り方)によって「人類は破滅だ」と言う風にもなりうるし、その反対もありうる。この作品には杏(やそのほかの登場人物)がビデオカメラを縦横無尽に振り回しながら撮影するシーンが出てくるけど、あれはつまり「世界は見方によっていろんな風に見えるんだよ」というメッセージなのかな、と思えてきて、エンディングに流れてくる「ニューロンシティの夜」は割と素直に、温かな気持ちで聞くことが出来ました。なるほどなあ、こういう「希望」の提出の仕方もあるのね。
7点(2004-12-24 18:12:09)(良:1票)
58.  シュウシュウの季節
個人的には最近観た「モンスター」以上に痛くて、痛くて、痛い作品。もう中盤以降は心臓をギュッと掴まれて、息をするのも苦しくなって、気張ってないと魂を持ってかれてしまいそうだった。文革中の中国を舞台にしているという事で政治的・社会的な要素の強い作品かと思っていたけれど、僕にはこれはいつの時代・どこの時代でもありうる(たとえば戦後まもなくの日本での街娼と傷痍軍人、という設定でも成り立つと思う)「報われない片思いの悲劇」のように思えた。無垢な少女シュウシュウがあまりにも無残な形で「女」に「成長」させられていく中、シュウシュウに密かに想いを寄せつつも、社会的な力もなく、また男性として彼女と結ばれることも叶わず、ただ見守ることしか出来ない老金のやるせなさが、痛いほど伝わる。そしてあの、溝口を思わせるような、ある種幻想的なラストシーンは息をするのも忘れそうだった。正直、こういう話は本来の好みではないのだけれど、映像・カメラの動き・役者の演技など、どれをとってもいちいち素晴らし過ぎる(音楽は少しセンチメンタルすぎる気がしたけれど、全体に比べたら大したことではない)作品。誰にでも勧められる作品ではありませんが「映画」が好きな方は是非観てください。
10点(2004-12-15 22:07:35)
59.  遠い空の向こうに
宇宙開発事業って、夢だロマンだ言ったって結局は米ソの見栄の張り合いじゃん、とか偉いさんは軍事目的を第一に考えてたと思うよ~ん?そういえば“スターウォーズ構想”つーのもあったよね、とか冷淡に思っちゃうのですが、まーそんな野暮なことは言いっこなしよ、ということで、素直に良い映画だと思います。自分の場合、もはや若者でもなく、父親でもないのですが、どっちかっていうと息子の夢を否定しながらもさりげない優しさを見せる父ちゃんの方に感情移入しました。主人公とかあの女の先生とか、炭鉱の仕事を否定するような言い方してるのが気になったけど、でも最終的に息子は父の偉大さを認めた訳で、ま、良いんじゃない?って感じ。
8点(2004-11-24 16:50:04)
60.  タイムトラベラー/きのうから来た恋人
楽しくて、良い映画です。アダムが初めて空を見た時、海を見た時のあの反応は、まるで「ベルリン・天使の詩」で人間になった天使が初めてコーヒーを飲んだシーンを思い起こさせました。ゲイの人もいい味出してたし。ただ、全体的な作りが、いかにも大味な最近のハリウッド作品っぽいのが、惜しいといえば惜しい。もうちょっと親子の触れ合いとか、或いは六十年代の視点から観た現代批評みたいなところを突っ込んで描いてくれれば良かったのに・・・まさかとは思うけど、この監督はフランク・キャプラの作品観てないのか?まあでも、ブレンダン・フレイザーがキュートだったので、ちょいオマケです。
8点(2004-11-24 16:27:14)
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