41. 誰も知らない(2004)
一番始めにレビュー書くのって、相当緊張します。しかも長男役の柳楽くんは、最年少でカンヌまで行ってしまい、今や超話題の人。この作品も注目されているんですよね。でもですね、私ははっきり言って是枝監督の作品が好きではありません。「映画」という虚構の世界の中で、彼の作品は非常に現実感があるように見えます。実際に存在する世界をスクリーンを通して眺めているのかなと、錯覚することもあります。ですがそんな世界は存在しません。監督の指示で役者が動き、カメラで撮り完成された、フィルムの中の世界です。カメラのブレからも感じてしまうのですが、彼の作品は観客とスタッフの距離が近すぎます。だから、すごくリアリティのある虚構を見せられている気がするのです。「映画はひと時の逃避」と考えている私には入り込めない世界です。 3点(2004-07-02 22:18:11)(良:1票) |
42. シルミド/SILMIDO
泣きました。今までシルミ島の存在すら知りませんでした。あんな非現実的な現実が存在していたなんて、知る由もありませんでした。何を恨めばいいんですかね。運命ですか、自分の罪ですか。権力者は歪んでいて、真直ぐなのは犯罪者たち。そうなのかもしれない、と率直に思いました。色んなことを考えさせられる映画でした。娯楽映画ももちろん好いけど、心の髄に響く、こういう映画が受け継がれてゆくことを願います。 9点(2004-07-01 08:32:08) |
43. 解夏
綺麗で簡単すぎる二人の関係。現実はこうはいかないと思う。そんな綺麗ではない現実の方が、ドラマだったりする。 4点(2004-06-28 18:11:18) |
44. パンチドランク・ラブ
正直よくわかんなかった。期待の裏切られ方は、「シリアルママ」と同じくらい。でも映像はとっても綺麗で、監督のセンスが光ってました。DVDパッケージも好い。 5点(2004-06-21 12:53:33) |
45. ビッグ・フィッシュ
ファーストシーンで引き込まれ、クライマックスまで笑い、ラスト泣かせてもらいました。ファンタジーというジャンルはあまり得意ではないけれど、これは誰にでもお勧めできます。ティム・バートン監督、映像がとっても綺麗。映画を観ながら同時に、美術館と演奏会を味わっている、贅沢な時間を過ごしました。 9点(2004-06-17 16:06:14) |
46. ノー・マンズ・ランド(2001)
何を言っても陳腐なものにしか聴こえないと思うので、多くは語らないが、これだけが現実なら、恥ずかしくて涙が出る。 8点(2004-06-10 00:39:59) |
47. デブラ・ウィンガーを探して
彼女たちの発言の全てが本心だとは思えない。もっと面白いことを暴露してくれるのかと思いきや、そうでもなかった。ハリウッド女優も、たくさん悩んでるのね、と感慨深いものがあった。 4点(2004-06-10 00:31:47) |
48. シェフと素顔と、おいしい時間
アメリカ映画を罵倒しているけれど、ストーリーはいかにもアメリカ的。面白いほど想像通りに話が進みました(笑)。プールのシーンは、サービスなのかな?あまり意味がないように感じました。二人は相当お似合いで、大人のビターな恋模様が見たかったような気がします。タイトルはなんとなく分かる気がするけど……。 5点(2004-06-03 15:24:40) |
49. 藍色夏恋
《ネタバレ》 本当に見てて恥ずかしかった。「私とキスしたい?」という台詞が何度も出てきますが、あれだけ何回も聞かれて実行しない男の子も、うぶというか、だらしがないというか。でもそういう、二人のピュアなところが好いのでしょうね。深夜のプール、深夜の体育館、海、屋上、放課後、なんか青春だらけ。観終わった後、お腹いっぱいになりました。 6点(2004-05-28 01:22:36) |
50. アイス・エイジ
映像関係はまるっきり素人だけど、CGが素晴らしかったと思う。 ストーリーというよりも、伏線が凝っていて、感心しながら見れた。子供も大人も楽しめる映画。 7点(2004-05-15 01:47:36) |
51. ウェイキング・ライフ
この作品が実写だったら、もう一度観たいと思う。私には合いませんでした。 4点(2004-05-04 23:16:41) |
52. 北京ヴァイオリン
期待しすぎてしまっていたので、正直物足りなかったです。あのお父さんを日本人が演じるとしたら、明石家さんまさんかな~とか考えながら見てました。ヴァイオリンの演奏には言うことなくて、気付いたら口が開いていたのですが、その奏でられた音楽以上に心響くのもが、残念ながら私には感じられなかったのです。 6点(2004-05-04 23:13:30) |
53. リロ&スティッチ(2002)
《ネタバレ》 破壊を頭にインプットされ、製造されたステッチに関しては、可愛いというよりも、憎かったです。アニメといえどもあんなに家族の迷惑になることをして、なかなか改心しないところがむかむかしました。キャラクターを憎むくらい、入り込んで見ていたってことなんですけどね。 5点(2004-04-28 11:52:43) |
54. 少女の髪どめ
映像がとってもきれいだった。最近の邦画は、役者さんのアップばかりがやたらと多い作品が目立つ。それが悪いとは言わないが、役の心情を表情や動きでしか表さないのは、監督のウデの乏しさとしか思えない。主人公が悲しいとき、悲しい表情の顔を見せるのではなく、それを象徴する何かを見せるのが映画だと思う。そういう意味でこの監督は、間違いなく映画監督だ。ここには映画を観たという充実感がある。 8点(2004-04-21 22:47:28)(良:1票) |
55. OUT(2002)
テンポが悪い。感情移入もできなかったです。原田美枝子さんは、きれいでした。が、最後に息子に別れの言葉をかけたのに、その返事はなく、家族ってそんなものなのか……と感じました。救いようがない。これが現代の問題ですか……? 4点(2004-04-20 00:26:09) |
56. 過去のない男
amさんの「ゆるい」って表現はぴったりです! ゆるいけど嫌なだらだら感はなく、眠くもならず見れました。アキ監督の雰囲気はこんなんなんですね。とっても悪くないです。 6点(2004-04-13 23:38:43) |
57. シカゴ(2002)
劇場で観るべき映画でした。私の14インチの画面じゃ、体感できませんでした。 4点(2004-04-06 20:24:20) |
58. アバウト・ア・ボーイ
モノローグがあまり好きじゃないので、観ていて辛かった。ヒューグランドは好きだけど、この映画の彼は最後まで魅力的じゃなかった。逆に言えば、主人公の怠惰な性格を演じきっているということ。 5点(2004-03-23 00:12:56) |
59. 千年女優
宇宙(近未来)から江戸時代までを描けるのはアニメならではの特権。アニメ以外だと莫大な予算がかかってしまう為、映画化不可能といってもよいと思う。この映画はそんなアニメだからできることのオンパレード。見ていて気持ちよかったが、構成がややこしい。ラストの台詞でそれまでの80分の感想が覆された。正直無かったほうがよいと思う。 5点(2004-03-15 23:45:18) |
60. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 ストーリーがコロコロ転がらないので、中5分くらい眠りに落ちてしまいました。ミスティック・リバーという題名と、ラストの曲がぴったり過ぎ。人生の儚さや矛盾、残酷さが伝わってきました。個人的に「シェルタリング・スカイ」とテーマが限りなく近いと思います。そして私はこういう映画が、苦手です。 6点(2004-03-03 20:07:15) |