41. トランスフォーマー
話は超くだらない。が、巨大ロボがバカスカ暴れまわる、ただそれだけで嬉しくなってしまうのは私が男だからでしょうか?日本が「ガンダム」やら「エヴァ」やらで過去の遺産を食い潰している最中、名作「アイアンジャイアント」と、この「TF」で日本のお家芸であったはずの巨大ロボ物にアメリカが追随してきました。中身はおいといて、そんな意味で(ロボット物の)歴史的なターニングポイント足りえる作品になったんじゃないかと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2007-09-25 19:41:08) |
42. フリーダム・ライターズ
《ネタバレ》 今時珍しい位の「ベタな熱血教師物」の一言で全てを表せるような作品ですけど、フィクションじゃなくて実話物なんですよね。実話って聞いただけでなんだか許せてしまいます。素直に先生凄いな~って。「仕事と家庭どっちが大事なの?」みたいな事を女の方では無く男(夫)に言わせちゃうシーンとか、あまりにベタ過ぎて、うひゃ~って感じでしたけど、全体的には好印象で気持ちの良い作品です。なかなかの佳作。 [映画館(字幕)] 7点(2007-09-09 15:40:57)(良:1票) |
43. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
《ネタバレ》 不愉快の一言。感情的には全てを否定してやりたい所ですが逆にここまで徹底して開き直ってるのは凄いと認めざるを得ません。澄伽・清深・待子と3人の女は皆一つの価値観のみに縋って生きている。そこが女の強さであると同時に、それは彼女等が自分で負けを認めた瞬間に全てのアイデンティティーが崩壊するであろう危うい脆さのように思える。虚勢を張って生きている女の意地でしょうかね?何をやっても最後に生き残った奴が勝者なんだよ!っていう聞く耳を持たない女のリアリティーを感じます。 [映画館(邦画)] 6点(2007-09-09 15:29:02)(良:1票) |
44. ヒロシマナガサキ
教科書やニュースで知ってはいても、やっぱりどこか自分とは他人事のように思っていた部分があります。でもそれじゃイカンよな、丁度「夕凪の街、桜の国」も観たばかりで、日本人が日本の事を知らないってのは情けない事だし、一度くらい真剣に向き合ってみよう、なんて思って劇場に足を運んでみました。・・・もう言葉も出ません。これをたかだか「歴史の1ページ」にしてしまうのはやっぱり違うよな、と。過去を知り、それを受け入れ、同じ過ちを繰り返さぬよう学び、新しい道を模索していく事、それが未来を切り開く術となるはずだと信じなければ、人の歴史はあまりにも哀しいです。 [映画館(字幕)] 10点(2007-09-09 14:58:18) |
45. スパイダーマン3
《ネタバレ》 記念に100踏ませてもらおう。テーマは「赦し」。父親代わりの叔父を殺されたピーターは最後にその加害者を許す。苦渋の決断だったようにも思えますし、本心から赦せたのかはわかりません。でも彼はヒーローです。こうあらねば、という理想を体現してくれる人。普通の人間が出来ない事をやってくれるからこそ、そこに美しさがあるのだし、だからこそ彼はヒーローと呼ばれるのだ。3作通して「ヒーローはつらいよ」に是非改題すべき。 [映画館(字幕)] 9点(2007-09-09 14:40:49) |
46. 蟻の兵隊
《ネタバレ》 「日本軍山西省残留問題」、このドキュメンタリーで初めて知りました。彼らは一度ならず、二度まで国に捨てられようとしている。作中で出てくる宮崎元中佐、撮影後に亡くなられました。靖国問題って毎年ニュースで話題になります。亡くなられた方に手を合わせるのは決して悪い事では無いです、政治的な部分での賛否はまた別として。でもね、口のきけない亡くなられた方にだけ敬意を表して、まだ生きている人は黙殺してしまうって、何かおかしくないですか?国って一体何なのよ?と疑問を感じざるをえません。 [映画館(邦画)] 10点(2007-08-26 02:13:17) |
47. モーツァルトとクジラ
障害者ってこんなに大変なんだよ、なんて事を重苦しく描いてある訳じゃあありません。下手に感動を狙ったりしないで、ちょっと変わった人達のエキセントリックな恋模様を堂々と描いてある辺りが素敵です。だって恋だの愛だのって、人を狂わせてしまうというか、時に突飛な行動に走ったりする事もあるじゃないですか?それは障害者だろうが健常者だろうがきっと同じじゃないかな?なんて思ったり。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-26 01:58:30) |
48. サン・ジャックへの道
話の展開そのものはベタの極みです。でもそこが良い。しっかり笑わせてくれますし、9人+αのキャラクターが生き生きとしていて素晴らしい。彼ら、彼女らはこの旅で荷物だけでなく同時にしがらみも捨てていく。「生きていく上で本当に必要なものなどそう多くは無い」目的地に何かがあるわけじゃあない、遥かなる旅路の中で本当に大切な事を見つけていく。人生だってきっとそんなものだよね? [映画館(字幕)] 9点(2007-08-26 01:45:28)(良:2票) |
49. 傷だらけの男たち
《ネタバレ》 愛ではなく、哀。トニー・レオン演じる男にシャア・アズナブルの幻影を見た。彼が復讐の果てに得たものは何だったのだろう。「インファナル~」ほどではなかったけど、そこそこには楽しめました。サスペンスじゃなくって、己の人生の全てを復讐に捧げた一人の男の哀愁、みたいなものかと。 [映画館(字幕)] 6点(2007-07-25 22:36:44) |
50. あしたの私のつくり方
ありきたりなガーリー物と思いきや、これがなかなかあなどれないドラマでした。10代の頃だけでなくとも、仲間から外れるのが怖くて偽りの自分を演じてる人って、意外と世の中には居るんじゃないかなと思ったり。 [映画館(邦画)] 7点(2007-07-25 22:18:30) |
51. 輝く夜明けに向かって
アパルトヘイト終焉の時期を丁寧に描いた作品。アパルトヘイトそのものは何ら擁護のしようもない歴史の汚点だけど、主人公とティム・ロビンスの二人を安易に善と悪として単純に描いてない辺りは手堅い作り。歴史の勉強しときましょう。 [映画館(字幕)] 6点(2007-07-18 22:50:06) |
52. ママの遺したラヴソング
スカーレット・ヨハンソン、18歳って設定はちょっと苦しい。まだまだ若い人ではあるけれど、少女って感じでは無いので(バーバーとかゴーストワールドの頃なら兎も角)。トラヴォルタの方も役者としての幅を広げるために今までとちょっと違うイメージの役をやってみました感が強くて、ミスキャスト感が漂う。話のほうも微妙です。 [映画館(字幕)] 3点(2007-07-18 22:38:13)(良:1票) |
53. ロストロポーヴィチ 人生の祭典
どちらかと言えばロストロポーヴィチ(と、その奥さん)をある程度知ってる人向け。私は音楽に疎くてその偉大さを全然知らないままに観たけど、へ~、小澤征爾の師匠で凄い人なんだなってくらいでした。でもこの映画が公開された後ですぐ亡くなられたんですね。ご冥福をお祈りします。 [映画館(字幕)] 2点(2007-07-18 22:23:38) |
54. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 「武士道トハ死ヌ事トミツケタリ」を本気で描いた作品。原作のミラーは日本文化の影響を受けてる人なので、本当にこれは「武士道」そのものでしょう。アメコミと日本の漫画、西洋精神と東洋精神、映画とコミック、そういうもののハイブリッドがこの作品の本質ではないかと。映像革新という煽り文句はスタイリッシュな映像美のみを指しているだけではない。混血であるが故の最先端、これはまさしく「新種」と言えるのではなかろうか? [映画館(字幕)] 8点(2007-06-11 02:23:37)(良:1票) |
55. スネーク・フライト
《ネタバレ》 ネタがネタだけに「セルラー」程には気軽に楽しめない。はは、私蛇とか苦手です、はい。けれどアリかナシかで言えば、こういう作品はこういう作品で絶対「アリ」でしょう。おバカだな~って笑って許せちゃいます。 [DVD(字幕)] 4点(2007-06-11 02:08:29) |
56. 今宵、フィッツジェラルド劇場で
人生の終わりに涙はいらない。しんみりするより笑顔でサヨナラしようぜ、とでも言いた気な作品でした。職人芸的な小粋さが心に沁みる。素敵な作品をありがとう。アルトマンに哀悼の意と精一杯の笑顔を贈ろう。 [映画館(字幕)] 6点(2007-06-11 01:59:16) |
57. 主人公は僕だった
《ネタバレ》 決して高尚で立派な作品では無いかもしれない。でもこんな作品でも人に感動を与えたり、時にはそれによって救われる人だって居る。誰も見向きもしないけれど、その人にとってはかけがえの無い価値を持つものって誰にでもきっとあるはず。それでいいじゃないの?とこの作品は声高らかに主張する。参りました。その通りだと思います。何気に秀作。 [映画館(字幕)] 8点(2007-06-04 21:18:07) |
58. オール・ザ・キングスメン(2006)
《ネタバレ》 原作、49年版共に未見。当初は正義の志を立てるも、次第に権力に溺れて行き・・・というのは何時の時代、どの国の政治化家にも通じるものなのかなと思う。そんな部分でリメイクする価値もあるかとは思うが、面白い作品かどうかはまた別のお話。ジュード・ロウも頑張ってはいるものの、やはりショーン・ペンの為の作品かなと。 [映画館(字幕)] 5点(2007-06-04 21:00:15) |
59. パリ、ジュテーム
2時間で18作品って多すぎかな?とも思いましたが、「一つの断片からそれ以上の多くを読み取ること」が映画の文法だと考えると、こういう短編って実は映画らしい映画と言えるのかも?等と思ってみたりも。短いからこそ色々と想像を繰り広げられるのがまた楽しい。全部が良かったわけでもないですが、どの作品も個性があって面白いです。 [映画館(字幕)] 9点(2007-05-31 22:45:47) |
60. リーピング
《ネタバレ》 中身はB級なのに結構金かかってるな~という印象。こういうのは逆にもっとチープで良いんじゃないかとも思う。「オーメン」「エクソシスト」「テキサスチェーンソー」「ローズマリーの赤ちゃん」辺りに近い部分もあって、それなりには楽しめるが、目新しさは無い。 [映画館(字幕)] 5点(2007-05-31 22:33:56) |