41. スピード(1994)
《ネタバレ》 エレベータ→高速バス→地下鉄と舞台が移り変わるのだが、まとまりが無い。 最も重点が置かれている高速バスでのエピソードも弱い。 だいたい高速バスって言うのに無理がある。 バスにしかけられていた速度計に連動する爆弾ってのは完全に『新幹線大爆破』のパクリである。 フランスで大ヒットしたんだから、知らんわけはない>ヤン・デ・ボン。 まぁストーリー的には佳作の域を出ない。 4点(2004-06-13 21:12:42) |
42. 交渉人(1998)
前評判ほどでは無いにしろ、面白い作品であるのは、間違い無い。 しかし、「交渉人」というタイトルの割りには、交渉シーンが物足りないかも。 ルメットの「未知への飛行(FAIL SAFE)」のホットラインのシーンのように、長くて緊迫感のある交渉シーンを期待していただけに残念。 あの手の脚本を書ける人は、現代映画界には、そうそういないのかもしれない。 5点(2004-06-13 21:11:55) |
43. イン&アウト
《ネタバレ》 最初は少し期待したのだが、意外性とどんでん返しが売りかと思って見ていたら、結局最後まで笑う所もなくマジホモだったっていうオチ(?)で終わってしまった。 それじゃ、ギャグにもコメディにもなっていないじゃないか。 お前らの狙いは一体何だ? 0点(2004-06-13 20:51:21) |
44. ノイズ(1999)
悪魔がエイリアンに置き換わったというだけで、プロットはあくまでも、『ローズマリーの赤ちゃん』そのものである。 予想のつくオチも新鮮味は無く、映画史に残る『ローズマリー…』のクライマックスには到底、及んでいない。 今さら何を思って製作したのか、製作者サイドの意図が理解できない内容である。 1点(2004-06-13 20:50:34) |
45. タイタニック(1997)
歴史的海難事故:タイタニック遭難事件をメロドラマに仕立てあげてしまったキャメロンは重罪人である。 純粋にドキュメンタリー・パニック作品として撮って欲しかった。 昔、TVで観たモノクロ作品『SOS!タイタニック』の方が遥かに恐怖を覚えたし、感動的でもあったが、何よりも良質な作品であったと思う。 1点(2004-06-13 20:48:24)(良:2票) |
46. ギャラクシー・クエスト
見終わった後、言葉が出なかった。エンターテイメントとはかくあるべきという感じである。そして、近年稀に観る完璧な「『劇場用』エンターテイメント作品」だ。ピストンの通路は死ぬほど笑える。 しかし、観賞後、何でこんな劇場でしか掛かってないんだ?と、こいつが単館上映だったのが不思議であった。(大阪北では、当時、「Loft」の地下にひっそりある単館劇場だけでしかやっていなかった。) 配給会社は、鳴り物入りの駄作ばかりに力を入れるんじゃなく、もっと実のある作品を大々的に公開すべきだ。 9点(2004-06-13 20:43:25)(良:2票) |
47. アルマゲドン(1998)
隕石が飛来するCGIは圧倒的で凄い。 そこだけを延々と観ていたい気さえするほどだ。 ストーリーに関してはそれほど魅力的な所はない。 本作にせよ「ディープ・インパクト」にせよ、隕石モノは、プロットしては格段、珍しくは無い。 古くは「妖星ゴラス」や「メテオ」などという作品が作られているし、シナリオ面から言えば、地球への巨大隕石の飛来という状況にアメリカと旧ソ連の政治的な思惑が絡んで進行する「メテオ」の方が緊迫感があって面白い。 映像技術が凄いのは認めるが、「世界の終焉」をテーマにした映画は1970年代頃までにかなりの数の作品が輩出されているため、アイデア面も既に出切っているのかもしれない。 4点(2004-06-13 20:38:57)(良:1票) |
48. スニーカーズ
TVドラマの「スパイ大作戦」や、映画「黄金の七人」よろしく、頭脳集団の映画だと聞いてワクワクしながら観たが期待したほどのモノではなかった。大はずれ。 4点(2004-06-13 20:38:23) |
49. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
これは凄い。 登場人物が多数であるにも関わらず、少しの無駄 もないシナリオは神業か? とにかく、グイグイと引き込まれて行く。 脚本力の勝利である。 8点(2004-06-13 20:33:03) |
50. グリム・ブラザーズ/スノーホワイト(1997)
悪趣味なおとぎ話を観たがった罰か? 確かに悪趣味なのだが、話が全く面白くない。 時間の無駄だった。 2点(2004-06-13 20:28:42) |
51. スリング・ブレイド
人に勧められて観たのだけど、ちと重い。ていうか、あーいうクライマックスになるとは…。 もっと爽やかな感動作品かと思っていたのだけど。 期待した分、減点。 3点(2004-06-13 11:52:11) |
52. リング(1998)
日本のホラー映画にしては珍しく、最後まできっちりとシナリオが機能している作品である。 ただし、「らせん」、「リング2」等、一連のシリーズを包括して評価するとすれば、これ以外の作品は、従来ありがちだった日本ホラー映画的な失敗を踏襲しているように思われる。 いずれにせよ、この作品単独で評価するならば満点に近い完成度である。 終わり方もあれで正解であろう。 惜しむらくは、これ1作のみで終わっておけば、余韻を持たせて終わると言う、完璧なスタイルの単体作品に成り得たモノを。。。残念である。 8点(2004-06-12 16:42:29) |
53. 誘拐(1997)
撮影は、日本映画界きっての名前が「冠」にできる数少ないカメラマンの一人、 木村大作。 彼は、黒澤明監督作品を始め、極寒の中での過酷な撮影で知られる『八甲田山』や 『南極物語』、オリビア・ハッセーやチャック・ノリスと言った当時のハリウッド大 スターと対等に渡りあって撮影を慣行した『復活の日』などのカメラマンで知られている。 近年の作品では、高倉健に指名を受け撮影を担当した「鉄道員(ぽっぽや)」があるが、彼の現場での影響力は監督をも上回り、撮影指導や演技指導を自らこなしたり、特異な撮影秘話が豊富なことで有名であるが、本作品では、白昼の銀座でのロケーション撮影を無許可で強行しているという裏話がある。 この作品で圧巻なのは、やはりこの銀座でのロケ。 テレビ中継され、大勢の報道陣や警察関係者に囲まれながら、犯人に指名された 人物が3億円の身代金を背負って、銀座の繁華街を犯人の指示通りに移動して行くと いうシーン。 撮影によって銀座がパニックになるであろうことから、申請しても撮影許可がおりないと睨んだ木村氏は、こっそり無許可で撮影を敢行する。 その上空にテレビ局や報道のヘリという設定で、たくさんのヘリを飛び交わせ、上空からの撮影を行うと共に、報道陣に扮した何十人ものカメラマンが、何十台ものムービー カメラを抱えてリハーサルなしの一発本番撮影を行っているのだ。 ストーリーも非常に良くできており、一大エンターテイメントに仕上がっている。 7点(2004-06-11 20:05:55) |
54. マイティ・ジョー
《ネタバレ》 「猿人ジョー・ヤング」のリメイク。 「キングコング」に始まった、心優しき巨大モンスターモノは、顛末でその行き場を失い、しばしば悲劇に終わるという定石を踏まえて、私などは観てしまうのだが、その観方は正解だと思う。 逆の観方をしてしまうと、これはさほどの感動も味わえないであろう。 正当な観方で正しい感動の仕方をしよう。 それとしばしば先が読めてしまうと言う言い方をするが、先を読もうと言う姿勢は本来は×なのだ。 先を読もうとしてそのようになるのはもはや致し方無いこと。 映画は既にあらゆるパターンのプロットを出し尽くしているのかもしれないのだから、奇をてらったような映画を除いて、ある程度、先が読めてしまうのは、一種当たり前の事なのだ。 という事で、この手の作品はできるだけ先読みしないように観ましょう。 また、今のハリウッド作品は、ハッピーエンド傾向が高いからと安心しきって観るのもよくない。 おそらく用意されているであろう、感動も薄れてしまうからだ。 CGIで描かれるジョーの迫力は圧倒的で凄い。リメイク版「キングコング」では、おそらく不本意な仕事をしてしまったと思われる職人、リック・ベイカーの腕が、ここでは冴え渡る。 当時『ハリウッドの新星』と呼ばれていたらしいシャーリーズ・セロンは、本作で健康美を押し出さなくはいけなかったからなのか、『ディアボロス』の時の方がキュートでセクシーだった。 8点(2004-06-11 00:29:59)(良:1票) |
55. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
●「スターウォーズサーガ」としてのエピソードⅠ● 「エピソードⅠ」は壮大なSWサーガの幕開けとなるための単なる序章に過ぎない。 それも9章3部から構成されるSWサーガの第一部の第一章である。 その上でSWの世界観がみごとに凝縮されていると思う。 ジェダイ騎士の最盛期、旧シリーズにも登場するクリーチャー達のオンパレード、ジェダイに敵対するシスの存在。 このエピソードⅠは副題が「ファントムメナス」つまり見えざる脅威という意味である が、これ自体はこれから起こるあらゆる兆しを指している。 後にベイダー卿となるアナキン、今回の敵役として登場したシスの生き残り、そして後に銀河皇帝として恐怖で銀河を支配することになる彼のこと。 SWはやはり大河ドラマであって、普通の映画とあり方を異にしていた。 SWは全てが完成して初めてその評価に値するのだ。 ●既に崩壊している「SWサーガ」● ただその時間はあまりにも空き過ぎた。 「ジェダイの復讐」から「ファントムメナス」の間、訳20年近い開きがあり、、SWの世界観を延長拡大するエンジンを回すには遅すぎたのだ。 それは、エピソードⅡであからさまに顕著化する。 ルーカスよ、第一作「スターウォーズ」公開時に創刊された「スターログ」の記事であんたが言っていた「2001年までにSW全9作を映画化する」という壮大な構想を小さな胸を熱くして信じていた中学生は、今や大人の戯れ言がどこまで通用するのか冷徹な目で見ているのだ。 できないならできないで、他の奴にやらせろよ!! 7点(2004-06-06 23:59:45)(良:1票) |
56. カラー・オブ・ハート
どこがどう面白いのか、良く分からなかった。 最後まで観たら、わかるかと思って我慢したが、最後まで、とうとう面白みがわからなかった。 モノクロに色をつけたりと手の込んでいそうな技術は認めるし、着想としては面白そうなファンタジーなのだけど。。。。脚本の中身が好みではなかったようだ。 2点(2004-06-06 18:13:29) |
57. エグゼクティブ・デシジョン
全体的には佳作と言った所。 ただ部分的に、良いシーンがある。 主演作では、いつも無敵のセガール。 そのセガールの扱いにもビックリした。 5点(2004-06-06 18:02:18) |
58. アンドリューNDR114
公開当時は全然面白くなさそうに思っていたが、想像していたような作品ではなかった。 アシモフの原作を読んだことが無いので、200年間にも及ぶエピソードである所も意外で、期待して観なかった分、かなり楽しめた。 しかし、「ロボット三原則」は原作を読んでなくとも、知っているくらい、あまりにも有名だ。 7点(2004-06-06 17:59:19) |
59. アウトブレイク
オープニングからタイトルクレジットにかけての下りの「画」と「音」は格別。 見せ場でもあるヘリの画がかなり効果的だ。 戒厳令が敷かれた町の上空を、「権力の象徴」の如く群れをなして飛ぶ重ヘリの編隊の見せ方一つ取っても良い。 カメラワークと編集の賜である。 ん?ダスティン・ホフマンの演技?言わずもがなだ。 8点(2004-06-06 17:28:34) |
60. アポロ13
この手のドキュメンタリー作品は内容が凄ければ凄いほど、適度なナレーションと再現フィルム、実写で構成されたドキュメンタリー番組の演出にはかなわない。 本作以前に鑑賞したTV用に作られたアメリカの再現ドキュメンタリードラマの方がより緊迫感があって度肝を抜かれた。 劇場作品としては上出来ではないでしょうか? ロン・ハワードは相変わらずソツがない。アメグラの味のある青年は役者よりもディレクターとしてアメリカ映画界に貢献している。 6点(2004-05-07 00:17:14) |