41. X-MEN:フューチャー&パスト
《ネタバレ》 3Dで。 物語はまずまず。ビジュアルがかっこよすぎる!どう動くと快感なのかわかってる。 超スピードで動くミュータントのかっこよさ。 空間にどこでもドアを作れちゃう女の子がまたキュートで素晴らしい。 しかし一番すごいビジュアルはエンドロール後の能力者だろう。見ないで帰ったやつもいた。 70年代のロボットはもっとアナクロチックな感じがよかった。未来すぎる。 もっとスチームパンクっぽくてもいい。 3Dは最初はよかったんだが、だんだん手抜きになってきて、後半肝心なとこで あまり3D感をかんじないというお粗末さ。こんなのはもっとド派手に!!バリバリと飛び出して欲しいのに。 なにビビってんだろう。 [映画館(字幕)] 7点(2014-06-18 14:55:45) |
42. マン・オブ・スティール
《ネタバレ》 まいった。スタトレ・ダークネスやらパシフィック・リムが全て彼方にすっ飛んでいきました。 高速アクションは今後のデフォとなるでしょう。しびれるようなスピード感。 女副官+巨人の連携アクションはかっこよすぎ! 軍隊を手玉に取る圧倒的強さ! スーパーマンの「ゾットは信用しないが人類も信用しない」が記憶に残ります。 それを「まず信じることから始めようよ!(・∀・)」みたいに甘言をいってのけた神父こそユダそのもの。 スーパーマンは体制に売られていく。 すさまじく深いです。 互いに武器を失い、獣のように原始的に素手で戦うシーンは激しい憎悪を表してるはずだ。 同胞同士が憎しみ合い殴りあうしかない運命。 ラスト、最後の同胞の生き残りともいえるゾットをぶっ殺すか、人類をとるかの選択はすごい。 自分はクリプトンなのか、地球人なのか、そのどちらでもないのか。 どちらかの価値観を選択しなければならない。 ちなみに私はゾットの価値観・正義も一理あると思った。 「話し合いばかりでなにも決められない実行できない元老院のクソジジイどもがクリプトンを滅亡させた」 日本もクリプトンの運命を辿りそうだ。 かのダークナイトでの船爆弾の選択は、性善説過ぎて、犠牲者がひとりもなく 薄ら寒かったが、今回はきちんと犠牲者が出る。 最後にスーパーマンはアメリカに向かっていう。 「正義はするけど、てめえらには従わない」 アメリカの正義=日本の正義・となるべき!子分でごぜえます。いっしょに国際貢献いたしやす。へっへ、 と考えてる日本のクソ政治家どもに見せてやりたい。 文句なし。 今夏最強のSFアクションです! [映画館(字幕)] 10点(2013-09-08 19:02:44)(良:3票) |
43. スター・トレック/イントゥ・ダークネス
《ネタバレ》 前回は10点をつけた。これぞ新世紀の宇宙大作戦!と思った。 今回はがっかり。冒頭の火山のノリはよかったんだが、本編に入って失速。 結局カーンのパラレルを描きたかったんだと思う。 旧作でのカークとスポックの立場を逆転させての友情を描きたかったんだろうが、 それは旧作でもう見ましたという感じ。 テンポもよくない。会話だけの場面が多すぎる。人間ドラマを増やしたかったのか? なんか宇宙大作戦というよりはTNG寄りになったんじゃないのか? スポック、1に続いて感情むきだしすぎ!先が思いやられますよ。 いや、なによりカーンの作戦がずるい、卑怯、せこい。ちいせえ!こりゃ惚れません。 カーンの仲間も復活すれば面白かったんだが、それもない。 カーンの仲間が戦艦をすべて乗っ取って、対するはエンタープライズ1基じゃなくては 1を超える絶体絶命じゃない。 新生スターウォーズも不安になってきた。 あと、ドクターの扱い。なんか他の普通の乗組員と同じっぽいなあ。 TVシリーズのスポックとドクターの絶妙な漫才はどうした! 全部カークがやるからドクターが薄くなってしまう。 次回あるとしたらクリンゴンと全面戦争になるだろうから、それに期待なんだが、 クリンゴンも宇宙大作戦のいやらしい性格じゃなくて、 TNGの名誉を重んじるみたいな人種になっていたのが不安。妙な臭い人間ドラマが展開しなきゃいいが。 結局私が見たいのはTNGじゃない!バリバリの宇宙大作戦だ! [映画館(字幕)] 6点(2013-08-17 07:44:51)(良:2票) |
44. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 もう宮崎監督は終わったと思っていました。ここでもさんざん批判しました。 ぽにょの出来はひどい。もうラピュタやナウシカの感動は永久に得られないんじゃないのか? ところが。 なんと、目を疑う驚くべき傑作。もしかしたら・・あの震災が彼を変えたのかも。 ラストを見て涙しない人はいないでしょう。号泣。宮崎アニメで初めて泣きました。 人それぞれとはいえ、賛否両論はとても信じられない。 これこそ宮崎監督の最高傑作。他のアニメ監督はもちろん、彼自身、これを超えるのは至難でしょう。 クリエイターのエゴ、愛、失ったもの、得たもの。 なぜ妻は夫から去ったのか。なぜ夫は妻を追いかけなかったのか。 二人にとって幸福とはなんだったのか。 宮崎監督が初めて正面から描ききった一大ラブストーリー。 同時に決してお涙頂戴の浪花節ではない激しい反戦映画です。 監督曰く、ファンタジーはもう描けない。とんでもないウソ。 「ドキュメンタリーの皮をかぶった、宮崎駿渾身のファンタジー」です。 [映画館(邦画)] 10点(2013-07-21 00:18:17)(良:2票) |
45. キサラギ
《ネタバレ》 古沢の脚本はリーガルハイと比べるとイマイチおとなしいが、なかなかいい。 香川・ユースケは非常にうまい。 しかし、致命的なのは監督の演出がド下手。リズム感が全くない。 せっかくの役者の演技が下手くそにみえる。音楽の使い方もセンスゼロ。 回想シーンのチープさはわざとだろうが、まったく効果がわからない。 キサラギの顔を隠して最後に見せる演出も効果が薄い。 みんなが指摘してるように、プラネタリュウムは甘すぎて臭くてくどい。お恥ずかしい。 そしてとどめは宍戸錠の登場。どうみても蛇足でせっかくのイイ余韻をぶち壊した。 あの古沢がこんな下手な脚本を書くとは信じがたい。 監督が勝手にくっつけたんじゃないのだろうか。大御所宍戸錠の出番を無理やり増やすために。 それほどひどい。 密室劇で言うと12人の優しい日本人を想起するが、当時の中原監督のほうが比較にならないくらいすごい。 どこをどう見せるべきかわかってる人だ。 この映画は私は中原監督にやってもらいたかった。 結論。 監督の下手な演出がすべてをぶち壊した。 こんなシロモノが賞をとってしまうとは! [DVD(邦画)] 4点(2013-04-11 00:13:36) |
46. ブラック・スワン
《ネタバレ》 ついに、ナタリーの演技はレオンのマチルダを超えたと思う。 こんなにドキドキした白鳥の湖は初めて。 カメラワークもすごい。まさかバレエをこんなふうに撮るとは。しかしこのアングルには意味がある。納得。 自滅していくさまはやはりレクイエム~を想起させるところもあり。 傑作!! [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-09 03:17:44) |
47. 火の鳥2772 愛のコスモゾーン
《ネタバレ》 驚くべき大失敗作。冗長でまったくつまらない。絵もひどすぎる。 ドキドキが皆無。セリフがなく音楽主体に進んでいくところも狙いはわかるが、失敗。 ただの退屈なシーンになってしまった。天才でもこんなひどいものを作ってしまうとは。くだらないの一言。 [CS・衛星(邦画)] 0点(2013-02-16 19:21:24) |
48. テッド
《ネタバレ》 予告がものすごく面白かった。 ところが下品なシモネタはほとんど予告に入ってたという。 むしろ男同士の友情に女が入ってきたら?という、至極クソ真面目な映画だった。 もっともっとドタバタ、ハジケてもよかった。 この程度のシモネタくらいデートで行ったってたいしたことあない。 予告の出来の良さに騙された感のある映画でした。 [映画館(字幕)] 4点(2013-02-15 03:55:58) |
49. 貞子3D
《ネタバレ》 なにが駄目だといって、この監督、結構映画とか漫画は見てるんだけど、その寄せ集めなんです。 新しいもの、見たこともないものを作り出せない。才能がないのかなんなのか。 オープニングにはびっくりした。 完全にセブンのまね!ここまで真似してお恥ずかしくないんでしょうか。 その後も次々とコピーが出てくる。 傑作だった映画のアイディアを寄せ集めれば名作ができる?とんでもないことです。 ところがこの駄作、3D効果はまずまず素晴らしい。 ハリウッドが奥行きばっかの腰抜け3Dでお茶を濁してるのに、きちんと下品に飛び出してくる。 これは素晴らしい。 技術は素晴らしいが、またまたこの監督はせっかくの技術をドブに捨てるような演出。 何度も「おんなじように」飛び出したらそりゃ飽きますって。 監督の脳にアイディアがまったくない。これがこの映画の敗因です。 ただホラーに3Dは合う。それだけはわかりました。 縦横無尽の霊魂の浮遊とか、飛び出して顔面にぶち当たり飛散するくらいの激しい3Dを見てみたい。 [ブルーレイ(邦画)] 2点(2013-02-15 03:46:54) |
50. レミーのおいしいレストラン
《ネタバレ》 一番感動したのはレミーでもリングイニでもなく、評論家のイーゴだ。 自らの評論家生命を絶たれようとも、いいものはいいと書いた彼の評論家魂に敬服。感動。 絵はとにかく構図がすごい。 ジブリのアリエッティが子供だましに見える。 日本タイトルはネタバレの原題よりイイと思った。 [DVD(字幕)] 8点(2013-02-10 11:58:05) |
51. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
《ネタバレ》 え?これのどこが賛否両論になりうるの?っていうくらい感動しました。 素晴らしい出来。紛れもなく映画版最高傑作。庵野さんも自信満々だったでしょう。 コレに比べれば破は音楽センスもおかしいし、いや、その音楽が今回まともになっていてびっくりした。(とにかく破はガキ臭くて大嫌い) 作画は日本のトップアニメーターたちが集結したという印象。これはすごい。 機械も人間もどう動けばかっこいいかわかってる。アングル・カメラワークが素晴らしい。 14年の経過も戦艦登場もなんの違和感もなかった。 ミサトの変化も納得できます。 だって、サードインパクトを起こし、感情制御できないシンジの・・・彼の父親と戦ってるんでっせ。 ヘタしなくてもシンジは今にもフォースインパクトを起こしそう。起こしたけど。 そんな怪物を檻に閉じ込めるのは当然。 自分の中でのエヴァを作り上げちゃってるガチガチ頭のファンに媚びを売らず、 よくぞここまで冒険したと拍手を送ります。 マリの声優さん、上手いねえ。上手くなった。 ラストシーンも素晴らしい。これぞエヴァだと思う。 1点マイナスはカヲルの扱い。 もっと活躍させても良かった。 次回も期待!保守的にならず、またガンガン挑んでほしい。 一番嫌いな言葉「エヴァらしくない」 らしいらしくないなんて監督が決めるのだ。ファンじゃない。 [映画館(邦画)] 9点(2012-11-25 03:45:13) |
52. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 大傑作!!私が行った映画館は笑いの渦でした。ノリの良い人ばっかりでよかった! 期待してたおおかみこどもの浅薄さにがっかりした思いが吹き飛びました。 人に猛然と薦めたくなる映画。 内田監督の映画は「運命じゃない人」でファンになりました。 その後の「アフタースクール」では気負い過ぎたのかイマイチ。 しかし、今回は肩の力が抜けたのか最高傑作となりました。 練りに練り上げられた脚本。「ゆったりとゆるいがテンポの良い」という難しい演出が成功。 全てのシーンに何気ない意味があります。 セリフに全く頼らず、役者の表情や仕草からわからせようとするすごさ。 喜劇では三谷映画を思い出しますが、三谷ギャグのように臭さ、いやらしさがない。 すばらしい胸キュンラストの後、エンドロールの途中でまたあるエピソードが盛り込まれますが、 これがおまけじゃない。 最高のラストシーン!これしかない。これ以上はない。 役者たちの演技も抑えに抑えてるのに火花が散るよう。 すごいねえ。堺からあの饒舌おしゃべりを奪い、下手な役者の演技をさせるとは! 香川も最高にいい。この映画で彼の演技のものすごさは再評価されると思う。 広末もはまり役といっていいくらいすばらしい。 これをつまらないと思う人はたぶん、ほら、例の「胸キュン装置」が壊れているのだと思う(笑) たぶん今年の映画賞を総なめにするはず。 これが大ヒットすれば邦画の未来はある!とまで言い切りたい内容です。 一人で見るよりは是非彼女さんや奥さんと行ってください! 最高にほんわかした気持ちになれると思います。 [映画館(邦画)] 10点(2012-09-16 01:34:25)(良:2票) |
53. プロメテウス
《ネタバレ》 2001年宇宙の旅のHAL9000が出てきてびっくりした! そう、あいつこそHAL9000の変形である。 そう思うとあいつの謎の行動も理解できるはず。 感情のないはずのあいつがなにを求めていたかである。 そのようにいくつかの点においてエイリアンの前日譚というよりは 2001年宇宙の旅的な印象。テンポも。 生命とはなにか。老境にさしかかったリドリーの本音、心境かもしれない・・。 そして、謎がいっぱい、未消化という人がネットに多いが、 「なぜエンジニアは人間を作り人間を滅ぼそうとしたのか」というセリフと タイトルが「プロメテウス」もうこれだけで私は、謎の答え、もろバレだと思ったんですが(笑) ちゃんと答えをはっきり言わないとだめなんでしょうか、今の人は。 とはいうもののストーリー、脚本はいまいち躍動感に乏しく 音楽もいまいち心を騒がせてくれない。予告の悲鳴のようなBGMはいったいどこいっちゃったの? 特筆すべきは美術。 CGの進歩ではじめてギーガーの創造物がまともに動いたという感じ。 全く古臭くない。改めてギーガーのものすごさを思い知った。 プロメテウス2があるなら是非ちゃんとギーガーを参加させて欲しい。 3Dもすばらしい。 アバターにしろ、空間・奥行きの不連続感、歪み、目の疲れなどがあったが なんと大幅に改善されてる。 今のところ最強の3Dだろう。 見せドコロもすごい。3Dで見る未来3Dホログラフィック映像という二重構造には驚き。 絶対IMAXで見ることをオススメします! [映画館(字幕)] 7点(2012-08-20 00:44:36) |
54. はなれ瞽女おりん
傑作!突き放したラストがいい。9点なんだけど 惜しむらくは岩下志麻が20代前半のときに撮るべきだった。マイナス1点。 誰かでリメイクして欲しい作品。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-08-01 17:27:54)(良:1票) |
55. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 NINさんのレビューにつきます。 つまり、「いよ!漢だねえ!」これしかない。せつないが男ならコレ以外にない。 思えば私、高評価なのはポセイドンアドベンチャーにしろブレイブハートにしろ、タイタニックにしろ 漢だあ!というものかもしれない。 サマーウォーズも主人公の男の子は頼りないんだけど、最後は漢をみせつけてくれる、 そこがいいんだよね。対しておおかみこどもの雨くんとかね、お父さんとかありゃ漢でも何でもない。 で、この映画。前半は普通。伏線を張るのに忙しいのか ちょっとかったるいくらいの展開。あれ?失敗しちゃったかなあ・・だったが 後半ギアチェンジして一気に加速していく。 後半はまれに見る大傑作!おもしろい!素晴らしい。 こんな素敵な映画を今まで知らなかったとは。 [DVD(字幕)] 9点(2012-07-30 12:07:34) |
56. おおかみこどもの雨と雪
《ネタバレ》 重!もっとドタバタしたコメディーでよかった。 重いテーマを重い進行でやるのは私は芸がないと思う。 こういう話こそ、90笑って10泣いてみたいのがいいのに。 母親の花はいつも笑ってるという設定だが、それにしては暗く見えてしまう。 ちょっと暗い天然ボケの女の子。 これは完全に脚本の不備だ。母のエピソードがいい加減だからだ。 そもそもこの母親があまり魅力的に見えない。 子供に対する愛情はあるのかもしれないが、愛情とは裏返せば執着でありエゴだと思う。 それが描かれてない。夫が野垂れ死んだ時、 私が花なら、他人にバレちゃうとか変に思われるとか関係なく夫の遺骸にしがみつき、抱きしめ キスをし、泣き叫ぶだろう。 ところが花は諦めてしまう。ほんとに愛してたの? 雨が去る時だって簡単に諦めて、がんばって~、しっかり生きるのよおなどと送り出してしまう。 かなりドライな母ちゃんだ。 監督は大げさなドラマを廃したかったんじゃないかという狙いはわかる。 でも、それが逆に「都合良さ」をいっぱいうんでしまった。 例えば 何も知らない夫婦ふたりで自宅で出産しました→だいじょぶでした。 薬を誤飲→たいしたもんじゃありませんでした。 その後も自分も子供もたいした病気にかかりませんでした。 農作物がうまく育たない→みんなで助けてくれました。 クマに出会いました→行ってしまいました。 それにしてもこの映画の対象は何歳なんだろう。間違いなく子供にはウケないと思う。 では現在子育てしてる親か?いや、あまりに重くて、コレ見ても強く共感はできるが (たぶんボロボロ泣く親が多いと思う) 泣けはするが、決して元気になれるようなしろものじゃない。 子育てに疲れてる親は絶対見てはいけない。 それでいいのだろうか。 ラストのアンサリーの歌もあまりよくない。曲はいいのに彼女の安易な歌唱がだめにしてしまった。 同じ傾向の歌では・・例えばコクリコ坂の手嶌葵のものすごさには到底及ばない。 サマーウォーズは高く評価するが、これは残念ながら評価できません。失敗作です。 次回作に期待します。 [映画館(邦画)] 5点(2012-07-21 19:43:25)(良:5票) |
57. 新・兵隊やくざ 火線
《ネタバレ》 シリーズ最終作でこのクオリティは素晴らしい。 もっともっと続けて欲しかった。 兵隊やくざシリーズでダントツに面白いのはやはり第一作。 しかし、この作品は初作にはないような大テーマをなげかけてきます。 あなたは惚れた女、それも宝物のように大事に思って関係を持たなかった女が 自分の命を助けるために、自分の一番大嫌いな上司・・ 上官に抱かれたとしたらどう思うだろうかということ。 惚れた女を目の前で寝取られるシーンは衝撃的。 女も大宮を愛してるからこそ嘘をついて抱かれたのだ。 大宮は女の気持ちをわかっても苦悩する。どんな理由があるにせよ、 一番嫌いな男に何度も抱かれ、お古にされた女を愛せるのか。 こんなに愛してるのに、同時にとてつもない嫌悪感もある。もはや自分にはこの女は抱けない。 なにが悪いんだ、戦争だ!戦争が全てを狂わせたんだ と慟哭するラストシーンはせつない。 思い直し、女を捜すが、もはや女は消えてしまった。 有田上等兵がイマイチ活躍してないんだけど、よく考えると もはや彼は大宮にとって空気のような存在になってるのかもしれない。 ラストはやはり有田がいたからこそ大宮は救われたかんじ。 宍戸錠も憎たらしさを思いっきり演じていてうまい。 音楽は勝新の歌も含めてよくないけど、ご愛敬かな。 もっとせつない音楽にして欲しかった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-04-28 23:35:56) |
58. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 【宇宙人はアホでした】 設定はわかる。 なにを狙ったのかもわかります。方向性はとてもいい。 でも監督の演出は賛成できないです。もっとハラハラドキドキさせてほしかった。 まずいろんなキャラが出てくるんだけど、あんまり感情移入できないんだよね。 それぞれ、そんなに絡まないし・・。 ヒロインがそもそもあんまりかわいくないし・・・。 主人公ともほとんど絡まない。 ならば私は、あの主人公より断然存在感のある義足の黒人とヒロインが交流してるうちに、 ヒロインがあの黒人に恋しちゃう→いつしか肉体関係に→黒人と結ばれちゃった! という怒濤の展開を期待するわけですが、 もちろんそんなこともない。みんな優等生です。 しかも主要な人たちはほとんど誰も死なない。 ゲーム性はいいんだけど、なら宇宙人側もものすごい知略を見せてくれないと。 ところどころ宇宙人がアホに見えてしまった。 う~~ん!これはなるほど!こんな作戦があったのかあ!と 知略対知略、逆転の逆転のどんでん返しでいけないものか。 日本の漫画ならあるのに。 エンドロール後のアレは。。。。。 またノコノコやって来ても、こんなアホなやつらばっかなら簡単に地球側に撃退されそう。 [映画館(字幕)] 5点(2012-04-23 06:25:07)(良:1票) |
59. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 主人公が、クリスティーナに聞くわけですよ。 「他にトイレに行ったのは?」 「あなたよ」 また主人公は車掌に 「乗客で怪しい人いる?」 「あなたです(ジョークっぽく)」 ああああああ!だめだああ こんなすぐわかるような幼稚臭い伏線張っちゃああ! 犯人は主人公なんでしょ。ほら、シックスセンスみたいなもん。 これだからハリウッドはダメなんだよ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?あら?(・_・;) 着地点は、感涙。 ラストのラストは蛇足という意見もあるが、 スタイリッシュに例の場所で切るのはもしかしたら方程式通りすぎて臭いかもしれない。 邦題はミッション インポッシブルのバチモンみたいな印象で好きじゃない。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-04-02 16:13:27)(良:1票) |
60. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
《ネタバレ》 いつも思うんですけど ダースモール相手にジェダイ、2対1はずるい。卑怯。そんなの武士じゃないよ! でもこのときの剣劇シーンはスターウォーズ中最高傑作。 音楽も最高。 [映画館(字幕)] 5点(2012-03-26 19:07:16) |