41. ホリデイ
この映画の中で「脚本家」が大事に扱われている。そして当然ながら、この映画の脚本自体も大事に丁寧に作られている。脚本を大事にしている映画の出来が悪い訳がない。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-12 18:05:03)(良:1票) |
42. アカルイミライ
この映画、特にラストのエンドロールのとこがとても秀逸。この映画のオダギリジョーのように、まだ何にも成っていない自分に苛立ち、そしてその将来を不安げに模索している若者などにとって「アカルイミライ」とはとても観念的なものだ。この映画に限らず若者が自らの不確定な将来を按ずることを主題にしている映画は、やはり観念的なものになっていることが多い。しかし、私のように数年前にすでに大厄を通過してしまってる正真正銘の中年のおっさんにとっての「アカルイミライ」とは、実はとても具体的なものなのだ。私の場合は具体的に○○○と△△△とが私にとっての「アカルイミライ」なのだ。だからこの映画の中の、中年というよりも老年初期の藤達也の欲するものが常に日常的で具体的なものとして描かれていることにとても納得していたんだけど・・・ クラゲを通して藤達也が観念的になっちゃったのがなんか怖いなー、笑。 [DVD(吹替)] 7点(2007-10-09 14:26:17) |
43. サンシャイン 2057
題名にある「2057」って2057年っていうこと?ここ20年ぐらいSF映画の年代付けってなんでほんの数十年先にするんだろう?そんなすぐ先にそんな事になってる訳ないだろうに、ホント。そして昔から宇宙ものの映画は太陽系内の話になると「2001年宇宙の旅」みたいに観念的なものとなり、太陽系外の話になると「スターウォーズ」にたいにご陽気映画なる傾向がある。どうしてかなー?そしてこの「サンシャイン2057」は太陽系内の話なのでやはり観念的なストーリーになっている。観念的って言っても「太陽の寿命は自然の摂理に任せるべき」or「人類延命のためにはそれをも操作すべき」っていう昔からお決まりのようなお題目ではあるけれど・・・。イイ線行ってるとは思うがもう少々映像を分かり易くして欲しい。宇宙船の全体像とか宇宙船の今置かれている状況の映像とか分かり易い説明映像がもっと欲しい。でもね、日本人が船長なのはね、日本人として○です、笑。 [DVD(字幕)] 6点(2007-10-07 19:57:30)(良:1票) |
44. ラブソングができるまで
いやーこれはあんまり出来が良くない映画だったなー、笑。でもみなさんの評価がけっこう高くてビックリ。しかし確かに、Cイーストウッドの意味ありげで辛気臭い映画より、こっちの方がズッとイイ! [DVD(字幕)] 6点(2007-09-24 15:54:18) |
45. 転がれ!たま子
なんていうか、迷える人達・我々が「あーそうか、なるほど、そうしてみようぜぇー」って、そう想起させる、すごく具体的なHOW・TOもんの映画と思いました。そんで、主人公がはじめて橋を渡り出すところの演技・音楽・映像なんかすごく良く出来てんなーと思いました。 [DVD(吹替)] 7点(2007-09-17 00:16:09) |
46. 涙そうそう
《ネタバレ》 しかしながら「セカチュー」以来、恋愛の相方が死んでしまうという映画がいったいいくつ作られたのだろう?すごい数だよね。「安直なブーム」とも言えるけど、反面みんな同じフォーマット上での映画づくりということにもなるので、逆にその出来の優劣がはっきりと分かってしまうという面もある。そういう意味では作り手にとって厳しいシチュエーションなのかもしれない。私的には「セカチュー」と「ただ君を愛してる」が大変泣けた(=良く出来た映画だった)。そしてこの「涙そうそう」は、この題名から、この映画の感受性的広がりがこの同名曲の歌詞の内容を超えるものではないであろうことを安易に予想させてしまう。そして実際あんまり面白くない映画だった(=泣けない映画だった)。場所が沖縄であるということの必然性があまり感じられないし、血のつながらない兄妹同士の「好き」や「愛してる」や「愛し合ってはいけないのか?」といったテーマと、カップルの一方の死という映画作りのスタートから決められていたであろうストーリーエンドにはほとんど関係性を見出せない。だからこの映画は「サッドムービー」ブームに埋もれて行く数多くの映画の中の一つということになってしまうんだろうなー。 [DVD(吹替)] 4点(2007-07-25 00:53:18) |
47. ハチミツとクローバー
これはどうなんだろう?個人的には生理的に全く受け入れられなかったな。見てたら自転車がキライになった、笑。最後のスピッツの曲まで悪く聴こえた。内容はほんとに「ハチミツとクローバー」で、甘い甘い軽い軽い。でもこういの好きな人がいたとしてもそんなに驚かない。驚くのは蒼井優ちゃんがこれでブルーリボン賞をとっていること。蒼井ちゃんの演技力を疑うんじゃなくてブルーリボン賞の審査員の目を疑う。蒼井ちゃんには別の映画で賞あげようよ。 [DVD(吹替)] 3点(2007-07-09 01:40:50) |
48. スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと
こういう、親の好みや事情に子供が振り回される、っていうのはよくあるのでは。でもティア・レオーニの天然ママがいちばん子供子供しててほんとに楽しく面白かった。しかし、そのキャラクターでもってシリアスな方向に話を進めてしまうこの映画。場面場面はコメディータッチなのに話の本筋はシリアスというところがこの映画のよう解らんところです。それにしてもあのオカンばあさんが天然娘ママに「今日は行くな」とか言って止めたりしなかったら、すべてはなんとなくまるく収まってたのではと思いますが、笑。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-19 00:15:44) |
49. 父親たちの星条旗
むっかしからよくある、面白くない良くない映画の典型として、時系列があっち行ったりこっち行ったりするのがあります。これは製作者が何かをよほど言いたくて「説明」をしちゃい過ぎるんでしょうね。残念ながらこの映画もそうです。「映画=説明するもの」だったらそれでもいいんだろうけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-07 23:51:21) |
50. キング・コング(2005)
これはイイ映画だ!”ハリウッドの娯楽大作”ってまさにこういうのを言うんだよね。いやーDVDで見るまで知らんかった。映画館でこの映画の予告編を何回も見たけど、決して面白そうな映画だって感じはしなかったぞ。ちょっと、宣伝、もったい、つけ過ぎちゃったな。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-24 23:02:22) |
51. ナイスの森 The First Contact
よくもまーこれだけ意味不明なエピソードをつくれるもんだ。「意味不明」なものってつくるの難しいと思うよ。何事にも意味持たすのが人間の本能だもんね。それで私は大変楽しめました。面白かった。途中でインターミッションあったけどこれはギャグじゃなくて本物のインターミッション。だって2時間超だもんね。長すぎ。 [DVD(吹替)] 7点(2007-04-13 22:05:08) |
52. リンダ リンダ リンダ
《ネタバレ》 観る者を映画の中に入り込み易くしようといったサービスを放棄しちゃってるタイプの映画なので「おそらくこうなるであろう」と思われるラストまで我慢強く見た。だから、だから映画が始まって106分もたってからやっと演奏される「リンダリンダリンダ」では、曲の冒頭での『ドラムが入ってくるところ』とそれと共に『生徒たちの観衆が踊り出すところ』の『場面の映像』は絶対に必要なはずだ。そのための映画なはずだ。でもそれがなかった。オマエ、イッタイ、ナニヤットンネン、ホンマ。 [DVD(吹替)] 6点(2007-04-06 23:46:22)(笑:1票) |
53. ホテル ビーナス
これはとても良い話です。そう、とっても良い話だと思います。それもベタベタのベッタベタに感動する話。この映画が一見おしゃれな風を装ってるのは、つまり白黒的な色調を使ったり韓国語を使ったりして異国風味にしているのは・・・ そう、ベタベタ感動話であるが故の「照れ隠し」なんですよ。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-25 17:50:27)(良:1票) |
54. マリー・アントワネット(2006)
《ネタバレ》 映画というのは、作る側のエゴと見る側のエゴのせめぎ合いの場だと思います。そしてそのせめぎ合いの落とし所をどこにするかによって、その映画の価値が左右されると思います。マリーアントワネットというと天真爛漫と夫のギロチンによる処刑と自身のギロチンによる処刑です。このうち「天真爛漫」だけが映画の内容とされているのは作り手のエゴが勝ち過ぎているからではないでしょうか。下世話な我々観衆は「それ以外」も観たいのです。スゴクとっても良く出来た映画だけど、こういう映画は好きじゃぁーないです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-02-03 01:08:45)(良:1票) |
55. 日本沈没(2006)
これは今時珍しいダメダメ映画。特撮以外すべて古臭過ぎ。オープニングタイトルのバックの音楽からすでに「古めかし」過ぎ。そして極めつけは脚本。この脚本33年前のんより古臭いんじゃない?33年前小学生だった私は映画館に「日本沈没」を観に行ってすんごく衝撃を受けました。なんというか、そう日本人も「民族」なんだぞということを教えてくれた映画だった。いつも、蒙古をも追い返した「海」に囲まれてるから、他民族と同じ地にいないから、だから我々は自分達のことを「日本人」だとは思っていても「日本民族」という認識はもっていない。だからレバノン紛争などは文字どうり「海の向こうの出来事」になってしまっている。「でもでもやっぱり日本人も『民族』なんだよ」ということを33年前版は教えてくれた。特にラストの・・・藤岡弘を含んだ日本人難民がシベリアかどこかの国で貨物列車で移送されてる場面で教えてくれた。海に守られぬくぬくと育ったおぼっちゃま日本民族がシビアな民族のせめぎ合いの場に引っ張り出されたその「どうしたらいいか分からない感」が33年前版にはあった。しかしこの2006年版はこの点が完全に抜け落ちてしまっている。この映画を映画館で観て家に帰ってテレビつけたらたまたま「HNK神戸」のニュースで樋口監督がインタビューされていた。「ボクはずーっと街が破壊されるような場面の特撮をエンターテイメントとしてやってて、それで阪神大震災のとき後で地震の現場を見て愕然として、そこにはついこの前まで実際に人が生活してて・・・」。 民族云々が描かれてなくて当然。樋口監督は震災の地域で生活する人々を描こうとしたのだから。でもさ樋口君、そこまで思ってんだったらさ、今この時代に「日本沈没」のリメークってしたらダメなんだよ。 [映画館(吹替)] 5点(2006-10-05 00:41:50) |
56. ジャーヘッド
これはホーンマおもろない映画だ。わざとおもろない映画を作ろうとした、ってことは明らか。この映画の制作のために使われた金は、飢えている人に渡るよう寄付した方がホント良かった。このサム・メンデスっちゅう監督、コレ含めてたった3作だけやけど、悪い意味で「自由に」映画創ってる感じスル。資産家の息子か? [DVD(字幕)] 3点(2006-08-13 04:04:57) |
57. 砂と霧の家
この映画にしろ、「ペイ・フォワード」にしろ、もうマゾヒスティックな物語はやめてくれ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-28 18:41:46) |
58. 奥さまは魔女(2005)
なんかTV原作にリスペクトしすぎなのか「奥様は魔女」のガイドラインみたいな映画。こういう方法ではなくて、ほんとにリメークして欲しかった。観客の笑い声入れてね。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-30 01:17:13) |
59. TAXI NY
この映画、撮影はストーリーの順どおりに撮ってるのかなー、ってそんなこと思ってしまうほどストーリーが進むにつれ演技とか演出がこなれてくる。だから始めはどうなることかと思ったけど、見てるうちにこの「お馬鹿」加減にハマってしまった。これ結構イイ映画だよ。ガスが「シュー」っていってるシーンなんかほんまおもろい。ところでこの映画での主演のタクシーのドリフト、81分20秒のとこと81分35秒のとこ、僕が今まで映画とかで見てきた車のドラフトシーンの中で最もスムーズで最もコントロールされたものだった。誰が運転してるんだろー??? [DVD(字幕)] 7点(2005-12-11 20:53:44) |
60. Ray/レイ
この映画の詳細はよく知りませんが「明らかにレイ・チャールズ本人の歌声だ」っていう歌声は、本当に『オン・マイ・マインド』です。 特にABCというメジャー(=大衆)に行ってからはスゴイです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-07 14:35:30) |