41. バックドラフト
なかなかの出来。特にちゃんと炎が怖く感じられるのには脱帽。だからこそから物語が成立している。久々に「テレビじゃなくて劇場で見たかったな」と思わせてくれる映画だった。やや中だるみのあるのが残念だけど、犯人探しなどのストーリー展開も及第点以上。ただ、個人的にはラストの大火災現場のシーンはちょっと大がかりすぎて引いた。見せ場だし、アレはアレで当然アリなんだけど、もうちょっと地味にまとめても良かったんじゃないかなぁ、とも思った。 あと、作品の善し悪しとは関係なのだが、メインテーマを聞くと、コレより先に「料理の鉄人」を思い出してしまうのが、ちと……ね。 [地上波(字幕)] 7点(2005-11-04 03:46:11) |
42. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
基本的に押井の作品は苦手だが、これは原作が好きだったことも手伝ってすんなり観れた。「うる星やつら」という舞台を借りて、押井守がやりたい放題やった作品だが、それがいい。結果として原作を置き去りにしつつも、原作の持つ可能性をきっちりと具現化している。「ルパン三世」という題材を借りて宮崎駿がやりたい放題やった「カリオストロの城」と同じだな。「うる星やつら」を知っていて、未見のひと(いるのか?)にはオススメの良作だと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-04 01:35:31) |
43. ライオン・キング(1994)
《ネタバレ》 パクリと言われるのも仕方ないと思うほど、部分的には似てますね。、個人的には味付けもまったく違うし、完成度の高さから許せちゃう範囲だと思っています。 星を見上げて親を思うシーンなんかもモロかぶりなんですが、「ジャングル大帝」のレオが夜空に母を思い描いたのに対し、シンバは空に父を見た、という差異が面白かったです。「日本=母・子」「米国=父・子」というのは、いろんな映画に共通している面だと思います。この映画は父性の国・アメリカならではの方向性で作られており、個人的にはそちらの方が肌に合う気がしました。 ……早くに父を亡くした自分には、なんか共感できる部分があった、というのもこの作品に辛口になれない理由かもしれません。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-04 01:23:55) |
44. グレムリン2/新・種・誕・生
《ネタバレ》 前作に比べるとコメディの要素が強くなりすぎていたし、人によっては「ダメな続編」の代表作に挙げるかもしれない。けど、個人的には大好き。前作に遠慮せず、中途半端なしで突き抜けちゃったのには好感が持てるし、展開の小気味よさにカタルシスもある。前作のパロディ、ヒロイン・ケートの「暗い過去語り」ネタがイイカンジ。あれがこの作品の持つ「味」のすべてを現しているように思う。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-03 13:21:38) |
45. 遠い空の向こうに
《ネタバレ》 地味だけど良作。観賞後の清々しさはかなりのもので、平均点が高いのも頷ける。個人的には頑固オヤジの人物描写がツボ。やはりアメリカは「父性の国」だな。それと「炭坑の町」という舞台と、時代背景の描き方が丁寧だったことが、少年たちの夢や行動が際立たせている。こういうところは上手いなと思った。少年らの会話、「優勝の確率は100万分の1」のくだりは最高だった。 ただ、個人的にはストーリー的に決定的なパンチ力が足りず、の印象は否めず。実話物だからしょうがないけど、もうひとヤマ欲しかったなぁ。 [地上波(字幕)] 7点(2005-11-03 02:57:40) |
46. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
勢いだけでぐんぐん引っ張ってく展開はまさにジェットコースタームービー。最初に映画館で見たときはその面白さに絶句しました。それとBGMは文句なし。ジョン・ウィリアムスのサントラの中でも飛び抜けて素敵で、CDを今でも聴きまくっています。でも、2度、3度と観てると「ノリは最高だけど、結局はそれだけ」ってカンジで、薄っぺらさが気になってしまいます。大好きな映画で、エンターテインメントとしては高評価できますが、総合的な完成度を客観的に考えると7点が限度かなぁ。 [映画館(字幕)] 7点(2005-10-31 23:42:58) |
47. フラガール
《ネタバレ》 期待しすぎていたかも。普通にいい映画だとは思いますが、ツボにはまらなかった。大集団の中の一部にだけスポットを当てて話を作ると(この作品はその権化のような存在だと思います)、同じように努力したであろう「その他大勢」がかわいそう。そーゆーの、あまり好きではないからなのかも。 [DVD(邦画)] 6点(2007-04-02 20:13:21) |
48. スピード(1994)
《ネタバレ》 バスのとこまではなかなか面白かった。タイトルどおりスピード感にあふれており、これは傑作かなと思ったんだけど……地下鉄は蛇足だろ。 特にデニス・ホッパー演じる悪役が、最後にぶち切れて地下鉄の屋根に登ってキアヌとタイマン張るっての、いくらなんでも馬鹿すぎる。ちょっと興ざめ。つくづくバス脱出後、サクッと終わってたらなぁと思う。もったいない。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-10 23:21:15) |
49. 明日に向って撃て!
端々の台詞のかっこよさはかなりのもの。ブッチとサンダンス、そしてエッタの関係の描き方もなかなかに秀逸。でも、ハッピーエンドはあり得ない「破滅への疾駆」っぷりは、どうしても好きになれない。なので、高得点を付けられないです。 「俺たちに明日はない」もそうですが、キャラが克明に描かれているぶんだけ、「その先」を思うと鬱々となってしまう。「滅びの美学」というには浅いし、悲劇というには自業自得過ぎるし、心境としての落としどころがむずかしいんですよね、この手の映画は。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-27 11:14:53)(良:1票) |
50. DEATH NOTE デスノート(2006)
《ネタバレ》 コミックの映画化はいつもゲンナリするんですが、これはなかなか。原作に頼り切らず、適度にオリジナリティを打ち出したストーリー、それでいてLの容貌やキモさ、部分的なエピソードなど、原作の美味しいところはきっちりといただいちゃってるところは好感が持てます。まあ、原作を意識しすぎるとキャスティングが「イメージと違う!」のに文句を付けたくなります。「ライト丸すぎ」とか、「総一郎、メガネ、メガネ!」とか。しかし、あくまで映画のみをピンで考えた場合には、キャスティングもそんなに悪くないんじゃないですかね。リュークのCGのショボさだけは我慢できませんでしたけどねー。 [地上波(邦画)] 6点(2006-11-23 14:34:10) |
51. ピンクパンサー
《ネタバレ》 基本に忠実なドタバタ・コメディですね。ひとつひとつのネタは「うーん?」ってカンジなんですが、観続けていくうちに、なんかスティーブ・マーティンのペースに引き込まれてしまい、けっこう笑ってしまいました。徹底して馬鹿コメディを貫いていたところがよかったんだと思います。個人的には「ハンバーガーの発音特訓」~「ハンバーガー初体験」のネタがツボでした。誰にでも「面白かったよ」と胸を張って薦められる作品ではないですが、自分としては十分に楽しめました。過去の「ピンクパンサー」シリーズは完全に切り離して考えるべき作品ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-21 06:50:47) |
52. HINOKIO ヒノキオ
《ネタバレ》 VFXは素晴らしい。無機質なはずのヒノキオが生き生きとしているようにすら感じられ、感情移入できました。わりといい映画ですね。 でもゲームがらみのエピソードは駄目。「願いが叶う」ゲーム? 現実とリンク? はぁ??? ……ドン引きですよ、あれ。ライトSFとして確立されつつあった世界観が、くそファンタジーなアレですっげえ陳腐になっちゃってます。その陳腐さがラストへの最大の伏線だなんて、興ざめもいいとこです。 あと、眼鏡っ娘の感情と行動が安っぽすぎるのも超マイナス。 あと堀北ちゃんの小学生は無理あるんじゃね? と思いましたが、それはまあご愛敬。 ゲームがらみの部分を完全に排除し、それでも成立するラストを用意できれば、もっともっと評価の高い作品になったはず。素材はいいだけに残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 07:45:31) |
53. かもめ食堂
小林聡美をはじめ、役者たちの良さはすごく伝わってきました。存在感、すごいね。しかし、映画としてはちょっとなぁ、というカンジ。透明感というか、作品世界の空気感に重きをおいて、語りすぎない「雰囲気のある作品」をねらったんでしょうけど、結果的に、あまりにもスカスカで宙ぶらりんな作品になっちゃってるように感じました。最近の女性監督の作品にありがちなんですよねぇ、こんなカンジのただ「そーゆー雰囲気だけの映画」って。この作品は役者に救われてましたけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 06:05:54)(良:1票) |
54. 博士の愛した数式
吉岡君はちょっとなあ、と思いましたが、ダルくなりそうなエピソードを細かくそぎ落としたり変更したりしつつ、あの原作をシンプルにまとめられていたのは好感が持てました。まあ、そのぶん薄っぺらさは否めないんですけど、映像化にあたってはこれで正解かなぁ、と。原作とはまた違った魅力がある作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 05:44:03) |
55. ときめきメモリアル
ゲームの方はタイトルしか知りません。なーんの期待も持たずに、単にヒマだったんで「榎本加奈子が出てるのかぁ」ぐらいの軽い気持ちで「5本1000円」というサービスの数合わせとして、何の気なしに観たんですが、ああなんかいいじゃないすかこれ。好き嫌いは別にして、青春映画として十分に及第点を上げられる出来じゃないですか。同時に借りた4本(くだらねえ日本映画ばっかでしたよ。オダギリの「忍 SHINOBI」とか「亡国のイージス」とかさ)より断然いい作品じゃないですか。でもなぁ、他人に「ときめきメモリアル、なかなかよかったよ」とは言いにくいよなぁ。というわけで、誰にも勧められないオススメ映画として、個人的に心に留めておこうかな、と……。 [DVD(字幕)] 6点(2006-10-24 03:56:00) |
56. スパイダーマン(2002)
《ネタバレ》 いまさらアメコミ・ヒーローかよ、と思ってこれまで観てませんでしたが、いいねコレ。CGのクオリティが気になっちゃうところもあるけど、かなり楽しめました。ラストの侘しさがアメコミっぽくて、それもけっこう好きでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-25 06:11:37) |
57. セブン ソード
いやあ、メチャメチャかっこいいじゃないですか。とにかく剣技がすさまじく、クライマックスの狭い通路でのアクションなんて鳥肌ものでした。アクション映画好きは絶対に観ておくべきです。それに7本の剣がそれぞれ特徴的なのが個人的にかなりツボ。天瀑剣や日月剣のギミックなんて最高です。ホント、それだけでお腹いっぱいでした。 ただ、すごくかっこいい映画だけど、決しておもしろい映画じゃないです。ツッコミどころ満載ですが、欠点については他のレビュアーさんたちが書かれているとおりなんであえてスルーします。でも、ひとつだけ、どうしてもツッコミたいのが発掘された「伝説の千年の剣」。 どう考えてもキーアイテムなんじゃないですか、アレ。敵のボスがあれを手に……っていうのが常識的な展開でしょ。それを放置プレイだなんて、ありえない……。そんな意表の突き方されてもうれしくないですよお。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-25 05:59:48) |
58. ショーシャンクの空に
いい映画だとは思うけど。なんだろう……心に響かない。たぶん、アンディに共感できなかったせいだろう。存在が不自然な気がしたんだよね。人として。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-01 01:40:54) |
59. 犬猫
退屈。平凡。でもそれが日常で、日常を切り取ることに力を注ぐというのが監督の姿勢なんだから、これはこれで成功なんだろうね。世界観、空気感はいいんだけど、ストーリーの脆弱さはもうちょっとなんとかしてほしかった。あと難点は台詞が聞き取りにくすぎなとこ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-01 01:23:31) |
60. アメリカン・ビューティー
そんなに面白い映画とは思えなかったけど、あちこちに共感というか、心が痛くなるようなシチュエーションが散りばめられていて……。いや、ホント。自分が病んでいることをはっきりと自覚させてくれた映画です。俺だって普通に生きてるだけなんだけど、それってかなりヤバい状況下なんだなぁ、とか思いましたよ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-01 01:05:37) |