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41.  大奥(2006) 《ネタバレ》 
 仲間由紀恵は大河ドラマの「千代」、高島礼子は「極道の妻達」のおかみさん役そのものだし、「大奥」は権謀術数が蠢くドロドロの世界なのに、最初は悪役の皆様方も、最後の方では急に善人になってしまって「わかっておくれ」って言ったって、なんだこりゃという感じ。ストーリーはTVの2時間ドラマ並みの内容、別に映画にしなくてもいいのではないかと思いつつ、でも新春ロードショーだしお祭りというかお屠蘇気分で観るのだからいいかあ~と思ったりして、DVDを観てました。  勿論、着物の壮麗さとか、時代考証はあっているかよくわからないけれど渡し船の風情とかそれなりに満足いく所もありました。  でも、エンディング・テーマであの唄はないでしょう。何故時代劇で、あのシーンで「倖田來未」なんでしょう? お金を払ってロードショーを見た方は、違和感を覚えた方が多かったのではないでしょうか? 明らかにミス・マッチで、時代劇の映画としての品格を自ら放棄したようなものです。自分の中でこの映画の良いところを認めようとしていた気持ちが一気に醒めました。ということで、どちらかというと甘めな採点をしがちな自分ですが、このことから大幅減点です。 
[DVD(邦画)] 4点(2008-04-13 21:21:29)
42.  恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ 《ネタバレ》 
 ジャズとピアノと女性ボーカリストそして気の利いたセリフ等々・・・とってもオシャレな映画です。ミッシェル・ファイファーとジェフ・ブリッジスの恋の行方も小粋にセンスよく流れていきますし、ボー・ブリッジスの生活臭さが臭う役も上手くかみ合って3名の絶妙なバランスを楽しむことができます。 シドニーポラックはトッツィーを初めとして本当に趣味の良い映画を見せてくれます。また女優の使い方が上手だと思います。トッツィーでジェシカ・ラングを演技派女優として認めさせましたし、「レディー・ホーク」では可憐な役だったミシェル・ファイファーにジャズを歌わせて、女優としての才能の豊かさを教えてくれました。それにしても最初の方のオーディションの場面は秀逸で面白かったです。このシーンを見て一気に肩の力が抜けて、それ以降も同じスタンスで見ることができました。しばらく「ねかせて」おいて、再度見直す映画のひとつです。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-13 20:35:34)
43.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 
 松子の境遇は、本当に不条理に満ちていて、この感想は映画を観てから一日おいて書いているのだけれども、いまだに松子が緊張するときの顔の表情が思い浮かんできて、 愛おしさと胸苦しさを覚えます。それほど、松子役の中谷美紀が素晴らしかった。  ストーリーは薄幸な女性の転落のきっかけから死に至るまでのお話し。男運に恵まれず、巡り会うたびにどんどん転落していくのだけれど、それでも松子はひたむきに人を 信じて愛することを選択するといった、ある種マリア的とも思えるような位置づけを十分意識したシナリオでした。このように書くとよくある映画のようですが、ミュージカル仕立てでテンポが良く、個性的なキャラクター・俳優が小気味よく出演し、所々でコミカルな部分もあり、十分楽しめますが、自分には「楽しい」というよりも、やはりテーマが重いだけに「良くできた映画」だなという感じがします。 「薄幸の女性・人を殺める・ミュージカル」ということであれば「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を私は思い浮かべてしまいましたが、別に比べる必要はないのでしょうけど、私は「救い」という点で「松子の生涯」の方がいいなあと思います。  ただ、映画のラストで、松子の魂が家に帰るという帰結はよくわかるのですが、そのシーンが長すぎる。欲を言えば、他の終わらせかたもできたのではなかったかなと思った点が残念。ただ映画館で観ていれば、もっとジーンときてやや長めのラスト部分で、目がウルウル状態で逆に満足だったかも知れませんが・・・ 
[DVD(邦画)] 7点(2008-04-13 17:10:22)
44.  シン・シティ
 斬新なモノクロと赤と蛍光色の映像、夜の街を舞台としていくつかのオムニバス がシンクロしてラストシーンに繋がっていく。  非常に刺激的な映像と内容なんだけど、顰蹙を買うのを承知で言わせていただく のであれば、殺戮の場面の数々で吹き出してしまいました。  悪役の皆様方が殺されてしまうその有り様があまりにもお間抜けで、観る者にもあまり罪悪感を抱かせることのないような仕上がりになってます。  そのあたりがキル・ビルやパルプ・フィクションを観た時の印象に似てなくはないけれど、やっぱり個性的なメンバーと黒と赤のコントラスト、その映像をベースの効いた音楽でエンターテイメント的に盛り上げています。あまり難しいことを考える事なく流れに身を任せて観た自分には、結構いけてる面白い映画でした。 
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-06 20:36:51)
45.  インファナル・アフェア
 この映画は凄い、面白い、美しい。このような素晴らしい映画が5年位前にあったなんて、全然知らなかった。しかも、アジアの中で撮られていたなんて・・・フィルム・ノワールの傑作と言ってもいい出来映えではないかと思います。脚本も相対する組織に潜入する2人を軸に予想外の展開の積み重ね、スリル感・息の詰まり感もジェット・コースター並みです。なによりいいのが、殺人の場面が泥臭くないことで、鮮やかなほどにショッキングなシチュエーションがいくつも用意されています。そしてタイトルの通り「無間道」は勿論のこと、「修羅」・「刹那」とかそんな単語が、頭の中をよぎりました。いろいろな場面において、トニー・レオンの眼差しが印象的です、特にラストシーンは「無情」さを感じてしまいました。  また、いつか見直す映画であることは間違いありません。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-08 17:28:10)
46.  砂漠のライオン 《ネタバレ》 
 2時間半を超えた長尺物でスペクタクル巨編でしたが、思ったより時間が短く感じました。ひとつには、なんといってもこの物語がオマー・ムクターという実在する人物の 半生(翻れば敵対役のグラツィアーニ将軍)に基づいているとう点、次に「拡大解釈しヒーロー扱いするハリウッド映画特有の部分」を抑えているという点、そしてその役をアンソニークイン・オリバーリードという味のある実力俳優が演技しているという点が素晴らしく、観る者のツボにはまります。(特にアンソニー・クインが捕まり、オリバー・リード扮する将軍の執務室で会う場面は味があります。)  タイトルの「砂漠のライオン」の如く、プライドを持って気高く戦い、そして孤高の ままに死んでいく、そして途中にありがちな恋愛・ロマンスシーンを一切省いた骨太の 映画です。  それにしても、リビアといえば社会主義の国で最近まで西側諸国と険悪な状態であった国で、当時もあのカダフィ大佐が政権を握っておりアメリカとリビアは最悪の関係状態にあったのですが、どのような意図があって制作・上映したのでしょうか、興味の湧くところではあります。 
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-02 13:25:02)
47.  キサラギ 《ネタバレ》 
この種の映画は、古くは「12人の怒れる男」、また邦画ではそのパロディー版とも言える「12人の優しい日本人」等で観ているので、目新し感はなく、やはり脚本の善し悪しとキャスティングが気になる所。若い2人の演技・しゃべりは少しやかまし感はあるけれど、香川照之はよいキャラしてました。画面に出るだけで何かやってくれそう感があります。小気味よいストーリもそれなりに楽しめて、出演者全員がキサラギと生前に何らかの関係があったりする所はおもしろかった。だけど改めて振り返ってみるとやはり先が読めてしまって、多少の意外感はあるけれど観ている最中に大きな驚き・ワクワク感を誘発するものではなく、その点が少し残念。  
[DVD(吹替)] 7点(2008-02-10 20:54:07)
48.  ポストマン・ブルース 《ネタバレ》 
いつか観たいなと思っていながら機会に恵まれず、やっと観ることができました。 コメディー・パロディー・アクション等々いろいろな要素が詰まっていて軽快で楽しくそして最後はじんわりとした映画でした。 警察の思い込みに端を発し、主人公を中心に展開する日常の中の非日常的な出来事がおかしく、またユニークなキャラの面々を取り巻くエピソードも秀逸です。 特にストーリーの中盤からテンポが上がる中で「このように展開してしまって、映画の落としどころはどうなる・・・」と一人でどきどきして、久し振りにエンディングを期待させる邦画に出会いました。 緑の制服と赤のマフラーそして堤真一の笑顔、遠山景織子の清楚な眼差しが印象に残 ってます。このような映画はミニシアター系の劇場で観るともっとその価値を感じることができたかもと思います。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-13 20:41:39)
49.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
アラン・パーカーの映画は「ミッドナイト・エクスプレス」・「バーディー」といった重たい、社会派が多いという認識があり、それでも例えば「ミッドナイト・・・」は、そのラストは脱獄に成功するといったような「前向きな結末」であったような覚えがありますが、この映画の結末は救いようがない、というかハンマーで頭を殴られた感じで終了する。観ているときよりもむしろ終わってからいろいろなことを考える、気持ちを整理させる必要がある映画です。 映画は「死刑制度」の是非と「冤罪」に関してデビッド・ゲイルが行った出来事を雑誌記者へ口述することで展開していくが、結末から「誰が」もしくは「誰たち」が殺人を首謀したしたかという事が大きな謎となって残り、またその謎がある程度観る者が推理できるのだけれど、正解は一通りではないことを知って、この映画のシナリオの「妙(みょう)に」魅入ってしまいます。 更に、この映画は「死刑制度」・「冤罪」を問題提起したのではなく、それ以上に「人間の弱さ」と「理解しがたい複雑さ」といった「人の心」の部分について表現したかったのではないかと思いました。もし、デビッド・ゲイルが「死刑制度反対論者」として自分の信念を貫くのであれば刑が執行された後「冤罪」と社会が認識するに足る種明かしをした所でお終いのはず。すべてのことを告白するようなことはしなかったのではないかと思ってしまう。しかも特定の個人に対して・・・。そこが人の心の弱さであり不可解さ、複雑さであると思います。 しばらくして、また観てみると違った思いが湧くのかもしれませんが。デビット・ゲイルの切なげな眼差しと顧問弁護士の狡猾そうな油断ならない眼差しが印象に残り、後を引きそうです・・・ 
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-02 11:56:12)(良:2票)
50.  ビッグ 《ネタバレ》 
 久し振りに面白い、心暖まる映画を見ました。トム・ハンクスも若くまた、エリザベス・パーキンスもチャーミングで、できればあのままの二人のままでと思ったけれど、それも続くわけがなく、その理由がトム・ハンクスが子どもに戻りたくなったからという気持ちの動きが切なくまた可愛らしくて、本当に楽しい、大人のおとぎ話を観ました。  それにしても、このようなお話しのコメディー・ドラマは日本にもありますが、アメリカの映画はさっぱりと垢抜けていてグッドです。というよりも日本の俳優・風景だと身近すぎて、今ひとつコメディー・おとぎ話に心を委ねきれないということかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-01 17:43:58)
51.  地球へ2千万マイル
 やはり、なんといっても「金星竜イーマ」が秀逸です。昔のお話は非常にシンプルで しかもモンスター・象の動きもユーモラスで、観る方も優しい気持ちになります。  それ以外のヒューマンドラマの部分、即ち軍人と医者の卵の恋愛に関する言葉のやりとりは、「何やっているの?そんないきなりそういう方向に行くかい???」と思ってしまいますが、上演当時(約50年前)この類の映画は単にSFではなく、それ以外の娯楽的側面も持っており(必ずと言っていいほど主人公と相手方の恋愛が描かれる)、どちらかといえば大人をターゲットとしたエンターテイメントな線を狙っていたのでしょう。今のモンスター系のSFはどうかといえば「CGは当たり前、エイリアンも精巧に、バトルもリアルに激しく」という要件を備える事が当たり前になってます。だから「何を観ても同じ」に感じてしまうのですが、そんなときこのような映画を観るとやけに新鮮に感じてしまうのは自分だけでしょうか?
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-05 21:28:38)(良:1票)
52.  大統領の理髪師 《ネタバレ》 
 映画で描かれている韓国の時代背景を大まかにしか知りませんが、ともすれば暗くなりがちな話を、面白いエピソードを交えながら、ソン・ガンホが床屋の親爺さんを上手く演じていました。いつも、時代の波に翻弄されるのは市井に生きる人々で、その暮らし振りを、自然にまた身近な感覚で描いているから、映画の中で主人公他がいろいろ理不尽な目に遭っても、嘘臭くなく、感情移入しやすくなる。なんといったら良いのでしょう、背伸びしなくても観ることができる、親近感の持てる映画でした。なお息子の病気が治るのは現実にはないのでしょうが、でも映画だからそれは有り得る話で、この映画のメインテーマは、市井に生きる喜怒哀楽を描くことにあり、やはりエンディングはこのように「ほんのりハッピー」でなくちゃと思います。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-11-04 19:55:22)
53.  ほえる犬は噛まない
 ボン.ジュノ監督ということで、ブラック・ユーモアが一杯の映画です。ただ「殺人の追憶」よりも、随分とブラックさが薄まって「際物感」も弱くなっておりまた最後もハッピーエンド(?)で微笑ましく観る者をホっとさせます。でもおそらくこの監督の映画を観た人は「好きになって、何となく気になって」その後の作品を見るタイプと「ついていけない。趣味じゃない。」とシャットアウトしまうタイプに分かれるのでしょうね。自分はどちらかと言うと前者ですが・・・  愛犬家の皆さんにはこの映画を観てお気を悪くする方もみえるかと思いますが、ボン・ジュノ監督にしてみれば、映画を作るにあたり、非日常性と日常性をブラック・ユーモアを交えて描くその進行役をたまたま「愛犬」としたという事で、決して動物虐待が主眼ではないこと、付け加えておきます。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-10-21 09:20:57)
54.  エリザベスタウン 《ネタバレ》 
 なんといったら良いのか、主人公が好きになる女性が「スパイダーマン」の恋人役で、そちらの方を先に観たものだから良い印象はないし、演技・表情も同じような感じで、この映画ならではの存在感が感じられませんでした。また主人公の解雇?も非常に不自然です(本人はデザイナーで、会社の損失まで背負う必然性はないでしょう。左遷されることは充分ありえるけど・・・)。更には何故彼女は主人公を好きになるのか、そのあたりも定かではないし、その一方で他界した父のお葬式を柱に、父と子供の絆や保守的な南部の側面が語られたりするけれど、それらについて今ひとつ中途半端な感じがして、「大切な事、見せ場はここだぞ」と言ってるシーンもありましたが、落ち着いて観ること、感情移入もできませんでした。  でも、スーザン・サランドンは好きな女優だし、彼女の告別式でのタップダンスのシーンには胸を打たれましたし、観てよかったなと思えるシーンもありましたが・・・ 
[DVD(字幕)] 5点(2007-10-10 00:21:30)(良:1票)
55.  アパートメント(1996) 《ネタバレ》 
ロマーヌ・ボーランジェは「野生の夜に」とか「ミナ」とか、直向きで個性的な役所が印象に残っていて、今回も最後まで目を離せない展開の中で、「彼女はどうなるのかな」と、ドキドキハラハラしながら観ていました。それほど彼女は可愛らしく、時にはエキセントリックな表情になったりと、充分魅力的でした。特にラストの憂いを含んだ微笑は、胸が詰まります。 フランスの女優で言えばジュリエット・ビノッシュやベアトリス・ダルもそうですが、印象的な女優が多いです。 ストーリーは主人公マックスを通じて、マックスを慕う女性、マックスの元恋人との過去と現在のやりとりがシンクロし、最後は意外な結末を迎えます。 モニカ・ベルッチも充分美しくまた悲劇的ですし、ストーリそして映像もスタイリッシュでいかにもフランス的で、その雰囲気に浸りながら一気に観ました。また、映画の中でヒッチコックの映画で観たシーンを連想させる場面もあり、そんな粋な計らいにすっかり魅せられてしまいました。 秋の夜長に観るにはお勧めな映画だと思います。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-10-06 21:23:10)
56.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 
 正直言って、前半は後半の複線となる言葉や出来事があるのだけれど、その時は何のことかよくわからず、観る者にとってフラストレーションが溜まる展開。主人公とその仲間のアクションや近未来都市のCGだけで観る者を引っ張るのはきついのではないでしょうか。本編は、「ウイルス治療からから来る副作用(不妊症)、クローン人間誕生による人種維持」が政府側と反体制側との戦いを生む原因なのだけれど、そのあたりの描きがほとんどないため信憑性に乏しく、また、映画展開に必要ないシーンもありました。(例えば後半で議長が銃を向けられた兵隊達に「俺につくかどうするか」問う場面があり結果議長に従うわけですが、その後その兵隊達は一切映画に出てきません・・・)ということで、アクション重視という意図はわかるものの目新しさ、心に残るシーンも特になく、自分にとって印象の薄い物足りない映画でした。   
[DVD(字幕)] 4点(2007-09-21 18:02:01)
57.  ノー・ルッキング・バック 《ネタバレ》 
この映画で、私が思うところの一番の見所は、ローレン・ホリーが昔の恋人と一夜をともにして帰ってきた朝、同棲相手(ジョン・ボンジョビ)に責められるシーン。お互い言うことは正しいけれど、やはり自分にとってローレン・ホリーの行動は理不尽でジョン・ボンジョビに感情移入して観ていました。 昔捨てられて、中絶から合併症を起す原因をつくった男がやはり忘れられなくて、また再会して口説かれてそれに応じてしまう・・・なんてことあるのかなと思いつつ、それでもこの映画は最後には二人の男性から離れて、今までの生活・自分にさよならして新しい自分を探しに旅立っていく。いかにもアメリカ的な映画であります。 エドワード・バーンズに至っては言うこと無し。文句なく「いやな、どうしようない男」を演じきってます。 きれいで鮮やかなストーリー展開で、全体的にまとまった映画ですが、もうひとつビックリするような展開やエンディングでもよかったのではと思いました。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-09-17 19:12:33)
58.  シンドバッド虎の目大冒険 《ネタバレ》 
なんと言ったらいいのか、前2作に比べると格落ちの感があります。全体的にモンスターの出番が少ないし、魔女の下僕であるミナトンもいいキャラしていて、終盤当初に洞穴人が出てきた時は、「やっと対決シーンが期待できる」と思いきや・・・ あまりにもあっけないミナトンの終わり方でした。それはないだろうという感じで観る側のテンションが大きく下りました。ただ、マントヒヒや大きな虎の表情・動作はさすがハリーハウゼン、ダイナメーション独特の愛嬌があり、また卓越した技術テクニックを披露しています。それにしてもやはりハリーハウゼンの「アドベンチャー&ファンタジーシネマ」としては不完全燃焼で、期待していた者にとって欲求不満がかなり残るのではないでしょうか。  
[DVD(字幕)] 5点(2007-09-16 15:14:01)
59.  善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 
この映画の見所は2つ。ひとつは体制・主義に飲み込まれて悲劇的な結末を迎えざるを 得なかった舞台女優と、もうひとつは盗聴活動を通じてまたそこから流れる「ソナタ」を聴いて体制・主義でも変えることができない人間の良心に目覚めて行く大尉(主人公)の胸の内の動きと盗聴時の表情だと思う。二人ともあまりにも人間的でありすぎたのでしょう、それが故に東ドイツの社会主義・独裁主義体制に身分はもとより心や躰、さらには女優に至っては命までもてあそばれる結果となってしまった・・・ 本編は舞台作家への盗聴作戦が完了するまでで終了かと思いましたが、その後の東ドイツ崩壊からラストシーンに至るまでを丁寧に描いているところが普通の映画と違う所で秀逸です。最後の主人公の姿と発した一言に目頭が熱くなり、またほっとしたりしました。ちなみに女優の恋人である舞台作家は、東ドイツの実情を西側に伝えたという点では役割は大きいのだけれど、女優が車の中で高級官僚に犯されたり、後日ホテルに呼び出されても悶々とするだけで、その優柔不断な様は、映画・ドラマとしては今ひとつ存在感に欠けてたなと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2007-09-15 17:26:15)(良:1票)
60.  二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 
アメリカ(ハリウッド)映画はやはり凄いなと感じるのは、エンターテイメントを追求するだけではなく、この映画のように「アメリカの苦悩」・「良心」というものにも真剣に取り組んでいるからです。 映画の良し悪しは、役者の演技力や監督の力量に左右されるところも多いのでしょうが、やっぱり原作・脚本だなと思います。この映画の原作はJ.スタインベックであり、脚本がしっかりしていて見応えがあります。 冒頭から様々な問題を観る者に訴えて来ます。「貧富の格差」・「大恐慌」・「季節労働者」・「人種差別」・「弱者を取り巻く社会の寛容性」等々・・・ 一ヶ月以上前に観た映画ですが、いまだ映画のシーンを思い出しては、「主人公の一人である保護者のジョージの行く末はどうなるのか」と案じたりします。 また、精神薄弱のレニーが動物に興味を持ち、かわいがる動物を力余って殺してしまう 様や、また死んでしまった二十日鼠を大切にポケットに入れていたシーン等が思い浮かび、ラストがある程度そうなるのかとの予感はありながら、なんとも酷で不条理な結果なので、よけいレニーの無垢さが際立ち、いとしく切なくなります。 これほど真摯で奥が深くまた「跡を引く映画」はあまりないと思います。あれこれ書きましたがまだ書き尽くせない・・・「百聞は一見に如かず。」お勧めの映画です。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-09-15 12:10:43)(良:1票)
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