41. キングダム/見えざる敵
《ネタバレ》 昨今のテロの拠点としてのサウジアラビアにを描きたかったのだろうが、政治的な味付けをしようとしたところに勘違いが浮き上がってしまった。自分たちに都合よく全て物事が進むご都合主義な映画なんだからそれらしい風合いで描けばよかったと思う。相手のことも考えているふりをするから見ていて不快になってしまった。 [DVD(字幕)] 4点(2008-09-28 14:18:04) |
42. パコと魔法の絵本
《ネタバレ》 監督の前作の嫌われ松子の一生に衝撃を受け、本作を見に来ました。前半はブラックな雰囲気と変な登場人物や背景のポップさに松子や下妻の臭いもしましたが後半はかなり素直な子供も大人も安心して楽しめる展開。みんなが一丸になって行く様、パコが見た世界である劇中劇を盛り上げるスピード感あふれる3DCGにわくわくします。 「誰の記憶にも残りたくない」という偏屈ジジイの大貫、一日しか記憶が残らないパコ、大切な人や思いとの悩みを抱えているその他の面々。パコのために変わったことで、パコの心には残れなかったとしても大貫はいいヤツとしてみんなの心に残ってしまった。照れくさいベタで純粋なテーマだけどそんな照れも吹っ飛ばす迫力が本作にもあったと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2008-09-27 14:11:09) |
43. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 ボンドのキャラクターとしては今までとはカラーが異なる俳優を据えた本作。アクションをかなり前面に押し出してきて面白かった。あまり突飛な武器もでてこなくて肉弾戦が多くスリルもあった。マダガスカルでの追跡は何回見てもすごい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-21 14:51:46) |
44. 団塊ボーイズ
《ネタバレ》 アメリカでは大ヒットだったそうだが、アメリカ人のお約束みたいなものが 満載なんだろう。夢を見せられているみたいなものだけど、気楽に見るぶんにはいいかも。 日本語タイトルは役者の年齢と会わないので× [DVD(字幕)] 5点(2008-09-21 14:25:16) |
45. デイ・アフター 首都水没
《ネタバレ》 パニック映画で使い古された典型的なパターンでした。ロバート・カーライルの役は果たしてヒーローだったのかというか特に必要なのか疑問。活かされていない気がしました。 災害シーンはお金はかかっていそうなのですが、テレビドラマのようなテイストで特に盛り上がりもなく終わってしまった。それに、登場人物が多すぎて見ている側としてはキャラクターに感情移入できていないので、本来は感情を揺さぶられるべきである”目の前で身近な人が亡くなるシーン”も「フィクションだから俳優は無事だよな」とスルーしてしまう自分がいました。 仮に日本を舞台にしていれば、自分にとって慣れ親しんだ風景がむちゃくちゃになるの見ているだけで辛い気持ちになるのだろうから、あのような説明不足な演出でも十分なのかもしれません。そういう意味ではイギリスを知らない人に見せることを意識していないのでしょうか。音楽は同じフレーズの繰り返しで苦痛でしたね。 [地上波(吹替)] 3点(2008-09-15 15:12:53) |
46. 疾走
《ネタバレ》 原作のあまりの強烈さに打ちのめされた後に本作を見ました。 小説の映画化作品を先に原作を見てしまうと映画にがっかりすることが多いのですが、本作はうまく原作を映像化して時間も120分に収めることに成功できた例だと思います。 シュウジとエリの思いである「誰かとつながりたい」「殺して欲しい」を描く上で、シュウジ、エリ、宮原(兄)にスポットを当ててまわりの人間関係の表現はかなり思いきって省略をしたのですが、なかなかうまい処理だと思いました。 また、彼らをそこまでも追い詰めた運命の数々も表現を抑制した結果、原作にあった強烈さよりも悲しみの表現を深めてくれています。 それに見ていて私の神経が耐えられる範囲だったと思います。 10代の子供にこのような運命を背負わせたのは、大人のせいでした。本作は子供の心が壊れたことが原因でしたが、運命が壊れる原因は事故のようなものでもありえることです。 幸せを失う恐怖、将来を失うという絶望、それらを突きつけている本作にはずいぶん考えさせられました。キャスティングについてもかなりイメージにぴったりで、特にトヨエツはこのような影のある役柄をやると本当にすごく光りますね。 それにカメラワークというか構図もセンスがあるなと思いました。見てよかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-14 13:09:04) |
47. 舞妓Haaaan!!!
《ネタバレ》 このハイテンションは新鮮でよかった。 一見理解できない趣味に夢中になって、堤真一に張り合う阿部サダヲが 馬鹿馬鹿しい。このおかしくも哀しい男を描いているところがツボでした。 爽やかに着地してくれたのもイイです。冷静に考えれば自分には全く縁もなく 突っ込みどころは満載な世界ですが、ここまで突き抜けられると 観客に徹することができました。 [地上波(邦画)] 7点(2008-08-30 18:07:55) |
48. どろろ
《ネタバレ》 話題作ではありましたが、暗そうであったことやおどろおどろしいので敬遠をしていました。テレビでやってくれたので恐る恐る見てみると、これが意外に面白かった。原作の力ではありますが、妖怪に奪われた身体を求めて戦いを続けるという設定がまず独特であり壮大です。ただ、惜しむべきは独自の世界を十分に展開する時間がなかった。ラストは父が自分を取り戻してくれたということなんでしょうが、パワーアップした敵と戦うことを期待した向きも多かったことだと思います。やや着地の仕方に失敗したみたいですが、ストーリーとしては面白かったです。続編がもしあるのならうまくまとめて欲しいですね。 [地上波(邦画)] 6点(2008-08-24 22:24:43) |
49. 0:34 レイジ 34 フン
《ネタバレ》 ホラーとしての怖さはあまりない。どちらかというと気持ち悪くて痛い場面が目立って いるので、格闘ものという認識です。 [DVD(字幕)] 3点(2008-08-24 12:18:06) |
50. 11:14
《ネタバレ》 コメディではありますが、みんな揃いも揃って浅はかな行動の結果、かなり深刻な状況になってしまったので、追い詰められるような思いで各々の話を見てました。 爽快感はないのですが、最後にそれらがつながったときはなるほどと膝をうつ思いでした。 脚本がうまいですね。予想外によかったです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 10:09:22) |
51. 愛しのローズマリー
《ネタバレ》 男目線の映画なので、女の人の立場からするとかなり不快かもしれません。 コメディなのであまり深く考えずに見てしまいましたが面白いです。 これも男のファンタジーですね。そんなに単純じゃないのが本当の世界なんですが。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-10 13:25:59) |
52. プロヴァンスの贈りもの
《ネタバレ》 テレビのグルメ番組みたいなものかな。画面でタレントがご馳走を食べているのを見ているだけという意味で。まさかこれだけで終わるとは思いませんでした。心に残るものがないのでこの点数です。 [DVD(字幕)] 5点(2008-08-04 22:59:34) |
53. ウィッカーマン(2006)
《ネタバレ》 今更リメイクする必要もなかったかも。現代としてはちょっと辛いです。この手の話は嫌いなのでダメでした。 [DVD(字幕)] 2点(2008-08-03 00:27:23) |
54. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 楽しかった学生時代の夏休み前。受験という友人とは違う人生の岐路をおそらく初めて意識するイベントを前にして仲のいい友人たちとの大切な時間の中での心のゆれには共感できたし、甘酸っぱい青春時代へのノスタルジックに浸る意味では楽しめた。ただ、バタフライエフェクトやターミネーターのような設定の割りにはタイムリープの動機が弱いというかスケールが小さすぎて意味を感じなかった。SFというよりは青春映画としてみるのがいいかもしれません。 [地上波(邦画)] 5点(2008-07-21 16:03:17) |
55. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
《ネタバレ》 誰もが自分が子供であった時代は輝いて見えるものです。将来の可能性が感じられただろうし、若さが満ち溢れているから。今が辛いからと過去にすがる大人たちを描いて、今と未来に向き合えというメッセージが強烈でしたが、いい意味で受け取ることができました。若い大人向けの映画ですね。 [DVD(邦画)] 7点(2008-07-21 13:24:24) |
56. キサラギ
《ネタバレ》 面白い。舞台は極めてシンプルだけど脚本がいいとこんなにいいです。一人のアイドルの追悼式のオフ会という設定。お互いを知らない者通しならではの謎解きの流れは起伏が激しく、目が離せません。みんなが関係者であることが分かり、みんなにとって救いのある(除くキサラギミキ)結論となったことも清涼感がありました。 D級アイドルにいろいろな形で夢中になっている男の悲哀が全体に流れていて、ラストはそれを強調してくれていたと思います。そこもいいです。 [DVD(邦画)] 7点(2008-07-13 16:57:05) |
57. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 慣れていないのでミュージカル映画の楽しみ方は難しい。一応は映画でありストーリーを重視して見ていても、場面展開が音楽やダンスで進められていくので、そのノリについていけないと最後までダメになってしまうためだ。 さて、翻って本作は私にとってどうだったか。テーマがデブや黒人の差別問題と重く、今でも本当に解消されているか微妙な問題。単純化された善人と悪人の構図も安易で、リンクがトレーシーに惹かれる理由やシーウイードとペニーの恋も唐突である。正論をつきつけられてもベルマみたいな価値観が本当のところは支配的だったのではないだろうか。 そういった思いがあってなかなか見ているほうとしてはエンジンはかからなかったが、楽曲とダンスのすばらしさで次第に引き込まれていった。特にジョン・トラボルタが演じる母が最高で、家にこもりきったままの彼女が娘の影響で街へ出て行ったり、メイベルと仲良くなっていくところの表現がよかった。新しい価値観が古い価値観を破るというテーマの中で、個人の内面の変化は少なくとも母については描かれていた。最後までいいとこなしのミシェル・ファイファーも美しかった。嫌いになれない悪役でしたね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-22 17:02:49) |
58. シューテム・アップ
《ネタバレ》 楽しめた。「弾丸んねー」といったコピーのポスターのお陰もあって、元々くだらないであろうと思いながら見たので正解。むすっとした主人公が極端な行動をとるのがツボでした。時間もちょうどいいですね。 [映画館(字幕)] 7点(2008-06-13 22:48:36) |
59. 28日後...
《ネタバレ》 前半まではよかった。絶望的な状態に弱い者が立ち向かっていく様に恐怖を感じる。しかし、後半は雑すぎてダメだった。軍隊を相手にキリアンがランボーになってしまうなんてありえません。 [地上波(吹替)] 5点(2008-06-13 21:55:09) |
60. 県庁の星
《ネタバレ》 よくあるサクセスストーリーのパターンで食傷気味なのですが、公務員をたるんだ組織への改革者に置いたのは結構新鮮でした。リアリティに欠ける安易な展開は確かに痛いのだけど、エリート然した野村君の変化と最初は蔑んでいた二宮さんが最後には好意を持っていく姿はよかったと思います。知事の話もアクセントとして効いていました。 [地上波(邦画)] 5点(2008-06-08 21:07:24) |