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亜酒藍さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 271
性別 男性
年齢 82歳
自己紹介 定年後、以前にまして映画を観るようになりました。シニア料金制度万歳です。やや人とは異なったと自覚する死生感を持っているので、少々変わったコメントをアップするかも知れません。
宜しくお願いいたします。

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41.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 
久々に百花撩乱の映像美を楽しみました。CGによるメルフェンチックの極致とも言えるサンクチュアリの風景、湖、深い森の峡谷の俯瞰、連なる山並みの美しい稜線、さらには「赤と白」を際立たせた雪とバラ、赤の軍旗と黒い甲胄など何処かリドリー・スコット監督にも似たカメラセンスを感じました。本作のルパート・サンダース監督もやはり英国出身とのことで妙に納得しました。▼其れにも増して、シャーリーズ・セロンの壮絶なまでの美しさと、心の奥底まで表しているような豊かな表現力に圧倒されました。特に、最後にスノーホワイトに刺された瞬間に見せた、あの哀れむような悲愁に満ちた眼の演技にはびっくりしました。つまり「今は、私を滅ぼして、貴女がこれから女王になるのだけれども、貴女もいづれは年老い醜くなって死んでゆくのよ!」と哀れんだ眼と感じたのです。さすがオスカー女優でした。この「自分自身の美しさ」を死ぬまで追い求める女性の気持ちの裏の「執念と嫉妬」を痛いほど感じたのは小生だけだったのでしょうか?▼それにしても、あの騎馬軍団の突撃と天秤式石投げ機による攻撃シーンは、黒澤明監督の「乱」の戦斗シーンを見習ったような素晴らしさでした。▼スノーホワイト本人の女優さんよりも、スノーホワイトの子役の女優さんの美しさにみとれてしまったのは小生のロリコン趣味??からでしょうか。
[映画館(字幕)] 8点(2012-06-15 17:13:41)(良:1票)
42.  インモータルズ/神々の戦い 《ネタバレ》 
4回目の3D映画でした。最後のタイタン族と神との戦いは、ミンチにされた血しぶきと肉片が生々しく吹っ飛んできて、小生好みでした。それにしても結構有名なアテナ、アレス、ポセイドン、ヘラクレスは死んでしまい、生き残るのはゼウスのみとは、なんともはや???●ポセイドンが飛び込んだ時にできた大津波は、3月11日の恐怖がよみがえりました。ミッキー・ロークの悪役はまさにぴったりで、いかにも冷酷無比の憎まれ役でした。しかし、人間界の争いごとのエピソードに締りがなく、減点となりました。●火にあぶられた金属製の牛には、なにか仕掛けがあると思ったら、あのような拷問道具だったとは。わざわざ「うめき声」を聞かせるためのラッパ様のものを口に付けておくとは!凝ったアイデアに脱帽です。
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-14 16:46:50)
43.  シュリ 《ネタバレ》 
よく練られた脚本と1999年の封切り時にも「負けた」と思ったアクションシーンの凄まじさは、2011年になって見直しても何ら遜色はありませんでした。CTXや金魚に仕掛ける盗聴器や、様々な銃器などハイテク機器も現在に負けていません。ただ、よく見るとアクションシーンが手ぶれカメラで、ややぼやけてしまっていたので減点となりました。イ・バンヒ役の女優さんは、西欧の女優さんとは異なり、東洋人らしく、前半では控えめな目線の使い方が上手で、日本の女優さんには見当たらない魅力がありました。後半では、ややぎごちない感じがしましたが・・・。 エンディングは、今まで見たことのないような余韻があり、かつ何となく希望が持てるような感じがしたのも、見直して感じたところです。
[DVD(吹替)] 8点(2011-10-24 16:59:59)
44.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》 
久々の骨太な時代劇でした。あのように 美しい日本の原風景は庄内地方でのロケ ということで、納得しました。本当の 切り合いとはあんなものだと思いましたが、 帯屋隼人正に「お手向かいしますぞ」と 小刀を抜いた瞬間に、凄まじい殺陣が予期 でき、嬉しくなってしまいました。 唯、絶命直前に、刀の下緒を噛み締めた意味 が不明でした。DVDで繰り返し見て、さらに確認 したいと思います。どちらを「鳥刺し」で仕留める のかなと迷いましたが、やはり殿様はどんな いやな殿様でも手向かいできなかったのが 武士の世界であったのかと自答しました。
[映画館(邦画)] 8点(2010-07-18 17:38:20)
45.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 
バリアンが、エルサレム明け渡しの交渉が済み、最後の別れ際にサラディンに 「エルサレムの価値は?」と聞くと「無だ。」「しかし、全てだ!」と答えましたが、 それが、この映画の全てを語りつくしていると感じました。それにしても いつもながら、凄まじい位にスケールの大きな映画で、観る度に色々な 事が分かりつつあります。エルサレム攻城戦の映像は特に凄かったです。 攻城塔を銛を打ち込んで引っ張って横倒しにする、などの防御法は 初めてみました。▼自殺した妻の十字架のネックレスを埋めたのは キリストが処刑されたゴルゴダの丘だったのですね。最後に故郷で眺めていた 花は桜の花だったような?ボードワン4世の崩御時のバックに流れた音楽は、 同じリドリー・スコット監督の「ハンニバル」の野外オペラシーンで使用されたパトリック・ キャシディ作曲の「ダンテス・ラ・ヴィダ・ノーヴァ」で、「あらら?同じ監督だだから、こんなのもありなのなのかなぁ?」と思ってしまいました。まあ、違和感はなく、むしろ高貴な悲愁感を漂わせていて非常に良かったのですが・・・・。最後に「この村にくると、バリアンに会えるといわれたのだが?」と尋ねたのは獅子心王リチャードだったのですね。まだまだ色々な事が分かって来そうな気がします。
[DVD(字幕)] 8点(2008-05-30 20:22:02)(良:1票)
46.  楽園をください 《ネタバレ》 
まず、何故こんな題名になったかが不思議です。 元題では、あまりに毒々しいと感じたのでしょうか? しかし、元題とはイメージを覆して、美しい米国南部の風景が いっぱい出てきて嬉しくなってしまいました。それにしてもローレンス町襲撃、 その後の北軍との遭遇戦などの戦斗シーンは、中々迫力がありました。 南軍の敗残兵の物語は幾つかあり、「アウトロー」などもその一つでしたが、 多くは強盗団や賞金稼ぎになってしまった経緯も少しわかったような? エバンス家でのディナーの後に、当主が「北軍の奴等は、教会を立てる前に学校を建て、 そこで読み書きを教えた。そして、その中で、人は皆自由にものを考え、 平等に生きることが出来るという事を教えた。南部では、自分のことだけを考えていた。 これでは南軍は負けてしまう」と言った事が、南軍敗北の大きな理由であったという事は、 初めて知りました。捕獲した北軍兵士の手紙を読むところも中々考えさせられ良かったです。 ジュエルという女優さんは、本当は歌手なんだそうで、付録に入っていたプロモビデオでは、 本当に心に染み込むような歌を歌っていて、御得感満点でした。
[DVD(字幕)] 8点(2008-05-07 18:59:43)(良:1票)
47.  フィクサー(2007) 《ネタバレ》 
アカデミー賞最多ノミネート作品でかつ助演女優賞獲得作品ということで観てきました。さすがに迫力満点でした。受賞したカレン役も凄い演技でしたが、弁護すべき企業の、企業モラル堕落の決定的証拠を握ってしまったが為に精神的にバーン・アウトしてしまい、最後は殺されてしまうアーサー役の方が鬼気迫る迫力でした。自分が仕事としてやっている事と、人間としてやらねばならない事にズレがみつかり、選択を迫られる場面は人生に幾度かは起こる事件だと思います。しかし、足の指の間に麻薬(?空気注入はあんなには簡単に筋注できませんので)を注射して殺すなんて、通常は結構荒っぽい米国の暗殺者にしてはやや手が込んでいたような・・・。▼丘の上に3頭の馬がいて、それを見るために車を降りた故に命拾いした、ということに何か意味があったのでしょうが、今回は理解できませんでした。最後の、携帯で飛ばされた話を録音され、その上写メまで撮られてしまったカレンが、唖然として崩れ落ちる様でカタルシスを覚えたのは、私だけだったのでしょうか?
[映画館(字幕)] 8点(2008-04-12 14:11:49)
48.  アポカリプト 《ネタバレ》 
冒頭からのバク狩りに引き続いた獲物の内蔵分けで、「ああ、結構エグそうな映画!」 と覚悟はしました。不妊症の男に獲物の睾丸を食わせ皆で笑う、そのあとの「すり込む と効くぞ」と渡したトウガラシ様粉末などで村中で笑い物にするなどと、 原始時代には、性が大きな笑いになっていた事を思い知らされました。 その様に原始的な生活をどのように表現したかを幾つかあげてみます。 ▼穴に落ちた息子の足の切傷を大蟻に咬ませて縫合する、石器はエリート のみの持ち物であった、ボディ・ペイントの色で階層が区別されていた、奴隷売買は 女性のみであった、などでした。加点2 ▼ひたすら逃げるのみで、ラストにスペイン艦隊が現れ、あれほど周りの部族を 恐れさせていたマヤ族も滅亡の悲劇をすぐ味わう事になるんだ、という事は 頭では分かっていても、なぜかすっきりしない終り方でした。減点3。 それにしても疫病にかかり、マヤ族の滅亡を予言する少女は、「砂の惑星」 のポールの妹を思い出させました。もっとオドロオドロシイ方が面白かったのに! ▼あのモブシーンや大規模なセットは、CGではなかなか出来そうにもない感じがして、 やや点数が加算されました。加点4 (通常の映画への点を5点と計算します):総計8点
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-06 01:52:45)
49.  魔界転生(1981) 《ネタバレ》 
ううう!何という奇想天外な!それでいてどこか納得の行く話に、ただただ呆然でした。しかし、十兵衛が立ち会う剣豪達との殺陣は凄まじく、現代の時代劇ではめったにお目にかかれないような激烈な印象でした。武蔵との立会いのあの海岸線でのショットは素晴らしく、是非ともこれからの映画でも使ってもらいたいロケ地でした。 
[DVD(邦画)] 8点(2008-03-24 18:01:46)
50.  ロング・エンゲージメント 《ネタバレ》 
究極の純愛物と感じました。多くの斬新なショットや場面展開が真新しく素晴らしかったです。セピア色に染まりながらも、違和感を感じさせなかったのは、話の内容に引き込まれていたからだと思いました。▼印象に残った幾つかの出来事をあげて見ます。 パリの市場の場面は、CGの凄さにあっけに取られていたら、さらにあのジョディ・フォスターが出て来たではないですか!噂には聞いていましたが、彼女がキーパーソンであるからトップの役者を据えたのだと思いました。それにしても、かなり生々しいラブシーンがあり、それにも驚きました。その後マチルドがチューバで吹いた曲はグリークの「ペールギュント」の内の「オーセの死」ではないですか。これは帰らぬ恋人の死を悼む曲ですので、意識的に選曲されたのだなと感じました。その他、多くの空撮も印象に残りました。墓地の場面、汽車の驀進する場面、砲撃場面などそれぞれ「お!」と思わせました。また、5人の自傷兵士を無意味に中間地帯に投げ出した上官どもをマチルドに代わって凄まじい殺し方をし、ギロチンにかけられるティナも、ある意味では、純愛を貫いた女性だったのかも知れません。 ▼最後の再会場面も、男が記憶喪失の為か、マチルドも涙を流して静かに座って眺めているだけ、というのも、ガツガツした感じがなく、本当に、死に物狂いに探し当てた恋人という感じで素晴らしかったです。  
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-03 00:05:46)
51.  阿部一族(1993)<TVM> 《ネタバレ》 
殉死という古い儒教的因習の陰惨さを、深作欣二監督が「武士らしさ」とそれに対比す るものとを明確に分けて、かつ暴力描写もTVゆえにか、やや控えめに描いてました。 一族が藩主に刃向かうという事件はあちこちであったようですが、藩の恥として、さら に幕府から統制の無さの叱責を免れるために殆どが隠密裏に処理されていたみたいです。詰まるところは、意地の張り合いで、阿部一族は18名、藩方は34名も死亡者を出し た騒動になってしまいました。結構、個性豊かな俳優さん達が熱演でした。▼「丸におもだか」の阿部家の家紋の入った衝立の前で女達に決起を促され(?)、最後はその衝立共々貫かれて死んでゆくところは、監督の美学と感じました。そういえば、双方のやり名人が、屋内の戦闘用に槍を短くして戦ったところなどは暴力描写に制限のかかった(?)TVでは、かなり実戦的なものだったと感心しました。久々に骨太の時代劇でし た。  
[DVD(邦画)] 8点(2008-01-19 01:01:04)
52.  トリスタンとイゾルデ 《ネタバレ》 
文字化けも直ったので改めて再投稿です。5~6世紀の物語ですが、風景の素晴らしさに圧倒されていました。イゾルデ姫に英国を指して「悪と悲哀の土地ですよ」と乳母が言うシーンなどは津軽海峡をも思わせるような沈潜な雰囲気を漂わせていました。また、フグの肝から取った毒でトリスタンは仮死状態に陥ってしまうなど、もうあの頃にそんなテトロドトキシンの知識があったということにビックリしました。その毒がアザミと樹皮で解毒できるとは思いませんが・・・。▼時を遡っても、女は「愛」求め、男は「名誉、義理、忠義・・・」などを求めるという宿命はまったく変化していないようで、その求めるもののズレが引き起こした悲劇と感じました。しかし、マーク王を演じた役者さんの眼の力には、大きな力を感じさせました。大好きな映画の1本になりました。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-14 19:52:20)(良:2票)
53.  駅 STATION 《ネタバレ》 
健さんと厳寒の北海道とが相俟って素晴らしい映画になっていました。▼女優さん達も素晴らしかったです。石田あゆみはあの難しい泣き笑いの敬礼だけで賞をあげたいくらいでした。肉体派と思っていた烏丸せつこが、兄の逮捕直前に見せた涙は本物と感じさせました。倍償千恵子のあの居酒屋での最初の出会い時のやりとりは、本当にあんな店があったら毎日でも通いたいと思わせるほどでした。あんなに笑顔が素敵だったとは思いませんでした。▼本当は10点満点を挙げたかったのですが、男と女の関係になった翌朝に女が「私、大きな声を出したでしょう?」・・・という会話の最後に健さんが「樺太まで聞こえると思ったぜ!」というセリフをはいた途端、今までのシリアスな雰囲気は一気にぶち壊され、健さんにあんなセリフを言わせるべきではないと思い、2点減点となりました。まったく何かんがえてるんだか!プンプン!
[DVD(邦画)] 8点(2008-01-13 20:06:55)
54.  ザ・ロック 《ネタバレ》 
オープニングの兵士の葬儀に流れるバック音楽は、ハンス・ジマー作らしく荘厳でかつ悲愁を感じさせ、それにかぶさる様にエド・ハリスの決意に満ちた顔が、ベトナム戦線での空しい無線交信と重なり、これから起こる反逆の重さを示しているようで、非常にお気に入りのオープニングです。ショーン・コネリーは相変わらず渋く、ダンディでした。その娘役をやった女優さんも瞳が魅力的で印象に残りました。テンポも速く、イケイケのアクション映画でしたが、あの冗長なカーチェイスがややマイナス点となりました。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-09 23:13:16)
55.  ウィロー 《ネタバレ》 
お気に入りファンタジーの一つです。あれだけ表情豊かな赤ちゃんが出てくる映画も少なく、あの表情には心が癒されました。それにしてもヴァル・キルマーの女装は気持ちわるかったです。ロケの風景の美しさも印象的でした。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-31 20:14:08)
56.  赤穂城断絶 《ネタバレ》 
いわゆる「忠臣蔵」オールスター映画ですが、深作欣二監督という事で一味違ったもの に仕上がっています。吉良上野介はひたすら嫌らしく描かれていました。▼初めて気がついた事など列記してみます。吉良家の紋所が太閤秀吉と同じ五七の桐紋であったことは初めて知りました。高家筆頭と威張る訳です。最後のお茶会に山田宗偏が持参する光悦の「白雪」は、かなり本物の光悦ぽっくって良かったです。討ち入り後の殺陣はかなり壮絶で迫力がありました。剣客・小林平八郎に扮した渡瀬恒彦が2つの助演男優賞を受賞したそうですが、納得しました。その討ち入りに気づいて支度しながら「打つも武士道、打たさざるも武士道」と云った台詞は本当に印象的でした。▼赤穂浪士の最初の血判同盟者56名から47名(+1名:寺坂吉之衛門)まで8~9名の脱落者がでているのですが、この映画では、特に近藤正臣扮する男がサイド・ストーリーとして取り上げられています。江戸から赤穂へ場面展開の最初が彼らの結婚式でした。どんな集団にも必ず種々の理由で脱落してゆくものがおり、その心情は切ないものがありますが、それをかなり印象的に描いていました。瑤泉院が討ち入りの事を聞き、「殿様1人の為に、47人もの方々が命を投げ出して・・」と感歎しますが、本当にそのとおりで、浅野内匠頭は堪え性もないオボッチヤンであったが、その家来達が男の意地を通した、という事を改めて感じました。
[DVD(邦画)] 8点(2007-12-24 23:08:11)
57.  侍(1965) 《ネタバレ》 
「人を斬るのが侍ならば、恋の未練が何故斬れぬ」というフレーズが印象的な映画「侍ニッポン」の焼き直しですが、脚本が橋本忍と言う事で、かなりギラギラしたものになっています。主人公・新納鶴千代の母の杉村春子は「鶴千代に似た人がいても、それは鶴千代でがない」といって全身で泣いた演技をみせ、さすが名女優という面目躍如でした。実らぬ恋のお姫様の父上役が嫌味のない志村喬で少しホッとしました。これがいかにもと言って威張り腐った公家さんではがっかりでした。市川中車という歌舞伎俳優さんは、これぞ昔の武士といった迫力に溢れていました。▼まあ20代の青年を40代の三船敏郎が演ずるのはややトウがたっていましたが、2箇所でみせた凄まじい殺陣は三船でなければ勤まらなかったものと思います。9人の刺客に襲われる場面では、かなり突きを見せ、狭い部屋では刀を振り回さないで突くといったこだわりを感じました。最後の井伊大老襲撃場面では、中々大老にたどり着けない暗殺者側の「イライラ感」が伝わってきて 、さすがアクションの岡本喜八監督!と感じました。最後の鶴千代の彷徨いは、日本そのものの彷徨い感も感じさせました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-12-14 22:11:19)
58.  ワイルド・レンジ 最後の銃撃 《ネタバレ》 
一番新しい久々の本格的西部劇だと思います。唯、独立系シアターで上映されたためか、ご覧になった方が少ないのは残念です。▼何しろ風景が抜群の美しさでした。まあ、観方によっては冗長とも取られ兼ねない位ゆったりと撮っていたと感じました。特に印象に残ったのは、草の飛び散る夕日に向かって撮ったショットで、草の匂いを感じるような見事なカメラワークだと思いました。誰方かもお書きになっていましたが、米国国民の独特な正義感が出ていて(特に決闘は終わっているのに、逃げ回る牧童にとどめを刺すシーン)、しらけてしまったのも事実です。ボスがその前に結構ヒューマニティ溢れた事をしていたのにです。そのため減点1です。▼最後の数分間の人物のやりとりは全て省いて、チャーリーは去って行き、プリンセス模様のティーカップセットだけアップにすれば、もっとカッコ良くなったと思うのですが・・・。やや蛇足ぽいクドサに減点1です。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-11-15 19:25:48)
59.  シャーロット・グレイ 《ネタバレ》 
ウウウ!さすが女王陛下のイギリス女性の映画でした。こんなに凛と出来る女性はあまりいないと思います。バック音楽のCDをわざわざ米国Yahoooから取り寄せた価値があったと自画自賛いたしております。たまたま本日42Chでやっていた「チャーチル」を観ていてそう感じました。でも自殺はぜぇ・・・ったいに許されません!本日も又そのように感じました。
[DVD(字幕)] 8点(2007-10-02 00:44:06)
60.  麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 
緑に溢れた美しい風景とは裏腹に、あまりにも切ない戦争映画と感じました。「マイケル・コリンズ」の時にも理解不能でしたが、やはりこの映画でも理解できないままでした。日本ではこのように同じ民族が2つに分かれて戦うという歴史的事実がなかったのは本当に幸せだったのかもしれません。何故、国土を二分してまで争うのかが理解できませんでした。宗教的な背景があるとは聞いていますが・・・。あまりに切なくてもう二度とは観たくない映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2007-09-30 13:49:35)
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