41. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
《ネタバレ》 観終わって真っ先に思ったことは、日本のテレビドラマあがりの脚本家だったら、たぶんエレナの旦那を適当に始末して、二人を結ばせて「……30年続きますように」くらいのキャッチフレーズをつけるだろうなということ。 というような、ものすごくつまらない個人的な感想は置いておいて、随分見る人を選ぶ映画だと感じました。 アルフレードの行為を肯定するということは、映画というものに対する愛を他の全ての愛の上位に置くこと。本当にそれに共感できる人がそれほど多くいるとは思えないんですが。 今、現在どんなに素晴らしい映画を生み出す監督であろうが、おそらくこの先も本当の愛を得られないずっと孤独な人生を送るよりは、たとえ、どんな境遇、どんな職業であろうとも本当に愛する人と送る人生の方が遥かに幸せと感じるんですが。 正直、通常版は比較的いい印象を持っていたんで、こちらを見たこと自体が残念です。 通常版すら楽しめなくなってしまった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-08 18:42:53) |
42. トットチャンネル
《ネタバレ》 あまり繰り返して見る映画じゃないですね。(自分の場合、そればっかw) 最初の1、2回は単純に笑って、興味深かったのですが………… だんだん回数を重ねるごとに、笑えるよりもイラっとすることの方が多くなりました。 起因は映画の内容というよりは、むしろ黒柳さんの他人をイライラさせる空気の読めなさ、ボケ加減。(今でも毎日テレビで発揮されてますがw) もちろん、映画で描かれてるようにそうした特異性が彼女の持ち味になって、今日に至るわけですから、それはそれでいいんですが、自分的には好きな特質じゃないんで、そういうものを強く感じるようになってこの映画を楽しめなくなりました。 ただ、渡辺典子さんや網浜さん(うわぁ、酷いな、登録さえしてもらってない)といった、現在では見る機会が少なくなった女優さんが見れるのは嬉しい映画ですね。 [DVD(邦画)] 6点(2010-08-30 10:24:13) |
43. ロボコップ(1987)
《ネタバレ》 資本主義の本家本元のアメリカで、たまにこういう企業論理のあくどさ、醜さを表現する映画が製作されることあるのは、いつも新鮮な驚きです。(もちろん、そういった映画でも、とにかく収益をあげなければならないという企業論理に適ってるからこそ制作されるんでしょうが) 単なる正義と悪との戦いにせずに、一つの企業内部の勢力争いに絡めたのもなかなか上手な展開だと思います。 また、犯罪者の人権ばかり擁護される社会に住んでる人間にとっては、ものすごくはっきりした悪が、しかるべき最期を遂げるのは痛快です。 ただ、オムニ社が本当の悪としてしっかり描ききれてなかったのが少し残念かな。 本当に企業論理で動くならば、ラストシーン、副社長を殺した真犯人が誰かなんて問題よりも、ロボコップと戦闘ロボットとどちらが収益をもたらすかの観点で動いて欲しかったし、悪の専務もプッツンして暴れずに、そういう論理を展開して欲しかった。 あのエンディングじゃ、かなり本質が薄れて、例えば副社長の友人だった黒人の重役に若干好感をもつような感じになって少し興ざめです。 ※日本人としても、小泉・竹中の民営化路線がどういう世の中を目指してたか実によく分かる映画ですよね。日本でも作らないかな、郵便配達の途中に殺害された郵便局員がロボットとして蘇る「ロボ局員」 国民新党くらいがお金出してww [DVD(字幕)] 7点(2010-08-26 05:44:15) |
44. 天空の城ラピュタ
ジブリらしさを安心して楽しめる作品。いちばん安定してると思う。 ドーラの声が初井言榮さんと今回初めて知ってビックリ。 中の人はドラマ(ヤヌスの鏡)とかで若い女の子をいじめまくってたのに随分イメージが違いますね。 [DVD(邦画)] 7点(2010-07-05 12:29:33)(良:1票) |
45. 魔女の宅急便(1989)
《ネタバレ》 おそのさんはいい人だ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-06-28 10:32:55) |
46. ナチュラル
《ネタバレ》 極めて重大なネタバレいきなりあり 綺麗な火花の中で、ダイヤモンドを走るロイ、それを出迎えるナイン達、やがて場面が一転すると夕焼けの中息子とキャッチボールをするロイ。 おそらく野球映画史上、ベストとも言えるラストシーンのために、2時間余を耐える映画だと思ってましたが……。 そのラストシーンでさえ肝心の打撃シーンが、踏み込んだ後、一転したアップが、突っ立ったままバットを振ってホームランって「この映画監督、野球知ってるんか?」といいたくなるようなカットを見つけてしまったので減点です。 もう後は、10何年も胃の中にとどまってる銃弾とか(普通それまでに死ぬってw)、しつこく八百長を強制されても周りに一切相談しない主人公とか、19歳と35歳で顔が一緒とか「コレハファンタジーナンダカラコマカイコトイッチャダメ」という呪文を何度も何度も繰り返さないと見続けるのも苦痛な映画でした。 あと、これは映画が駄目というより、自分が駄目だなと思うのは女優が好みじゃないと、まるでそっぽを向いてしまうという悪いくせが出てしまって。 まず、ハリエットは、そんな化粧の濃いおばさんにいちいち気惹かれるなよと思ったし、 メモが周りの男性の注目を集めるってのも全然分からなかった。 ただ、この二人に関しては違う意見の人もいるでしょう。 しかし、アイリスだけは………w お願いだから、グレン・クローズを美人っていう設定で使うのだけは勘弁して欲しいというのは、そんな無理な願いとも思わないんだけどw [DVD(字幕)] 5点(2010-06-26 13:00:21)(笑:1票) |
47. トップガン
《ネタバレ》 前回見たときはかなり印象悪くて他所で酷評して反発をかいましたが、もう一度見直してみると、それほど酷くもなく単なる凡作かと。 さすがに迫力ある空戦シーンは楽しめました。不利な状況になったら泣き喚いたり、 精神を病んだりしたりもなかなかリアリティがあってそれなりに。 (区別のつきにくい方、せっかくご親切にw、ヘルメットに名前が書いてるんだから参考にされたら少しは役に立つかと) ただ、ストーリーがね、携帯小説じゃあるまいし人を殺さないと、主人公の成長を描けないってのは凡作です。(他の作品でも、確かに主人公の周りの人間が死ぬことはあるけど、この作品の場合、主人公の成長の契機がそれしかないからね。あまりにも安易) そして、酷いなあ、子供だましもいい加減にして欲しいと思ったのがラスト。 ソ連の戦闘機が対艦ミサイル積んで襲ってくるって、あのさあ、米軍の空母撃沈したら全面核戦争まで発展しかねないんだけど、あの状況じゃ絶対有りえねーw。 そんなに簡単に人類絶滅の危機を描かないで欲しいwwwww で、それほど大事な割には、出撃させた戦闘機がたった3機、応援機を送ろうとしたらカタパルト故障。って主人公を活躍させるためとは言え(もうひとつは、さすがに何十機も一気にジェット機飛ばしたら予算がいくらあっても足りないw)、あまりにもご都合主義にあきれ返りました。 あのラストで凡作から駄作へ評価減です。 [DVD(吹替)] 5点(2010-06-21 13:16:47) |
48. 風の谷のナウシカ
《ネタバレ》 ぶっちゃけ、主人公=製作者の主張、テーマがよく理解できません。 主人公以外なら結構理解できるんですが。 例えば、おばばは完全な自然優先主義で、自然の摂理なら人間が滅びるのもしかたがない という見識。 それに対してクシャナたちは、人間優先主義で、このまま腐海が広がって人類が滅びるのを座して待つよりは、どんな手段を使っても人間を脅かす自然(腐海、王蟲等)を排除すべきだという考え方。(自分はこちらに近いんで、未完成の巨神兵が崩れたのは実に残念でした) この二人によって代表される考え方は、それぞれよく分かるんですが。 肝心のナウシカの考えが。 「蟲が大好き、腐海も大好き、腐海の生き物の命の価値は、人間と同じ、腐海は人間が汚した水を綺麗にしてくるんだから、焼き払うとかとんでもない、でも、村の人々、子供たちも大好き、だからずっと幸福に暮らして欲しい」ってとこかなまとめると。(結構、いい加減ですが) ものすごく自然優先派なんですが、だからといっておばばのように人間の運命をあきらめてはいない。非常に分かりづらいです。 正直、ラストの方で彼女、「腐海がどんどん広がってきて、このままでは人間は滅びてしまう。」っていう物語世界の大前提を忘却してるような気さえしてきます。 腐海がどれだけ地球を浄化してくれても、それ以前に腐海の広まりとともに人類滅びたら、しょうがないんじゃない?というのが素直な疑問です。 (あくまで映画のストーリーに関する感想であって、原作等には無関心です) あと、どんなに異質な生き物とも、気持ちを通わせることができるってのは実に日本人的発想ですね。最後の王蟲による再生シーンが、すごく感動を呼ぶことも分かります。 [DVD(邦画)] 6点(2010-06-21 12:30:22) |
49. 私をスキーに連れてって
《ネタバレ》 最初見たときは全く感じなかったんですが、自分が年をとるつれて矢野とか田山が「仕事」と力むたびに、何か背中がこそばゆい違和感が強くなって残念です。 自分の好きなメーカーだからっていう理由で、軽金属部の人間がスポーツ部の商品開発に 参加するのは、どう考えても「仕事」じゃなくて単なる「趣味」だし、田山にしたって、 きちんとマーケットリサーチとかしてるんかなあ?どうも単なる自分の好きなメーカーだからっていうだけで、会社に利益を計上できるきちんとした目算もなしに、ごりおしで動いてる臭がプンプンで、それじゃあ陰湿な妨害工作されてもしょうがないよな。(良い商品だから利益を度外視してもってんなら、自分で会社作ってやってくださいw) で、しかもものすごく軽く描かれてるから分かりにくくなってるけど、そんな軽い「仕事」のために、車組もスキー組もひとつ間違えれば命落としかねない危険を犯す。 ま、シリアスで野暮な目で見れば「トンデモ」映画なんですが……… 実はそういった理屈を超えて大好きですwww まず原田知世、自分的には時かけよりもこちらの方が上です。女優として一番輝いた作品じゃないかな。とくに黒髪が白いスキーウェアに映えること! それから実はユーミンも好きなんで。しかもこの映画の場合、最初のシーンの「SURF&SNOW」、大晦日の晩に半ばあきらめながら彼女の元へ向かうシーンの「A HAPPY NEW YEAR」、ラストの危険な滑走シーンの「ブリザード」、全てが本当によく合っていて、自分にとっては宝物のような映像、音楽です。 理性ではかなり否定、感情では全肯定。結果感情の圧勝で9点 [DVD(邦画)] 9点(2010-06-21 11:56:59) |
50. チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
《ネタバレ》 特撮がひたすらちゃち。音楽がもうダサい。中国的にはエロいんだろうが、今見てもちっともエロくないw。幽霊っつうより怪獣だろ、こりゃ。髭親父なんかウザイw。 って山ほど欠点感じるんだけど、なぜか見てる間は面白かった。 ジョイ・ウォンがすごく綺麗で、この映画を封切時に見てたら多分ファンになったな。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-07 16:59:54) |
51. レインマン
《ネタバレ》 サヴァン症候群というものを知ることができただけでも、自分的には充分価値がある映画。また制作過程も実際の患者に会うなど真面目さを感じさせて好感が持てる。 ただ、病気の特質を知れば知るほどいわゆる「ヒューマンさ」には疑問符。 クライマックスの直前まで、兄の特質を利用して大金を稼いだ弟の変化ってのが、それほど無条件には認める気がしないし、兄は兄で病気の性質を考えるなら、そんなに簡単に気持ちが通じ合うようになるというのはやはり「御伽噺」にしか思えない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-07 16:51:50) |
52. 銀河英雄伝説 わが征くは星の大海
《ネタバレ》 原作を確認してみたけど、同盟軍のヤン以外の指揮官の愚かさの誇張が酷杉。(もちろん、そんなもの原作にない) 「敵にぶつかれ」とか、あまりにも不自然w。 原作では彼らは凡庸ではあっても、そこまで愚かとは描かれていない。 ヤン、ラインハルトの優秀さを表現したんだろうが、あんまり馬鹿に描いたら、それと比較しても、あまり賢く見えず逆効果では? [DVD(邦画)] 5点(2010-05-31 12:19:14) |
53. スティング2
《ネタバレ》 自分の知識不足のために映画を低く評価することは、いつもどうかと思うんですが、 正直戦前のアメリカのボクシングの興行ってものがどういうふうな仕組みになってるか全然わからないんで、肝心要のボクシングの試合にどうも違和感がつきまとって。 まあ、その点だけを除けばなかなかできた引っ掛けだとは思いますよ。特に、ロネガンに対して単に金を奪うだけじゃなくて、本当の意味で復讐が出来たのは前作からのファンとしては痛快でした。 ただ、どうしても前作のイメージが完全に定着してるんで、ポール・ニューマンの役が、あの見るからに悪役のおじさんじゃ、イメージぶち壊し感が強杉。その分マイナスですね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-30 05:36:15) |
54. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
《ネタバレ》 冒頭のお墓の形から始まって、衣服、建物、機械、風習の全てまで全くの異世界を生み出した真面目さ、拘りが好きだし、評価すべきだと思う。(同じような全く異世界という設定で、中近東風の街でベリーダンスなんてのが大作としてまかり通ってしまうのが邦画の現状だからこそなおさら。あえて作品名はいわないけれど) ひとつひとつのガジェットの面白さに、全く目が離せなかった。 ただ、これは人を選ぶ映画。「この計画を中止すれば、3万人の人に暖かい部屋を与えることができる(かなり不正確スマソ)」という問いかけに真正面から答えられてないという点で、受け付けない人には、絶対無理だろな。 [DVD(邦画)] 8点(2010-05-20 17:23:02) |
55. 刑事ジョン・ブック/目撃者
《ネタバレ》 ラストシーンがいいんですね。レイチェルと別れをかわした後、ずっと主人公をよそ者扱いした祖父から「イギリス人に気をつけろ」と仲間と同様の挨拶を受け、車が走り出す。走り出してすぐに、レイチェルを巡って少し感情的なもつれがあったダニエルとも軽い挨拶を交わしそして車が遠ざかっていく…… 余韻を残す素敵なラストシーンでした。 犯人との対決シーンで子供を盾にしたのだけ少し引きましたが、その他は、冒頭の犯罪の目撃シーン、穏やかなアーミッシュの生活、レイチェルとの心の触れ合い、そして最後の犯人との対決。全てが大好きな映画です。 ケリー・マクギリス 清楚でとても綺麗でした。特に彼女が好きな人間にとってはmust の映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2010-05-10 12:59:17)(良:1票) |
56. ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌
《ネタバレ》 中山美穂が前作より可愛くて、ひとつのピーク。案外セーラー服姿って貴重なんですよ。6点全て彼女の可愛さに。 あとは一切無価値。ていうか害の方が多い [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-06 15:28:04) |
57. 湘南爆走族
《ネタバレ》 オーディション、キャスティングがネ申 信じられない。ほとんど無名だった、江口洋介、織田裕二、清水美砂を合格させ、主役・ヒロインに抜擢とか。この映画自体はあまりパッとせず、その後3人が3人とも自分の力で今日の地位まで来たわけだから、オーディション、キャスティングの担当者とそれを認めた製作者は自分の眼力を誇っていいと思う。そういう意味で記念的な作品。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-06 11:11:55) |
58. 007/美しき獲物たち
《ネタバレ》 他の作品のようなぬるさは、あまりなくて敵がボンドを捕らえたらすぐに殺そうとするのは好感がもてたんだけれど、残念。 他の人間は簡単に銃で撃ち殺すのに、何故ボンドだけは、車ごと水の中に落としたりとか、エレベーターごと燃やしたりとか、わざわざ凝った殺し方をして失敗するんでしょうか。残念ですw [CS・衛星(吹替)] 6点(2010-05-03 11:48:48) |
59. 敦煌
《ネタバレ》 ほぼ原作に忠実なところは好感が持てるし、西夏という国自体に興味が持てた。 李元昊をあと一歩のところで暗殺に失敗するところも、結果はわかっていても面白かった。あと、中川安奈がすごく綺麗だった。 ただ、真面目なあまりいささか冗長さを感じた点もあった。(特に上記の暗殺失敗後、 敦煌の滅亡、文書を洞窟の中に隠すあたりまでの流れ) また、現在の感覚からすると、主要キャストを全て日本人にしたり、漢語を日本語に置き換えたりする感覚はちょっと違和感がきつ杉(安っぽいハリウッド映画じゃあるまいしw) [DVD(邦画)] 6点(2010-04-26 18:26:15) |
60. 007/消されたライセンス
《ネタバレ》 「あの男は、水上スキーで飛行機にぶらさがり、それから飛行機に飛び乗って奪ったんですよ」って、そんな話誰が信じるねんw。 絶対信じてもらえそうも無いことをボスに報告しなければならなかった悪の中ボスがカワイソス。 個人的な復讐ということで007の本道から外れてることはわかるけれど、迫力、テンポとも今まで見てきたシリーズの中では自分的には最上の部類に入ります。 ボンドガールが他のボンドガールに露骨に嫉妬するとかも他では見られなくて少し笑えました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-19 11:37:13) |