581. モテキ
原作未読、テレビドラマ版も未見。森山未來は現代の若者を演じるための申し子みたいな存在かな? このハマリっぷりがあってこその面白さ。長澤まさみ、カワイイ。麻生久美子、笑えた(「もうB'zとか聴かないから」でコーヒー吹いた)。真木よう子、これもちょっと笑える。仲里依紗、さばさばしてて良い。現代の恋愛事情をテーマにした笑えるけど、ほろ苦いストーリー。十分に楽しめた。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-16 20:09:24) |
582. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
《ネタバレ》 シラノ・ド・ベルジュラックはお人好し。だけど、手紙を書くのは自分の欲求でもある。思いの丈をぶつけることで自分も救われていた、というか、自分が救われていた。シラノが紡ぐ言葉は意図せずクリスチャンを苦しめる。到底真似できない文才を前にした絶望。ロクサーヌが愛しているのは自分ではなく、言葉の向こう側にいるシラノだと知りながらも、どうしようもないのはつらい。せめて、あの優しい嘘で安らかに眠れたかな?。シラノの行動に納得できるかどうかは人それぞれだけど、コンプレックスのない人間は存在しない以上、誰でも多かれ少なかれ共感できる部分はあると思う。せっかくだから洒落た言葉を添えたいが、シラノのように簡単には思い浮かばないな~。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-15 18:05:33)(良:2票) |
583. ヤング・ゼネレーション
《ネタバレ》 高校卒業後、就職せず遊んで過ごしていた4人が若者特有のエネルギーを大学生との張り合い、特に自転車レースにぶつけていく、というもの。共感できたし、アメリカの田舎町×1970年代の雰囲気も好み。ただ、レースの話になると、4人中3人が素人で、それでも勝っちゃうのはどうなんだろう…。一人の超人の物語として捉えるか、負けた大学生の情けなさに目がいくかのどちらかだと思う。4人全員が自転車に打ち込んでの優勝なら文句なく感動できた。そこだけ残念。出演者ではデニス・クエイドが光っていた。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-13 18:44:39)(良:1票) |
584. ひまわり娘
《ネタバレ》 有馬稲子の東宝入社第一回作品とかで、共演には三船敏郎など。有馬演じる新入社員の藤野節子は先輩の弁慶こと日立一平に恋をするが、一平の親友で関連会社の御曹司でもある田辺からプロポーズされてしまう…という、いわゆる三角関係。男女同権を求めたお茶くみストライキなど、時代を感じさせる話も絡めながら、一生懸命生きる節子を描く。残念なところいえば一平の「突然ですが僕と結婚してくれませんか?」が本当に突然すぎる点。母親の言葉が後押しになったのは分かるけど、節子の家に足が向くまでの葛藤なりを見せてくれると良かったんだけどな~。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-07-13 18:44:36) |
585. 泉へのみち
《ネタバレ》 出版社に勤めることになった波多野京子の成長物語。京子を甘やかすことはなく、大事なところでは叱ってくれる金沢が良い。「つらい方が当たり前なんだ、こんな時代に生きてつらくない奴があるもんか。ただ誰も『壁』とか『絶望』とか、そんな大袈裟な言葉使わないだけの話だ」「君の今までの善意なんてお嬢さんの甘いヒューマニズムかもしれない。だけど、そいつをしつこくやり抜いてさえいけば、もう誰も『甘い』なんて言う奴はいやしないよ」「ギリギリのところまで追い詰められたってことが、真剣で強いものを生むんだな」。ありがちな内容ではあるが、それなりに面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-13 18:44:34) |
586. 「女の小箱」より 夫が見た
《ネタバレ》 映画やドラマでよく聞くセリフ「私と仕事、どっちが大事なの?」を究極の形にして夫に突きつけた。みたいな…。よく考えればやり手の実業家と平凡なサラリーマンを同じ土俵で戦わせるのは酷ではあるが、那美子はそれほど強く愛を求めていた。エミ殺しの犯人が明らかになった後の夫婦の会話「私があなたを捨てたら?」「殺すもんか、愛してるからな」「愛していないからよ」これがどういうものか見せてくれた洋子の執念が恐ろしい。岸田今日子はハマるね~。ギラギラした田宮二郎のかっこよさに魅入っていたつもりが、終わってみれば二人の女の壮絶な愛に咽せ返る思いがした。制作から半世紀も経っているが、今見てもスタイリッシュ。スタイリッシュにドロドロさせているという…。本当に面白い映画だった。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-07-10 18:04:01) |
587. モスラ(1961)
円谷英二を中心とした特撮班の頑張りを楽しむ映画。調べれば様々な工夫がなされていて、頭が下がる思いでした。フランキー堺をはじめとした出演者もハマっているが、ストーリー自体はあまり面白くないのが残念ではある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-08 19:00:53) |
588. マスター・アンド・コマンダー
《ネタバレ》 途中までは退屈でどうなる事かと思ったけど、終盤盛り返した。友情の証でもあるガラパゴス島でのひと時がなんとも好きだな。そしてクライマックスとなるナナフシ作戦へ。勇敢な戦いによって得た勝利の喜びだけではなく、戦争がもたらした悲しみも盛り込んでいるところが良い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-07 17:11:15) |
589. 独立愚連隊
タイトルからしてハチャメチャなコメディかと思いきや、半分はサスペンスだった。そのストーリー自体はあまり面白いとは思えなかったんだけど、主人公を演じた佐藤允の飄々とした感じと、時に奥に秘めたものを感じさせる演技は良かった。脇も豪華に思えたが、三船敏郎は完全なチョイ役で残念。東宝に「少しでいいから出てくれ」とせがまれている三船御大が見える。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-07-05 18:31:10) |
590. M:I-2
前半は「早く派手なアクションを見せてくれ」と思っていたが、いざアクションメインになると、それはそれであまり面白くなかった。粋なアイデアも立て続けに見せられると、あざとく感じるのかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-02 22:30:15) |
591. リミットレス
《ネタバレ》 NZT48… アイドルグループではなく、いかにも怪しい薬の名前。スランプ中の作家エディ・モーラがやけくそで飲んで覚醒。どんよりしていた目の前が明るくなり、冴えに冴える。頭の中は整理され、論理的に思考できるし、古い記憶まで蘇る。映像の面では文字が降ってくる演出とか凄く良かった。副作用と薬を狙う勢力によってスリリングな展開もあり、面白かったのだが、最後、上手くいきすぎなのは複雑。夢の薬、夢の話、これで諸手を挙げて喜べるほど主人公を好きになっちゃいない…。あえてポルトガルやイギリスの話を出したのは布石だったのか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-02 00:04:20)(良:1票) |
592. 家庭の事情
《ネタバレ》 定年退職した三沢平太郎が退職金を4人の娘に公平に分け与えたところから始まる物語。5人それぞれにいろいろあるのだが、どれもライトな面白さで、THE・ホームドラマといった印象。三沢家の面々、特に山村聡は良かったが、退職金目当てで近づいてくる玉子役・藤間紫や二女・二美子に惚れている石辺役・美声の藤巻潤も捨てがたい、「ダメだよ。これ、まだ食うんだよ」ってね。その他、月丘夢路、川崎敬三、ちょっとしか出てこないのに存在感抜群の小沢栄太郎と杉村春子など豪華かつ適材適所だ。最も印象に残ったシーンとしては初めの方だけど、退職翌日の早朝散歩かな。とても綺麗に撮れていた。大映の有名どころが多く出演し、出来も悪くないのに、埋もれてしまったのはそれだけ当時の邦画が凄かったという事なのかもしれない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-01 18:35:35) |
593. パーティー・ナイトはダンステリア
《ネタバレ》 もっと盛り上がりたかったけど、流れてくる曲は知らないものが多かった…。主人公が嘘をついているせいもあり、ちょっと切ない感じ。すぐバレる嘘なんだもんな~。でも80年代洋楽に思い入れがある人には良いと思います。時代設定の80年代っぽさも出ているし。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-06-30 16:01:55)(良:1票) |
594. 転校生(1982)
《ネタバレ》 面白いのだけど、かなり早い段階で入れ替わってしまったためか、中盤からマンネリ気味に感じた。同じ事をしたら(この場合、もう一回階段から転げ落ちたら)元に戻るかも?って発想は当時は無かったのかな? いや、この映画の原作発で広まった発想? だとしたら凄い。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-06-28 22:30:24) |
595. ブリジット・ジョーンズの日記
原作は知らないけどレネー・ゼルウィガーじゃ危機感持てないんだよな~。男は二人だけじゃないんだし、恋人なんていつでもゲットできそうだから。それほど笑えもせず、微妙な感じだったけど、音楽は良かった。マークとダニエルが後の英国王と英国首相なのはちょっと面白い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-06-27 19:30:57) |
596. バーレスク
《ネタバレ》 才能に恵まれたアリが凡人ニッキに勝利したところで、そんなに喜べるものじゃない。とんとん拍子にスターへと駆け上がり、壁らしい壁にぶつかることもなく終わっちゃう。応援する必要がない主人公って嫌なものだなぁ…。妬みではなく、これじゃ話が面白くなりようが無いと思う。歌とダンスがメインだからストーリーは最初から捨てていたのだろうか? 確かにバーレスクのショーは素晴らしいものだったが…。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-06-26 00:05:41) |
597. コラテラル
《ネタバレ》 一夜にして5人を始末しようとする殺し屋ヴィンセント。4人目まではなんてことなかったが、5人目(アニー)は面白かった。必死に阻止しようとするマックスとの攻防。ヴィンセントのしぶとさが良い。トム・クルーズは本作で初めて本格的な悪役に挑んだらしいが、やっぱりどこか憎めないんだよな~。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-22 17:33:31) |
598. ファンタスティック Mr.FOX
人間とキツネのバトル。イマイチ面白さが分からなかったけど、声優陣の演技によってシュールな雰囲気は作られていた。一応日本語吹き替え版も見てみたが、だいぶ印象が違う。てらそま氏は渋い声を持っているのに、軽い声で通してるから、ジョージ・クルーニーの声や演技が恋しくなってくる。よっておススメは字幕版。カイリのイッちゃった目はサイコー。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-22 17:33:28) |
599. ラヂオの時間
《ネタバレ》 素人作家の書いたシナリオが、わがままな俳優のせいで変更に次ぐ変更となり、もはや別物へと変わる。鈴木京香は特別好きではなかったが、この映画の中の主婦作家、自分の作品がめちゃくちゃにされても、堪えて頑張ってる感じがとても良かった。三谷幸喜監督は役者の良さを引き出すのが上手い。そうしておかしな所だらけになってしまったラジオドラマのストーリーで笑わせるのかと思いきや、そうではなく、なんとか矛盾なく成立させようとする皆の努力や人間模様がこの映画の面白さだったんだな。まるで舞台のような演出も三谷監督の「らしさ」だし、なかなか良かった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-21 18:16:19) |
600. 炎上
《ネタバレ》 主人公溝口の心の闇、いかにして火を放つに至るのか、興味深くて面白かった。はっきりした事は分からないが、鬱積したものを吃音ゆえか外にぶつけられなかったのが一番なのかなと感じた。同時に驟閣が他人に汚されるくらいなら自分の手で終わらせたい、といったような歪んだ愛も見えた。驟閣が激しく燃える場面もいいが、遠くから見つめる火の粉、あの場面も印象深い。俳優陣ではいくつかの賞に輝いた市川雷蔵はもちろんだが、戸苅役仲代達矢も独特の存在感があって良い。新珠三千代がさして重要でない役で出演しているのは意外だった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-19 23:35:06) |