601. ヴィタール
タイトルは、ベルグソンの『エラン・ヴィタール』からとったようだが、ベルグソンを囓ったことがあると、かえって戸惑う。語感が良いから、つけただけにしか見えない。また、人体解剖という素材の掘り下げをあの程度に止めるのであれば、思わせぶりな表現はかえって陳腐である。設定にリアリティが欠けている点が散見され、低予算の中での苦労が忍ばれる(被害の最終転嫁者は、観客であるが)。柄本奈美の演技は悪くないと思いましたが。 [映画館(邦画)] 3点(2004-12-23 14:24:43) |
602. 21グラム
最初は混乱するが、ついていければ、その混乱が全てを語ってくれることに気づく。DVDで何度か見直さないとね。◆ベニチオ・デル・トロが自宅に戻ってきて、子ども達がまとわりつく場面が、「すごくよくできてるなあ」と感心していたら、彼自身も、来日した際、一番難しかった場面と語っていたのが印象に残る。 [DVD(字幕)] 5点(2004-12-21 11:25:46) |
603. 誤診
映画は良くできています。TVMとは思えない熱演。◆考証もきちんとされているのですが、相当誤解しやすい映画。てんかんという病気を誤解しやすいし、ケトン食療法は過度に期待をもたせすぎる内容であり、この映画の解説映画が必要なくらい。◆日本版は、邦題がひどいだけでなく、薬品名などの誤訳が目立つ。 [DVD(字幕)] 6点(2004-12-20 16:47:24) |
604. 恋の闇 愛の光
医師としての職業倫理に目覚めるところと、キャサリンとの恋がオーバーラップするところがうまく描けていないので、台無しになっている。 [ビデオ(字幕)] 4点(2004-12-19 11:35:32) |
605. ネル
演技によって、ここまで脚本が台無しになるのかがよく分かる典型の映画。 医師の2人が、ジョディ・フォスターと別の演技をしている。 [ビデオ(字幕)] 4点(2004-12-19 11:30:23) |
606. チャイナタウン
フェイ・ダナウェイって結局この程度なのか、ジャック・ニコルソンが自分一人としてしか演技できないのか。その気にならないと、入りきれない映画だ。ただ、その気になって、高い評価する人がいても不思議ではない。 [DVD(字幕)] 6点(2004-12-18 17:36:02)(良:1票) |
607. 八日目
なんだか、筋がすっきりしない割りには、予想外の結末…こういうのは慣れていないから、ついつい点数が辛くなる。一方で、ジョルジュ役の俳優さんは、本当にダウン症とのことらしいと聞くと、微妙に作品への評価に影響しそうになるのが良いのかどうか…。 [DVD(字幕)] 5点(2004-12-18 17:33:19) |
608. 風の歌が聴きたい
無駄に長いと思うなあ。それに、天宮良が、中学生役をやるのに、相当な無理がある。ものすごく腹黒い中学生に見えた。 [DVD(邦画)] 4点(2004-12-18 17:29:27) |
609. コーリング
《ネタバレ》 植物状態のまま出産するまで生きていた、となぜしなかったのだ? 普通に面白い映画ですが、見終わって、すっきりする映画ではない。 [DVD(字幕)] 5点(2004-11-21 18:20:43) |
610. マイ・フレンド・メモリー
Moruqio症候群なんて希な疾患を素材にすることで、神秘性、神話性が高まるところがあるのだろうと思う。日本語字幕では、一切訳していなかったが。 [DVD(字幕)] 5点(2004-11-14 20:13:33) |
611. 心の指紋
余命1~2か月のがん患者にしては、ブルーが元気すぎる。顔色だけ悪くしてもなあ。 4点(2004-11-10 15:14:28) |
612. 17歳のカルテ
当時の境界例人格障害の概念は、こんなもんだったんでしょうか?少なくとも今のDSMでは除外される気がします(小ネタコメント参照)。もうちょっと、患者のリアリティを求めないと、その苦しみも浮かび上がってこない気がしました。ウィノナもアンジェリーナも下手だとはいわないが、どうしても『カッコーの巣の上で』と比較して見るので、辛くなってしまいます。 [DVD(字幕)] 6点(2004-11-10 14:43:37) |
613. モーターサイクル・ダイアリーズ
すっきりして、悪くない映画だと思います。表現を押さえた感じの絵も、嫌いではないです。久しぶりに、映画の人物と一体化する心持ちを味わいました。 [映画館(字幕)] 6点(2004-11-02 21:29:26) |
614. カーラの結婚宣言
あまり知的障害の問題だと思って見ない方が良いと思う。それなら、アイアムサムで十分だ。 [DVD(字幕)] 5点(2004-11-02 11:48:03) |
615. I am Sam アイ・アム・サム
道具立てがそろいすぎて、意図が見えやすく、先が読みやすく、カメラワークの「あざとさ」にしらけつつ、それでも、相当、考えさせられもするし、感動もします。全盛時の曙の相撲を思わせるような強引な力業にねじふせられた気分です。 [DVD(字幕)] 6点(2004-11-02 10:56:28) |
616. イタリア旅行
バーグマンが途中で一人車の中で怒りと苛立ちを口にするのがなかったら、もう少ししまった映画になったと思う。ロッセリーニとバーグマンの倦怠期が映画に現れているというステレオタイプの批評をしたくなるような映画である。…しかし、観終わったあとに、じわっと心のどこかにしみわたってくる映画でもある。 [DVD(字幕)] 8点(2004-11-01 21:02:36) |
617. スリープレス
無駄にダリオアルジェントを見た感じがする。自分自身の枠にはまった感じ。 独特の映像美もかすんでいるし、犯人がだれかをついつい考えてしまうのだから、普通のサスペンス。 5点(2004-11-01 21:00:07) |
618. ワルシャワの柔肌
《ネタバレ》 頑張っている映画というのは分かる。良くできた映画という評価もできる。 若い頃であれば、無理にでも、「良い映画」と言ってたかもしれない。 しかし、リアリティが辛く、ここまでストーリーがすっきりしないと、だめ。 主人公のコケットリーを描こうとするから、シャマンとして描くのに失敗してしまっているし。 最後に脳味噌を食べるのも、無駄・無理だと思う。 映画館で見たら、もう少し良い評価していたかも。 女の子のウエストの縊れは良いが。 5点(2004-11-01 20:57:17) |
619. スナッチ
ブラットピットのしゃべりが面白い、程度だろうか。 5点(2004-11-01 20:54:38) |
620. 初恋のきた道
したたかな女は、こうして「初恋」をものにするのか…という話。 5点(2004-11-01 20:53:30)(笑:1票) |