621. ジングル・オール・ザ・ウェイ
雑な作りでアラが目につくし、シュワちゃんの主人公にも魅力を感じない。 渋滞で路側帯を走ったり、店の行列に割り込んだり、そういう自分勝手なズルをするところも無視できないマイナス材料に。 あれをやられるとすごく腹が立つので。 子供向けでもくだらなくても笑わせてくれるバカ映画もあるのだが、笑えないハイテンションなアメリカンジョークに延々付き合わされてる気分。 [地上波(吹替)] 2点(2015-03-24 22:50:45) |
622. ヒート
《ネタバレ》 『ゴッド・ファーザー』の幻影を追ってしまったのか、デニーロとアル・パチーノの共演にあまりに期待が大きくなりすぎたかも。 街中の銃撃戦が対テロ組織との戦場レベルで、なんだか大仰すぎる気がする。 犯行グループの大胆さは、警察を舐めてるかのよう。 それも仕方がないような、包囲しながらも取り逃がす警察のダメっぷり。 あれだけ銃をぶっ放せば、下手な鉄砲も当たりそうなものなのに。 警部やギャングたちがそれぞれ抱えている家族や恋人との関係をしっかり描いているので、物語に厚みが増す。 巻き込まれた女たちの人生もまたそれぞれで、哀愁を感じさせる。 ただ、ちょっと横道にそれすぎてまとまりに欠け、長くなりすぎた感はある。 [DVD(吹替)] 5点(2015-03-24 22:49:07) |
623. セブン・イヤーズ・イン・チベット
《ネタバレ》 軽侮していた脱走計画にちゃっかり便乗した挙句、後は勝手に単独行動。 傲慢でいけすかない主人公に、そりゃあ離婚もされるだろうと同情もできない。 それが、邪気のまったくないダライ・ラマ少年との触れあいで感化され、角が取れていったよう。 ダライ・ラマに象徴される純朴で美しいチベットを、踏みにじる中国の横暴さが目に余る。 今もチベットやウイグルの弾圧を続けているこんな国が、日本の歴史認識や人権を上から目線で語るのが片腹痛い。 ハラーの自伝の映画化ということで、実話に基づいた作品にありがちな、淡々とした起伏のない展開とまとまりのなさが物足りない。 史実から離れた創作ものなら、横暴な奴らに一泡吹かせる展開で盛り上げるんだろうけど。 映画としては凡作だが、チベット問題を少しでも知らしめるという意味での価値はある。 中国がこの映画に激怒して自国で上映禁止にしたようだが、抗日ドラマばっかり作ってこういう自国の問題に蓋をするのがいかにも中華思想らしい。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-24 22:47:19) |
624. ミュージック・オブ・ハート
《ネタバレ》 ヒステリックな中年女は大の苦手。 でも、この情熱には動かされる。 演じるメリル・ストリープもさすがに巧い。 熱血教師もの、音楽ものは好きなジャンル。 調子よくテンポはいいが、深みがないのが惜しい。 実話に基づいた物語のせいか、障害を克服するのがあまりにアッサリとしていて、挫折や葛藤が少ない。 そのため感動も控えめに。 [地上波(吹替)] 5点(2015-03-22 00:29:27)(良:1票) |
625. 山猫は眠らない
《ネタバレ》 途中まで地味で展開がゆるくて、退屈で眠たくなる。 終盤やっと盛り上がってくるが、全般的にみると辛気臭い。 やたらリアルなんだけど、パッとしたところがなくて面白くない。 いがみ合った後に友情が芽生えるというのは定番だけど、実戦経験のないミラーがダメすぎて不快感が募るだけ。 味方を撃とうとしたことも考えられない。 一方に魅力を感じないと、二人の友情にも感動できない。 お互いに魅力を発揮して五分に渡り合ってこそ友情ものに昇華できる。 それが、この二人ではバランスが悪くて成立しない。 でも、続編が出ているということは、マニアに受けてるのだろうか。 [地上波(吹替)] 3点(2015-03-22 00:28:08) |
626. 普通じゃない
《ネタバレ》 小説家志望の冴えない男が、会社をクビにされて社長室に押しかける。 なりゆきで令嬢を誘拐してしまったものの、令嬢が男を叱咤して身代金の奪取法を指南。 二人をくっつける使命を帯びた天使コンビが、いろいろ仕掛けて―― と、少女漫画によくありそうなたわいのないファンタジー&ドタバタラブコメディ。 天使という設定が陳腐で、ファンタジーにする必要があったのかどうか。 なんでもありになってしまうと緊張感も出ないし、コメディとしても笑えない。 ジャジャ馬令嬢とそれに振り回される男に、キャメロン・ディアスとユアン・マクレガーはピッタリだけど、内容はすぐ忘れそう。 キャメロンのスタイルの良さだけは印象的。 [地上波(吹替)] 3点(2015-03-21 01:35:22) |
627. ジャッジ・ドレッド(2012)
《ネタバレ》 ヒャッハーな悪党どもに立ち向かう主人公は、アメリカ的な北斗の拳の世界。 シンプルだけど、近未来アクションものとして楽しめる。 裁判と処刑執行をその場で同時にできる権限を持つジャッジという設定が良い。 やたら長引く裁判で悪党が生き長らえる時代にうんざりしていれば、絶対的に公正な私刑執行人の存在を求めたくもなる。 だから、見ていて痛快。 ただ、ジャッジも神ではないので、現実にこうなればもっと酷いことにもなりそう。 ドレッドを抹殺しようとした汚職ジャッジのような腐敗分子は、必ず生まれるだろうし。 無敵の強さを誇るドレッドと超能力を持つ新人女性というバランスのとれたコンビ。 特に、オリヴィア・サールビーが抜群の存在感。 また違う事件でもこのコンビの活躍を見てみたくなる。 オリヴィア以外のジャッジが、マスクで顔が判別できないのが難点。 ジャッジ同士の戦いだと、どっちがどっちだかわからなかった。 ギャングのボスだったママのキャラも良かったが、悪党どもを束ねる凶悪性はもっと出せたようで惜しい。 [地上波(吹替)] 7点(2015-03-21 01:34:36)(良:1票) |
628. 顔のないスパイ
《ネタバレ》 伝説のスパイ、カシウスの正体が実はポールだったというネタバラシが早くも序盤に。 となると、さらなるドンデン返しか何か別のネタバラシがないとサスペンスとして成立しない。 ということで、後半ちゃんと予想を裏切る仕掛けはあるんだけど、その設定に無理があって乗れない。 伏線が弱いために二重スパイが唐突に感じられて、すんなり落ちてこなかった。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-19 23:48:21) |
629. ビッグ・ガン
《ネタバレ》 足抜けしようとした殺し屋が、組織から狙われて間違って妻子を殺されたことへの復讐劇。 組織と戦うアラン・ドロンはさすがにオーラがあって絵になるし、滅びの美学がよく似合う。 ただ、ストーリーがありふれていて、序盤でもうあらましが見えてしまって、結局どこにも意外性がない。 それにこういう殺し屋役は、どちらかというと冷たく暗い感じのするアラン・ドロンより、優しさと熱さが滲み出るブロンソンのほうが味があっていい。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-19 23:46:32) |
630. 幸せのレシピ
《ネタバレ》 ストーリーはたわいない。 いがみ合った二人が最後は仲直りして一緒に店をやるんだろうなと思っていたら、そのまんまストレートな王道のオチ。 なので、ハラハラ感は全然ないが、二人のキャラは魅力的。 ただ、カウンセリングを店長に強制されるほどだから、もう少しエキセントリックで不安定なくらいのほうがいいかも。 姉の忘れ形見が二人を結びつけるのに一役買っているが、ケイトと心を通わせるエピソードがちょっと弱い気はする。 ニックが女性にとってできすぎた男性像なので、明らかに女性向きか。 ケイトの厨房に来たニックの理由が、サフランソースということだが、それほどのものとは思えなかった。 [地上波(吹替)] 5点(2015-03-17 21:36:58) |
631. コールド マウンテン
《ネタバレ》 南北戦争に引き裂かれた二人の大河ドラマ的ラブストーリー。 里中満智子あたりの少女漫画にありそうな感じ。 離れても互いを渇望している二人の姿に共感しにくいのは、一目惚れの二人に積み重ねたものがまったくないからか。 夫婦でもないどころか、恋人同士としての濃密な日々もなく、たいしたエピソードがあったわけでもないので。 戦場では人間の本性がむき出しにされる。 親切そうにもてなしながら罠をしかけた農夫、死にかけているインマンを助けた老婆、脱走兵を狩る義勇軍の正義面した残虐さ。 暗くて重い内容の中で、エイダと共同生活をすることになったルビーの明るいキャラがアクセントになっている。 この役にレネー・ゼルウィガーがぴったり。 キャストは豪華で、主演のジュード・ロウに、ニコール・キッドマンとナタリー・ポートマンがいずれ劣らぬ美しさ。 レネー・ゼルウィガーら脇を固める個性派俳優陣もいい。 でも、脚本が粗くてイマイチ乗り切れない。 インマンをベッドに招いた未亡人(ナタリー)も唐突だったし。 エイダが見た井戸に映った未来通りに、愛する人との永遠の別れ。 ここが泣き所なんだろうけど、そうならなかったっていうのは、定番のパターンすぎるってのもあるし、そこまでの積み重ねが甘いってのもある。 一番印象に残ったのは、主演二人に関係ないシーンだったりする。 ルビーの父親がちょっと頭の足りない仲間と鬼畜義勇軍に囲まれたとき、その仲間がルビーの配慮にも気がつかないでペラペラしゃべって正体をバラしてしまうところ。 余計なこと言うんじゃないよとハラハラ。 [地上波(吹替)] 5点(2015-03-17 21:36:03) |
632. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 いろいろと拍子抜け。 ファンタジー的なタネ明かしがあるのかと思えば、単なる人違い。 都合のいい設定に、都合のいい展開で、メッセージも陳腐。 ハリウッド映画の長所ではなく欠点のほうが目につく作品。 [DVD(吹替)] 3点(2015-03-16 21:14:03) |
633. サタデー・ナイト・フィーバー
《ネタバレ》 一世を風靡した映画だけど、今見るとちょっとダサい。 ディスコフロアで全員が同じフリで踊っているのは、盆踊りと変わらなく見える。 トラボルタのソロダンスも、当時としては最先端なんだろうが、キレのあるストリートダンスを見慣れてしまうとずいぶん緩慢な動きに感じる。 なので、観客が見惚れるシーンであっても、どうしても温度差が出てしまう。 流行ものは、流行れば流行るほどに鮮度の落ちが歴然となって、残るのはノスタルジーだけ。 ダンスコンテストがメインの映画と思いこんでいたがそうではなく、ダンス以外の要素がたっぷり。 友人の転落死、プエルトリコ人グループとの諍い、主人公に失恋して自暴自棄になった女の乱交。 底辺層の閉塞感や家庭の問題が背景にあって、仲間とのドラマやラブストーリーがある青春映画。 ラストは、あれ?これで終わり?って感じで物足りない。 ヒロインがもう少し魅力的なら良かったのに。 [DVD(字幕)] 5点(2015-03-16 21:13:11) |
634. マックQ
《ネタバレ》 刑事仲間が押収した麻薬の横流しに絡んでいたというありがちな展開。 身近に以外な黒幕がいたり、パターン通りながら作り自体はしっかりしている。 ただ、あまりおもしろくはない。 ジョン・ウェインはやっぱり西部劇のほうがいい。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-15 22:39:51) |
635. サンダーボルト(1974)
《ネタバレ》 強盗で奪った金を隠したはずの学校がなくなっていた。 だったら、もう一度強盗をやり直そう。 ドタバタコメディかと思っていたら、最後はアメリカンニューシネマ的に哀愁漂うラストに。 コメディ要素はあるが、特に笑えるところもなく。 クライムサスペンス、ロードムービー、アクションなどいろんな要素を詰め込んではいるけど、すべてに中途半端な印象。 ニューシネマもロードムービーも好きなジャンルなんだけど、あまり入り込めなかった。 このシーンいらないだろうと思えるところもチラホラ。 その逆に前フリが弱くて唐突に感じるところもあって、頭部への暴行が原因らしきライトフットの死も伝わりにくく呆気ない。 作りが雑なために、少しグダグダ感がある。 ジェフ・ブリッジスが若い。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-15 22:38:22) |
636. アパルーサの決闘
《ネタバレ》 なんとも風変わりな西部劇で、見ていて「あれ?」の連続。 エド・ハリス演じるガンマンのヴァージルが、ちょっとおバカで言葉を知らない。 酒場で急に切れて一般人をぶちのめすのも、唐突すぎて呆気に取られる。 ボコボコにする理由があったのか? ヴァージルとラブストーリーを織り成すと思われたアリーが、とんだ尻軽女で強い男にすぐになびいていくというのも変わっている。 てっきりヴァージルが主人公だと思っていたら、最後のおいしいところは相棒のエヴェレットが持っていったので、あれ?実はこっちが主役だったのかと。 変わっているのはユニークでいいんだけど、それが全般的なまとまりにはつながらなかった印象。 エヴェレットの男気がカッコ良く、ヴァージルとの友情はとても良かったが。 敵役を含めてキャラ設定やストーリー展開が、唐突で不自然に感じられる。 なによりアリーに魅力がないのが致命的。 小悪魔的な女を演じきれるほどの魅惑の女優なら全然違っただろうに、あんなパッとしないレニー・ゼルヴィガーではミスキャストもいいところ。 『ブリジット・ジョーンズの日記』の頃はまだ魅力もあったし役にハマってたけど、本作では違和感しか感じない。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-14 12:14:34) |
637. 風俗行ったら人生変わったwww
《ネタバレ》 こんな風俗嬢はいないし、こんな童貞オタクもいない。 元ネタが某掲示板に投稿された小説らしいが、あまりにマンガチックでリアリティの欠片もない。 会話はおもしろいし、おしぼりなど小ネタも効いている。 ただ、後半のネット仲間とのかよの借金救済作戦がイマイチでダレる。 風俗嬢役の佐々木望がこれっぽっちも脱がないのは見る前から知っていたが、期待してたらガッカリって人も多いのかも。 この役をやるんだったら、少しはセクシーなシーンも見せないと。 東北弁を話す佐々木望はとてもかわいかったけど。 [地上波(邦画)] 5点(2015-03-11 21:07:36) |
638. ドリームハウス
《ネタバレ》 てっきりホラーかと思っていたら、二段構えのミステリーだった。 ウィルが自分の正体を知った一つ目のネタばらしまではとても良かったのに。 そこから二つ目のネタばらしまでが強引すぎて不自然な点がチラホラ。 隣家の奥さんがやたら主人公に親切なのも引っかかる。 主人公に妄想があったということで、これも妄想なんじゃないか、あれも妄想なんじゃないかと、先の読めないサスペンス感はある。 それだけに、終盤は嘱託殺人のミステイクというのがゴチャゴチャとわかりにくく、ちょっと期待はずれのオチだったといえるかも。 フェイクを過剰にしすぎて、きっちり上手にハメられた感を持てなかったような。微妙にズレた感じ。 ナオミ・ワッツは安定の美しさ。 [地上波(吹替)] 5点(2015-03-11 21:04:58)(良:1票) |
639. しあわせの隠れ場所
《ネタバレ》 強い保護本能がアメフトのプレイに生かされるのがおもしろい。 気が強くてテキパキした主人公は、サンドラ・ブロックにぴったり。 シンプルな成功物語で出来すぎた感はあるけれど、実話ベースなので興味深く見ることができる。 でも、よっぽど余裕のある富裕層でないと、こういう篤志家にはなれない気がする。 アメリカのセレブは慈善事業には本当に積極的で、社会的な責務とも考えているようだ。 貧しいながらも下から支えるというのではなく、ひねた見方をすれば上から施すような感じがなくはないけど、それでも少しは感動できた。 [地上波(吹替)] 7点(2015-03-09 01:38:05) |
640. ジャッジ!
《ネタバレ》 伊代も16歳だった頃があるとか、ところどころ笑える小ネタはあるけれど、ストーリーとしてみれば物足りない。 不器用で愚直な人間の一番生きていけそうにない業界において、ハッピーエンドがあまりに嘘っぽくて薄っぺらい。 乗っかっていけるような嘘にしてくれないと、すべてが嘘臭くては鼻白むだけ。 英語ができない主人公が、途中から急に聞き取りができたのも都合がよすぎる。 そもそも妻夫木がモテない男を演じることにも無理がある。 おとぎ話であったとしても、もう少し毒を効かせてくれたほうが。 [地上波(邦画)] 4点(2015-03-09 01:36:18) |