641. フルメタル・ジャケット
《ネタバレ》 鬼教官のしごきは「上官に決して逆らってはいけない」という教えとなっていると思う。実際の戦場で上官の指示に部下の兵隊が反対を言い出しては、部隊の統率が出来ないという生易しい話ではなく、部隊メンバーの生死に関わる。逆に言えば戦場での上官はそれだけ相応しい人材を適用する必要があるということになるが。物語前半でしごきに耐え切れずに精神をきたした研修生は、確かに上官の行き過ぎといえるかもしれないしごきにも原因はあると思うが、この研修生はたぶん実際の戦場では自分の命を落すだけでなく、極限の緊迫状態の下、周りの仲間の足をも引っ張る結果に成りえる。そう考えると、この鬼教官のしごきはにより、研修生は事前に「兵隊としての資格がない」という事が証明され、戦場に送られることもなく、周りの味方の迷惑もかけないで済んでいる、という結果なのかもしれない。この映画を「鬼教官のしごきが尋常でなく、人の精神も破綻させてしまうのを演出した恐ろしい映画」と受け取ってしまうのはあまりにも短絡的だと思う。意見の個人差はあれど、教官の教育は、戦場に研修生を送れるかどうかを見極める重大な責任を持つ役割があり、それを見極めるためには決して命を落すことのない研修中に、いかに「戦争」という現実を研修生に疑似体験させ、絶えられないものは容赦をせずに切り捨てる、という責任があると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-30 12:35:50) |
642. セルラー
題材はある意味でB級、ストーリーもそこまで深くない。でもテンポのよい進行がうまくうまく機能している。気楽に何も考えずに観れます。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-23 13:01:43) |
643. ターミネーター3
《ネタバレ》 前2作と比べて評価しようとすると確かに「これまでの2作はなんだったんだ!?」となるけど、この作品単品で観てみると決して批判ばかりではない。T-1000とダブってるけど女ターミネーターは悪くないし、序盤のクレーン車が街中を闊歩するシーンも迫力がある。そしてシュワちゃんは1作2作同様にやっぱりかっこいい。今回このようなエンディングということは第4作の作成があるような気がするが、そのときは人間とターミネーターの全面戦争を、そしてただのB級アクションにとどまらないようシュワちゃんを絡めた人間味のあるターミネーターを見せてほしい。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-16 11:08:54) |
644. 300 <スリーハンドレッド>
ほかのレビューアー達も言っているが2時間ずっとマッチョたちの腹筋に目が行ってしまった・・・。さて、物語はというとスパルタたちの強さとペルシャ軍のボスのピアスばかりが記憶に残る。それでも実際のバトルシーンでは、統制の取れたスパルタ軍のバトルフォーメーンションはかっこよかった。 [映画館(字幕)] 6点(2007-07-16 09:19:54) |
645. カポーティ
主演男優賞受賞ということで借りた。主人公の演じるキャラクターがもともとああいう感じなのかもしれないが、自分としては実際の生活でどこにでもいそうなキャラを完璧に演じきる、というほうが役者の実力が試されると思う。そういう意味では今回の主人公はあまりにも特殊すぎた。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-16 09:16:50) |
646. マグノリア
《ネタバレ》 同じ時間の中で複数のキャラクターたちがそれぞれの物語を演出する。それぞれの物語には共感を得るものとそうでないものがあったけど、最終的に自分の中で残ったのはカエル雨のインパクトだった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-16 09:14:12) |
647. 恐怖の報酬(1953)
モノクロ映像が独特の雰囲気をかもし出す。二時間を越える物語の前半は正直助長気味。後半のトラックのシーンは緊迫感があるが、他のレビュアーの皆さんが絶賛するほどの感を自分は受けなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-06-27 12:34:24) |
648. 恋人はゴースト
とてもリラックスして観賞できる映画。出演の男女はどこにでも居そうな男女だし、美男美女ではないけれど人柄の良さがとてもよく出ている。主人公の友達などの脇役もいい味をだしているし。 ハラハラドキドキの映画もいいけれど、この映画のように安心して観れる映画はGood. [DVD(字幕)] 8点(2007-06-22 08:11:27) |
649. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 物語最初のレッドフォードの銃さばきで相当期待したが、その後は彼の銃さばきは影を潜めてしまったのが残念だった。ポールニューマンとロバート・レッドフォードの2人は相変わらず魅力的。 [DVD(字幕)] 7点(2007-06-20 12:26:03)(良:1票) |
650. アマデウス ディレクターズカット
《ネタバレ》 ちょっと期待しすぎたかも。できれば彼が作曲した自分のような素人でも分かる音楽をもっと物語の中の作曲背景として取り入れてもらいたかった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-06-15 12:50:33) |
651. タップ・ドッグス
いわゆるジャズ音楽に乗せて踊るタップのイメージを一転するロックでのタップ。大掛かりな仕掛けがなくても身の回りに固い(?)物があればそれだけで軽快にダンスできる。この映画のようなタップにあこがれます。 [DVD(字幕)] 7点(2007-06-12 10:45:16) |
652. クィーン
ヘレンミレンの演技はよかったけど、ストーリーにはそれほど引き込まれなかった。ただ、王室の人ってのは生まれた時から自分の歩むべき道が決まっていて、華やかな反面、御苦労も多いんだろうなって思った。 [映画館(字幕)] 6点(2007-05-28 13:19:24) |
653. ロスト・ハイウェイ
「リンチが帰ってきた」みたいな売込みをしているらしいけど、一度観ただけでは正直よくわからんかった。かといって2度目を観たいとも思えなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-28 13:16:10)(良:1票) |
654. 嫌われ松子の一生
邦画は観てがっかりさせられる事が多いから普段は敬遠しているが、この「松子~」は評価がよかったから観てみた。結論としてはなかなかおもしろかった。ストーリーもよかったけど、やっぱ演出のユニークさが際立っていた。そうそう、エンディング部分のひっぱりはちょっと余計だったかなと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-28 13:13:04) |
655. ハスラー
《ネタバレ》 物語最後に、悲しみを抱えたポールニューマンがミネソタファッツに圧勝するほどの強さを見せつけた場面は、こういっちゃあれだが、仲間の死でスーパーサイヤ人になった悟空のようだった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-28 13:09:24) |
656. 巴里のアメリカ人
《ネタバレ》 ミュージカルはあまり得意じゃないけど、物語の中でうまい具合にミュージカル部分が演出されていると思う。物語エンディング間際のミュージカルは結構見もの。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-13 17:58:20) |
657. ナイト・オン・ザ・プラネット
LAのウィノナ・ライダー演じる女性がとてもかっこよかった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-13 17:56:08) |
658. ロッキー・ザ・ファイナル
《ネタバレ》 音楽・せりふ・演技のどれをとっても初代ロッキーを回想させる作品。ストーリー自体はそこまで突出したものではないけど、あの音楽でのトレーニングシーン、あの階段を駆け上るシーンでは鳥肌が立った。試合もあえてKO劇ではなく、終了間際のリング中央で年齢差30歳ぐらいの両者が仁王立ちになって殴りあうという演出は、この異例のマッチアップの終止符にふさわしかったと思う。いずれにせよこの映画を観て一番実感したのはアカデミー賞作品賞にも輝いた初代「ロッキー」の偉大さであり、この「ファイナル」は初代以降の作品によって落された名作としての地位を、言葉は良くないが「終わりよければ全てよし」という形で再び復活させる役目を果していると思う。 [映画館(字幕)] 7点(2007-05-11 08:44:38) |
659. 素晴らしき哉、人生!(1946)
言葉はありきたりかもしれないけど、古きよき時代のクラシック映画だと思う。自分の夢がありながらも、いつも優先してしまうのは自分以外の人たち。物語のエンディングで主人公がいかに人々から愛されているかが表現されている。ああいう男はかっこいい。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-08 12:09:41) |
660. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 いつも自分自身を持っていて、堂々としているアルパチーノがかっこいい。物語最後のアルパチーノの学校での演説は見事。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-03 16:23:31) |