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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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681.  救命艇
少し離れてボートの全体像をとらえたりすることもなく、カメラも登場人物と共にボートにとどまり続ける密室劇。 救助された一般人だけでなく、彼らが乗っていた船を撃沈させたUボートの乗組員が1人加わることによるサスペンス。 ドイツ語を解する人物が1人しかいないという設定もいい。 男が多数を占めるこうした海難もので女性が主人公となっている作品ですが、 戦争中の作品特有のサスペンスと共に海難サバイバルサスペンスとしても時代を考えれば健闘している作品だと思います。 その主人公を演じるタルーラ・バンクヘッドが圧倒的なオーラを放つ。 彼女が素足で隣にいる男の気をひこうとする演出なども、中盤のいいアクセントとして機能しています。 戦争中や終戦直後のヒッチコック作品にはいくつか、本作のように当時の敵国ドイツが登場する作品がある。 当時のイギリスはナチスとの闘いの真最中であり、ドイツ人が登場する他の作品と同様に 本作でも当然のように悪として描かれている。ドイツの船が簡単にやられてしまうラストも含め、 イギリス人であるヒッチコックの当時の思いが本作でもやはり作品の中に表れています。 ボートの外は何もない大海原という密室劇で、今回はどうやってカメオ出演を果たすのだろうと思っていたら、 まさかの新聞広告の中にご登場です。それもダイエット薬の広告のモデルでご登場とは・・・。 ヒッチコック独特のユーモアを出す場面が限られた作品の中で、クスッとさせてくれるご本人の登場シーンでした。
[DVD(字幕)] 7点(2019-02-17 15:23:17)
682.  愛と精霊の家
作品のタイトルからも予知能力のあるクララを軸にした、大人の御伽噺的な家族の物語と想像していたのですが、 そういった要素は抑えられたジェレミー・アイアンズ演じる男の一代記的なストーリーは意外でした。 予知能力を持つという設定が少女時代を除きあまり活かされていないと思うし、 クララの終盤の台詞「人生は奇跡」の通り、原作にはもう少し寓話的要素があったのかもしれません。 それにしても豪華なキャストが揃った作品です。前半にその存在感を見せつけるグレン・クローズ。 当時40代半ばのアイアンズ。複雑な設定の男の人生の最終盤までを演じる演技は見事。 この先スターになっていくヴィンセント・ギャロやアントニオ・バンデラスの存在も見逃せません。 原作未読なので何とも言えませんが、原作の世界観とは少し違う形になっているような気はするものの 140分を一気に見せる力強さがあり、ある男の一代記として見れば アイアンズの名演もあり十分に見応えのある作品になっていると思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-01-30 16:35:24)
683.  クリミナル 2人の記憶を持つ男
大物を揃えた何とも豪華なキャストです。そしてライアン・レイノルズを何とも贅沢な使い方です。 中でも本作はやはりケビン・コスナーでしょう。 近年は脇を固めるという役割も多く、彼が中心にいる作品を久々に見た気がします。 複雑な設定の男を演じていますが奥の深さと力強さを感じさせる演技で全盛期の頃とは全く違った男の魅力を見せてくれます。 前半はよくあるスパイアクションものかと思いながら見始めたのですが・・・。 コスナー演じる男の脳内でフラッシュバックされるもう1つの記憶を辿り、 ガル・ガドットと絡み始める頃には序盤とは異なり人間ドラマの要素が濃くなっていきます。 コスナーの魅力に子役の女の子やガル・ガドットの魅力も加わり、本作に関してはこれで良かったのだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-01-07 22:35:03)
684.  ブロンド少女は過激に美しく
すぐ向かいに住む美しいブロンドの女。毎日決まったように窓から顔を見せる。 髪や団扇が邪魔をしてその表情の全てがなかなか見えない。声も聞かせてくれない。 どういう性格で、毎日何をして過ごしているのかまるで分からない。 ミステリアス。すぐに恋してしまうかは別にして、興味を持たない男などいないだろう。 男は窓から姿を見せるだけのこの段階で既に完全にこのブロンドの女に恋をしてしまう。 この序盤のブロンドの女の見せ方や、脚の動かし方1つでその時の女の心理を表現する巧みさ。 マノエル・ド・オリヴェイラ、本作の監督がこの時すでに100歳を超えていることに驚かされます。 1時間程度の作品ですが、そんなに短い作品だとは思えませんでした。勿論それは退屈で長く感じたということではありません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-30 00:20:50)
685.  さよなら、僕のマンハッタン
マーク・ウェブは「(500)日のサマー」や本作のようなスケールの映画で真価を発揮する人なのでしょう。 サイモン&ガーファンクルの曲が流れる中、ニューヨークの青春ラブストーリーを想像していましたが・・・。 これは誰も幸せになれないんじゃないか・・・?前半から中盤の人間関係はなかなかのドロドロぶりです。 サイモン&ガーファンクルつながりで言えば「卒業」を思い出すような関係もあったりします。 しかし収束に向かう後半の流れがよく練られており、最後はこういう家族の再生のカタチを見せてもらえるとは思いませんでした。 胡散臭くもただ者ではない雰囲気を醸し出す最初の登場から最後まで、ジェフ・ブリッジスが流石の存在感を見せてくれます。
[DVD(字幕)] 7点(2018-12-27 13:12:24)(良:1票)
686.  灰とダイヤモンド
ドイツが降伏し戦争は終わっても、ポーランドの民衆の闘いは終わらない。 本作製作当時はソ連が東欧諸国で影響力を持つ中、思想や映画などの文化への検閲も厳しい時代だったという。 主人公マチェクの運命はこれしかなかったのか…。ゴミの山の中で死んでいく姿で終わるラストは強烈。 これはアンジェイ・ワイダの、第2次大戦から祖国ポーランドを思い、戦った当時の若者達への鎮魂歌か。 その一方で、マチェクとバーで働く女との一夜限りのロマンスが悲しくも心に残ります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-03 20:19:20)
687.  私は告白する
告解の内容を他言できないという神父の守秘義務が作品のベースになっているのですが、 宗教モノでこういうサスペンスにしてしまう、そこに挿入されるロマンスも本作に無くてはならないものとして機能しています。 全盛期の作品と比較すると地味な作品ですが、ヒッチコックらしい映画職人ぶりは十分に見ることができる作品です。 モノクロならではの美しさを感じさせるロケ地のカナダ、ケベックの街並みも見どころの1つ。 第2次大戦中、終戦直後あたりのドイツ軍、ドイツ人が登場する他のヒッチコック作品でも見られますが、 本作でも真犯人のドイツ人が結構な悪に描かれています。
[DVD(字幕)] 7点(2018-11-12 23:03:02)
688.  メリーゴーランド 《ネタバレ》 
早くに母を亡くし父と2人で生きている10歳の少年が主人公。父は超多忙な弁護士。 作品の大半の時間はこの少年の孤独、淋しさを描くことに使われます。 少年と父親と、父親の恋人。登場する誰もが辛い思いを抱えている。 儚げな音楽とこの少年のかわいらしさ。 中盤あたりの父と息子の姿に「クレイマー・クレイマー」を思い出したりもした。 しかし、もっと辛くなる展開が最終盤、突然にやってきます。 見る者を泣かせにきているのは明白。しかしそれでもこのラストは・・・。 夜の遊園地。少し離れた場所から父と息子の様子を見つめる恋人の表情もまた悲しかった。
[DVD(字幕)] 7点(2018-10-30 21:22:00)
689.  デス・ウィッシュ 《ネタバレ》 
妻が殺害され娘は一命をとりとめるが大きなダメージを負う。 Cブロンソン主演のオリジナル「狼よさらば」と同じく、犯罪とは無縁に生きてきた中年男が警察や法に代わり復讐の鉄槌を下す。 この夫であり父である男の悲しみと怒りという、作品のベースとなるものは大切にしつつ、 ニュース報道や警察の発表により、物議を醸しながらも少しずつ市民のヒーローとなっていくオリジナルに対し、 目撃者が撮影していた動画がSNSに乗って拡散し、一気に市民の心を掴んでいくあたりに現代の空気をうまく入れていく。 スマホで犯人と接触を持っていくあたりにも時の流れを感じます。 ブロンソンが長年にわたり演じたポール・カージー。一作目は基本的には目撃者のいない暗闇で地味に街のワルどもを処刑していくのに対し ブルースのポール・カージーは目撃者がいようが関係なし。標的がいれば人でごった返すクラブでもお構いなしに銃をぶっ放す。 犯人の1人と接触して以降の、犯人グループを1人ずつ仕留めていくブルースのポール・カージーの凄味。 ブロンソンのカージー以上に、ブルースのカージー、強し。このリメイクならではの良さもしっかりあったと思います。 自宅のオーディオなどではなく、映画館の音響で聴くAC/DCの〝Back In Black″がアツかった!
[映画館(字幕)] 7点(2018-10-24 18:40:38)
690.  まともな男
どこにでもいそうなサラリーマンの男。最近ちょっとうまく行ってない妻と難しいお年頃の1人娘との3人家族が、 娘と同じ年頃のご主人の上司の娘を連れてスキーリゾートにやってきました。 家族の間に気まずい空気はありつつも、普通ならスキーに来て、まあ楽しかったかな、で終わるとことですが、 よりによって、預かってきた上司の娘さんの身に事件が起こってしまう。もうスキーどころではありません。 何とか取り繕うと悪戦苦闘するご主人。しかし、取り繕うとするほどに泥沼に陥っていきます。 全く笑えない状況を独特の空気に包み、小出しに積み重ねていく展開の組み立てが面白い。 このご主人を演じる俳優がお見事。コメディとシリアス、演技の境界線を行ったり来たり。 その演技がどうしよう・・・。どうしよう・・・。とうろたえる、ご主人の置かれたお気の毒な状況と見事に重なる。 数年前の「フレンチアルプスで起きたこと」という映画と同じく、スキーリゾートにやって来た家族と、 トラブルが起きた際のご主人の判断が問われる、笑えない状況下のコメディとしてよく出来た作品です。 本作が気に入られた方、「フレンチアルプスで起きたこと」という映画もぜひどうぞ。
[DVD(字幕)] 7点(2018-10-09 20:39:52)
691.  2つの頭脳を持つ男
本作の翌年製作の「オール・オブ・ミー」と並んでカール・ライナーとのコンビで魅せる、 全盛期のスティーヴ・マーティンの至芸が堪能できる作品です。 本作も、「オール・オブ・ミー」も日本未公開。 マーティン芸が炸裂すればするほど日本では受けが良ろしくないので、 マーティンのファンから見れば、彼の未公開作は逆に必見!ということになるのです。 キャスリーン・ターナーはデビュー作「白いドレスの女」に続いて悪女役ですが、 本作ではなかなかのコメディエンヌぶりを披露しています。 シシー・スペイセクは声のみのご出演ですが、最後は彼女にも姿を見せてもらいたかったなあ・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2018-09-08 19:39:01)
692.  炎の戦線エル・アラメイン 《ネタバレ》 
北アフリカ戦線を戦うイタリアのとある小さな部隊の苦闘とその人間模様。 見渡す限り戦争と砂漠以外何もない。見ているだけで喉が渇いてくるような作品です。 敵と対峙する戦争映画としてはかなり地味な部類に入る作品ですが、 見捨てられ置き去りにされたような、負け戦の最前線の兵士の苦しみを徹底して見せ続けます。 あえて派手さをおさえ、兵士たちの苦闘を常に至近距離で見せることで彼らの苦しみがリアルに伝わってきます。 バイクで去っていく主人公の若い兵士と、もう動けずにそこに残るしかない上官。 二度と再会することはできないであろう、砂漠の真ん中の別れのラストがひたすら悲しい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-17 13:13:15)
693.  ロスト・バケーション 《ネタバレ》 
テレビでやっているとついつい見てしまうサメ映画。 B級率が高いジャンルですが、本作はなかなか健闘していると思います。 ほとんどブレイク・ライヴリーの1人芝居映画ですが、彼女もまた体を張った大健闘。 砂浜までは200mで相当遠くとても泳いで行けない。 彼女の移動距離はごくわずかなのですが、何とかあそこまでなら行けるかもしれない。 狭い範囲に点在する、大きなクジラの死骸、海面から少しだけ顔を出す岩礁、ブイの配置が絶妙。 また、満潮になると今自分が身を寄せている岩礁は水没してしまう。 満潮までの残り時間を提示することで、タイムリミットものの緊張感も加わります。 最後のサメとの一騎打ちの決着のインパクトは弱いのですが、 90分以下にまとめられた尺も良し、十分最後まで楽しめる作品となっています。 岩の上で彼女の心の支えのようにずっと傍にいたカモメがいい助演をしていました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-29 14:12:15)(良:1票)
694.  疑惑に抱かれて 《ネタバレ》 
リーアム・ニーソンの映画でなければ興味も持たなかったであろうビデオスルーに終わった作品ですが、 ニーソン演じる私立探偵の男が、ある殺人事件で逮捕され冤罪で死刑判決を受け、絞首刑執行目前で容疑が晴れて、 真犯人が逮捕されて、と思いきや・・・。無理はありますが、最後まで的を絞らせない。 今も第一線でアクション・サスペンス路線で主役を張るニーソン。 本作は91年の作品ですがこの後今に至るまで、この人は年齢を重ねるほどにいぶし銀の渋みが増している。 もう1人、最近お目にかかる機会が無いですが、ローラ・サン・ジャコモもまた魅力的。 ミステリ・サスペンスとして予想以上に楽しめる作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-23 21:21:40)
695.  パディントン
可愛らしいだけでなく人間の言葉を話し、知的で礼儀正しいクマのパディントンは勿論のこと、 彼を迎え入れるブラウンファミリーに加え、ロンドンの人々の描写もいい。 街中にクマが出没しても驚くこともなく、英語を話すクマを誰もがごく自然に受け入れる。 悪役ニコール・キッドマンを除くと、登場する誰もが優しい映画。 笑いドコロもしっかりしており、子どもと一緒にと見るのにとてもいいファミリー映画でもあります。 こうしたファミリー映画のお約束、家族全員揃ってパディントンの救出に向かう、 ラストの博物館からの脱出をめぐるちょっとしたアクションサスペンスも子どもたちには十分です。 イギリス映画らしい良さを感じさせる、クマのパディントンと人間の交流を描く良質のファンタジー映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-30 17:03:02)
696.  ポリス/サヴァイヴィング・ザ・ポリス 《ネタバレ》 
2007年にスチュワート・コープランドが「インサイド・アウト」を発表したのに続き、 2012年に発表された、アンディ・サマーズによるポリス回顧録である本作。 自身の生い立ち、音楽のルーツ、アニマルズをはじめとするポリス以前の話、ポリス結成秘話、そしてポリスでの日々。 ドキュメンタリーとしてオーソドックスな作りとなっていますが、 2007年に始まった再結成ワールドツアーの模様に、そのバックステージの様子も頻繁に挿入されます。 僕は2008年の冬、東京ドームでこの再結成ツアーに参加させてもらいましたが、その時の感動が蘇ってきました。 日本でファンと一緒にカラオケで”Every Breath You Take”を歌ってファンと交流する意外な一面も披露しています。 バンドのフロントマンであるスティングに対する複雑な思いも語られています。 「俺たちは大成功を収めた。しかし、そのもろい民主国家は独裁政権へと変わっていった。」 空前の大ヒットとなった”Synchronicity”。その全盛期にあっけなく解散したポリス。 解散へと至るメンバー間の複雑な関係、その心中が垣間見える一言も。 はっきり言ってポリスのファンのためだけの作品ですが、 こうなるとまだ未見のコープランドのポリス回顧録「インサイド・アウト」も見たくなってくる。 2007年、コープランド。2012年、サマーズ。そろそろスティングさんもいかがですか・・・?
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-05 18:39:31)
697.  ソルジャー・ボーイ 《ネタバレ》 
1978年の「帰郷」「ディア・ハンター」あたりがそのはしりかと思っていたのですが、 まだベトナム戦争が終結していない1972年の段階でベトナム帰還兵を取り上げた、こんな映画が既にあったとは・・・。 同時に除隊しアメリカに帰ってきた4人の戦友がカリフォルニアに行って農場を共同で経営しようと旅に出るロードムービー。 その出だしにはそんな希望もあり、カリフォルニアへ行くために中古車を値切って手に入れるくだりにはほのぼのした空気もある。 しかし途中で立ち寄った町では、朝鮮戦争従軍経験者たちからベトナム帰りであることは馬鹿にされるような描写もあったり、 その旅を通して少しずつアメリカ社会との間に溝を感じ始めていく。そして何とも悲しい結末が。 製作年度を考えると、本作もニューシネマにカテゴライズされる作品であると思いますが、 ベトナム戦争終結後に数多く出現することになるベトナム戦争の戦後を描いた作品の源流に位置する作品と言えるでしょう。 特に動員された州兵と市街戦のようになってしまう終盤の展開には「ランボー」を思い出さずにいられませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-02 23:12:54)
698.  三十九夜
イギリス時代のヒッチコックの、彼の十八番・巻き込まれサスペンス。 巻き込まれの発端となる出来事と展開には少々無理がありますが、 サスペンスあり、ユーモアあり、ヒロインとの逃避行、そしてロマンスと 全盛期のヒッチコックの有名な作品でもおなじみの映画職人ぶりが随所に発揮されています。 かすかな手がかりをもとにスコットランドへの逃避行。そこで出会う事件の黒幕。 いちいち説明せずとも見ている者に確実に伝わる形でこの男がそうであることを提示する。 他のヒッチコック作品でも見られますが、こういう所は本当に無駄が無いと感じさせられます。 それでいてユーモアの挿入に見られるヒッチコック映画ならではの無駄話もまた楽しい。
[DVD(字幕)] 7点(2018-05-26 20:10:43)
699.  この愛のために撃て
犯罪組織の殺るか殺られるか、こんな世界とは全く無縁のはずの、絵に描いたような善人の看護師の男。 冒頭にまずはこの男のいい人ぶりと出産を間近み控えた妻との仲睦まじさを見せる。 こんな厄介ごとには無縁の男が犯罪に巻き込まれるまでをスピーディーに見せる。 以降はこの男をラストまで全く立ち止まらせません。 フレンチノワール的な流れを汲みながらも、善人が何の関係も無い犯罪に巻き込まれるというヒッチコック的サスペンス、 ベッソン的フランスのイマドキのノンストップアクションがうまくミックスされた世界観。 よそ見する暇を与えず85分を一気に突っ走る。そしてラストはホッと一息のハッピーエンド。なかなかの力作です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-07 20:39:30)
700.  超高層プロフェッショナル
作品の時間の大半は高層ビルの建築現場。そこで働く男たちがユーモアたっぷりに描かれる。 男臭く汗臭く、今に見ると古臭くもある作品です。でも、それがいい映画もある。 無骨な男たちと鉄骨だらけ。あまりにも華の無い絵ヅラの作品にあって、紅一点のジェニファー・オニールが作品に潤いを与えています。 冒頭から登場する現場の人情親方、ジョージ・ケネディ。彼を中心にした作品かと思いきや、序盤から意外な展開。 完成の期限が迫っている。そこでスカウトされた2代目の男気親方、リー・メジャースがカッコいい。 時折カメラが下界をのぞき込むかのように地上の風景をとらえる。危険と隣り合わせの高層ビルの建築現場。それだけでサスペンス。 最強かと思われた男気親方の思わぬ弱点が露呈したり、作業員が大怪我をしたり、工事への妨害があったり。 様々な困難に直面しながらも、気が荒くケンカもするが力を合わせて働く気のいい連中の描き方が気持ちいい。 終盤の男たちが最上層でヘリと協力し作業を進めるシーンが最高にカッコよく、 ベタでストーリーに意外性はありませんが、見せ場もしっかり挿入されたなかなかの良作です。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2018-04-15 20:25:34)
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