681. カジノ
うーん、マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシというだけでストーリーの予想がついてキャラクターも予想できるんだけど、面白い。むしろ自分はこれを望んでいるんだと思います。シャロン・ストーンも良かったし、あの二人は貫禄出てます。 ただ客観的に観ると後に残るものはありませんでしたね。ストーリーは起伏に欠けるし、やはり長い。後半は怒濤の展開だっただけに、前半の冗長さはきつかったです。「いつもの」感じで乗り切ってしまったように思います。 オープニングとラストがつながる感じは大好きです。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-21 00:39:34) |
682. メメント
時間軸を逆にするという構成だけで6点分くらいの価値があると思います。全体に行き渡った緊張感で、派手なシーンはありませんが、見せてくれます。 ただ伏線が少なすぎるのか、それとも回収できていないのか、オチの衝撃はあまりありませんでした。やはり引っ張って引っ張ってドカーンというタイプの映画だと思いましたので、ラスト(スタートともいえますが)で最高のインパクトを与えるということに成功していないと思います。オチをもっと強力にして欲しかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-17 00:37:31) |
683. パルプ・フィクション
長さを感じさせない良質のエンターテイメントでした。それぞれの人物に個性があり、魅力的です。四つのストーリーを時間軸をずらしながらつなげていく構成は面白かったです。不思議な魅力。ユマ・サーマンが妖しいです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-17 00:30:25) |
684. 2001年宇宙の旅
この作品ほど映画館で観たいと思った映画はありません。初見は「意味不明な映画」でしたが、回数を重ね、キューブリックファンになった今では「最高の暇つぶし映画」まで評価は上昇しました。 映像美、音楽との一体感、宇宙の描き方、まず映画というものの撮り方自体今でもこれを抜くものは無いと思っています。一つ一つが徹底されています。 私が感じたのは宇宙の偉大さです。これから何回も観ます。 [DVD(字幕)] 10点(2007-11-24 19:23:19) |
685. 12人の怒れる男/評決の行方(1997)<TVM>
リメイクものとは知らずに観ましたが、こういう密室というか限定された場所での脚本勝負という感じの映画はとても好きです。面白いし、ドラマチックな展開も良い。すっきりとした終わりにも納得。良かったです。先駆者的な役割は大きい。 [DVD(字幕)] 8点(2007-11-24 19:16:56) |
686. ソウ
《ネタバレ》 単純に面白かったです。オチにムリはありますが、意外性という面では良いですね。そういう謎解き要素と、ホラー的、スプラッタ的要素、サスペンス要素が上手く組み合わせられていて、最近のホラー・サスペンス映画では出色です。 発想が良いですね。最後の救いの無い感じもまた良い。 もし私がオチに気付かなければ8点はつけていました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-18 13:46:06) |
687. ソウ2
《ネタバレ》 一言でいうと期待外れ。前作ジグソウによる狭い空間でのゲーム、精神、肉体を傷つけるゲームのおもしろさというかそういう発想があったわけですが、今回は部屋が多すぎるというか、不確定要素が多すぎて、前作とのギャップがあります。ジグソウの確固たるルールっていうか行動原理がおかしくなっています。完全な密室でもないし。 メンバーが増えたけどそのメンバーそれぞれの居る意味というか役割もいまいちわからず。あんなに居る必要があったのでしょうか。 そんで肝心のオチなんだけど……ん~~。苦しいな。というかまぁ発想自体はいいかもしれないけどそれの演出というかがうまくいってないのか、前作ほどの驚きは無かったです。まぁ前作も「えぇ~~?」って感じではあったけど。 注射針のとこなんかはかなり痛かったですが……それだけを見せる映画でもないでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-18 13:42:26) |
688. いつか読書する日
理解できないシーンは多数ありましたが、昨今の高校生や若い男女の病気や安易な死、セックスを扱ったテーマよりもよっぽどリアリティと感情が伝わってきました。まさに「純愛」です。無表情の中の表情を見せる田中裕子素晴らしかったです。 しかしストーリーにやや無理な部分と、理解できない部分というか共感できない部分がありました。 [地上波(邦画)] 7点(2007-11-12 22:13:37) |
689. ALWAYS 三丁目の夕日
かなりつまんなかったです。CG技術がすごいのは分かるけど、あからさますぎる。そんだったら全部アニメにしちゃえば良かったんじゃないってくらい見せ付けられてうんざりしました。 全体的に嘘くさかったです。脚本、テンポ、キャスティングといい良い点をほとんど見つけられなかったのが残念です。 結局何が言いたいの?という感じでした。昭和のノスタルジーに浸りたいなら別にこれを観る必要はないわけで、その昭和の時代の人々を描くことが目的だと思っていたのですが……。 [地上波(邦画)] 3点(2007-10-19 17:53:45)(良:1票) |
690. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 最初と最後がシンメトリーになっていて、最初のテーマが最後に実感出来るというとてもすっきりとしていてきれいな構成だったと思います。一つ一つのテーマに掘り下げがないのはたくさんの愛を描きたかったからだと思いますが、「毒」が無さ過ぎたかな。そのせいで映画全体がどこか印象に残らない平板な感じになってしまったと思います。 でもだからこそ軽くてとても心温まるものになったという側面もあると思うのでそう簡単に深みがないとは言えないでしょう。笑いどころもたくさんあるし、久々に良い映画を観ました。 落ち込んだ時にまた観たいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-16 19:15:54) |
691. フラガール
《ネタバレ》 とてもあっさりとしていて、泣き所もあり、良質の映画だと思います。しかしやはり既出路線の感が否めないのは仕方ないのでしょうか。題材によるところがとても大きいと思います。松雪泰子、蒼井優、豊川悦司、富司純子が素晴らしかったです。ヤシの木のくだりは必要だったのかな? あくまで軽く表面をなでる程度にストーリーは進むので、炭坑とかの部分に深みを感じませんでした。そこがマイナスですが、全体としては良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-07 17:45:41) |
692. ホテル・ルワンダ
自分も間違いなくディナーを続けてしまう人間だという事実にどうしようもない憤りを感じました。映画としても事実を伝えるという意味でもバランスの良い作品だったと思います。ドン・チードル良かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-04 01:41:55) |
693. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
ラストの意味があまり良くわからなかったのがとても悔しい作品でした。しかしそれまでの厚みのある構成と音楽、雰囲気がとても好きです。長さも気になりませんでした。ロバート・デ・ニーロは最高の役者です。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-29 22:13:02) |
694. レインマン
《ネタバレ》 ダスティン・ホフマン良いです。兄弟愛が芽生えていく過程が不自然ではなく、面白いです。途中しつこいかな?と思うくらいでしたが、自閉症についての描写は当時あれくらい必要だったのだろうと思いました。今とは全く違いますからね。レイモンドが頭を弟にくっつけるシーンは感動的でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-28 21:37:51) |
695. 告発
《ネタバレ》 傑作です。ケビン・ベーコンの熱演と実話を基にしたという脚本の、圧倒的なリアリティがこの映画の軸になっています。そういう意味では法廷シーンや、証人が襲われるシーンなんかはいまいちですが、ヘンリーが普通の妹を思う人間であり、それがあんな異常な状況下で虐待を受けていたというショッキングな内容がダイレクトに伝わってきます。そして単なる勝訴に終わらないラストシーンは感動的ですし、ありがちな勧善懲悪でめでたしめでたしというパターンでもなかったのは素晴らしかったです。凛とした表情で副所長に啖呵を切るヘンリーに、本当の勝利を勝ち得たのだなぁと感じましたし、それだけにラストは悲しかったです。 [DVD(字幕)] 9点(2007-09-26 00:30:09) |
696. グーニーズ
小学生の頃初めて観て、あのときの印象からすると10点以外有り得ないような期待感を持って観たのですが、どう考えても5点しか付けれないような映画でした。子供のときに観るのならばいいのかもしれませんが、「知恵比べ」とか「宝探し」というにはあまりもご都合主義で行き当たりばったり&ありきたりなドタバタ感が出てしまってどうも入り込めませんでした。テンポはとても良いと思うのですが…。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-26 00:07:22) |
697. バリー・リンドン
映像の美しさへの執着心はやはりすごいと思いました。今の時代に撮影してもこれほど美しくは撮れないでしょう。 そして最後のセリフ。壮大な叙事詩とそれが一瞬にして自分の背景になる感覚。なんなんだ、一体。 [DVD(字幕)] 10点(2007-09-21 20:44:43) |
698. トップガン
単純につまらなかったです。戦闘機シーンも何がなんだかわからないし、全てが表面的過ぎて何も感じません。音楽は良かったです。ストーリーの平易さは何とかしてほしかったです。トム・クルーズのための映画。 (再び観て思いましたが、相当の駄作です) [DVD(字幕)] 2点(2007-09-20 02:15:48)(良:1票) |
699. アイズ ワイド シャット
《ネタバレ》 傑作だと思います。序盤のたいしたことのないシーンのようでいてものすごく官能的なダンスシーンから、ニコール・キッドマンのネグリジェでの独白。ここまででものすごい緊張感です。彼女は演技力ありますね。トム・クルーズもダメ男が似合ってました。 キューブリックの表現する世界はわかりにくいように思われがちですが、意外とシンプルなテーマです。Fuck!にはやられた。 [DVD(字幕)] 9点(2007-09-20 01:56:04) |
700. モダン・タイムス
《ネタバレ》 腹を抱えて笑った、というほどではありませんが、食事のシーンなど思わず声を出して笑ってしまいます。 この映画は人に一番大切なものを示唆しているのだと感じました。 そういえばこれを観るまで「Smile」はコステロの曲だと思っていましたが、チャップリン自身の作曲だったのですね。歌も上手いし、制作から監督、主演、演出、音楽まで全てやってしまう彼の才能に脱帽です。 「Back Up! Never say die.We'll get along」というセリフと、何も無い長い一本道を歩いていくラストの二人の希望に満ち溢れている表情が、機械化への一番の風刺なのだと思いました。 [DVD(字幕)] 10点(2007-09-17 18:30:23)(良:1票) |