701. アパルーサの決闘
エド・ハリスが描きたかったのは、きっと「理想の友人」なのかなと。有能で、従順で、融通がきいて、命を賭けるほど友人思いで、けっして裏切らない。こんなヤツいねーよと、ひたすらツッコミを入れたくなります。 一方、モーテンセンの視点でエド・ハリスを見ると、教養が足りず、乱暴で、支配欲が強く、公私混同甚だしく、尻軽女に簡単にひっかかるという、友人としても上司としても疑問符のつく人物です。なぜこんな人物に付き従っているのかと、不思議に思うばかり。 もっとも、そのあたりはあまり強調されませんでしたが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-08-13 01:25:17) |
702. フューリー(2014)
《ネタバレ》 なかなか見応えのある戦争モノでした。中盤の幕間劇のような食事シーンを含め、全編にわたる冗談抜きの緊張感がいい。ブラッド・ピットって存在感のある役者だなと、あらためて思います。「理想は平和だが、歴史は残酷だ」なんていうセリフもシビれました。 が、終盤の戦闘はどうなんでしょうねぇ。もう戦争自体が間もなく終結するとわかっていたはずのこの時期に、あえて無謀な戦いを挑む理由がわからない。ランボーやゴルゴじゃないんだから。「これはオレの家だ」なんていうセリフも、お涙頂戴みたいで興ざめ。要するに「ブラピかっこいい」「ブラピかわいそう」と思わせたいがための強引な演出だったような気がして、そこだけちょっと残念。しかし傑作であることは間違いありません。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-08-10 02:55:17) |
703. ダウン・バイ・ロー
きっと芸術性の高い作品なんでしょう。モノクロの映像といい、いかにもフィクションな展開といい、その良さがわかる人にはわかるのだと思います。しかし残念ながら、芸術を理解できない私には今一つ。ピンポイントの会話とかは面白いんですけどね。 だいたい、一つのシーンが長すぎます。その都度、これだけ引っ張るからには何かオチがあるのだろうと思っていたのに何もなし。願わくば、この芸術志向の高い監督さんに、吉本新喜劇のハイテンポな舞台を見せてあげたい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-08-07 00:48:23) |
704. エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
別にカタいことを言うつもりはありませんが、仲間の1人が重症を負っただけでチームの解散を考える一方で、敵兵への殺戮にはまったく容赦しないというダブルスタンダードが恐ろしい。敵兵は人間ではないという解釈でしょうか。彼らなら、顔色一つ変えずに民族浄化でも大虐殺でもやってのけそう。敵兵のほうが、よほどリアルな「エクスペンダブルズ」でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2018-08-02 02:13:16) |
705. リーサル・ウェポン3
結局、最初と最後のビル爆破シーンが最大のハイライトかなと。特撮ではなさそうに見えたのですが、だとすればすごいです。 肝心の中身は可もなく不可もなく。ご苦労さんという感じ。だいたいコンビものの宿命ですが、本作は特に、2人の友情物語が鼻につきます。それと、警察署内におけるフレンドリーな職場環境も嘘くさい。「ボウリング・アローン」なアメリカ人の願望が反映されているのかもしれません。 で、やっぱり前2作と同様の疑問が残ります。「リーサル・ウェポン」とは何を意味するのでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-08-01 03:52:19) |
706. ジェシー・ジェームズの暗殺
饒舌なナレーションのおかげで、言わんとしていることはわかります。しかし饒舌なナレーションのせいで、映像が脇役になった感じが否めません。恐怖心とか、裏切りとか、疑心暗鬼とか、野心とか、ものすごく面白そうなテーマを含んでいるはずなのに、さして盛り上がることもなく、淡々と処理されている感じ。役者はそれぞれがんばっていたと思うのですが、どうしてこうなっちゃうんですかねぇ。いささか残念です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-28 02:58:33) |
707. ワイルド・スピード/ICE BREAK
相変わらず期待に違わぬ派手派手ぶり。もうそれだけで十分です。しかし飛車角にドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムって、布陣として強力すぎませんかね。ついシャーリーズ・セロンに肩入れしたくなります。といっても次回作あたり、彼女も〝ファミリー〟に加わっていたりして…。そうすると初期メンバーの黒人2人、いよいよ格差が際立つので、そろそろお払い箱かもしれませんね。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-07-26 02:10:14) |
708. スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
大統領選挙の予備選という、かなりのビッグイベントのはずなんですが、そのスケール感はありません。せいぜいどこかの市長選挙レベルですかね。だいたい、ヒロインも含めて主要人物たった4人によるチマチマした話なので。だから悪いというわけではないのですが、それならそれでもう1~2段の裏があっても良かったかと。 しかし思うに、政治素人のトランプが大統領になるくらいなら、いっそリアル・ジョージ・クルーニーが大統領になったほうがよほどマシな気がしますね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-24 01:13:45) |
709. 眺めのいい部屋
最初から最後まで違和感だらけ。なぜなら、登場人物ほぼ全員が推定無職だから。ブルジョアジーという設定なのかもしれませんが、いい若い者が日がな1日ピアノを弾いたり、テニスに興じたり、ピクニックに出かけたり、読書三昧だったり、水浴びしてはしゃいだり。他にやることはないのかと。いい大人なんだから働けよと。 願わくば、登場人物全員をそのへんの物流倉庫にでも送り込み、終日私語厳禁で働かせてみたい。結婚相手を決めるのは、その様子を見てからでも遅くないと思いますけどね。 [映画館(字幕)] 3点(2018-07-20 01:47:58) |
710. トゥルー・ロマンス
とても作品の内容に似つかわしくないテーマ曲がいい。有名な役者がチョイ役でゴロゴロ出てきてバタバタ死んでいくのもすごい。「友情出演」的なものでしょうか。ブラッド・ピットだけ意味不明でしたが。 そして何より、暴力というのは人を惹きつけるものだなあと実感。緊張感のある会話や、激しい銃撃戦のワクワク感は並大抵ではありません。これが人間の本性というものでしょうか。あくまでも映画というフィクション上での話ですが。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-07-19 00:55:47) |
711. 2010年
「ポセイドン・アドベンチャー」に対する「ポセイドン・アドベンチャー2」のような位置づけですかね。しかし「2001年」をほとんど記憶していない私でも、十分に楽しめました。HALに新しい解釈を与えるあたり、なかなか見事だと思います。 しかし当時は、ソ連が崩壊するなんて微塵もイメージできなかったんだなぁと思うと、なかなか感慨深いものがあります。まだゴルバチョフさえ登場していない時代だったので、仕方ないですね。 とはいえ現実世界において、米国は近年に宇宙開発をほぼ断念しました。今、この分野で世界最先端を行くのは、間違いなくロシアです。あの終盤の顛末はこういう未来をズバリ暗示していたのかと思うと、これまた感慨深いものがあります。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-18 02:45:40) |
712. 第十七捕虜収容所
「戦場にかける橋」とはずいぶん違う、なんとも自由な収容所に驚き。なまじ解放されてふたたび戦場に戻るより、いっそ戦争が終わるまでここにいたほうが安全で楽しいんじゃないかという気さえします。 それはともかく、今から見るとちょっと間延びしたところもありましたが、そこそこ楽しめました。終盤の謎解きはいささかあっさりでしたが。 どこかで見たことがある顔がいるあと思ったら、「おはようフェルプス君」ではないですか。実はこれが本作における最大の喜びでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-16 01:02:08)(良:1票) |
713. リーサル・ウェポン2/炎の約束
前作より笑いと色気がプラスされていい感じ。しかしよくあるB級サスペンスの域を出ず、これといった特徴も印象もありません。で、前作で生まれた疑問は今作でも持ち越されました。結局、「リーサル・ウェポン」とは何を指しているのでしょう? [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-07-08 01:26:37) |
714. ゼロ・ダーク・サーティ
《ネタバレ》 全編を貫くピリッとした緊張感がいい。いくら国家の安全を確保するためとはいえ、慣れない敵地へ赴き、現地で嫌われたり場合によっては生命まで危機に晒しながらミッションを遂行する神経とはどういうものか。で、多大な歳月と犠牲を費やしてミッションを完遂した後も、結局アメリカは警戒を解くことはできていないわけで。かの国の場合、おそらく「テロとの戦い」は未来永劫にわたって続くのでしょう。そう考えると、なんとも虚しい話です。ラストのヒロインの涙は、そんな行く末を暗示しているような気がします。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-07-03 02:45:08)(良:1票) |
715. 泥棒成金
グレース・ケリーってそんなに美人か? なんだかオバサンっぽいんだけど。とちらかといえば現象学でおなじみフッサールの娘さんのほうが魅力的でした。感想はそれくらいですかねぇ…。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-07-01 01:07:30) |
716. 恋におちて
《ネタバレ》 デイヴ・グルーシンのいかにも80年代な軽快フュージョンで埋め尽くされた本作、しかし物語は軽快とは行きません。だいたいこの手の話の結末は、別れるかくっつくかの二択しかないわけで、観客の興味としては途中にどんな修羅場が用意されているかぐらいでしょう。 ところが、2人のまどろっこしい逢瀬が繰り返されるばかりで、「まあお好きにどうぞ」という感じ。期待した修羅場もビンタ一発で終了。それでいいのかと。何の落ち度もないのに、さしたる見せ場もなく去ったデ・ニーロの奥さんとストリープのダンナが気の毒でなりません。 要するにこの作品は、夢の世界のお話なのかなと。いっそ夢オチならスッキリしたのに。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-06-28 01:44:51) |
717. リーサル・ウェポン
今さらながら初見。どんな悪役を演じても人柄の良さがにじみ出るダニー・グローヴァーが好きなので。まあ絵に描いたようなB級勧善懲悪サスペンス映画という感じですかね。で、結局この「リーサル・ウェポン」というのは、映画の中の何を指しているのでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-23 01:41:37) |
718. グランド・イリュージョン
あくまでも好みの問題ですが、ラストのオチを知って、ものすごく時間を損した気分になります。物語の土台を壊すようなことをして、何が楽しいんだろうと。同じマジシャンものなら、日本の名作「トリック」(ただしドラマ版)のほうがずっと奥深いんじゃないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-18 01:07:11) |
719. ケープ・フィアー
豪華キャストのサスペンスホラーというのは、なかなか見応えがあります。最後はかなりくどい感じでしたが、それもこの手の作品のお約束でしょうか。 しかしデ・ニーロは、しっかり施錠したはずの弁護士宅にいともたやすく何度も侵入していました。いったいどうやって? もはやこの世の人間ではないのかと一瞬思いましたが、だったら刑務所から出てくるはずがない。結局この部分は、顔に火が付いて濁流に飛び込んでなお、平然と復活する姿よりも謎のままです。 たまたま昨今、トランプ大統領がデ・ニーロを「低IQ」と罵倒して話題になりました。この作品を見たら、その考えを改めるんじゃないでしょうか。ホワイトハウスにだって簡単に侵入できそうです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-14 01:24:12) |
720. 紙の月
タイトルは「Paper Moon」からパクったのかもしれませんが、中身は「Braking Bad」な感じ(ただし品質は両作品のほうが数段上)。ごく平凡な「幸せ」を手に入れた女性がそれに飽き足らず、つい出来心で若い男を作り、つい出来心で銀行のカネに手を出し、どんどん深みにハマっていくわけですが、その過程の心境がまったく伝わってきません。先々に逃げ道がありそうでもないし、横領額が膨らんで焦っている風でもないし、悪事も情事も終盤の尋問にも終始淡々。ヒロインは真正バカという解釈でよろしいのでしょうか。ダンナはもっと真正バカとして描かれていましたが。 途中、小林聡美が出てくるシーンだけ空気がピリッとしましたが、ラストは妙に「文学」に走ってしまいました。三日月を指で消す意味がわからない。これも残念。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-06-09 16:14:44) |