741. 野いちご
人は生きたようにしか死ねない。別に孤独死が悪い事だとは思わない。自らそれを選択してるなら。でも、数多の作品や諸々の事例を見ていると、結局最後は「家族との和解」の有無にいきつくんですかね?という意味では本作はラストの展開が性急というか唐突で安易に終幕したような。ちょっと意味不明な登場人物が多かったのもわかりにくい。ラストを家族問題に収斂させていくのであれば、もっと、不貞妻との関係を掘り下げつつ、「人生は理不尽だ、ガキをつくり幸せを願うなどもっとひどい。人生などヘドが出る。」この父子の確執をもっとツッコンで欲しかった。自分も死が近くなれば過去を回想するんだろう。その時何を思うんだろうか?という気持ちにはなる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-07 15:47:09) |
742. セクレタリアト/奇跡のサラブレッド
《ネタバレ》 主婦馬主のタイアンレインは素人らしさをうまく演じていたとは思う。他方マルコビッチはパンチ不足。騎手には殆ど存在感がない。競馬映画はこの3役が肝となるのだが、バランスの悪さで『シービスケット』と比べるとかなり見劣りする。レース映像も迫力不足。よって、「伝説の名馬がいた」というだけの作品になってしまい、人間ドラマが希薄。と感じつつ、実話だし、予定調和で終わるのだろうなと思ったが、ラストの31馬身差は圧巻過ぎて、信じられん奇跡だ。本当に実話なのか? [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-07-06 12:30:37) |
743. 17歳の肖像
《ネタバレ》 教養小説的自伝だし、頭のいいマセタ美人女子高生が妻子持ちの中年男に騙されるというたいした話でもないので、作品としての盛り上がりには欠けるが、それが逆にリアリティーがあってよかった。多少は美化されているだろうし、実際にはもっとドロドロとしたヒドイ事もあったのだろう。主役の子も女子高生にはちょっと無理があるが、中々の存在感で魅力もある。 テーマは「人生の退屈をどうやりすごすか?」なんだろうけど、高校生にそんな事がわるわけでもなく、人生に折り合いをつけて生きているある種のマトモな大人たちの対比はよかった。私利私欲で騙す大人も居たが、救ってくれる教師や、常に味方でいてくれる親もいて、環境的にはよかったんだろうな。肝心の挫折からの切り替えしというか復活への過程の描写が弱いので、そんな簡単に気持ちの切り替えは無理だろうと思わせる所が難点かな。あと、邦題もどうなのかと。 [地上波(字幕)] 7点(2016-07-05 10:52:08) |
744. ボーダー(2008)
2人の健在を確認するだけの作品だが、それでも8年前か。最近の2人の作品は見てないが今はどうしてるんだろうか。いつまでも拳銃ぶっ放すワケにもいかないだろうし。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-02 12:15:20) |
745. 塀の中の中学校<TVM>
市立中学の分校って事は市の予算で運営しているんですかね。市民感情はいろいろなモノがあると思います。そういったアンチの意見も取り上げて欲しかった。全体的にノンビリしていて緊張感がない。更正教育の重要性は理解していますが、それを訴えるだけの力がなかった。これだけの俳優陣を揃えといてもったいない。脚本に問題ありですかね。教師に詰め寄るシーンは迫力あったけど。5年前の作品ですけど、役者が死んでしまった人ばかりなのが気になりました。 [地上波(邦画)] 4点(2016-06-29 11:45:40) |
746. 東京上空いらっしゃいませ
《ネタバレ》 成仏できない主人公が「私今がいい。とってもいい。最高。今まで生きてきた中でイチバンいい。変だけど、よくわらないけど、今の自分がイチバンいい。(中略)それみんな私なんかじゃない。私。死んじゃった。でも、私今がいい。私と私が合った気がする。今みたくしていたい。ずっとここにいたい」というシーンは「自分とは何か?生きるとは何か?死ぬとは何か?」を考えさせられるシーンだが、その後の(成仏覚悟?の)『セーラー服と機関銃』を彷彿とさせる殴り込みへの展開が少々不可解(地上での生活と引き換えに復讐するにはワリが合わないような)なのと、そして『帰れない2人』への繋がりは、もはや言葉では説明できない世界で、こういう世界観なんだから仕方ないんだけれども、もうちょっと丁寧に盛り上げて欲しかったかな。牧瀬の演技には賛否があるんだろうが、自分探しの17歳の初々しさがあって、これはこれでいいんじゃないの?って思うが。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-06-28 11:04:34) |
747. マイ・ガール
《ネタバレ》 どうもあざとい印象がぬぐえない。子供使って、相方殺せばどうにかなるとでも思ったのだろうか。子役もカワイイとは思えない。1971年を舞台設定にしたのもよくわからない。そもそも自分は男なので少女の成長過程に共感できない。てっきり「20年後の私」が登場して、その後の成長まで描くのかと思ったので期待はずれ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-27 10:43:56) |
748. バベル
人は生まれながらにして不平等だ。親も国も人種も性別も健康状態も選べない。そして、世の中は不条理にあふれている。という事を1つのライフルを軸に「世界はどこかでつながっている」という形で作品にしたんだろうが、個々のストーリーがありきたりで弱いので「だから何?」って思われても仕方ないような気もする。人はわかりあえないながらも、どうにかして対話して生きていかなければならない。というエンディングは希望も絶望もなくて悪くはなかったかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-24 11:15:14) |
749. ボディ・スナッチャー/恐怖の街
古きよきアメリカ感があるし、時代性なのかノンビリしていて恐怖感は殆ど感じられないし、SFとして見るのもキツイかな。本人が勝手に追い詰められているような印象すら受けるので、見てるコッチはオイオイと突っ込みたくなるし。もうちょっと諸々の周囲の変化がないと、街が乗っ取られるというのも無理があるというか。『宇宙戦争』再見直後なので、尚更ギャップを感じやすくなってるのかもだけど。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-23 16:48:36) |
750. ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
ビートルズって小中学生が背伸びして聞く音楽という印象で、そういう世代が見れば楽しめるのだろうが、大人になるとPVモドキのアイドル映画はちょっとキツイな。小中学生の頃はよく聞いていたなという、懐かしさだけはあるが。あたらめて聞くと、地味でシンプルな楽曲だなって思う。いろいろと時代の変化や時の流れを感じさせてくれる作品ではある。ちなみに、この邦題って昔は使っていたが、今では使われないんですかね? [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-21 08:22:09) |
751. ロビン・フッド(2010)
封建制から自由で平等な社会へとの時代の変わり目を描きたかったのだろうが、それにしては政治色というより勧善懲悪色が強く物語に深みがない。かと言って、ドンパチ期待で見ていると擬似的父子や夫婦のダラダラとした民衆ドラマばかりが続くし、ドンパチは正味最初の10分とラスト10分程度しかないのでもの足りないと感じるかも。この手の歴史スペクタクルを見るなら、日本の戦国・幕末モノを見た方がよいかな。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-20 11:32:18) |
752. 奇人たちの晩餐会
最後までバカを通して欲しかったが、なんかキレイにまとめちゃったな。最後の最後で、ヒネリはあるけど、とってつけた感じで、あんまり笑えない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-17 12:50:04) |
753. 恋する惑星
ダラダラしているだけのストーリーは退屈極まりない。映像的には挑戦しているようだが、自分の感性には合わない。登場人物にも魅力を感じない。香港の暑苦しさ、汚らしさに、スタイリッシュも感じない。音楽だけは懐かしかったが、作品に合わずアンバランス。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2016-06-16 09:41:04) |
754. 日本海大海戦
《ネタバレ》 日露戦争について駆け足でお勉強できる。また、東郷・乃木をはじめとする配役もいいし、海戦の特撮には見るべき所がある。ただし、全体的には物足りないかな。特に陸戦がね。203高地があっという間に解決しちゃうし。まあ、題名が海戦になってるのでオマケ扱いされるのは仕方ないのかもしれないが。あとは解説色が強くて、歴史ドキュメンタリー的で、映画としてはどうなのかと。まるで豪華俳優陣で「歴史秘話ヒストリア」を見ているようだった。乃木が前線に立ったとか、東郷が乃木を訪問して現地視察したとかは実話はんだろうか? [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-06-15 10:55:35) |
755. ソロモンの偽証 後篇・裁判
ミステリーとか裁判モノではなく、中学生の心の葛藤と成長物語を期待していたので、ほぼ期待通り。主役の男女がちょっとオトナ過ぎて優等生的なところに物足りないさとリアリティーに欠ける部分はあったが、それでも真実を求め、自分のズルサや弱さに向き合い、自責の念に駆られるナーバスなところは中学生らしくてよかった。その他、脇役中学生達も各々個性的で、良くも悪くも中学生らしさがあったと思う。結局この物語は、面倒な事や真実への追求から逃げてばかりいて、自分を誤魔化して妥協して生きている大人への批判でもあるのだろう。 [地上波(邦画)] 8点(2016-06-13 12:29:15) |
756. ソロモンの偽証 前篇・事件
これは謎解きサスペンスなのではなくて、「(中学生にとっての)正義とは何か?」がテーマだと理解しました。主役の少女の魅力・存在感は充分で、真実を求める正義感がどのような結末で決着されるのかが後半が楽しみです。懸念は謎解き中心の展開になってしまい、肝心の、思春期特有の気持ちの決着の付け方が疎かになってしまう事かな。 [地上波(邦画)] 8点(2016-06-13 10:11:16) |
757. スネーク・フライト
内容的にあまり期待はしていなかったが、点数がワリといいので観てしまった。で、結局後悔する事に・・・。 [地上波(吹替)] 3点(2016-06-09 16:59:15) |
758. バルジ大作戦
ドンパチを描きたいのか?人間ドラマを描きたいのか?戦略・戦術を描きたいのか?がイマイチハッキリしない作品。ロバートショウ演じるドイツ将校には存在感はあったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-06-09 13:42:36) |
759. パリは燃えているか
全体的には「フランス万歳」のオメデタイ出来事として描かれているため少々薄味。この件は詳しくなかったので、歴史の勉強程度には役立った。もっとフランス側の権力闘争とか、ドイツに魂を売った裏切り者の話が見たかったが、自国でそれを製作するのは無理があるのかな。パリはメデタク開放されたが、東京は空襲で焼野原で、10万人以上が殺されてるし、占領されてもオトナシクしてたし、この支配・被支配の違いは何なのだろう?と考え込んでしまう作品でもある。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-08 13:01:02) |
760. SUPER8/スーパーエイト(2011)
皆さんおっしゃる通りの既視感ありまくりの子供向け作品ながら、これはアレのパクリ(オマージュ?)だなと回想しながらも、展開としては終盤まで結構楽しめたので自分もまだ「少年の心」を残しているのかなと安心?したのだが、ラストがコテコテの説教臭で「こうなっちゃうのかあ」とため息。まあ、仕方ないのかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-08 10:30:55) |