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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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761.  クリード チャンプを継ぐ男 《ネタバレ》 
「ロッキー」と、演じたスタローンへのリスペクトを随所に感じながらも、 「ロッキー」の新たな物語の始まりを感じさせてくれる作品でした。 今は亡きエイドリアンとポーリーが2人並んで眠っている。2人の元を訪れるロッキー。 ポーリーには酒を、エイドリアンには花を。こんなさりげない描写の1つ1つが胸にジーンとくる。 しかしロッキーとエイドリアンの不器用な2人のロマンスと比べると、ドニーとビアンカのそれはやはり今風。 卵を一気飲みすることも肉屋に吊り下げられた肉の塊をどつきまくることもない。「ロッキー」にあった泥臭さは感じられません。 そして訪れる最後の試合。ロッキーVSアポロの試合を思い出さずにはいられない。 最後の最後にあの勇気のテーマ曲が!このタイミングが絶妙でした。 ドニーはボクシングを続けるのか。ロッキーは病に打ち勝ちセコンドに立ち続けることができるのか。 ロッキー=スタローンの存在があればこその作品ではあるのですが、 この二人三脚のドラマの続きを見てみたい。そう思わせるラストの2人の姿でした。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-21 22:20:14)
762.  オーバー・ザ・トップ 《ネタバレ》 
父と、何らかの事情で離れて暮らしていた子どもが再会し、一緒に旅に出る。 定番のロードムービーの始まりですが、この息子が父と打ち解けていくのにさほど時間は必要としない。 アームレスリングで見せられた父の強さ。トレーラーを運転させてもらった時の息子のワクワクした表情。 そして「人生は向こうからはやってこない」という教えと息子自身のアームレスリングの勝利。 ベタベタではあるのですが、父とまだ幼い息子が打ち解けていく2人旅の姿がいい。単純明快なアメリカ映画の良さが出まくっています。 「ロッキー」第1作では最後にロッキーはアポロに負けてしまった。しかしエイドリアンの心をガッチリ掴んだ。 一方本作は親父の強いところを息子の目の前でしっかりと見せて勝利を掴み、息子の心もガッチリ掴んだ。 どちらも本当によく分かる。どちらのスタローンも絵になっている。 父と息子が歓喜する姿を遠巻きに眺める祖父のどこか納得したような表情で全て終わらせるのも良かった。 出来れば父と母と息子の3人で人生を再出発できれば一番良かったんだけど・・・。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-17 15:10:56)
763.  人生スイッチ 《ネタバレ》 
どこかで人生のスイッチを押し間違えてしまった人々。 自業自得もあり、ちょっとお気の毒なケースもありの6話からなるブラックユーモア満載のオムニバス。 10分程度にまとめられた第1話の飛行機のお話は本作の掴みとしてとてもよく出来ています。 第3話の2人のドライバーが追い越しを発端に怒りがエスカレートしていくお話も面白い。 スピルバーグの「激突!」にインスパイアされたストーリーと思われますが、 「激突!」の2人のドライバーがもし至近距離で対峙していたなら本作の2人のようになっていたのかも。 みんな何かしら不満や怒りを抱えながらも、それらを抑え込んで人々が生きている現代社会。 それでも一旦スイッチを押し間違え、間違ったスイッチが入ってしまったらこんなことになってしまうのかもしれない。 描き方はかなり極端ですが、生きづらい現代社会に皮肉を込めて。 「人生スイッチ」という邦題は本作をなかなかうまくとらえていると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2016-04-15 23:23:22)
764.  鷲は舞いおりた
原作未読です。原作を読まれた皆さんのレビューを見ると、原作に触れているかどうかで評価が変わる典型的な作品でしょうか。 冒頭の連行されている途中のユダヤ人女性を助けようとするシーンが効いている。 任務遂行にあたり、ポーランド軍に偽装しているが、その下にドイツ軍の軍服を着込んでいる。 ドイツ軍将校である軍人としての誇りと、1人の人間としての高潔さを併せ持つドイツ軍将校を演じるマイケル・ケインがいいんです。 この冒頭のユダヤ人を助けようとする際の部下達のとった行動からも、シュタイナーの人間性がよく分かります。 彼らがドイツ軍であることが発覚するきっかけとなる出来事もまた、シュタイナーと彼の部隊をよく表していました。 人質を解放した時点で彼も覚悟を決めたのだろうし、彼の運命もまた見えてしまうのですが・・・。 ケイン以外のキャストも素晴らしい。IRAの活動家を演じた曲者ドナルド・サザーランドの存在感が際立っている。 出番は少ないですがドナルド・プレザンス。スタージェス監督の代表作「大脱走」では収容所の良心というべき男を演じていた彼が 何とヒムラーを演じているのですが、これが驚くほどヒムラーに似ているではありませんか。 ジェニー・アガターもまた印象的でした。「美しき冒険旅行」から5年経ち、あの少女もすっかり大人になっていました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-05 23:13:27)
765.  パラダイスの夕暮れ 《ネタバレ》 
ゴミ収集の作業員の男とスーパーのレジ係の女。不器用な2人の男女を主人公としたカウリスマキ流メロドラマ。 「労働者三部作」に「敗者三部作」に、彼が作品の中で描く対象は一貫してブレがありませんね。 恋愛をストーリーの軸とした作品でも、登場するのはいつも通りの中年の男女。 そこに変わることの無い労働者の日々、失業など、いつものカウリスマキの世界が展開されていきます。 そんな中に決して爆笑とはいかないですが、時折挿入されるカウリスマキらしいユーモアのセンスが光ります。 もう1つ、同じ職場の仲間との間に芽生える男の友情もいい。 そして突然訪れるハッピーエンド。「食べていけるの?」「毎日イモだ。」 現実感にユーモア。最後の2人のやりとりもまた可笑しさと共に何とも言えない味わいがありました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-25 23:47:50)
766.  レジェンド・オブ・ゾロ
前作は2代に渡るゾロの物語。本作はゾロの家族愛のお話。 家を出たエレナに付きまとう前半の姿はちょっとマイナスではあるのですが、 カッコ良くも人間臭いゾロの一面がよく出ていたと思います。 ゼタの変わらないお美しさと強さ、そしてちょっと生意気だけど可愛い坊やの大活躍。 途中で坊やに正体を明かしてしまうストーリーは意外でしたが、それも終盤にうまくつなげていく。 ゾロものと言えばやはりこれ、剣劇アクションも十分に楽しめます。 「ゾロは過去の遺物」というような台詞がありましたが、 カリフォルニアがアメリカに加わり、どんどんアメリカが大きくなっていく頃のお話。 銃を持った悪党を前にしても、銃を手にすることなくあくまでも剣で闘うゾロ。 僕にとってゾロといえばやっぱり「アラン・ドロンのゾロ」なのですが、 アンソニー・ホプキンス演じる先代ゾロから受け継いだ誇りを胸に闘う、 夫であり父である本作のバンデラスのゾロも十分すぎるほどカッコ良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-09 20:29:51)
767.  10番街の殺人 《ネタバレ》 
何という微塵の明るさも希望も無く、救いの無い映画か・・・。 実話モノであり、実際に殺人が行われた現場でロケを敢行したという実録サスペンス。 エンターテイメント性を排し音楽もほとんど使われず徹底的に地味に撮られた作品ですが、 実際の犯行現場ロケということもあり、その作風がより重さと気味の悪さを感じさせます。 その現場で快楽殺人を重ねた男を演じたのが後に名監督となるリチャード・アッテンボロー。 感情をむき出しにしたり大声を張り上げたりすることあまり無く 地味に演じていますが、それが余計に形容し難い不気味さを醸し出しています。 もう1人、無実の罪で絞首刑となった若者を演じたのがまだ若き日のジョン・ハート。 アッテンボローの静かな怪演とは対照的な終盤の熱演が印象的。 読み書きもほとんど出来ない無学の若者。妻子を養うに十分な収入を得ることができる仕事に就けない。 そこをアッテンボロー演じる真犯人にいいように利用されてしまう。 ずさんな取調べと裁判を経て殺人犯にされ死刑を宣告されてしまう。 本作が製作された頃にはイギリスではもう死刑制度は廃止されていたのでしょうか。 この青年の運命は様々な問題を提起しているように思えました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-03 22:12:02)
768.  ガス燈(1944)
夫との関係を軸に展開される、主人公の妻が次第に精神的に追い詰められていく様を 些細な出来事を積み重ねじっくり描くサスペンスですが、 歴史を感じさせる屋敷の佇まいや古城の中のような室内装飾の様式美にはゴシックロマンの香りも漂う。 本作の少し前に撮られたヒッチコックの「断崖」「レベッカ」あたりを思わせる作品です。 ヒッチコックなら本作の主演女優はジョーン・フォンティーンで決まりだったでしょうか。 霧が立ち込めたロンドンの夜に浮かび上がるガス燈の灯り。室内のガス燈が作り出す光と影。 モノクロの世界。そして美しい伝説の名女優イングリッド・バーグマン。 昔の映画の中にある、格調の高さを感じさせる空気もたまらなくいい。 ミステリとしては、誰が犯人なのかは前半で見当が付いてしまいますが、 本作はその上で夫妻の関係の中にあるサスペンスを堪能する映画。 本作でオスカーを手にしたのはバーグマンでしたが、シャルル・ボワイエの悪役も秀逸。 嫌な雰囲気を漂わす若いメイドの存在も効いていました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-27 21:33:14)
769.  街のあかり 《ネタバレ》 
無表情で寡黙な登場人物、踏みつけにされ底辺に生きる主人公。 本作も監督名を伏せられて見てもカウリスマキの映画だなあと思わされる世界観。 その不器用さを利用され、強盗の共犯にされ1人で罪をかぶらされ服役し出所後も過酷な展開が。 しかし控え目に挿入されるユーモアが効いている。そして最後に彼は差し伸べられた手を握り返す。 そこには確かなぬくもり、カウリスマキの優しさが感じられました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-25 18:33:43)
770.  アリスのままで
ジュリアン・ムーアが本作でついにオスカーを手にしました。 本作を見ればそのことに全く驚かない、素晴らしい演技でした。 むしろ、まだ彼女がオスカーを手にしていなかったことの方に驚かされました。 若年性アルツハイマーとその遺伝性。 日々の暮らしの中にとてつもなく大きな変化や大事件が起こるわけではなく、 少しずつ、少しずつ症状が現れ進行していく。 その淡々とした日々の描写の中、彼女の淡々とした迫真の演技に見入ってしまいます。 そして本作は病気を受け入れていく彼女のドラマであると共に家族のドラマでもある。 アレック・ボールドウィン演じる夫と3人の子供達。家族の描き方もまた良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-12 15:11:33)
771.  ラブ&マーシー 終わらないメロディー
世界のロック史を振り返る時、避けては通れない偉大なグループ、ミュージシャンがいる。 ビーチ・ボーイズ、そしてその中心人物であったブライアン・ウィルソンも間違いなくその中に含まれる。 しかし本作で描かれるブライアンの60年代から80年代はとても辛い時代でした。 若くして成功を手にし、天才の名を欲しいままにした音楽の才能。 しかし様々なプレッシャーに押し潰されるように長い長い低迷期に入っていく。 それだけに、その陽気でノリのいいメロディ、美しいハーモニーとは裏腹に、 辛い内容が含まれることは見る前から想像はつきましたが、 この間のブライアン・ウィルソンの日常に何があったのかを初めて知ることが出来ました。 もう少し彼らの音楽が聴けると思っていましたが、あくまでもブライアン個人の物語であり、 メンバーとの関係、特に彼の弟との関わりももう少し見せて欲しかった。 それでも代表曲の1つである”good vibrations”が完成していく過程はとても興味深かったし、 今ではロック史に残る名盤と称えられる”pet sounds”前後の彼の苦悩もまた伝わってきます。 80年代の彼はジョン・キューザック、60年代の彼はポール・ダノが演じましたが、 特筆すべきはポール・ダノです。彼の風貌や醸し出す雰囲気は確かにブライアンを髣髴とさせるものがありました。 2人の弟、デニスとカールは若くしてこの世を去りましたが、立ち直ったブライアンは精力的に音楽活動を続けます。 会うこともままならなかった2人の娘もウィルソン・フィリップスとして大きな成功を掴みました。 今がブライアン・ウィルソンにとって本当にいい時期なのかもしれません。 本作で描かれている時期以降の、復活した彼の姿で作品を締めくくってくれたことも良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-11 00:06:59)(良:1票)
772.  3人のエンジェル
3人のドラッグクイーンがアメリカを行くコメディ・ロードムービー。 本作の前年に製作されたオーストラリア映画の「プリシラ」に影響されたと思われるハリウッド映画。 本作の3人は白人と黒人とヒスパニックということで、アメリカ映画らしさも出しています。 町から町へ、少々シリアスさもあった「プリシラ」と比べると、こちらは 車の故障により滞在することになった1つの町の人間模様と3人が町に与える影響をじっくり描いています。 そしてアメリカらしいあっけらかんとした作品の空気もいい。 ずっと一緒に行動していた3人ですが、町に着くと3人をしばし単独行動させます。 3人がそれぞれに町の人々と交流することにより、閉鎖的で閉塞感漂う町の空気をうまく伝えてくれる。 そして町の人々のキャラもうまく立てていきます。 滞在最終日のお祭り。男も女も、3人にいい影響を受けて変わることができた町の人々の姿がありました。 「プリシラ」よりもいい意味で軽く、町の空気には現実感もありつつもおとぎ話のようでもありました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-06 18:15:01)(良:1票)
773.  ストーリー・オブ・ラブ 《ネタバレ》 
ロブ・ライナーお得意のラブコメですが、本作は 2人の子どもがいる結婚15年目の倦怠期の真っ只中の夫婦が主人公。 ブルース・ウィリスとミシェル・ファイファー、どちらもいい。 2人の今の関係をずっと見せ続けられるだけならしんどい作品になったと思いますが、 いい時期も悪い時期も、巧く2人のこれまでをフラッシュバックする。 笑いの要素も巧く織り交ぜられています。 時に激しく口論もしますが、2人の子どもを夏のキャンプに行かせてしまって、 子ども達を巻き込まずに一時的に別居という道を選び、 夫婦それぞれにこれまでと今とこれからを見つめなおすというのがいい。  全体的な作風は何故かウディ・アレン・タッチ。 夫と妻、それぞれがそれぞれの友人と食事のテーブルを囲んで 男と女とは?結婚とは?そんな結論の出ないああでもない、こうでもないを繰り広げる。 そこに友人役で登場するロブ・ライナーご本人もとてもいい味を出していました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-05 18:18:54)
774.  96時間 《ネタバレ》 
まずは冒頭の娘の誕生日パーティーが効いている。 離婚した妻は今では大富豪と再婚し、娘と一緒に暮している。しかし娘を溺愛する気持ちは不変。 歌手に憧れる娘のためにカラオケマシーンをプレゼント。 しかし・・・。その直後に再婚相手のプレゼントが登場。何と馬だ。 もう娘はカラオケマシーンのことなど忘れて馬に夢中。 娘を思う気持ちは誰にも負けない。しかしそこに漂う哀愁・・・。 そんな娘が旅行先のパリで誘拐され命の危険にさらされる。オヤジはもういてもたってもいられない。 「狼よさらば」をはじめとするデス・ウィッシュシリーズのブロンソンを思い出しますが、 「娘のためなら俺はエッフェル塔だってぶち壊してやる。」の台詞がカッコいい。 あとはひたすら娘のために闘うリーアム・ニーソンの最強オヤジぶりを堪能する映画。 娘に危害を加える奴は誰だろうと、武器がなければ拳でボコボコにする。 そして銃を手にすれば容赦なく悪党どもを殺りまくる。 アクションサスペンスですが、終始安心してニーソンの無敵ぶりを楽しめる。 テンポの良さ、シリアスさとエンターテイメントのバランスの良さもお見事です。 そして無事救出した最愛の娘と一緒のラストシーンを迎える。キムちゃん、いいパパじゃないか。
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-22 23:43:37)(良:1票)
775.  フレンチアルプスで起きたこと
見る前の想像をいい意味で裏切られた、笑えない状況下のコメディとしてよく出来た作品です。 それなりに可笑しくもあるのですが、(2日目の夜に夕食を一緒にとったカップルのその後とか) 作品に漂う気まずい空気。コメディでもあり、主人公夫婦の心の中を、ある出来事を発端に表面化させたサスペンスでもある。 スキーリゾートにやってきた4人家族。楽しそうな1日目。 でも2日目。食事中に起きたある出来事。この時、僕もパパの行動に一瞬「あれっ!?」とは思ったんですけどね。 この1点を一緒に食事をするカップルを巻き込んだりしながら最後まで見事に引っ張り続けました。 でも、似たテイストの作品としてはポランスキーの「おとなのけんか」のようにもうちょっと楽しく笑える要素があっても良かったと思います。 考える間もないあっという間の出来事。とっさの判断。こんな時皆さんはどうなると思いますか・・・? また、そんなことがあった後、皆さんはどうしますか・・・?作者から問いかけられているかのようでもありました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-15 21:13:03)
776.  母と暮せば
僕は本作を終始息子の立場から鑑賞していました。 愛する人を残してこの世を去った無念。 1人残された母を心配しながらもまだまだ母の傍にいたい思い。 様々な感情が入り混じる息子の思いを二宮和也が好演しています。 劇場には吉永小百合さん演じる母親と同年代、 あるいは年上の女性の方も沢山見に来ておられました。 息子を失った癒えることの無い悲しみ。 終盤には劇場の至るところから鼻をすする音が聞こえていました。 きっと皆さん、母親の立場から本作を見ておられたのでしょう。 ラストで吉永小百合と二宮和也の母子の姿が消えていく。 戦後長い年月が経過し、戦争の記憶も少しずつ薄れていく。 本作は松竹の120周年記念作品ということですが、昨年は戦後70周年の節目の年でもありました。 このタイミングでの本作。作品に込められた戦争で亡くなられた方々への鎮魂の思い。 エンドロールの合唱には、山田監督のそんな思いを特に強く感じました。
[映画館(邦画)] 7点(2016-01-08 23:14:17)(良:1票)
777.  セイフ ヘイヴン
ラッセ・ハルストレムが「親愛なるきみへ」に続いてニコラス・スパークスの原作を取り上げたヒューマン・ラブストーリー。 ジュリアン・ハフ演じる主人公の女性の置かれた境遇は同監督作「アンフィニッシュ・ライフ」を思い起こさせます。 両作品共に、傷ついた主人公の女性が穏やかな日常のある田舎町にやってくるところからストーリーが動き出す。 本作はアメリカ南部の海沿いの小さな町が作品の舞台ですが、ハルストレムの作品にはこんな小さな田舎町がよく似合うし、 やはり本作でもハルストレムの映画らしい田舎町の風景がとても綺麗な作品です。 終盤はかなり予想外の展開となりましたが、ハルストレムが得意とする、 重さのある事情を抱えた人間ドラマを描きながらも鑑賞後の後味の良さは変わらずです。 ヒット作を連発していた全盛期と比べると、いつの間にかひっそりと公開され、ひっそりと公開終了になってしまう。 扱いがすっかり地味になってしまった感がありますが、きっちりと良質のドラマを見せてくれる監督です。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2016-01-07 20:30:05)(良:2票)
778.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
若くしてハリウッドのスーパースターとなり、そのままずっと第一線で走り続けてきたトム・クルーズ。 それでも人間50歳にもなれば衰えが見え始めても不思議ではないし、 そろそろ勲章(アカデミー賞)が欲しいな、という作品選びにシフトしてもおかしくない。 でも、この人にはそんな気はさらさら無いのでしょう。 近年ではシリアスな実話もの「ワルキューレ」でドイツ現代史の英雄を演じたと思ったら、 その次には軽~いノリのアクション・コメディ「ナイト&デイ」。 そして、本作へと主演作は続く。このシリーズを見るのは随分久しぶりです。 シリーズ第4作目はこれまでよりちょっと肩の力が抜けたようなちょっとしたギャグ的要素も挿入されていますが、 手を変え品を変えで見る者を最大限楽しませようという、彼の思いは不変なんだと嬉しくなります。 世界が冷戦の時代にあった頃によく見られた核戦争の危機とそれを回避するというストーリーに新鮮味は無いですが それでも本作のハイライト、ドバイでのアクションをはじめ、モスクワ、インドを股にかけ 見る者に息つく間を与えないミッションの連続にあっという間の楽しい2時間を過ごさせてもらいました。 とてももう50歳になるとは思えない若々しさとキレッキレの彼の動きを見ていると、 色々と私生活が話題になることもありますが、その裏では相当な努力をしているであろうことも容易に想像できます。
[DVD(字幕)] 7点(2015-12-30 23:50:11)(良:1票)
779.  私をスキーに連れてって
今日、BSプレミアムで午後8時から「ワイルドライフ」という番組を見ていました。こういう番組が結構好きでして。 それが終わってもチャンネルはそのままにしてたら、9時から懐かしいのが始まったじゃないか! ユーミンの歌。スキー場でのナンパ。リトラクタブルヘッドライトのクルマ・・・。色んなことが懐かしすぎる。 前半のチャラいノリを経て、後半の会社のイベントのトラブルに端を発した サスペンスフルな展開とメリハリも効いています。スポーツものとしても面白い。 たまたまBSでやっていて適当に見始めたのが、気がつけば結構真剣に見ていました。 ちなみに僕はこの頃からずっと原田知世さんが大好きです。 トドメはラストの知世さんの「バ~ン!」。 もし僕が彼女にこんなことされたら、気が動転して本当にぶっ倒れてしまうかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-21 22:52:04)
780.  おとうと(2009) 《ネタバレ》 
山田洋次監督といえば「男はつらいよ」。冒頭の結婚式で姪の結婚式をぶち壊す酔っ払った鶴瓶演じる弟。 思い起こすのは「男はつらいよ」の記念すべき第1作で、妹の見合いををぶち壊す酔っ払った寅さんの姿です。 姉と弟、兄と妹の違いはありますが、やはりこの設定には寅さんを思い出さずにはいられない作品です。 弟と娘の幸せを誰よりも願う優しい姉。これも兄と息子の幸せを誰よりも願う妹(さくら)と重なるのですが、 本作の吉永小百合さん、良かったですねえ・・・。しかし、弟が大阪に帰って以降は借金に病気に、次第に話が重くなる。 しかし、小日向文世、石田ゆり子らが演じる、大阪の施設の山田監督の映画らしい人間模様、 己の死を受け入れた鶴瓶の重いようで軽い、軽いようで重いような演技も良かった。焼酎を使ったユーモアの挿入も。 どんなに成功した人にも、社会的には弱者である人にも、必ず訪れるのが死。 終わりよければ全て良しという言葉がある。 弟の最期が安らかだったことが素直に嬉しかったし、山田監督の優しさが感じられる人生の最期のドラマでした。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-05 22:50:38)(良:2票)
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