61. 約束の旅路
《ネタバレ》 人種や宗教の差というのは日本人にはなかなか理解しにくい。主人公の葛藤よりも、3人の母親の愛情の方が印象に残る。ソロモン王が還るべき約束の地としたエルサレム。しかしシュロモの還るべき約束の地は母の元である。人種や宗教さえも超越できるものとは何か?を描いてあったのだと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2007-05-31 22:25:01) |
62. イカとクジラ
《ネタバレ》 「イカとクジラ」あの像は高尚な芸術なのか、それもとただの奇妙なオブジェなのか、それは誰にもわからない。高尚そうに見えてバカっぽいもの。あるいはその曖昧さ、それこそがこの作品のカラーなのでしょう。 [映画館(字幕)] 7点(2007-05-13 13:29:08) |
63. 君とボクの虹色の世界
非常に独創性が溢れるオリジナリティーの高い逸品。不器用な人たちが繰り広げる、不器用な日常のひとコマが鮮やかに描き出される。路線としては「アメリ」なんかにも近いのだが、アメリからファンタジー色を抜いた感じ。アメリほど可愛くは無い。けれどそこがまた愛らしく感じてしまうという不思議な作品。 [映画館(字幕)] 8点(2007-05-13 13:18:58) |
64. セプテンバー・テープ
《ネタバレ》 「ブレアウィッチ」そのままなフェイクドキュメンタリー。この監督がどういう意図でこの作品を作ったのかはわかりませんが、もし話題性のみを狙って作っただけなのならば、あまりに不謹慎じゃないでしょうか? [DVD(字幕)] 1点(2007-05-13 13:06:08) |
65. スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
《ネタバレ》 ベン・アフレックの捨てキャラっぷりが泣ける。ドンパチやってるシーンは面白いけど、そこに到るまでが長いし退屈。登場人物多いですけど、その中でも女二人組みの暗殺者がカッコよかった。 [映画館(字幕)] 5点(2007-05-13 12:57:52) |
66. グアンタナモ、僕達が見た真実
観てるこちらまで発狂しそうになりました。何かに似てるな~とか思いながら観てたんですが「それでもボクはやってない」と似た感覚かも。テロリストに脅え、正気の沙汰とは思えない行動をとるアメリカ軍と、それに巻き込まれた事によって恐怖を乗り越え強くなっていく若者の姿の対比が光ります。 [映画館(字幕)] 8点(2007-05-08 00:02:30) |
67. バベル
モロッコ→メキシコ→アメリカ(人)→日本の順番で変化している舞台背景や人物設定に注目したい。人の有様とはこういうものだというのを見せて、バベルの末裔の我々人間はどこへ行こうとしているのか?を問いかけているのだと思う。言いたい事はわかるのだけど、あまりに高い所から見下ろしているもんだから、なかなか伝わるものもストレートには伝わってこないのが難点か。わかってくれ!だけでなく、わかってもらうための努力も必要かと。 [映画館(字幕)] 7点(2007-05-02 22:10:06) |
68. 善き人のためのソナタ
絶望の中に見える一筋の光明。最後のエピローグ的な部分が良かった。良くも悪くもヴィースラーって生真面目な人なんでしょうね。派手さは無いけど地味さが心に沁みる作品。 [映画館(字幕)] 8点(2007-04-26 22:17:40) |
69. ハンニバル・ライジング
もしこれに「ハンニバル」って名前がついてなかったら、勘違い日本感を笑い飛ばすだけのただのB級でしかないんじゃないかと。キャラクターありきで観ればそこそこは楽しめましたが、全体的にはやっぱり微妙。 [映画館(字幕)] 5点(2007-04-26 22:08:56) |
70. ボビー
ロバート・F・ケネディー(ボビー)の事をよく知らない私はこの作品の本質みたいな所を理解しにくい。本当に当時のアメリカがこんな風にボビーに期待を寄せていたのか、それとも単純にこの監督の思い入れのなせる事なのかを判断しかねる。とは言え、いわゆるグランドホテル形式なので、こんなに登場人物が居れば観る人によってそれぞれひっかかる部分はあるんじゃないかと。私は厨房の人たち、雑誌記者、偽装結婚辺りの部分が印象に残りました。 [映画館(字幕)] 6点(2007-04-16 22:45:42) |
71. あなたになら言える秘密のこと
《ネタバレ》 「秘密のこと」が想像していた以上に重かった。ハンナの心と体を深く傷つけ笑顔を奪ったのも人間の所業ならば、その傷を癒してあげられるのもまた人なのではないか?というような作品だったかと。いいやつばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもない的な。彼女のような深い傷であるかどうかはともかく、人は大なり小なり何かを抱えて生きているもの。涙で溺れてしまうのならば泳ぐ練習をすると言ったジョゼフの言葉が心に沁みる。ゆっくりでいい、その人の歩調で一歩ずつでも歩んでいければ。 [映画館(字幕)] 8点(2007-04-16 22:35:43) |
72. カンバセーションズ
デパルマもビックリな全編デュアルフレーム。しかも終始ほぼ二人の会話劇のみなので、実験作的な色合いも強いが、ただの実験作に留まらない魅力のある作品。心理戦のような大人の会話がなかなかに楽しい。「男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト」っていう作品コピーも秀逸。情けないけれど、男ってやっぱこういうもんだよな~と同性の私も思わず同意してしまいました。 [映画館(字幕)] 8点(2007-04-16 22:13:12) |
73. 赤い鯨と白い蛇
《ネタバレ》 それぞれの世代の5人の女性のみで話が進むので、女性向けの作品かな?と思いきや、そんなに単純なものではなかった。タイトルにある「赤い鯨」。今の時代にこそ伝えたいものがある、と監督は78歳にしてメガホンをとったそうだが、時代が変わっていく事、世代を重ねる意味というやつを考えていかなければ、と思わせられた。歳を取るというのは、ただの変化ではなくそれは積み重ねていくものなのだろうと。 [映画館(邦画)] 10点(2007-04-16 21:57:06) |
74. ブラックブック
《ネタバレ》 流石はバーホーベンという出来。ハリウッド捨てて正解でしょう。バホらしいエロスとバイオレンスを盛り込みつつも、重厚なサスペンスドラマとして非常に見応えがあります。主演の女優さんも役者魂が感じられて素晴らしい作品になってました。 [映画館(字幕)] 9点(2007-04-08 21:37:22) |
75. ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
羽山(監督)っ君がッ泣くまで!殴るのをやめないっ!と叫びたくなるくらいの出来でした。絵的にも元が劇画っぽい絵柄なのでアニメで動かすのは難しいんでしょうけど、今時劇場アニメでこんなレベルはないんじゃないかと。いっそのことアクションよりもドラマ的なアプローチの方が良かったのでは? [映画館(邦画)] 2点(2007-04-08 21:30:54)(笑:1票) |
76. 蟲師
設定がイマイチ飲み込めず。この手の雰囲気は好きですけど、原作知らない人が観るには厳しい感じ。安易な娯楽作にしろとは言わないけど、もう少しわかりやすく作ってほしかったかな?でも蒼井憂可愛いので許す。 [映画館(邦画)] 6点(2007-03-29 00:20:35) |
77. ボーン・スプレマシー
監督が違うので、やはり前作とはちょっと別な色でしたね。作りが手堅いというか、マジメな人なのかなと思った。派手なアクションというより、硬派なドラマを目指した感じがする。シリーズ物として今回はジェイソン・ボーンってキャラクターを明確にしたという所かな。次回もありそうですし。 [映画館(字幕)] 6点(2005-04-03 21:01:17) |
78. オーシャンズ12
前回は泥棒映画で今回は詐欺映画。そこの所で頭を切り替えてないと、ちょっと観てる方は感覚がずれる。11の方はまだ万人が楽しめる作風でしたけど、今回は人を選ぶ感じ。名作とは言いがたいけど、たまにはこんな緩い作風も面白いなと思った。 [映画館(字幕)] 8点(2005-04-03 20:52:02)(良:1票) |
79. シャドウ・オブ・ヴァンパイア
《ネタバレ》 デフォーの怪演は見ごたえ十分。本物の吸血鬼よりもマルコヴィッチ演じる監督の方がもっとアブナイ人でしたってオチはおかしくて好きだけど、全体的には微妙な出来。「吸血鬼ノスフェラトゥ」は観てないですが、今回のマルコヴィッチ見てると、エド・ウッドみたいな人だなと思った。きっと本家が好きな人から言わせれば冒涜なんだろうけど(笑) [ビデオ(字幕)] 4点(2005-04-03 20:41:11) |
80. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
無難に面白かったし、笑えるシーンも満載でそれなりには満足。前作よりさらに体重増加なレニーは凄いと思うけど、やっぱ2作目だけあって前作ほどのインパクトが無いのは残念。悪夢に出そうな前作のバニーちゃんとか、下着姿で街中を全力疾走したような前作で印象に残るシーンを超える場面が無かったかな~。 [映画館(字幕)] 5点(2005-04-03 20:30:40) |