61. リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)
お目当てジャック・ニコルソン。出演しているのを忘れた頃にご登場。 いやぁ若い! マゾっぷりでのイッちゃった目つきは後の怪演を彷彿させ、監督の目にもとまったと思われます。 お宝映像でした。 起承転結は理にかなっていて飽きずに観られ、興味深かった結末が「へぇ、そう来たか!」なかなかのものでありました。 本作が撮影2日というのに、湯水のようにお金を使って会社を潰した監督を思えば、コーマン監督の手腕に拍手であります。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-28 18:44:18) |
62. 裸足の伯爵夫人
《ネタバレ》 エヴァ・ガードナーの周りを固める一流のキャストの中での悲劇のヒロインとしての圧倒的な存在感。いや、素晴らしい。 巨匠の見応え満点の秀作でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-11 14:53:36) |
63. シビル・ウォー アメリカ最後の日
劇場に行けなくて地団駄踏んだので喜び勇んでの鑑賞。 舞台の設定がとてつもなく大雑把で「何で?」で埋め尽くされる。 昨今色々な動画で米国の危うさが語られていますが、戦場カメラマンの他愛ないロードムービーからは何の怖さも感じる事無く。 完全な期待はずれでありました。 [インターネット(字幕)] 2点(2024-12-11 14:30:13) |
64. アイアンクロー
フリッツ・フォン・エリックと言えば 1975年日大講堂でのジャイアント馬場戦が思い出されます。顔面5㎝先でのアイアンクローの攻防に手に汗握り、馬場以上に流血激しいエリックの何度でも立ち上がるタフネスぶりに「凄い!」 後にこの試合で観客がエリックにボールペンで突き刺したと知り、今回動画で確認したところ、確かに後ろから耳の後ろあたりに男性が何かで一刺ししていました。 アクシデントにものともせず、見る者を釘付けにする泥臭い姿を今見ると、父親としてこれで家族を養ってるんだなぁと何かシンミリ。 息子達は洗練されているものの線が細くあまり好きにはなれませんでした。 4人の息子の死に際しフリッツは何を思ったのだろうか。そういうところは描かれておらず、長男ケヴィン目線で作られた作品は今一つでありました。 [DVD(字幕)] 6点(2024-12-11 14:15:12) |
65. 瞳をとじて(2023)
冒頭のシーンに点数の全てを。これが未完となった劇中劇で、22年の時を経て監督が失踪した男優に迫るお話。 ダラダラした展開の挙げ句の結末に「何を伝えたかった作品なのか?」観直す気にはなれない残念な作品。 [DVD(字幕)] 3点(2024-12-11 12:30:21) |
66. ゼロ・コンタクト
コロナ禍での完全非接触リモートでの作品ということで+1点 お目当てアンソニー・ホプキンスはちょっと何言ってんのかわかんない。 どうして出演したのか知りたいところ。 [DVD(字幕)] 2点(2024-12-11 12:02:41) |
67. 遅れてきた死神
渋いどころが居並ぶ諜報員ものですが、フランス映画らしく一から十まで説明しない作りで背景が分かり辛い。 さらに殺す、殺される、場においても「ズドン」なだけで各人の内面は語られず。 ついて行けない作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2024-12-11 11:55:42) |
68. 人生は、時々晴れ
登場人物全員がイギリスの曇り空のような辛気臭さにウンザリ。 脂肪と共に不平不満無気力を溜め込んだ夫と子供二人にキャンキャンうるさい妻の結末は薄日が差しただけでまた元通りになるのだろうと思う後味悪い作品でした。他家族のエピソードも投げっぱなしなのも呆れたところ。 [DVD(字幕)] 4点(2024-12-01 21:20:17) |
69. SISU/シス 不死身の男
殺戮グロシーンに全精力を注ぎ込んで、脚本・演出・音楽はほんの付け足し。 タイトルからして死なないのは分かりますが、常軌を逸した不死身ぶりには呆れるだけでした。 [DVD(字幕)] 3点(2024-11-30 13:07:52) |
70. ドミノ(2023)
不気味なデルレーンに見入っていましたが、カラクリが分かった時点で集中が切れました。 ヒプノティクス・・・ 人を自分の思うがままに操りたい、職場にも巷にもこういうお寒い輩は見かけます。 その究極が描かれた作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2024-11-30 12:56:23) |
71. オペレーション・フォーチュン
《ネタバレ》 善玉チーム、傷一つ負う事無くサクサクスムーズに事を運ぶ。悪玉ヒュー・グラント、ウイリアム・ホールデンが浮かんだ歳の重ね方で、品良く灰汁無く、被害者にも見えてしまう。と言うことで一瞬も緊張することの無いミッション完遂に何の感慨も無し。ジェイソン・ステイサム推しの方には楽しめる作品かと。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-24 19:02:51) |
72. FALL/フォール
アイデア一発勝負の作品。 何一つとして感情移入できない、頭悪そうな女子2人組you tuber 地上600mでのサバイバル。 あれやこれやの障害が飽きさせないものの、肝心な部分をすっ飛ばした結末に呆れ果てるところ。 小学生時分、家の前の電柱のてっぺんに登って見下ろすのが大好きで母やご近所さんに「男の子やったら良かったのに・・・」と言われており、今も高所大好きなので映像に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-11-21 15:28:08) |
73. 白い花びら
《ネタバレ》 カティ・オウティネンどう見ても少女に見えず、世間知らずの幼妻にも見えず。なので小洒落た男にホイホイついて行くのに真実味が欠片も無く呆れるのみ。途中男が白い蝶々を踏み潰すのに大体話の先行きが見えました。結末に子供に父親の事をどう説明するのだろうか考えが及び後味悪さにゲンナリするところ。 モノクロサイレントに「サンライズ」がふと浮かんだものの、比べるまでもない他愛ない作品。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-17 18:04:05) |
74. クロムウェル
《ネタバレ》 婦女子も含むアイルランド人への大量虐殺で蛇蝎の如く憎まれたオリバー・クロムウェル。 その部分が描かれてなく拍子抜け。 王政軍カトリック VS 議会軍プロテスタントの戦い。 相も変わらず己の意志決定に神さんを引っ張り出しています。リチャード・ハリスの暑苦しさも相まってもう辟易。 刑場に向かい斬首される一連の流れで魅せるアレック・ギネス。敗者のやるせなさが忘れ難い。 王殺しを成し遂げ、皆の刺し殺すような視線を浴びるクロムウェル。神の御意志と言いながら私怨が大半を占めてたように見えました。 武士の情けの欠片も無いイギリス歴史絵巻の凡作。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-17 11:26:47) |
75. 終身犯
《ネタバレ》 本来なら国家公務員を殺害した2回目の犯行で縛り首になるはずが、母親の嘆願で終身刑になるのに「ホントに?」 独房住まいに飼い殺しの人生を送るのか「まぁ、生きてるだけで丸儲やね」 1羽の雀の世話を始めて「暇つぶし出来て良かったね」 ここから、事実は小説よりも奇なりを地で行く展開に釘付け「この人サイコパスの部類なのか、それにしても凄過ぎる!」 ネヴィル・ブランド=変態役、私的先入観を覆す味わい深い演技にオスカーを授けて欲しかった。+1点 他の共演者も素晴らしい。 2人の将来を奪い去った罪への更生は刑期を勤め上げる事に尽きるでしょう。 更に自身の余生において仮に独りぼっちになったとしても、何か打ち込めるものがあれば、癈人にならなくて済むのを実感させてくれました。+1点 忘れ難い秀作です。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-11-10 09:05:27) |
76. クレオパトラ(1934)
《ネタバレ》 史実に疎く、お話には「そういう事があったのですね」としか思えず。 クレオパトラに骨抜きにされるシーザー&アントニーに呆れ果てますが、クローデット・コルベールの魔女のような妖気には抗えなかったのは説得力があります。 モノクロながら衣装・セットの壮大にも程がある美術関係スタッフの尽力に点数を。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-06 19:03:41) |
77. RED/レッド(2010)
《ネタバレ》 定年退職を迎えたCIA局員が殺られてたまるかの大暴れ。 豪華キャストの中でヘレン・ミレンとブライアン・コックスの老いらくの恋が粋でありました。 気楽に楽しめる良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-11-06 17:43:53) |
78. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
バンドメンバー沢山居ても、監督らしく誰にも台詞無し。唯一喋るマネージャーと彼等の関係はソビエトへの皮肉な視線を感じたところ。 監督らしくない明るさでのボチボチ行きましょうや感にリラックス出来た、突っ込んだら負け、のような出で立ちも含めた印象深い良作。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-11-05 01:16:58) |
79. セブン・シスターズ
《ネタバレ》 異常気象・人口激増・食糧難、に対しての遺伝子組み換え作物、結果、多生児が発生、なので一人っ子政策へ。 政策実行と違反者への処罰。ディストピアものとして有り得ないとは言い切れなく薄ら寒い。 さらに7つ子のサバイバルへと進む展開に画面に釘付け。 嘗てのアレック・ギネス1人8役とはクォリティがまるきり違うノオミ・ラパスの8役熱演に喝采。 デフォーは物足りないところがあったものの流石の存在感。 グレン・グローズの腹黒さが強烈でコールドスリープのカラクリに寒気が。 見事な脚本での秀作を堪能できました。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-11-04 20:04:54)(良:1票) |
80. 裁かるゝジャンヌ
《ネタバレ》 邦題が示す通り、ネチーッと描かれた異端審問からの火刑まで。 97年前のサイレント作品で皆の顔芸というか「目は口ほどに物を言う」を体現する画面いっぱいのクローズアップは迫力満点。 聖職者ヅラした悪魔どもがジャンヌを悪魔呼ばわりするのに血圧上がりっぱなし。 本作を検閲改変したというカトリック協会サマ。 神って、信仰心って、何なのか、キリストさんが観たら何を思うのか、改めて思い知らされた作品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-11-04 19:18:36) |