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 > no_the_war さんの口コミ一覧。4ページ目
no_the_warさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 772
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/no_the_war-since2010/
年齢 42歳
自己紹介 ブログでは文字数気にせずレビューしています。
併せてご覧ください(^っ^)b

こんな僕ですが父になりました。しばらくは子育てで映画どころじゃありません。じゃんじゃん笑投票なりなんなりしてください。

2015年1月、ついに700レビューに届きました。記念すべき700レビュー目は・・・『ゲームセンターCXザムービー』うっかりしてたぜとほほ

2018年、今年は12本映画館で観れました。つきいちペースは健康的。

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61.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
タキがミツハの体で目を覚ました時、おっぱいをゆっさゆっさ揉むだけで、済ませたとは到底思えない。箪笥の中身とか、局部の構造とか、ぜってー気が済むまで堪能したに違いない。それが高校生男子。 逆にミツハがタキの体で目を覚ました時も、同様に違いない。 あれだけ生き急ぐエネルギー溢れる二人なのだから、そっち方面のエネルギーだって溢れんばかりに違いない。  もしもタキとミツハが、クソデブ不細工どうしだったら、糸守は繰り返し壊滅していただろう。かわいいってだけで救える命があるんだな。
[映画館(邦画)] 8点(2016-09-19 21:38:26)(笑:1票)
62.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
願わくば、以下の2点についてかな。 ひとつめは、破壊願望の成就について。自衛隊が引き金を引いたあの瞬間に、今のJAPANのかたちが破壊された。でも僕はもっともっとゴジラに暴れまわってもらいたかった。隅から隅までずずずいっと崩壊させるゴジラの活躍を、安らぎの音楽と共にもっと堪能したかったし、一夜あけた関東平野が見晴るかす限り焼野原になっているその真ん中にぽつっと立っているゴジラの光景を見たかった。 なんなら、国連による熱核攻撃すらほんとにやってほしかった。宇宙から俯瞰したアングルで、関東平野が吹き飛ぶくらいのきのこ雲を。まさにサードインパクト。 それが無茶なら、たとえば核爆弾発射へのカウントダウンとの並列により、ハラハラドキドキを盛り上げたりとか。で残り0.02秒のところで食い止めるみたいな。  ふたつめは、数十年前、『ゴジラ』という映画が公開されていた日本という設定での『シン・ゴジラ』。東京湾であの尻尾が姿を現したとき、市川実日子あたりが「この尻尾、もしかしてゴジラです!」それに対して総理あたりが「馬鹿な!映画の世界の話じゃなかったのか!」「まさか、現実になるとは・・・」などと言ってくれれば、よりゴジラの実在感が増したのではないか。 そしたら、ゴジラ退治の方法を、当時の映画を参考にすることも可能だ。「メカゴジラでも作りますか?」「三菱重工はMRJで忙しいから無理でしょう」などと冗談も言える。 いずれにせよ、『シン・ゴジラ』が描くJAPAN(虚構)と、僕たちが今暮らしている日本(現実)の隔たりが曖昧になってくると思う。どんな世界が広がるか興味深い。  あと、個人的に最も嬉しかったのは、山手線とか湘南新宿ラインとかがゴジラに突っ込んでいくあのシーン。 『無人在来線爆弾』 映画の最初からずーっと洪水のように示される明朝体の活字たちは、あの攻撃シーンでの「無人在来線爆弾」を成り立たせるための伏線だったのだろうとすら思えてくる。しかもこの無人在来線爆弾が、結構ゴジラに効いている。僕たちの山手線や湘南新宿ラインが、ゴジラにまとわりつくようにとびかかり、自爆していくその姿に僕はバンザイしたくなった。しなかったけど。
[映画館(邦画)] 9点(2016-09-19 21:28:46)(良:1票)
63.  ファインディング・ドリー 《ネタバレ》 
「たかがディズニー映画なんだし、ドリーは両親に逢えるんだろ」などとぐれて観ないのはもったいない。そりゃもちろん、ドリーは両親に逢える。そんなことは分かっていて映画を観るということは、どんな過酷でスリリングな運命がこの魚たちに襲い掛かってそれをどのように乗り越えて両親に逢うのかを知りたいということだ。僕はこの邂逅で、号泣とまではいかなかったが、ドリーの孤独や哀しみに胸が締め付けられた。  たとえば花火大会の大混雑で、子供とはぐれて行方不明になって、いつまでたっても見つからない。なんてことがもしあったら、はたして僕はまともに生きていくことが出来るだろうか。まだ1歳だから僕の顔を覚えていないかもしれないし、誘拐した奴に懐いてしまうのも赦せないし、かといってどっかの農村に農奴として売られて家畜同然に扱われているのも赦せない。 ドリーの両親の心配と、自分を責める気持ちを想像すると、深海の水圧に押しつぶされるような息苦しさを覚える。小学生のちびっこたちが午前中暑いなか夏休みで観に来ていたが(今日の東京37.7℃)、この映画を観て、ちびっこたちは親にちょっと優しくなれたらいい。  実は重いお話だけど、さすがピクサー、されどディズニー、カーチェイスとかオットセイとか鳥とかでバカバカしく楽しませてくれる。今回はあのタコがいてくれたおかげで映画は勝利を収めた。タコがあんなことできるわけねーだろ!
[映画館(吹替)] 8点(2016-09-19 21:27:03)(良:1票)
64.  UFO学園の秘密
この映画を、友人たち男7人で観れたことを誇りに思う。
[映画館(邦画)] 5点(2015-11-12 21:10:46)
65.  インサイド・ヘッド 《ネタバレ》 
申し訳ないけど、冒頭のドリカムで減点だ。ああいうのは嫌悪感を覚える。DVD発売してもあれ載るのかしら、だとしたら写真が採用された人にとっては心地よいことなんだろうな、僕にとっては崖の底に捨てたい記憶。まあいいです、これが日本の限界なんでしょう。情けない。僕はあのときなるべく目を閉じていた。ヒトんちのガキの泣き顔なんて見たくない!ましてジジイなんてもってのほか!  さて、内容について。 少女ライリーだけの物語であれば、25分で終わる。引っ越して、生活が苦しくなって、いろいろうまくいかなくて、家出未遂して、和解するだけの話。こんなに退屈なストーリーである。であるんだけども、擬人化された各感情や各思い出たちのやり取りのドラマが、ファンタジーでありアドベンチャーであり、それらがどうやら僕自身のインサイドにもあったことなんだろうなと思うと、どうすればこんな映画が撮れるんだろうかと舌を巻いた。監督のインサイドヘッドはどうなってるんだろう。  ビンボーが消滅するのではなく、最後復活しないかと期待したんだけど、それは叶わなかった。この時もしビンボーが復活していたら、僕のインサイドではヨロコビが大はしゃぎしていたことだろう。しかし今、僕のインサイドでは、カナシミがしっとりと体育座りをしている。この映画は、ビンボーをあえて消滅させることで、観客のヨロコビでなく、カナシミの存在とそのあたたかさを思い出させる。 でも、よく思い出すと、ビンボー、最後一瞬だけ、ライリーの夢に登場していたではないか。決してライリーはビンボーを忘れ去ってなんかいなかった。   もし映画終わった後にドリカムが始まっていたら、僕はイカリに支配されただろう。
[映画館(吹替)] 7点(2015-08-19 23:01:49)
66.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 
エニグマを解いた後のほうが、人の生き死にのジレンマに翻弄される。その様子が興味深かった。 
[映画館(字幕)] 7点(2015-03-20 23:34:25)(良:1票)
67.  幕が上がる 《ネタバレ》 
僕がまず感じたことは、ももクロ5人が高校演劇という教育活動を扱う映画の主演を通して、高校演劇が期待する教育効果(青少年らしい成長・自己実現・社会性・豊かな心・あとなんかいろいろ)を獲得していく姿を捉えることに成功した映画だ、ということだ。単なるアイドル映画であれば、完成されたアイドルをただかわいくエロく映していればそれで事足りるだろう。もちろん『幕』もアイドル映画の要素は拭いきれないけれども、そんな“目の保養”程度の映画の域を大きく越えて、ももクロそのものの成長・自己実現を生々しく汗臭く撮ることが出来ていた。成長した若者を見るのは本当にすがすがしいものだ。昔チビでクソガキだった親戚の少年が、数年ぶりに法事で見かけた時に立派な青年になっていたときのすがすがしさ、頼もしさ、かわいらしさ。そんな映画。 
[映画館(邦画)] 8点(2015-03-20 23:32:12)
68.  きっと、星のせいじゃない。
百万の人に広く記憶されるよりも、一人に深く愛される方が、病気でもだえ苦しみ気絶しながら死んでも、幸せなんだなと思った。生きててよかった。   原題と邦題が全然意味が違うと思う。原題は『THE FAULT IN OUR STARS』直訳すると「我々の星々のファール」もっと砕いて映画になじむように訳すと「この世の失敗作」。劇中、ウイリアムデフォー演じる作家が、二人に向けて暴言を吐く。その中に「君たちは副産物だ!多くの健常に生まれてくる人間とはちがう不良品だ!」みたいなせりふがある。作家が言うように、彼らは片足がなかったり酸素ボンベが必要だったりと、いわゆるエラーともいえる。なので原題はこの二人そのものを指すと思う。 それに対し邦題『きっと、星のせいじゃない』は、この原題に抗う意志を感じる。「僕たちはエラーかもしれない。けれども僕がハンデを背負ったのは、星のせいではないんだ!」という自立した希望の言葉のように感じる。僕は邦題のほうが好きだ。覚えにくいけど。
[映画館(字幕)] 8点(2015-03-04 00:57:55)
69.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
日本人は、今起きている戦争と対面するためには、テレビのニュースやユーテューブでしかない。そもそも対面しようとする日本人が少ないと思う。そんな我々が今の戦争を論じるなんてちゃんちゃらおかしい。まして集団的自衛権だとか。 しかしこの映画を観ると、今起きている戦争の現場の様子が大音量で大画面で描かれるものだから、テレビやユーテューブで知ったつもりになっている自分が、井の中の蛙であることを暴かれた。シャレにならない殺戮と葛藤と緊張が、現場では毎日繰り広げられていると思うと、いてもたってもいられなくなった。けれども、特に何もしない。 
[映画館(字幕)] 8点(2015-03-04 00:55:25)
70.  ホーホケキョ となりの山田くん 《ネタバレ》 
世間的にはこの映画は、コケたと評価されている。確かにスタジオディブリの『もののけ姫』の次の映画と言われちゃえば期待されちゃうだろう、そのハードルに対して、この映画を差し出したのだから、コケるだろう。 確かに見応えはない。映画を観た、という気にすらならない。僕は新聞を読まないが、朝日新聞を見かけた時は必ずののちゃんを読む。僕はののちゃんが大好きだ。あのテキトーな感じがたまらなくあこがれる。僕のように、ののちゃん好きな人にとっては垂涎ものの映画だったろう。 視点を変えてみると、高畑監督にとって、この映画は『かぐや姫の物語』を完成させるためには必要な過程だったことだろう。冒頭かぐや姫としてののちゃんが現れるあたり、すでにこの頃から『かぐや姫の物語』への工程を踏み始めているんだなと分かった。つまり『山田』は、『かぐや姫の物語』を完成させるためのいわば“習作”。という意味で価値がある。 
[DVD(邦画)] 6点(2015-03-04 00:54:05)
71.  ラストタンゴ・イン・パリ
僕が生まれる10年も前から、女は上書き保存、男は名前を付けて保存なんだなと思った。 
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-04 00:53:00)(良:2票)
72.  現金に体を張れ 《ネタバレ》 
僕「ちっ。ゲームオーバー。リセット、やり直し。」 テレビ「チャラララー『ザ・キリング』」 母「ごはんよー」 僕「んだよ」 そんなことを思い出した。 
[DVD(字幕)] 8点(2015-02-08 17:46:33)
73.  ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック 《ネタバレ》 
映画館で観なくてほんとによかった。昔観たゲームセンターCXマイティボンジャック完全版を見て感動のあまり涙が止まらなかった僕にとって、この映画で少しも新しい感動は得られなかった。もちろん”一ツ橋ホールの奇跡”と呼ばれる、マイティボンジャックのエンディング画面をまた観れたことはとても感動的で、ホールのマニアックな観客と共にスタンディングオーベーションしたくなる。んだけども、だったら以前借りたマイティボンジャック完全版を観ればよいだけのこと。 確かに映画化するならば、マイティボンジャック完全版をモチーフにするのが正解だ。そして1986年の中学生の物語を交差させ、一ツ橋ホールのライブに噛み合わせていくのも標準的な発想だ。さらに、DQNから逃げる中学生がシャッターを開けて身を隠す姿と、マイティボンジャックにおける王の間への扉を開く姿とをレイヤーで重ねて描く感じは、この映画作った大人たちが頭をひねって作り上げたソースだろうなとも思う。感心する。だけども、圧倒的に、有野課長とファミコンとの格闘のほうが面白い。はっきりいってへたくそな有野課長が、それでも頑張ってギリギリで敵をかわしてクリアしていくスリリングさのほうが面白い。結局、1986年エピソードが負けている。僕自身のノスタルジーを映画に乗せられなかった。
[DVD(邦画)] 3点(2015-01-27 00:09:57)
74.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 
映像が圧倒的にすげえのに、脚本もすげえんだから、もう負けるわけがない。『ゴジラ』で泣けるのはゴジラが咆哮するシーンだ。『モ』でもサリーが全力で咆哮するシーンで涙がこぼれた。そのガオーーになるまでの、夜のキャンプ場宿舎での“恐怖演出”が、マイクがそれまで猛勉強してきたであろう「怖がらせる理論」の実践演習のようで、それはまさに、これまでの映画の歴史を紐解き、先人たちがどのように恐怖を描いてきたのかを回顧する、映画に対する深い造詣と愛情をみた。  
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-01-27 00:08:05)(良:1票)
75.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006 《ネタバレ》 
DVDジャケットの絵に、大きく満月が背景に描かれている。映画の始まりとともに満月が夜空に浮かぶ。ピー助はやや欠けた満月にむかって遠吠えをする。そして映画のラスト、満月にピンク色のボールにかさなっていく。これら、満月の描き方がこの映画では象徴的である。 映画前半はのび太とピンク色ボールとの関係が細かく描かれていたが、ラストはそれが無かった。もちろん映画の終わりにはボールが登場するが、劇内においては登場しない。代わりに、あのエンディングにしている。これは作り手たちのある意味覚悟があったに違いない。だけども僕はやっぱり最後、ボールとのび太の風景を見たかった。  絵の質感も好感が持てた。過去の継承(不易)と、現代の風(流行)の相克のバランスは、この映画製作において相当頭を悩ませたことだろう。そこで、筆致の妙で流行を表現したのだと感じた。しなやかな動きと涙の表情がよく合っていたと感じた。  過去の優れた作品を(もしくは未熟だった作品を)、現在の技法や感性でリメイクし、新たな視点を与えることは、大変有意義なことだ。それとこれを比較しながら観るのも楽しい。  
[DVD(邦画)] 8点(2015-01-27 00:06:27)(良:1票)
76.  ドラえもん のび太の恐竜 《ネタバレ》 
のび太とピー助(恐竜)の別れのシーンは2度ある。教科書通りの感動的な別れのシーンで、教科書通り泣ける。きっとこれから先数十年、このシーンは泣け続けるだろう。 バレーボールの扱いが印象的だ。ピー助とのび太がバレーボールのやりとりで仲良くなって、映画ラスト、ピー助を失ったのび太の部屋、バレーボールがひとりでに転がってきて、それを抱きながらのび太は寝る。バレーボールは次にのび太の家の夜空に浮かぶ満月にオーバーラップする、満月は1億年前の白亜紀から今までずっとあったはずで、ピー助とのび太は満月(バレーボール)をとおしてつながっているんだ、っていうエンディング。 
[DVD(邦画)] 7点(2015-01-26 23:27:34)
77.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
血液検査のシーン。ひとりずつ順番にジュッと熱を加えていく。これが単なるパニック映画ならば、最後の一人がTHINGになって、ワーキャードカーンとなって次のシークエンスになっていくだろう。けれども本作は違う。THINGは最後から2人目で、ワーキャードカーンをやってから、最後の一人の血液ジュをしている。そして最後の一人はTHINGではなかった。これによって、本作は単なる、『エイリアン』のようなエンターテインメントSFや、『ブロブ』のようなモンスターパニックに収まらない、サスペンスドラマたりえたのだ。 THINGの造形も優れている。人が本能的に忌避する造形、音、色、表情のクオリティが高すぎるため、むしろ心地よくすら感じる。いたぎもちい~  でも本当は、きれいなお姉さんをみたかった。きれいなお姉さんのおなかがクバアー!っと大口開けて男をむしゃむしゃ噛み砕くとか、いたぎもちいです!
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-01-23 00:57:49)
78.  そして父になる 《ネタバレ》 
はじめての週末交換によって野々宮マンションにやってきた野々宮実子リュウセイを囲んで、初めての本物の家族3人でのミズイラズの夕食。メニューはすき焼き(一方斉木家は餃子)。リュウセイは育ちが悪いから、箸を上手に持てないので、リョウタはさっそく箸の持ち方を指導しだす。まるで斉木家の卑しさを毒抜きするかのように。そのときのみどりの表情も見逃せないんだが、その日の夜、リュウセイはなんとbathで箸の持ち方を練習しているのだ。ひとりで。 僕がショックだったのは、リュウセイが箸を素直に練習していることの切なさよりも、この日の夜なのにリュウセイがひとりでお風呂に入っていたことだ。この時点で、子の交換が成功なんか絶対しないことを僕は予感させられた。  リョウタとケイタの木漏れ日の追いかけっこのラストシーンは、どうも僕には蛇足だった。無くてはならないシーンだろうけど、ちょっと福山カッコよすぎたか。衣装がキャンプ仕様であったが、似合ってしまっている。もっとダサダサのアウトドアで髪型ボサボサで無精ひげくらいのほうがいいだろう。イケメンの皮を脱いで汚れてこそ福山は父になれる。  いよいよ完全に交換することになり、両家族そろって河原遊びをする(そのときの集合写真が映画のジャケット写真になってる)。みどりと斉木妻ゆかりが、ふたりきりで散歩しながら会話しているシーン。この時の二人の会話と、ゆかりの行為に、僕はポタポタと泣いた。 
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-01-08 00:35:16)
79.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
鏡にうつる自分に向かって、確信をもって「あのクソ女はサイコパスだ。人殺しだ」とつぶやくところ、まさに彼の地獄の日々を垣間見ることができるワンシーンだ。だけども「これが結婚である」とは、僕は思わない。また、この女にもともと連れ子がいたらどうなっていただろうか。サイコパス女は、我が子にも手をかけただろうか。
[映画館(字幕)] 7点(2014-12-23 21:59:05)
80.  ニンフォマニアック Vol.2 《ネタバレ》 
映画終盤、「もしこの映画の主人公が、男だったら、凡庸な話になっていただろう」と語られる。凡庸、つまり、どこにでもあるありきたりな話。この映画はもちろん女性が主人公。確かに凡庸な映画ではなかった。それは主人公が女性であるというよりも、主人公を”演じる役者が女性”だったからだと思う。とにかく性的な描写が次々に押し寄せる。もう少しでポルノ映画じゃね?と判断されかねないすれすれのところまで攻めてくる。脚本というよりも、映像から届けられる情報が強力で、凡庸さは無かった。そもそも僕たち(野澤もりやいちはらかわせ)はラースフォントリアーっていう時点で凡庸だなんて少しも思っていない。  だけども一通り映画が言いたいことを言い終わったとき、つまりなぜ主人公の女があの煉瓦作りの暗い路地で血まみれで倒れていたかが判明したとき、その理由を女性自身が老人に語るシークエンスは、凡庸であった。まるでそのへんに転がっている大衆映画のような、きれいな終わらせ方だ。なんだよラースフォントリアーのくせにこんな終わらせ方でいいのかよ、もうラースフォントリアーの映画観なくていいや!って思わせてからの、あの、とどめの、老人の、老人の、行動!からの、暗転中の会話と銃声と足音!これぞラースフォントリアー!それでこそラースフォントリアー!ありがとうラースフォントリアー!死ねラースフォントリアー!二度と映画なんか作るなラースフォントリアー!僕は一生あなたの映画観つづけます! 結局、やっぱり凡庸な映画ではなかった。  それでも中盤、主人公の女の心境にどうしてもついていけないところがあったのは確かだ。一番首をかしげたのは、セックス依存症の女性たちの集まりで暴言をまき散らすあたりだ。そのまま車に火を放つ謎のシーンが投入される。さすがにむちゃくちゃじゃないか。 あの集まりが行われる場所が、舞台と客席がある施設であることを見逃してはいけない。あの環境は、そこにいる人物を「演じさせる」ように思う。だからあの暴言のシーンは、意外と主人公の女性の本音ではないんじゃないかと思う。もっと優しくて人の気持ちを慮れる人だと僕は思う。だからこそ暴言がどうもしっくりこないままでいる。 
[映画館(字幕)] 8点(2014-11-23 21:59:08)
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