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61.  モンスター(2003) 《ネタバレ》 
自分を愛してくれる人のために、という一心から自己犠牲を払いつつ、善人をも殺さざるを得なかったアイリーンの胸の内には、すさまじい葛藤があったに違いない。極度の不安から短気になり、体を震わせ、体を縮めて泣きじゃくるモンスター。似顔絵を公開されてセルビーを解放する彼女が、たまらなく哀れだけれども立派だった。幼い弟たちを養った経験のある彼女だからこそ、ソウルメイトを手放す勇気が持てたのかもしれない。自己犠牲を払って他を救い、主人公が自滅するストーリーは、昔はドラマやアニメ、映画などいくらでもあったと思うけれども、久々にお目にかかった気がする。目が腫れあがるほど泣きました。
[DVD(字幕)] 10点(2007-07-15 23:01:55)(良:1票)
62.  ワールド・トレード・センター 《ネタバレ》 
9.11の背景として必要な政治色やテロリズムの匂いがあまりしなかったので、映画としては物足りないと確かに感じはしたが、それは私が恐らく現場にいなかったからだと思う。あの規模の被害状況では、現場にいた人々にとって、人災だろうと天災だろうと、救いたい、救われたい、という祈り以外、何も考えられなかったはずだ。その緊迫感に驚かされた。まさに、映画は天災に見えた。敵の姿が誰1人として映らず、とりあえず戦うべきは崩れ落ちるコンクリートの瓦礫だったからだ。9.11らしくない、と思うのは、ニュース番組などの解説によって先入観に毒されているからで、あの映像はやはりリアリスティックに描かれていると思う。がれきの下敷きになった2人が聞いていた轟音は、紛れもなく100階以上の超高層ビルが崩れる音で、半端な迫力ではなかった。大勢の死者が出たのは間違いはないが、死の淵をのぞきながら生還した人も確かにいたのだ。その喜びは素直に祝福したい。
[映画館(字幕)] 8点(2006-10-26 09:38:10)(良:1票)
63.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
重要施設に墜落させないように後方についていた戦闘機が撃墜した、という話が浮上していると後で知り、鑑賞中の違和感を改めて思い出した。ハイジャックした直後、50分後に目的地に着くと犯人は言っているが、だとしたら、一面識も無い乗客同士が、現状を把握して、一致団結し、行動に移るまでに40分前後しかかからなかったことになる。犯人に脅されている間は、余計なことを考える余裕はないだろうし、事が起こるまで飲み物を飲んだり、居眠りをしたり、すっかりくつろいでいた乗客たちが、機敏に生死の覚悟などつけられるだろうか。現状を把握するまで半時間ぐらい、あっという間に経つのでは。安々と鵜呑みにはできない作品と思いつつ、非常事態に陥ったときは、現状を把握する冷静沈着な姿勢が何よりも大事なのだと痛感させられた。
[映画館(字幕)] 9点(2006-08-21 14:06:57)
64.  ハウルの動く城
ヒロインのコンプレックスを描いているのであれば「魔女の宅急便」が勝り、戦争など活劇ものとしてであれば「ラピュタ」、恋愛ものであれば「耳をすませば」、異形の世界を描くのであれば「千と千尋の神隠し」の方が優れていると思う。「ハウルの動く城」は、ジブリが培ってきたあらゆる分野の寄木細工では? それに、ハウルがきちんと描かれていない。喜怒哀楽のさまざまな面を見せてくれるものの、それらがなめらかにつながっていないから、見る方は混乱する。ルックスに頼りすぎた感じ。それよりも、「かっこいいとはこういうことさ」と明確にしていた「紅の豚」の方が、はるかにはるかに、かっこよい!
[地上波(邦画)] 5点(2006-07-31 21:54:00)
65.  フロム・ヘル 《ネタバレ》 
当時のロンドンの風俗を知る上では、とても興味深い作品だった。階級制度の厳しい地で娼婦たちが生きていくには、ぶどうも口にできないほどの貧困ぶりとは。女優たちがすばらしい。彼女たちの汚れきった衣服に、食事マナーや会話などの行儀の悪さは、本職かと思えるほどの板のつきようだ。他に、ユダヤ人に対する偏見、上流知識階級の専横ぶり、どれ一つとっても細部まで鮮明に描きこまれているため、ヒエラルキーの三角形が鮮やかに見え、舞台設定に迫真のリアリティがあった。徹底的に下級階層の人権を否定する輩のおぞましさは、いわずもがなというところ。また、ストーリーとしては、王子の結婚式を娼婦たちが目撃したという発想がユニーク。デップとロビーのコンビもかなりいい線いっている。初めにロビーが酩酊中のデップを平手打ちしたくだりでは、身分が逆か!と驚かされた。随所に粋なセリフも光る。なかなかいい映画だと思う。しかし、暗い映画館では決して見たくない、とも思う・・・・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-31 21:14:55)(良:1票)
66.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 
難解すぎて全然意味が分からなかった、と伯母が言っていたが、上演が始まって、はや15分もすると私は吹き出しそうになった。この映画、2時間40分もあるのに、ここら辺ですでにワケ分からなくなってしまったに違いない。さらに30分、1時間・・・ と、経過したころには、恐らく彼女はすでに何を見ても、誰の台詞も、全く理解できなかったはず。あれは飛躍なんてものではなくて、ぶっちぎりのフライングでしょう。トムは、熟年男性の魅力をほとんど出せてなかった。無理もないでしょう、状況を説明するだけで精いっぱい、とにかく早口でしゃべる、しゃべる、で、彼の助言をする学者が合いの手を入れる、入れる、このスピード、三谷幸喜氏が脚本を書いたんじゃないかと疑いたくなる。オードリー・トトゥも色っぽくなくて、存在感が薄い。でも彼女も無理ない。トライアスロンみたいに舞台がくるくる変わっちゃ、トムと恋心を暖めるヒマなんてないでしょう。移動したら次っ、到着したらこっち! いや、ここは危なかった、あっちゃ行けっ!! つまり焦りまくりのすごろくゲームで当然コマが上がってしまえばジ・エンド・・・・・・こんなことって・・・・・・
[映画館(字幕)] 5点(2006-06-03 23:08:02)
67.  ターミナル 《ネタバレ》 
どこかで同じような類の、それももっと強烈なインパクトの映画を見たことがあると、視聴中ずっと思っていた。目的を達成するために、人目にはバカげたように見える努力を飽くことなく続け、その熱意に周囲の人たちが次々と感銘を受けていく。最後は見事主人公の悲願がかなって一同大感激、という内容・・・・・・なんだったかな~と必死で思い出したら、ひらめいた。『ルディ・涙のウィニングラン』。とたんに、この作品の感動がかすんでしまった。
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-26 16:13:47)
68.  トレジャー・プラネット
キャラクターが弱すぎる。物語を引っ張っていく例のサイボーグが中途半端だと、何もかもがぼやけて見える。憎めない悪役としての艶やあくに欠ける。少年を思う気持ちと強欲さとが、整理されて描かれていないので、彼が少年を気遣えば、(裏があるんじゃないか?)と思うし、「宝が欲しい!」と欲望をむき出しにしても、(口先だけか?)と、見ているこちらはいちいち疑ってしまう。宮崎監督『名探偵ホームズ』に出てくるモリアーティ教授くらい個性がはっきりしていたら、もっとあの2人は面白い味を出してたかも。少年もなんとなくインパクトが足らなかった。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-05-17 10:54:16)
69.  解夏 《ネタバレ》 
一言で言えば、自分(視聴者)とは関係のない誰かが突然不幸を背負って、彼女と二人三脚でがんばっている、という姿を描いた話。当人たちは死に物狂いで恐怖と戦っているのに、それが傍観者には「面白くない」「ドラマ性が薄い」としか感じられない。でも、これが恐ろしいくらいに真実をついている。あっさりこそ、リアリティそのもの。人間は、自分に関係のない人がどれほど苦しんでいようと、どこかよそごとに思えるものだ。この作品がつまらないと思える人は、身内に視覚障害者がいないのだろう。私は最初から最後まではらはらし通しだった。どのシーンで、いつ発作が起きて倒れるか。ハレーションが映る度にひやっとした。青年は発狂するほど苦しまないか、鬱に陥って発作的に自殺を計ったりしないか。もっとリアリティに、と皆さんは書かれているが、失明の苦しみをとことん追究して描いたら、とてもこんなに美しい長崎の情緒を表現する余裕はない。だからこそ、登場人物たちはアップになることが少なく、カメラを引いて撮影され、わざとある程度客観的に描かれているのだと思う。この作品には随所に、各登場人物たちの何気ないやさしさが動作に表れている。見る側は受身としてではなく、いろんなところに注意して、いろんな発見をしてもらいたいと思う作品。
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-25 00:25:31)(良:2票)
70.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
生乾きのコンクリートに刻まれた名前が痛々しい。デイブの名前だけが途中で切れているのが、とても印象深い。ただ、全体を通してみるに、どこか消化不良な感じがぬぐいきれない。レイのエピソードは余計だろう。一度も姿を見せないレイのことを、誰もが何度も口にすれば、レイは大きな象徴性を持ってしまう。その分、主要キャラ3人のむごい過去がおきざりになる。レイという人物が3人と大きく係わっているならともかく、ジミー1人を中心に描かれているのは残念。それくらいなら3人の確執をもっと密に掘り下げた方がいい。デイブの死は、深く考えさせられる。本人自身が「デイブは死んだ」と口にしていたにもかかわらず、命乞いをする矛盾した言動が興味深い。友を殺害した翌日のジミーの姿は、それこそ「ジミーは死んだ」そのものだ。だが、友が自分の娘を手にかけなかったことが分かると、自分の落ち度に落ち込むものの、安堵感も垣間見える。むしろ、あれほど犯人を憎んでいたにもかかわらず、デイブでなければ犯人は誰でもいい、といった感じだ。ジミーは恐らくとことん不器用なのだ。だからこそ、車に乗らず友を見捨てたコンプレックスからチンピラの道を選んだのだろう。ジミーの妻がデイブの妻に同情を寄せないのは、自分も娘を失っているからだろう。肉親を失う痛みは、五分五分だ、亭主を信じなかった本人が悪い、と自己弁護の態度に出たのだと思う。自分や、自分の亭主の方が格が上だ、という女性特有の優越感も表れている。不愉快には違いないが、ラストはとてもリアル感があった。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-01 16:13:22)
71.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
「ジェボーダンの獣」&「ビーチ」&「ブレアウィッチ・プロジェクト」&「刑事ジョン・ブック 目撃者」を、1つにしたような映画だった。鑑賞中、どこかで見たことがあるシーン、味わったことがある内容、という思いがぐるぐるつきまとって離れなかった。それでも見てよかったと思うのは、この作品ならではの個性が確実に生まれていたから。犯罪の被害者たちが現実から背を向けてユートピアを造るという心理は切なく、またその世界も弱々しいものに見える。それなのに非常にまがまがしい。こうした摩訶不思議な空間を造りだしたシャラマン監督のセンスに惹かれた。そして、恐ろしくナンセンスな矛盾が興味深い。外の世界の人間を恐れるあまりに、内側にこもった人々が、架空の化け物を作り出して子供たちを恐れさせる。結局、恐怖政治で人心を操っているわけで、村に真の平安などは生まれない。だとしたら、「村」が造られた本来の意義も危うくなってくる。極論すれば、「何のために造られた村なのか?」というところまでくるのでは。それくらいならば、汚濁の中に身を沈めているほうが、かえって正直で、ゆがむことなく人生を送れるのではないだろうか。人間の本質は矛盾そのものなのだから、そこから目をそらしてユートピアなど造れるはずもない。北朝鮮の拉致被害者である家族会が非常にけなげで美しく、たくましいのは、悲劇から目をそらさず真っ向から大いなる矛盾と戦っているからだ。ラストでは、ノアの犠牲によって、村は存続していくとされているが、そうであるならば、たとえルシアンが助かったとしても、この映画はめでたしめでたし、どころか、悲劇の部類に入ると思う。アイヴィーの愛の奇跡は、恋人を救えても、村を開放させるほどの力はないということだから。
8点(2004-09-26 13:40:13)
72.  息子のまなざし
音楽も、セリフも極端に絞られていて、どうしてこんなに彼ら(オリヴィエ・別れた妻・少年)の悲鳴がつんざくように聞こえるんだろう。しかも、視聴が終わった後でも、ずっと頭の中で響いている。
10点(2004-09-21 21:09:36)
73.  チョコレート(2001)
息子が自殺した直後のハンクの葛藤とか、レティシアの息子がひき逃げされた課程とか、人間ドラマの細かい説明はかなり省いて淡々と話が進んでいくところが硬派だと思った。見る側が想像で補えるところは思う存分省いて、必要なところだけをきちんとつなげている。ラストで二人の幸福をほろ苦く仕上げているのは、まさにビターチョコテイスト。アイスを口に含んだレティシアがかすかでもいいから笑って欲しい!と無意識のうちに集中して見たが、この辺はきっちり監督の思惑にはまってしまった感じ。3基の墓を見て、レティシアは何とかアイスを口にする気になったのでは。互いの二人の息子、夫の墓として彼女の目に映ったかもしれない。
8点(2004-07-26 10:58:29)
74.  HERO(2002)
この手のアクションを見ていつも思うが、くるくる回って敵に背中を何度もさらすあの戦い方は、無駄な動きがありすぎてついていけない。剣の達人と称して出てくる人物でも、これだけ動いちゃ「ほんとに達人っていう設定なの?」と思ってしまう。それとファンタジーなのかシリアスな歴史劇か、はっきり区別してほしかった。初めの方では大真面目で時代劇の雰囲気に酔いしれて見ていたのに、いきなりワイヤーでキャラたちが宙を飛び交い始めちゃ、恐ろしく裏切られた気分になる。アクションシーンのときだけ地球の重力から開放されるなんて、そんなのありかな。
4点(2004-07-26 00:33:26)
75.  父よ 《ネタバレ》 
背景に音楽が流れることもなく、視聴者にこびるサービスが何もない。この作品は楽しませてもらう、味わわせてもらうという受身からでなく、積極的にこちら側がそれぞれの登場人物たちの身に乗り移って考えるべきだ。忘れてはならない重大なポイントは、目に見えない父の努力を、息子が言葉を介することなく感じ始めること。愛は物理的にはむしろ伝わりにくい性質をもっているかも、と学ばされた。時間、日数、年月をかけてじっくり熟成された愛が何ものよりも強い。もっともセリフが少ない分、見ているこちらは息子がどのくらい理解したのだろうと少し歯がゆいが、底が知れないだけにいっそう深い。親子は最後まで抱き合うこともないのに、自分の中では彼らが固く抱き合っているイメージがしっかり湧いていた。画面を見ながらそれとは違う画面を頭の中で作り出し、平行して見ているという不思議な視聴体験ができた。俳優たちの抑えた演技に、まるで催眠術にかけられたような気分。
9点(2004-07-02 08:52:48)
76.  ファインディング・ニモ
お話も面白かったけど英語が楽しい! 中学生レベルの英会話にはうってつけかも。声優さんたち上手いの何の、キャラを見てるだけで体がリズミカルに揺れてきそうだった。早口の英語って、まるで音楽みたいだなあ。マーリンとドーリーのやりとりは日本の漫才ですね。大真面目と楽天家がコンビを組んだら、やることなすこと凸凹でおかしいったらありゃしない! ドーリーのくじら語「カムバアアック!」には涙が出た。・・・・・・ただニモがさらわれるシーンはたまらなかった。乱獲というよりあれは「拉致」。擬人化されてる物語なんだから。舞台は海だし、北朝鮮に拉致されていった人の辛さをこのシーンでびりびり感じてしまった・・・・・・。
10点(2004-02-10 16:49:01)
77.  千年の恋 ひかる源氏物語
とにかく女優さんたちがかわいそう、につきる。聖子ちゃんだって、ああいう風に演出されてしまったからそれに従っただけじゃないの? それとも本人が希望したのかな。どっちにしろ一番の被害者だよ。笑いものにされて当然の演出でそのまま出しちゃった監督が悪い。役者たちの言葉遣いがまずメチャメチャ。後はいわずもがな。難解な源氏をソフトに分かりやすく現代向きに仕上げたっていうのが狙いだとしたら的はずれもいいとこ。古典をまだ読んだことない子供に見せられる作品じゃないからね。とんでもない先入観を植えつけるようなものだよ。源氏の世界を常識として知ってる年頃になってから見たんじゃうんざりだろうし。ビジュアルに凝りすぎて、哲学というか精神を描いてないから軽いんだ。日本の誇れる最高の小説をよくもこんなでたらめに作ってくれて、どうして自分の国の宝をメチャメチャにしてしまうのか、その神経がわからない。(我々日本人てのはマゾなのか?)バラエティで面白さを前面に出して興行的に業績をあげたいのなら、オリジナルのファンタジーを生み出しゃいいだろ、こんな素晴らしい古典を軽々しくダシに使わないでくれ!
1点(2003-12-29 00:54:48)(良:2票)
78.  模倣犯
かなり初めの方で大体のレベルがわかってしまった。孫をかどわかした犯人から電話をもらっておきながら、祖父は警察にも通報せず、手紙を預けた犯人の面相をホテル側に確かめもせず、挙句の果てに貴重な物証を郵便受けからじかに手に取って指紋をべたべたつけてしまう。祖父はこれまですでに警察とのかかわりを体験しているだけに、孫への手がかりになる証拠物件には神経をとがらせているはずだ。どうしても、本気で孫を救い出したい、憎い犯人を捕らえたい、という悲願が伝わってこない。ゆえに酔えない。テレビドラマだったら許せる。だけどこれは映画でしょう。あの宮部みゆきさんが書いた小説であれば、こんなリアリティのなさで作品を仕上げてはいないはずだ。
1点(2003-12-28 00:56:59)
79.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 
映画の中ほどから阪神大震災のイメージがつきまとって離れなかった映画。ライフラインが断ち切られたときって、もしかしてこんなの? これでもかというほど難題が前途に立ちふさがっていて、死ぬこともできない、とりあえず息をついて、その場を生きるしかない、でも人生の途上で絶望の中でも何が起こるかわからない、というゼメキスのメッセージに泣いた。画面いっぱいにぬぼうっと現れた船の演出には鳥肌が・・・・・・船は転機の象徴そのもの。人生の転機がいつ訪れるかしれない、それに賭けて生きろ、ということか。「巨大な寓話」とも言うべき作品だった!
9点(2003-12-17 14:12:23)
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