61. ホリデイ
いろいろ恋愛はしたけれど結婚のチャンスを逸してしまった、甲斐性のある女が結婚に踏み切るのは、なかなか難しい。これくらい「偶然」を「必然」に変える事件が必要なのである。しかもこの「偶然」の出会いは、かなり都合が良くて、ものぐさというか、楽ちんというか・・・深夜にひょっこりジュード・ロウがやってきてくれるんだから(まあこっちもキャメロン・ディアスですけど)。彼のマイナスポイントがわかっても飛び越えてしまったのは、ホリデイのなせる技。でもそれでいいんです、きっと。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-14 21:51:24)(笑:1票) |
62. キンキーブーツ
《ネタバレ》 社長の言葉がマイクに入っていて・・・って、ちょっとちょっと、一番大事なシーンでそれは陳腐じゃない?こういう種類の映画は、細かいコメディー感覚がもっと研ぎすまされていないと、いわゆる王道ストーリーの域を出ない気がします。ドラァグクイーンに偏見はありませんが、一生ものの英国靴がすたれてしまうこと自体が寂しい気がしました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-05 17:22:02) |
63. アンフィニッシュ・ライフ
ハルストレム監督には甘めな自分だが、なんだか普通すぎる印象。ジェニファーロペス??と思いつつ、そんなに悪くはなかったけれど、トーンが彼女にひっぱられている気もする。・・・孫の力は偉大です。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-05 14:58:38) |
64. シービスケット
傷を持ち、完璧ではない馬主、調教師、騎手、そして馬。それが出会い、奇跡が生まれる。だからこそ人の心を打つ。馬でも、例えばスポーツ選手でも、スーパースターには強いだけじゃない何かがあって、そんな実話ならではの迫力に負けました。そして時代背景として興味深かったのは、大恐慌ってバブル崩壊なんてなまやさしいものじゃない状況で、未来が今よりも良くなると少しでも思えなくなったら、人は希望を持って生きてけない・・・そんな中で生まれたスターがシービスケット。「時代」の大きな流れみたいなものを考えさせられました。みなさんおっしゃるように編集はかなり気にはなりましたが、レースシーンの迫力、馬の美しさに時間を忘れてしまいました。ただ、レッドの両親がどうなったのか、あと、あの借りた20ドル?何に使ったのか気になる。原作未読ですので解った方いたら教えてください。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-23 17:53:23) |
65. カサノバ(2005)
《ネタバレ》 他の方も言われているように、シェイクスピアの喜劇、といった感じ。あくまでも上品な艶話ですね。(シェイクスピア映画はあまり好きでないのですが。)細かい前ふり・・お母さんが娘に「お父さんは太っていた」と言っていたりするのが後で納得できてけっこう素直に楽しめました。監督のイメージからもの足りなさを感じられる方がいるのもわかりますが・・・こういう“品”は、作るものではなくて、ついつい出てしまうものなので、この監督らしさって意外とこういう所なのかも、という発見がありました。大ヒットにはつながらない美徳なのかもしれませんが。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-18 23:11:32)(良:1票) |
66. ロスト・イン・トランスレーション
いわゆる「サザエさん症候群」にも似た、いいようのない寂しさ。アメリカ人も、日本人も、滑稽に、疲れているのだ。金持ちのおじ様には、「もうポルシェは買ったの?」と、言い放ってみよう。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-25 15:58:22) |
67. マリー・アントワネット(2006)
「ロスト・イン・トランスレーション」はドキュメンタリーすれすれな不思議な映画だったが、今度は一転、現実ばなれした絢爛豪華な世界を、やはりあくまでも一人の少女の目線から見たドキュメンタリーのように見せる。やるねソフィア! ベルサイユに重おもしさは無く、おそらくこの時代にリアルに生きていたのなら、意外とこんな風に見えてるんじゃないかと思えてしまう。歴史ものってセピアっぽかったりするけど、その時代に周りがセピアに見えてるわけないじゃん。ねー? マリーが夫に相手にされず、買い物に走ったり、反動で?ロハスな生活を始めたり・・・時代に翻弄される女の一生は、いつの世もはかないもんです。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-19 15:25:39) |
68. 鉄コン筋クリート
昭和の記憶の断片を寄せ集め、アジアをまぶしたような世界。鳥の目線に、猫の目線に、ダイナミックにきりかわり、独特の空気を作り上げている。ネズミがストリップ劇場が無くなることをこぼしているように、街が「影」の部分を失う事によって、ほんとうは子供が息苦しくなっているんじゃないか、とふと思う。そして自分の中の「悪」に向き合うことが、難しくなっているのかもしれない、とも。「子供の城」はすでにこの国に蔓延しているから。 映画としては、後半、「足りないネジを・・」などセリフに語らせてしまうところにすこし白けてしまった。精神世界でもかまわないし、エンターテイメントを目指した作品では無いとは思うが、これだけの世界観を提示しているのだから、もうひとつ大きなカタルシスが欲しかった気がします。 シロの「こちらシロ隊員・・・」の繰り返しはなんかキュンときた。蒼井さん素晴らしいですが、時々やっぱり女性の声に聞こえて、なんとなく色っぽく感じられてしまったのはどうだろう。 [DVD(邦画)] 6点(2007-08-23 15:07:07)(良:1票) |
69. かもめ食堂
働く女子のため息「ああ、どこか遠いところで、全く違う生活がしたい・・・」がそのまま映画になりました、という感じかな。自分もそんな妄想をいつも描いているし、たんたんとした映画は好きなほうだが、なぜかこの映画は楽しめなかった。きちんとしたこの店のように、すべてがキレイすぎるからか。やはりあまりにもリアリティが無いことが、大きく影響しているような気がする。主人公の性格もよくわからず、きちんとしたイイ人ぶりが、なんかうすら怖い。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-07-16 13:57:38)(良:4票) |
70. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 メリル・ストリープ=ファッショナブルと一番かけはなれた女優 と思っていたから、見ずにはいられなかった。 ・・・感想、「ファッショナブル」に感しては以外と無難にクリアした感じ? 逆に、うまいけどあまり好きな女優じゃなかったんで、新鮮で良かった。想像したよりおさえた感じで。アンディは、できれば登場でもっとダサーーくして欲しかった。どう見たって他のスタッフよりスタイルいいしキレイじゃん。しかし共稼ぎの自分としては、いつも仕事しながら「早く帰ってごはん作んなきゃ!」という板挟みにあっているので、誕生日の場面で胃がキリキリ、なんだかんだ言ってけっこうアンディに感情移入して見ていたのだが、元カレのどういうところが良くてつきあってるのか解らず・・・愛情の深さが描かれていないので、どうしてもイケメンライターを選びたくなった。きっと新しい職場でもこの業界けっこう忙しいはず。どうせまた元カレはだだをこね出すであろう。どーしてイケメンライターにしないのだっ!! [DVD(吹替)] 5点(2007-07-16 13:44:15) |
71. 間宮兄弟
世代によってウケが違うのか?「家族ゲーム」にはまった世代には、なじめるセンス。昔、「やっぱり猫が好き」という、女3人のまったりしたTV番組があったが、これの男版みたいな感じ(?)同性ばかりでまったり、ちょっと寂しいけどなんか楽しい。兄弟で寄り添うように生きている2人は、おたくっぽいけれど、ちゃんと自分に無理のない仕事で自立していて、周りの人とかかわっていて、「何か」や「誰か」に依存したり束縛したりしていない。でも身近な人がいちばん大切だとわかっている。そんな、地味だけど肩ひじはらない自立感、がいいのかもしれない。スパイスとなっている妹役が良かった。 [DVD(邦画)] 7点(2007-06-19 12:34:17) |
72. チャーリーとチョコレート工場
マイケル・ジャクソンのパロディー映画としか思えない。毒はあまり感じられず。 個人的ですがティム・バートンの価値観や考え方と根本的に合わないのかも・・・・ [DVD(字幕)] 4点(2007-06-18 19:23:14) |
73. フラガール
《ネタバレ》 私の中ではこういう映画を「ネタもの」とひそかに呼んでいる。「ブラスバンドもの」「シンクロもの」などなど。悪い予感がしながらも評判が良いので見てみたら、やっぱりその枠を出てはいなかった。炭坑→サービス業という日本の経済成長がデフォルメされたような状況を題材にしたのは面白いけれど、そこに託されたメッセージは何だったのだろうか?フラガールに的をしぼったことでウケはしたのだろうが、個人的にはセンターを企画した人(よくこんなもの作ったな)とか、おそらく炭坑からセンターへ転職したであろう人々、職を失った人々など、描かれなかったストーリーが気になってしょうがない。結果、すっきりしない映画の印象です。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-06-18 14:25:37) |
74. プルートで朝食を
導入の「シュガー・ベイビー・ラブ」で完全につかまれました!好きなラストシーンならず、好きなイントロの映画5本の指に入るでしょう。2匹のコマドリ(?)もいいですね。細かく区切られた構成に徹したことも成功していたと思います。ニール・ジョーダン監督にはIRAものが多く悲しい話になりがちですが、人生にせまりつつもドライな感じで好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-08 15:07:57)(良:1票) |
75. 嫌われ松子の一生
中谷美紀のような美人に生まれても転落人生・・・これって、「宝くじで1億円当たったけど不幸になった人」な話な気がするのですが・・・(原作未読なのですが、やはり主人公は美人という設定なのでしょうか? ) 彼女が本当に不幸だったかどうなのかはわからない、ということが言いたいのかもしれませんが、宝くじを生かしきれなかった人生に、もやもやとした後味が残っただけでした。笑えなかったし。不幸ものなら「マッチ工場の女」みたいに自虐的に笑えるセンスのほうが個人的に好きですね。 [DVD(邦画)] 5点(2007-04-06 18:01:57) |
76. GOAL! ゴール!
ベタベタ&お約束満載、ツッコミどころ満載、映画としては?ですが、サッカー好きな人は見ずにいられるかというと・・・難しいっ! ベタだな~と思いながらも思わず泣いてしまうところもあり、飽きることもなく良くできているのではないでしょうか。稼ぐようになった一流の選手には、プレイだけでなく憧れられる存在としての責任が求められる・・というようなことも描かれていて面白かった。まあadidasの長編CMのようでもありますが、クラブチームやプロ選手の協力があると迫力は出るもんですね。ちなみにガバンはなんとなくデル・ピエロ似? [映画館(字幕)] 6点(2006-06-21 17:35:59) |
77. SAYURI
それとなく漫画「キャンディ・キャンディ」を思い出してしまったのは私だけでしょうか?(丘の上の王子様!古くて恐縮)それくらい王道ロマンスって感じに思えました。海外の人が描く日本、ということで違和感があるだろうと思っていましたが、日本の文化に対する敬意みたいなものを感じたので、いやな感じは全くしませんでした。女性キレイだったし。 [映画館(字幕)] 5点(2006-05-30 16:04:26) |
78. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 悪いけど、「ミスティック・リバー」からこっち、クリント・イーストウッドはイカれているとしか思えないわ。陰惨なのは結構、バッドエンディングでもOKだけど・・・・ボクシングやら、宗教やら、尊厳死やらなんやらに包んでテーマがさっぱりわからないけど、結局言いたいことは「負け犬」は「負け犬」でしかないってことじゃないの?(ミスティックリバーも然り) なんかアメリカの怖さのようなものを感じてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-06 21:02:44)(良:2票) |
79. モーターサイクル・ダイアリーズ
きっとこんな長~い旅をしたら、こんなふうにくだらないことでくだらないピンチになったり、ちょっとうれしいことがあったり、旅が日常のようになって疲れてくる、そんな状態になったりするのだろうなぁ・・・と想像できて楽しかった。ロードムービーとしてはけっこう正しいのではないかしら? 大切なのは、新しい世界にふれた時、こんなふうに常に自分の中の「違和感」や「疑問」に向き合っていけるかどうか。はたして自分は日常という旅のなかで、そんな目線を持ち続けているのかな・・・ [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-07 17:56:23) |
80. ブレイブ
もう一度見ろと言われたら怒るかも。 1点(2005-01-31 18:21:43) |