61. 耳に残るは君の歌声
どうしようもない世界の厳しさに翻弄される姿と、それに逆らって自分の望みを叶えようと努力する姿。それらは全く逆の生きる姿だけれども、誰もがその間を行き来しながら、もがいて生きている。そんな生きる苦しみを、淡々と映像化したのが、この作品なのだと思う。現実を描こうとしているので、不条理なところもあるし、他の映画のようにドラマチックな展開は少ないし、特にラストは盛り上がりに欠ける。作品のテーマ自体は好感が持てるが、もっと作品としての「面白さ」を追求したほうがよかったのではないか。クリスティーナ・リッチが可愛いので、+1点。 6点(2004-01-17 19:19:45) |
62. X-メン
低予算で造られた『マトリックス』、という感じでした。悪くないが、斬新さが無い……という感じですか?でも、二作目が名作なので、その予備知識の為だとしても、観る価値はあると思います。 6点(2004-01-17 03:45:25) |
63. バンディッツ(2001)
同名のドイツ映画と間違えて観ましたが、そこそこ楽しめました。可も無く不可も無い、アメリカ的なクライム・アクションです。クライマックスは概ね読めましたが、それでも爽快感がありました。 6点(2004-01-17 03:30:34) |
64. ショコラ(2000)
資本主義万歳!な映画。要するに、人間は(どんな宗教的抑圧でも)欲望には勝てなくて、そのニーズ(=欲望)に応えたビジネスをおこない、努力すれば成功するという話。「このかあちゃん(ジュリエット・ビノシュ)、やり手だなあ~」と感心しましたが、あまり感動はしませんでした。個人的に、夢のある話を期待していたので……。所謂サクセスストーリーですが、ある意味リアルな話でした。それにしても、キャリー・アン・モスはマトリックス的な映画よりも、こういう映画のほうが向いてますよね。 6点(2004-01-16 23:16:40) |
65. 崖の上のポニョ
これがジブリの実力かああああ???? オレは認めん。認めんぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! もっと壮大な夢ファンタジーを作れるはずじゃないかあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!! [DVD(邦画)] 5点(2009-12-20 01:53:59) |
66. 僕の彼女を紹介します
「僕の彼女を紹介します。彼女は、①思い込みが激しいです②どうしようもないほど、マイペースです③妄想癖があります。僕は、そんな彼女のことが大好きです・・・」。……なんか、感情移入できない映画でした。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-08 23:30:16) |
67. ローレライ
努力賞として+1点しても良かったのですが、あえて厳しく。痛いCGは、ハリウッドの大作よりはるかに少ない12億円にしては頑張っているということで、まあ良しとしましょう。 それは差しおいても、脚本とテンポの出来が悪いと思います。原作者が脚本に関わったとのふれこみですが、明らかに重厚な原作をまとめきれていない。それゆえ、ストーリーに、映画を観ただけでは意味不明な、消化不良や矛盾が生じてしまっています(何故、東京に原爆を投下しなければいけないのか、など)。だから、クライマックスになっても感情移入が出来ず、しらけてしまうのだと思います。 また、脚本の問題でもあるのですが、とにかくテンポが悪い。この作品は、ハリウッド的なアクション映画を模したものだと思いますが、それにしてはテンポが悪い。ここで言う『テンポ』というのは、「(たとえストーリーに無理があったとしても)音楽や演技や全体的な流れによって、なし崩し的に、観客に納得させ、あわよくば感動させてしまう技術」のことです。それが、この作品には、無い。だから、物語上の矛盾点が目についたり、「こんなスキがあるなら、攻撃されるだろ」と思われたりするのだと思います。 『ローレライ』は、邦画にしては画期的な試みが満載で、高い評価をしたい作品ですが、残念ながら、それが失敗に終わってしまっている。だから、今後への期待をこめて、あえて厳しい評価をしました。商業的には成功しそうなので、ぜひとも次回作以降では、この作品での反省をふまえたうえでの映画を創って欲しいと願います。 [映画館(字幕)] 5点(2005-04-02 04:36:03) |
68. スウィングガールズ
一般的には佳作なのかもしれませんが、自分には受け容れられなかったです。「ウォーター・ボーイズ」もダメだったので、きっとこの監督の作風が苦手なのだと思います。とにかく、テンポの悪さが気になります。大人数をつかって、お笑いみたいなのを演出しようと言うのが監督のスタンスのようですが、これが自分には「まとまりがなく、退屈」という感想になってしまいます。良くも悪くも、テレビ的なのでしょうか。近年の、テンポ良い編集技術が上昇したハリウッド映画ばかり観ている自分には、受けいれがたいものでした。 5点(2005-03-20 05:21:12)(良:1票) |
69. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
《ネタバレ》 監督が変わって、風景重視の撮影になったことと、(おそらく)原作ストーリーを映画向けに編集するレベルが上がったので、「原作本読者」にはウケが良い、三作目。ただ、映画版ファンで原作未読の私には、正直イマイチでした。前二作と違って、クライマックスのインパクトに欠けることが、最大の要因でしょうか。原作では、様々な展開があったのかもしれないけど、オチが「タイムスリップ」というのは……ちょっと古典的過ぎです。先の展開が、だいたい読めてしまいました。あと、ハーマイオニーに、もっと活躍して欲しかったなー、と(笑)。 5点(2004-12-16 20:59:56) |
70. きょうのできごと a day on the planet
動物園デートでの池脇千鶴がイイ味出してた。他の女性陣の演技は、イマイチだった。「日常」を、日常『らしく』演じるのは、難しいことなのだろうけれど、それにしても演技がわざとらしかった。ストーリーやテンポも平坦だし、やはり日常をテーマにするのは難しい……というか、映画向きの題材ではないのでは。 5点(2004-11-20 20:34:46) |
71. 東京ゴッドファーザーズ
「東京~~」というタイトルにすると『売れる』という法則が、世間にはあるらしい。この作品は……脚本とテンポは良いんですが、ちょっとストーリー的に「奇跡」に頼りすぎですね。 5点(2004-11-12 06:20:39) |
72. ギャザリング
《ネタバレ》 全体的に、雰囲気もストーリーも、なかなか良い感じなのですが、凡庸な内容に終わってしまった気がします。クライマックスまでに、殺人鬼になった男の動機が浅くしか書かれていないこともありますが、一番の原因はラストのまとめ方の甘さではないでしょうか。「傍観している(ギャザリング)だけではダメだ。それを変えようと思わなければ」というメッセージはわかるのですが、その陳腐な主張にまとめ過ぎているような。言いたいことを直接言うのではなく、観る者の心を動かして伝えることこそ、映画のメッセージの伝え方でしょう。この映画は、その点、メッセージ性がダイレクトすぎたと思います。だから、ラストに物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか。結局、印象に残ったのは、クリスティーナ・リッチの誇張された胸の大きさばかりのような……って、それは私だけ? 5点(2004-10-01 00:21:57) |
73. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 やっぱり、真の主人公・サムは、かっこよかったな!!ラストで結婚した女には、もったいないよ。 5点(2004-09-23 20:43:33) |
74. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
天使なんかじゃない。 5点(2004-03-14 21:48:37) |
75. ザ・セル
映像の摩訶不思議な綺麗さでは、他の追随を許さない作品です。ただ、もう一つストーリーにインパクトが欲しかったかな。個人的には、こうした美的センスあふれる映像と、面白いストーリーと爽快なアクションの融合が、近い将来のハリウッド的娯楽映画の方向性のような気がします。この映画は、その中でも「美的センス」に特化した作品として評価したいです。あと、これは余談ですが、精神世界に入ったばかりの時の映像が、宇多田ヒカルのDVDに入ってる、「Final Distance」のプロモーション映像とイメージがダブりました。もっとも、製作はこっちが先ですけど。それだけ、この映画はCM映像に近いのかもしれません。 5点(2004-03-09 01:49:30) |
76. ロスト・ソウルズ
映像が綺麗。DVDだと、いかにして綺麗な画面を作り上げたのか、わざわざ監督がしゃべってくれる。しかし、映像にたいするこだわりは認めるが、それだけと言うのは・・・。 5点(2004-03-08 21:50:54) |
77. ビューティフル・マインド
私の周りで勘違いしていらっしゃる方が多いのですが、ジョン・ナッシュが受賞したのは、ノーベル「経済学賞」であって、「数学賞」ではありません。てゆか、ノーベル数学賞なんてありません。……と説明しようとすると、ひんしゅくを買うような気がして、言えないのです。だから、私は何も言いません。一方、友人も、そんなマメ知識をわざわざ聞こうとはしません。・・・本当は、私にとっては、それを説明するほうが自慢&話のタネになるから効用(満足度)は高いし、相手にとっても、正確な知識を得たほうが効用は高いのに…。これもナッシュ均衡なのか。 5点(2004-03-01 02:28:04) |
78. プルーフ・オブ・ライフ
《ネタバレ》 この映画のどこが凄いって?それは、エンディングのスタッフロールです!思い出してください。アメリカ映画のスタッフロールは、ほぼ例外なく、背景が真っ黒だったでしょう。最初は主人公達の「その後」みたいなのを映していても、すぐに黒に白字でスタッフ達の名前を映すだけになったはずです。ですがこの映画は、スタッフロールのほぼ最後まで、ずーっと、空撮映像を見せてくれるのです!これはレアですよ~。ところで肝心の本編に関しては……うーん……メグ・ライアンはどうしてこんなに尻が軽い女の役をやっちゃったのかな、って感じ。以上。 5点(2004-02-23 23:01:36) |
79. WASABI
舞台が日本なので、陳腐なヤクザ・大げさな警察・銃撃シーン等に、どうしても違和感を覚えてしまいました。友人には「それを言ったら、アメリカも『レオン』で描かれたような国ではないだろ」と言われてしまいましたが…(笑)。私を含め多くの日本人は、それが良いことにしろ悪いことにしろ、自分の国での過剰な演出を嫌い、他国の(特にアメリカの)それを好みます。それが、当時のヒロスエ不人気と重なって、裏目に出てしまった作品なのではないでしょうか。日本以外が舞台だったら(規制が無いから、もっともっと過剰演出できるし)もっと面白くなったと思います。あ、あと余談ですが、この映画を観てから、宴会でWASABIだけ舐めて、酒の肴にするようになりました(笑)。酒がすすむし、ダイエットにもいいですよ。 5点(2004-02-16 00:06:03) |
80. マイノリティ・リポート
これはちょっと、スピルバーグ、はずしちゃったかな…。私は20代前半ですが、SF考証のセンスに、古さを感じました。それに映像全体にCGで加工を加えすぎて、現実感が感じられないのも…。ストーリーは二転三転しますが、大掛かりな舞台のわりに、こじんまりとしていたようにも思いました。 5点(2004-02-07 20:12:53) |