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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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61.  明治天皇と日露大戦争 《ネタバレ》 
冒頭にキャスト名が出る。最初に明治天皇! えっ、天皇ご本人が出ているの? でも、昭和の映画なのでありえない。するとカットが切り替わり、嵐寛寿郎の文字。それに続くキャストは、役名と出演者名が同じ画面に納まっている(というか、それが普通)。明治天皇と嵐寛寿郎を並べることに抵抗があったようです。映画に中に配役として天皇がいる映画はたぶん初めて。しかも主役扱い。国家や政策のことに言及する前に国民のことを心配する。祖父母世代から、明治天皇は偉大な方だったと何度も聞かされた。それはこの映画を観た感想だったのかもって邪推も浮かぶが真偽は不明。それ程に高潔な人格者として描かれていた。 明治天皇の描写を別にすると、どうしても戦争賛美に見える胸クソ悪い映画だった。太平洋戦争終結から十余年。何を意図してこんなものを作ったのか分からない。いや、もちろん興行収入を稼ぐためなんだろうけど、右翼が喜んでスポンサーになるような内容。 でも本作は「千と千尋」に抜かれるまで、邦画観客動員のトップを守り続けたらしい。史実はともかくとして、ロシアの横暴に耐え忍んだ末に大勝利という流れは「忠臣蔵」好きの日本人には大ウケしたようだ。敗戦を引きずっていた頃の作品と考えれば、本作から元気を貰った人も多かったのだろう。ちょっとフクザツである。 細かい描写に文句をつけるとキリがないので、ひとつだけ。オープニングとエンディングで靖国神社の鳥居が象徴的に映る。戦争で死んだ人の命に、後から意味を付けて欲しくない。魂の帰る場所があるなら、それはあの世か故郷のお墓であって欲しい。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2009-08-15 02:25:47)
62.  戦場にかける橋 《ネタバレ》 
第一ラウンドは士官が労役に就くかどうかで、これはニコルスンの圧勝だった。捕虜になりながらも、自分のプライドと信念を貫いた。 そこで止めておけば良かったのに、自分の勝利に酔って調子に乗り過ぎた。架橋に積極的に取り組むことで兵士の統制だとか自覚を促すだとか、色々とお題目を並べていたが、日本軍に対して自分たちの民族の優位性を誇示したがっている意図がありありだった。しかし、破壊工作に現れたシアーズと視線を合わせた数秒間に、自分がやったことの意味を一気に反芻する。まだ彼が幸せだったのは、近くに着弾した擲弾筒のおかげで自己嫌悪に至る前に意識を失くしたことだろう。ということで、第二ラウンドは斉藤の勝ちというよりは、ニコルスンの負けでしょう。 そして両司令官の意地の張り合いは、創造と破壊の意味を問いかけるテーマにも直結している。人はモノを創ることに喜びを見い出すように作られている。なのに戦時下では破壊行為が主目的として是認される。今作ではその矛盾が、ラストシーンで浮き彫りにされる。既存のモノが破壊されるのではなく、苦労して作ったモノが完成直後に製作者たちの目の前で破壊される。その虚しさは反戦という題目以上に、人の営みの意義を問いかけている。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-04-15 04:13:20)(良:1票)
63.  死刑台のエレベーター(1958)
初めて観たときは良く出来たサスペンスだと思った。その後JAZZを聴き込んだ時期があって、今回はマイルスの演奏への興味で観たんだけど、前回の観賞で抱いていたサスペンスとしての秀作ぶりはなりを潜めてしまったことにびっくり。この25年間にサスペンスのレベルが上がったのか、複雑などんでん返しを当たり前のように観すぎたのか、とても粗が目立ちましたね。でも、当初の目的だったマイルスのトランペットには聞き入ってしまった。か細いけど説得力のある音色がモノクロ画面の中の薄幸そうなジャンヌ・モローに絶妙にシンクロする。ラッシュを観ながらの即興演奏らしい。さすが帝王と呼ばれた人だと思います。
[試写会(字幕)] 5点(2009-03-22 21:57:48)
64.  七人の侍
黒澤作品を全て観た後の感想ですが、この監督はエンターテイメントの人だったのだというのが私の結論です。問題を多面的に扱ったり、複雑さを留保したまま問題意識として残すような作風は苦手だと思う。社会的なテーマを扱った現代劇も撮っていますが、私には強く響く作品がありません。反対に、勧善懲悪的なシンプルな作品からは凄いパワーを感じます。この「七人の侍」は典型的です。野武士側の事情には一切触れずに、侍と農民が勝利へ至る紆余曲折が描かれますが、本作のテーマは何かと問われても私には答えられない。敢えて言うなら「団結」などかも知れないが、たぶん本作はそんなことを意識して作られていない。この作品を構成するのは、仲間が集まるワクワクや、協力し合う心地良さや、大勢で勝利する達成感といった「映画的」な面白さです。涙するような感動や生活の知恵は見当たらないが、それでも面白いのです。それも、圧倒的な面白さです。不思議なことに、感動は無くともメインキャラのほぼ全員に共感している。3時間を超える映画で、何度も観返しているいるのは本作だけ。観返すたびに、映画的な面白さを教えてくれるテキストのような存在です。菊千代を見ていると「ドカベン」の岩鬼を思い出します。あのキャラは菊千代が原型でしょう。
[地上波(邦画)] 10点(2008-12-17 14:28:32)(良:1票)
65.  大いなる西部 《ネタバレ》 
東部からやってきたグレゴリー・ペックは周囲と一線を画す価値観を持っていた。自分の内面を外部に露呈することは、すべて虚栄心に繋がるというようなストイックな信念。それが、他人から何と思われようと意に介さないほどに頑固。ある意味カッコイイ。もう少し誤解を避けても良かったんじゃないの、というのはコミュニケーションが大切と言い慣れてしまった現代人の意見なのでしょう。狭い国土の中で内なる世界を研鑽して形成された武士道と、広大な国土を開拓する拡大志向から生まれたフロンティアスピリットは対極をなす精神性だと思う。そして、この映画に見られるグレゴリー・ペックの信念はフロンティアスピリットと云うより武士道に近い。原題の「大きな土地」を拓いて来たのは少佐やヘネシー親父のフロンティアスピリットだったが、その土地を治めて行く為には自己を省みる高潔な精神が求められる。少佐とヘネシー親父が共に斃れたエンディングは、時代としてのフロンティアスピリットの終焉ということでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-15 07:12:43)
66.  ゴジラの逆襲 《ネタバレ》 
第一作と続けて観たために、その落差に打ちのめされた。いきなり中途半端な駄作になった。絶妙のタイミングで囚人が護送車から脱走し、盗んだタンクローリーで石油コンビナートに突っ込み炎上するシーンに呆れました(←このためにゴジラが大阪に上陸する)。こういうのをご都合主義と云うのでしょう。昭和ゴジラシリーズの末期にはこのご都合主義が氾濫するんだけど、ここに既にその芽がありましたね。ゴジラ=核兵器への警鐘ならば、その後のシリーズは作るべきではなかったのだろう。突っ込みどころはアンギラスの設定。脳髄が体の各所に分かれているために動きが俊敏…? そんな生物、地球にはいないだろ~。
[地上波(邦画)] 3点(2008-11-18 22:33:19)(良:1票)
67.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》 
志村喬が「七人の侍」で勘兵衛を演じた同じ年にこの映画は公開された。その志村喬が「私は見た、確かにジュラ紀の生物だ」と言った直後に山の峰の向かうから顔をのぞかせる異形の怪物。圧倒的なスケールに被さる巨大な咆哮。ゴジラの歴史が始まった瞬間だった。1954年と言えば、終戦から10年足らず。その時代背景を考えるとリアルタイムで観た人にはかなりショッキングな映画だっただろう。ゴジラ上陸によって、芝浦から上野にわたって焼け野原と化した東京湾岸は、戦争体験者には悪夢の繰り返しに映ったはず。さながら野戦病院の様相の混乱の中で、親を失くした子供が泣いているようなシーンはその後のゴジラ映画には無い。人間ドラマのパートもシリーズを通してこの作品が最もしっかり作られていると思う。偶然にも自分が発明してしまった兵器と一緒に命を絶つという発想は、当時の日本だからこそ出来たのではないかと思う。戦争はもとより、核兵器の量産や兵器開発競争への警鐘というテーマが色濃く出た名作。
[地上波(邦画)] 9点(2008-11-18 22:17:06)(良:1票)
68.  ジャイアンツ
つまり、この一家を根本からしっかりと支えている親父の骨太な人柄が「ジャイアンツ」なんですね。でも、一般の評価がそうであるように、自分もジェームズ・ディーンに惹かれました。特に前半の、斜めに構えた屈折した人柄を繊細に演じる様は、すでに誰も真似の出来ない領域を確立していた感があります。
[DVD(字幕)] 7点(2008-11-08 04:18:42)(良:1票)
69.  東京物語 《ネタバレ》 
小津安二郎が日本を代表する映画監督で「東京物語」がその代表作であることは知っていても、実は観たことがない人は結構多いのではないか。つまり、何故この監督が有名なのか解っていないのではないか。かく云う私も比較的最近までその一人でした。そして、この映画を観ていろんな疑問が一気に解消しました。それくらい視点や語り口が独特です。鑑賞直後はとても大切なものを見せられた気分でした。熱海に厄介払いされた後に、静かな佇まいで海を眺めていた笠智衆が印象に残っています。
[DVD(邦画)] 8点(2008-09-29 03:23:43)
70.  トロイのヘレン
2004年版の「トロイ」とどう違うのか、という興味で観た。当時としては大スペクタクルだったのだろう。アキレスの描写などは、2004年版の方が深かった(まぁブラピだからね…)。時代の違いか、ヘレン役の女優をあまり美しいとは思わなかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2008-09-11 03:14:28)
71.  裏窓(1954)
これまで観る機会がなかった名作と謳われる映画。個人情報保護がうるさく叫ばれている昨今のご時勢では、こんな映画は作れないでしょうね。半世紀以上前の作品ということだと思いますが、特にハラハラもドキドキもしなかったです。グレイス・ケリーを魅力的に見せるために「同じ服を2回以上着ない」という台詞を入れたうえで繰り広げられるファッションショーは目の保養になりますね。こんな女性に甲斐甲斐しく通ってもらえるなら骨折なんて痛くない!
[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-08 20:36:12)(良:1票)
72.  生きる
自分の死を悟ってから何をやることが「生きる」ことなのか? この映画が提示している考え方には素直にうなずけない部分が残った。志村喬の演技には迫力があった。 
[DVD(邦画)] 5点(2008-08-19 02:38:54)
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