781. 片腕カンフー対空とぶギロチン(93分版)
真面目にカンフー映画を作ろうと始めたのが、終わって見たらバカ映画だったということですね。それは天下一武道会が主催者の意図に反して、観客のいない、盛り上がりようのないものだろうと、そこで展開されるバトルが結構力入ってて面白かったことで窺えます。それにしても、カンフー映画の主人公には強さを通して憧れを抱くことが多いのですが、この片腕ドラゴンには全っ然それがない。スカシてて偉そうだし、強いと言われる割りに罠を仕掛けて勝とうとするし。終盤はギロチン爺の方を応援したほど。 6点(2004-10-13 19:22:35) |
782. スカーフェイス
頂点を極めた後は、転落が待っているんだろうとは分かっているんですが、予想以上のすさまじい落ちっぷり。銃撃戦の末、噴水に落下するシーンだけでも、この映画は見る価値がある。 8点(2004-09-26 03:53:02) |
783. SF/ボディ・スナッチャー
花が複製人間を生み出すシーンのぐちょぐちょぶりが特に印象的。普通の人間が群衆に混じっていても、すぐに気が付かない宇宙人のマヌケぶりも何か愛らしい?昔、藤子F不二雄先生の短編漫画で、街の人々が吸血鬼に次々同化されていく話があった。これと同様に、本作でも取り込まれることは苦痛でなく、素晴らしいことと表現されていたので、オチは同じかなと予想していた。ラストで主人公も同化されていたことが分かるけど、一体どんな気分だったのか・・・。 5点(2004-09-26 03:30:04) |
784. ロッキー4/炎の友情
当時の冷戦構造をアメリカの側から見たってのが顕著ですね。ランボー3と雰囲気が似てます。曰く「アメリカは正義!」曰く「ソ連は悪で非人間的!」。物語の進行においても、仇討ちのテーマが単純明快過ぎて笑える。アメリカがソ連に勝って丸く収まるってのも、「・・・」という感じ。それにしても相手の1トンのパンチを根性で耐えてしまうって・・・。 4点(2004-09-24 15:22:01) |
785. アルマゲドン(1998)
初めて観る前から結果が分かっている映画ほど、つまらないものはないです。パニック映画であればなおさら。 3点(2004-09-21 14:18:46) |
786. 1492/コロンブス
ある民族における英雄も、征服される側からは重罪人と評価されるという世界史上の現実を正面から見据えた作品ですね。原住民からは次第に侵略者と警戒され、同じ西洋人の貴族からも疎まれ、理想とのギャップに苦悩するコロンブスの姿は観ていてつらかった。リドリー・スコット監督がどのような意図でこの映画を作ったのか、想像するしかないが、少なくとも大陸「発見」500年などと浮かれているばかりでなく、その歴史的事件が後に多くの悲劇をもたらした事実を、この機に知って欲しいと考えたのは確かではないでしょうか。 7点(2004-08-28 16:33:08) |
787. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
確かに、1作目を観ていないと訳が分からない作品ではありますが、続編であることをここまで完璧に生かしきったストーリー展開は他にないと思います。今回起こる事件も全てタイムマシンあってのものですし。1作目と有機的に繋げるためにスタッフが研究しつくした結果なんだろうと感心しきり。ラストのデロリアンとドクが雷の直撃を受けて消滅するシーンは、ど、どうなるの?と衝撃的でした。そして一点だけ残念だったのは、クリスピン・グローバーの降板。いいキャラクターだったのに。彼がもし出演していたら、ジョージがビフに射殺される恐ろしいシーンが観られたかもしれない。 10点(2004-08-28 16:05:00) |
788. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
映画史上かつてなかった冒険を生んだ張本人・ドクが今回の主役。前2作が比較的ドタバタしていたのに対し、西部開拓時代でドクの初恋を中心とした人間ドラマがじっくりと展開されます。派手さは足りないし、機関車を使ったアクションも失敗するはずがないという、緊張感にかける部分があるのは否めないですが、大作シリーズの大団円としてはこれでいいのではないでしょうか。未来は決まっていない。未来は自分で作るもの。素晴らしいメッセージです。 8点(2004-08-24 14:13:23) |
789. 必殺!Ⅲ 裏か表か
個人の力では制御できない金の力に主水と仕事人たちがとことん追い詰められ、死者まで出る展開は、テレビではやりたくてもできなかったことを制作者たちが存分に腕を振るった劇場用映画にふさわしいものだと思う。シリーズを通しても、この作品の主水の人間臭さ、真砂屋の手の付けられない巨悪ぶりは有数のもの。拍手を送りたい。 9点(2004-08-19 00:38:32)(良:1票) |
790. 羊たちの沈黙
猟奇殺人やプロファイリングといった概念に初めて触れた作品。レクター博士は悪のカリスマと呼ぶに相応しい存在感を持っている。警官がひしめく監獄からの余裕の脱出劇には経験したことのない衝撃を受けた。 10点(2004-08-19 00:21:26) |
791. アルカトラズからの脱出
クリント・イーストウッドは、ここでもやっぱりヒーローなんだけど、仲間とじっくり脱獄計画を練り、看守の目をくらましながら少しづつ実行していく描写がとても良い。派手さを抑えた作りがクリーンヒットした好例かと。 7点(2004-08-14 16:51:22) |
792. 12人の優しい日本人
前の方の何人かが書かれているように、自分も「十二人の怒れる男」に大変な思い入れがあります。一見動かしようの無い『有罪』が、少しづつ少しづつ逆転していく一分の隙もない構成に堪らない魅力を感じます。それを踏まえてこちらを観ると、簡単に有罪と無罪を行ったり来たりしています。もちろん制作者が意図的にそうしたのですが、『結局はどっちでもいいんだよね』と捉えられ、中盤以降は冷めた目で対しました。「だからパロディなんだ」と言われれば、それまでですが。 4点(2004-07-27 17:37:05) |
793. みんなのいえ
平凡という言葉が似合う映画でした。「ラヂオの時間」と比べてしまって・・・。「ラヂオ」が最終的にどこに着地するのか分からないドキドキ感があったのに対し、こちらは『家が建つに決まってるだろ』でしたから(実際、対立・和解を経ての家完成という予想通りの展開)。役者のセリフ回しは堂に入ってると思うけど、それだけ。カメオ出演も、脚本がつまらないので内輪ウケが痛々しく映る。2度と観ることはないでしょう。 3点(2004-07-20 01:46:46) |
794. ジェイソンX 13日の金曜日
何百年も先の未来にしては武器が平凡でしたね。想像力が貧しい。ジェイソンだけでなく、人間側ももっと無茶やっても良かったのでは。アンドロイドとの対決は笑える(というか失笑)。ラストの流れ星には呆れた。続編はまた設定が全然違うものになりそう。ジェイソンはこれからも自由にイジられつづけるのだろう。そのときは話のネタに観るかもしれない。 3点(2004-07-19 23:35:44) |
795. トゥルーマン・ショー
生まれて以来、四六時中監視されてるなんてとんでもない設定だ。主人公が人間の尊厳を得られて良かった。後に何が待っているかは分からないけど。それにしてもラストの視聴者たちの言動にはゾッとするものがある。 8点(2004-07-19 22:47:39) |
796. マジェスティック(2001)
感動すべき作品なんだろうなとは分かってるんですが、多少のひっかかりがあるのでこの点数です。マイナス要素は、赤狩り批判とマジェスティックという映画館の再建がスムーズに結びつかないこと。ルークという物言わぬ死者を都合よく利用してるように見えることです。愛国者だからこそ、共産主義者摘発に協力するという理屈も成り立つと思います。 6点(2004-07-19 22:45:25)(良:1票) |
797. CUBE2
登場人物たちの演技がいずれもわざとらしく、目障りなので正直早送りするか、観るのをやめたかったのを、結局最後まで観たのは、物語の決着をどうつけるのか確認したかったからです。ハイパーキューブ云々の説明はああそうなの、だから何?って感じで興ざめでした。軍隊が出てくるラストもいらなかったかと。理に落ちたようでいて、こういう映画では、1作目のように、国が何となく大それたモノを作ったが、そのまま放置したという説明の方が良かったなあと改めて思ったのでした。 3点(2004-07-19 19:38:52) |
798. ダイ・ハード
従来のアクション映画のヒーローとは、強さの点では一歩も二歩も譲るマクレーンが、やたらとかっこ良く見え、応援したくなるのは、彼が知恵と勇気を最大の武器とする、等身大の英雄だからかな。そんな彼とテロ軍団の攻防は、リーダー・ハンスたちの警察を手玉に取る用意周到さもあって、見ごたえ十分。やっぱ、敵も賢いやつでないとね。 何回観ても楽しめる娯楽大作! 10点(2004-07-18 04:01:46) |
799. エース・ベンチュラ
犯人がなぜあんなセクシーな女性に何年も変装してたの?必要ないじゃん!とか言うのは野暮なんだよな。と納得できたのはジム・キャリーの軽快な演技に魅せられたから。わかったよ許すよという気持ちになります。大勢の動物に囲まれてポーズを付けてるシーンがお気に入りです。 6点(2004-07-15 23:09:38) |
800. es[エス](2001)
ここ数年で表沙汰になってきた刑務所内での、看守による囚人虐待事件を思うと、この映画にはリアリティを感じます。情報を制限され、閉鎖された環境で自分は平凡な一個人だと、偉い人間ではないと思い続けるのは困難なようです。ビデオのパッケージを見て大体の展開は読めたのに、それでも画面に釘付けになった良作です。 8点(2004-07-15 19:03:35)(良:1票) |